質屋のスタッフブログ
2025年07月02日
鴫原です。
更新が遅くなりました。今回はコピー品(偽造品)編です。
タイの街を歩いている人々をみるとシャネル、ヴィトン、ゴヤール、グッチ、そしてロレックス、とブランド所持率が非常に高く驚きです。
日本人もブランド品が好きですがタイの方々ははそんなものじゃなさそうです。
そしてタイの街を歩くとコピー品専門店?が至る所にあります。
*ここは以前は風俗街だったところが浄化作戦により風俗店が姿を消し、今ではコピー品街となったそうです。
露店だけではありません。
*ある大型ショッピングモールの1Fフロアの8割はコピー品専門店でした。
*露店で売っているのは出来が悪いものが多く、酷いものは5m離れていてもコピー品と分かります。
藤田さんとタイでお仕事をされ長期滞在している山本さんにお付き合い頂き、コピー品のレベルを調査することにしました。山本さんは何十年もタイでお仕事をされており、タイ語もペラペラです。
ここからは写真を撮れる状況(勇気がないだけです)ではないので文章だけとなります。
露店ではなく店舗型のコピー店に入りましたが、あまり出来はよくありません。
怖そうな店員さんにもっと出来の良いものが無いかと尋ねると、ついてこいとのこと…
『最近タイでは拉致が流行っていると聞いたけど。拉致されたりしないよな…』と恐れながらもついていくと、別の店舗に案内されました。
確かに先程の店よりは出来が良いものが並んでおりますが、当店にも頻繁に持ち込まれるコピー品レベルです。
先程の店員さんと比べると、このお店の店員さんはにこやかで話しやすそうな方です。
再度、もっと出来の良いものは無いかと尋ねました。
一瞬、店員さんの目が輝いたのを僕は見逃しませんでした。
「ついてきて」と言われるままについていくと隠し扉が開き、案内されます。
隠し扉の先には防犯カメラを写したモニター等がある事務所風のところでした。
『ここでコピー品を見せてくれるのかな?』と思っていると鏡がドアのように開き、更に奥に案内されます。
二重の隠し扉の先には階段があり、それを登っていきます。
『やっぱり監禁かも・・・』と思いながら階段を一段一段登っていくと・・・
一階の店舗の倍はある広さの部屋に沢山の品物が並んでいます。どうやら拉致ではなさそうで安心しました。
エルメス、シャネル、ルイヴィトン、ディオール、グッチ等の人気商品が所狭しと並んでいます。
先ずは一番出来の良いバーキンを見せてもらいます。
店頭で査定するように隅から隅まで見てみてもかなり出来は良く、熱心にコピー品の勉強をしていない人なら本物と思うレベルです。
ただ、私が今までみてきたコピー品の中でかなり上の出来ではありますが、最高ではありません。
私「このバーキンはいくらですか?」
店員さん「15万円だよ」
私「もうすこし出来の良いのはないの?」
店員さん「よく知ってるね!最近入ってこないんだよね。でもこれで十分だよ。大阪の●●の○○なんか500万円分も買っていったよ」
15万円という単価も驚きだけど、500万円分って…その品物の先の流れはどうなるのでしょうか?
