質屋のスタッフブログ
2024年04月22日
鴫原質店の弟さんです。
私が産まれる前の頃、先々代の時代より当店をご利用頂いてるお客様がいます。この仕事についた時は、その方の風貌からとても怖そうなイメージを抱き、対応させて頂く時は緊張し手が震えていた事があったのを覚えてます。父と年齢がさほど変わらないその人は、私の事を「舎弟っこ(しゃてっこ)」と呼び、今では夜遅くに電話してくるなど、不思議な関係に感謝さえしてます。
そんなお客様より、今年3回目となる苺のお土産を頂きました。
一番初めは家族全員でコロナに感染した頃だったかな。「いちごを食えば風はひかない」と差し入れを持ってきてくれたのがきっかけで、その後は定期的にご馳走してくれ、「子供達に食わせろ!」とお店にもってきてくれます。少し乱暴な言葉使いとそんな優しさは、まさに昭和男子って感じだ。
そんな苺さん達はスーパーで販売されてるモノとは少し違います。
私の不細工な人差し指との比較ですが、とてつもなく大きく、そして信じられない位に甘い。苺といえば独特の酸味がその特徴の一つですが、それが感じられません。形も縦長でなんか不思議だね。
苺をお持ち頂いたその日の夜は、19~21時頃に「苺食わせたか!」と必ず電話が入ります。
食べてる最中の時が多く、嫁や子供達とも電話を替わってお礼をしますが、その時点で「次は〇〇日頃に食わせっからな」と次の予定が決まります。電話の後は、食べてる最中の証拠写真をパシャっと送信して繰り返し感謝とお礼を申し上げます!。
福島県相馬市のとある苺農園の品物ですが、「予約」をしないと買えない特別なものらしい。
当日出荷分として熟しきった苺のみを箱詰めするらしく、その日に食すのがベストとの事。地元の人でも予約という状況を聞いてるので、色々な方に迷惑をかけないよう農園の名は伏せさせて頂きます。相馬市和田観光苺組合にその農園の名前を見つけましたが、多くの農園があり、地域として「苺」を生産しているようにも見えるので、地場の特殊な品種か育て方が美味しさの秘密かな?。機会があれば「イチゴ狩り」に行ってみたいと思います。2024年は5月末までやってるようなので、詳細は「こちら」で確認下さい。
私が風邪をひいて会社を休んでいる事がばれると、すぐに電話がかかってきて「R1飲んでんのか!」とお叱りを受けたりしますが、「R1」や「いちご」が風邪とどのような結びつきがあるのか、若輩者の私の思考は未だに結論を導けません。とはいえ、年配者の方のご意見や気持ちは真摯に受け止めたいと思います。私もそこまで心配して頂く年齢ではありませんが、私の幼少期の記憶が抜けないんだろうな。子供はいつまでも子供・・・ってそういう事だよね。次の差し入れは今週中ごろなので、お会いするのが楽しみです。もらいっぱなしで何もお返しが思い浮かびませんが、子供達が食べてるところの写真は好きみたいで、根がいい人なんだろうね(感謝)。
<4月26日追記>
先度お客様が来店され、上記と同じ農園の【特上苺】を頂きました。
苺にランクがある事を知らない私は、そのサイズ感と重量にかなりのカルチャーショックを受けます。「嫁と子供に食わせろ」とぶっきらぼうにおっしゃってましたが、うちのチビ助がかぶりつく様子が思い浮かばないな・・・・。それにこの苺って一体いくらするんだろう~ね。次は5月初旬に「今年最後の苺を食わせっからな」と言い残し、「ただ小さいやつだぞ」と付け加え帰路に発たれました。もうすぐ5月になりますが、楽しみに待ってようと思います。ありがとうございました。
本日は以上でございます。
2024年04月16日
鴫原質店の弟さんです。
お店の買取品の中に2023年発行のブリタニア金貨を発見しました!。
見てみたいな~~ってずっ~~と思ってたので、取り上げさせていただきます。
ブリタニア金貨は1987年から発行されており、初期ロットをブログで取り上げた事があるので昔の画像を拾ってきました。
1987年発行のこの金貨は金と銅で構成された22金で、今回取り上げた金貨は24金のコインとして製造されており、色合いが違うのはそのような理由です。ブリタニア金貨の説明は時間短縮で省きますので、詳しくは過去記事(こちら)をご確認下さい。パッと見ると同じようなデザインに見えるけど、大きな違いがある点を中心に見ていきます。
見てみたいと思っていたのはこんな変更箇所があるから。
特に光を当ててる訳もないのに、特定の角度でこの部分だけが色が変わり「三つ又の矛」が出現します。2021年より発行されたブリタニアコインにはこの特殊な造りが採用されており、偽造防止の為の技術らしい。不思議だね~~。面白いね~~。でも、個人的な意見としては美しいブリタニア女神様より目立っちゃダメな気がする。そこにいるのはイギリスを擬人化した女神様だぞ!。美しい女神様の洋服に被ってるじゃん!!。個人的にはデザインの世界感に異物が混ざったようで、ちょっと残念な感じがしました。
それはさておき、顕微鏡で20倍くらい拡大して見てみたがどんな構造なのかは分からない。
今回のコインが1/10オンスの小さなコインなので、1オンスや1/2オンスのコインと出会った時に、この部分の原因究明は残しておこう。サイズが大きければ何らかのヒントが得られる事を期待です。ま~そんなに簡単に理由が分かれば偽造防止にならないか。
背景の波模様も光の加減で色合いが変化します。
拡大すると色がついてるようにも見えるけど、不思議な現象と造りです。偽造防止の為にこのような工夫がされているという事は、偽造品があるという事なんだろうか?。そんなのがあるのなら是非見てみたいよ~~。比重測ったり、女神様の様子や女王陛下をどの程度表現できてるのかとか、色々と観察してみたいですね。
裏面はこんな感じで、2023年発行分よりチャールズ3世がレリーフされました。
2023年はこのコインと別に女王様がレリーフされた特別コインも発行されましたが、今後のブリタニア金貨にはチャールズ3世のお顔が彫られていく事が想定され、恐らく、私が一生懸命観察する事はなさそうです。女王陛下は70年間も公務につき、何百枚というコインに描かれ続けました。若き日の姿からお年を召された姿まで、発行される国によっても描写が異なり、身につけるアクセサリーの違いや、太ったとか痩せたとか、そんな細かな部分の描写に興味を抱き鑑賞し続けてましたが、エリザベス女王陛下のレリーフを崇拝していた私にとって悲しい変更点です。
今回は新しいブリタニア金貨を取り上げましたが1点気になる事も。旧イギリス領で発行される金貨には70年間もエリザベス女王陛下が描かれ続けましたが、今後どうなるかね?。全部チャールズ王って事にはならなそうな気もするんだよな。「世界で最もよく知られた女性」と言われたエリザベス女王陛下は世界中人気者で、イギリス連邦の象徴のようなイメージが私にはあります。その立場を継ぐって凄く大変だとは思いますが、旧連邦領土で発行される法定金貨にチャールズ陛下が描かれ続けるのか、少し興味深いところです。上の方で「一生懸命観察する事はなさそう」とか書いてるけど、結局はコインをみる度に観察してしまいそうですね。
本日は以上でございます。
2024年04月09日
鴫原質店の弟さんです。
今回は暫くぶりで個人的な休日日記。最近何となくブログネタが偏りがで、嫁曰く「つまんない!」とご指摘を受けた事もあり、少しづつ幅を広げようと思いました。社長様から「仕事でやってるんだよね~」と釘を刺されると、何となく専門的分野に特化したものになるし、なかなか難しいところです。個人的には日記的なジャンルが好きだったりしますが、仕事以外の時間にでもパチパチ書いていこうかしらね。
さて、私は早朝に近くの公園で軽いウォーキングをする習慣がありますが、この日は朝6時台なのに人がいつもよりかなり多く、お花見シーズンが本格的に始まった事に気づきます。
しだれ桜とソメイヨシノの両方が咲く最高の見頃は1~2週間後くらいかな。朝7時前なのにお酒を飲んでる方もいて、平和だ~~、春だ~~、お花見だ~と嬉しくなりました。そんな姿を見て、私も午後から家族でお花見する事を決め込みます。ところでさ、ブルーシートを地面に置く事での陣取り合戦は、恐らく日本独自の文化だよね?。治安の悪い国だったら、ブルーシートごと持っていかれそうだし、物を奥だけで占有権を維持できるんだから、日本人の気質の高さを感じる風習だと思います。
お昼ご飯を公園の屋台で食べる(=お花見)まで少し時間があるので、子供と一緒に燕さん鑑賞。近くのビルに毎年やってきますが、今年は2つの夫婦がいついており、ピーチパーチクと話声がコンクリートの建物の中に響き渡ってます。
高速で目の前や頭上を飛び回る姿はとても迫力があり見てて飽きません。ただ、燕さん達は飛びながら怪しい液体をまき散らすので、真上にきた時は逃げましょう!!。この燕さん達がいつからいるのかは不明ですが、気が付いたのが数日前で、もう産卵したのかな?。可愛い子供達を見る事ができるので毎年楽しみにしてますが、今年は何羽産まれてくるかな。
そしてお昼頃に公園へ到着。どこもかしこも人で混雑してるので、人が全くいない場所に陣取ります。
次女曰く「お花見って桜を見に来たんじゃないの?」に対して、長男曰く「桜の咲く季節に、外でご飯を食べるのがお花見だよ」と返答。実際桜のないところに多くの人が座っている実情を見る限り、その回答は100点かもしれないな。とはいえ私の感覚では、昼間の公園で酒を飲んでても「誰もが気に留めない」奇跡の期間、というのが「お花見」の定義なんだが子供には黙っておこう・・・。
息子さまに国内最強通貨「諭吉」を託し、屋台から皆が食べそうな物の仕入を任せます。
40分もかかって仕入れてきた品物はこんな感じ。おつりの少なさから物価高を実感するとともに、最強通貨「諭吉」に対する以前の信頼が下がります。5人が外で飲み食いするのに「諭吉」さん1枚では不安を覚える時代の到来は近そうだ。
食事後は公園でちょっと遊んで後、ドチビと2人でスーパーへ。夜の摘まみをチョイチョイ買ってたら、目を放してたドチビ様が500円を持ってきた!。ちょっとビックリして「どこにあったの?」と聞きますが、この子はまだ会話というものができません。「これどうしたの?」とレジの近くで優しく聞き続ける事数十秒、サングラスをした黒づくめの青年が「おとうさん!!」と背後から声をかけてきた。正直相当焦ったし、ビックリして腰が抜けそうになりました。
そして続いた言葉は「そこでコアラのマーチをずっと見てて、欲しそうだったので僕がそれあげました」、「それで買ってあげて下さい!!」と早口で言い残し、足早に買い物の精算でレジに向かっていきました。サングラスがよく似合う若い青年の凛々しい姿とこの行動に私は圧倒され「ありがとうございます。」と即答して一礼。そして、青年の思いを受けて500円分を使い切るお菓子を購入しレジへ向かうと、一連の流れを見ていたレジのおばちゃんが「可愛い子は得ね~~」とほほ笑んでくれました。色々と嬉しかったし、こんな事はめったにある事じゃない気がするけど、平和だから?、春だから?、お花見だから?、とても心温まる出来事だったように思えます。これはセイユー宮城野店であった4月7日16時位の出来事で、この場を借りて名も知らぬ青年に改めてお礼を申し上げます。
その後は夕方までドチビ様としつこく燕さん鑑賞。
ドチビ様は自分の実力(?)で手に入れたお菓子をポリポリと食べながら満足そうに笑ってました。食べさせ過ぎだって怒られそうだけど、たまにはいいじゃんね(笑)。
お花見シーズンは天候次第ではありまあすが4月末まで続きます。この期間は公園に出陣する機会も増えがちですが、屋台の食べ物を購入するのは最初のうちだけで、大体コンビニやスーパーのお弁当に食べ物はシフトします。コスパと味という観点で言えばコンビニ最強説は我が家の基本。ま~お祭り的な雰囲気が味にプラスされてる気もするから屋台飯も楽しいけど、チョイスする食べ物が・・・。見ての通りどこでも買えるものだから(笑)。屋台でしか買えない、今この瞬間しか味わえない食べ物を選ぶという発想が子供達にはないのでしょう。次は暖かい平日の夜に、夜桜を見に行こうかな。タンドリーチキンが美味しかったから、お店がでてるうちにまた食べたいです。
本日は以上でございます。