次は時計を見せていただきます。
数点見ても良く見かけるレベルの出来です。
時計はあまり得意じゃないのでしょうか。
続いてはディオールのブックトートです。4種類あり、面白いことに価格により出来が違います。
以前搾取問題でニュースにもなりましたが、こういう原材料が安いモデルは原価≒製作時間でしょうから、ある意味正直な価格設定な気もします。
とはいうものの、正直という表現は適切ではないかもしれません。勿論タイでもコピー品販売は犯罪で、警察も放置しているわけではなく偶にブランドの社員と警察が取り調べに来るそうです。
「先日はゴヤールと警察が来たよ」とにこやかにしゃべります。
「でも事前に情報が入ってくるから問題ないんだよね」
確かに2重の隠し扉に、事前情報があれば簡単には摘発されなそうです。
当店は全国質屋ブランド品協会(ATF)に加盟しているため毎月コピー品の勉強をしていますが、これだけたくさんの上質な(?)コピー品をみれる機会はありません。
もっと見ていたかったのですが、お付き合い頂いたお二人にも申し訳ないですし、店員さんにも申し訳ありません。
欲しいものが無いので帰りますと伝えると「また来てね」とすんなり返して頂きました。
偽物ではないけど微妙なラインのお店もいっぱいありました
2025年06月24日
鴫原質店の弟さんです。
今日は激動の10日間が意外な結末で終えて、色んな不安が吹っ飛んだ良き早朝を向かえました。始まりは先週金曜日(6月13日)の朝9時頃の事、お店のシャッターを10時に開ける迄「ぼけぇ~~」っと急激な上昇を続けた原油価格を観察。この時のスクリーンショットがコレ(上ね)で、僅か2時間で12%も上がったところで、「どうやって生きていこう・・・(←大げさに言ってます!)」などと考えますが、騒いでもバタバタしても意味がないので、ずっと見続けました。
そして本日の朝までの価格をスクリーンショットしたのが下で、世の中落ち着きを取り戻した事を改めて実感し、関係してただろう多くの方の英断に驚愕してます。
原油取引にはドルが使われる事が多く(←ちょっと前まで全部ドルだった)、米国様の今の状況とはいえ、ドルに換金する割合が必然的に多くなり、この期間のドルインデックスとドル円の動きがこんな感じ。有事のドル買いという説もある。
たった10日でこんなに円安進行で、その後は急激に円高。「原油を下げろ!」と世界中に発信していたあのお方(※人物名外します)の声を見てましたが、どうも世界を壊したい悪者には見えず、やってる事は人(米国民)の為のように感じてます。事実が何なのかが本当に分からない。
ぎゃ~ぎゃ~騒いだ4月初旬のあの日以来、大きく色々動いてるけど、ドル建てゴールドも色んなものに反応して上下し、何のネタにもならない状況です。
ただ、この10日間ほどの動き(下チャート)は、先人達が経験則から名前を決めたチャート形状から、その後の流れはルールに従っている感じ。トリプルトップからのダウントレンド・・・・。金(ゴールド)にそのような技術的なものがあてはまる理由を考えるのも面白いです。紛争拡大すればまたボン!と上がりそうだけど・・・なんとも言い難い。一応、海外大手の予想屋さんの来年度末までのゴールド(ドル建て)展望は、1オンス4千ドル付近と2.6千ドル付近と分かれてる状況です。ま~、仕事上必要な情報でもあるから、今後もぼけ~っと眺めてましょ。予想屋さん(売買を生業にしてる専門家様)でも意見が分かれるので、決め打ちは危険。中央銀行の外貨準備の話もあるけど、ドル価値が下がれば、それに合わせたリバランスでゴールド保有を減らすのが自然だと思う(←個人的に)けど、どうなのか?。考えて答え合わせを繰り返し、今後の動きには引き続き注目しておこうと思います。さ~て、今後どうなるんだろうね?。
先の事なんぞ知る訳ないけど、植田先生達のお話はしっかりと聞く私。日銀金融政策決定会合が終わりましたが、政府と日銀で長期金利上昇抑制に動いた感じあります。引締めの中での緩和策?なので何となく円安要因なのかな?。以下日銀(こちら)発表のスクリーンショットです。
「輸入物価上昇の影響が減衰」って捉え方が難しい(※誰か教えて!)。平民の私には、円の実質実効為替レートがドンドン下がり続けてる点が将来の不安で、円高に振れる分には実生活にプラスの面も一応あるのでいいけど、円安が継続的にずっと続くような流れになったら、経済理論上とる行動は一つしかない。トルコリラやペソやスリランカルピーなど、通貨価値があっという間に減った実例は最近でも多くあり、ま~ゆっくりだけど、円も似たような流れを過去10年間で意図的につくりだし、そこから抜けだすのは大変そう・・・だけど、緩和からゆっくり引締めへ転じる今後に大いに期待して円を見てたりします。この数年、何度のこの話をしてるか分からんけど、国内外来に関わらず、円高要因も円安要因も複数あり、円という通貨様の価値はユラユラ楓のように動き続けてます。通貨の運命は国と日銀政策次第なので、とても大切なんだけど、私の周りの人は誰も興味ないのよね(哀)。
今回の件も、色々メディアで報道されてはいましたが、紛争はしたくない方々のご英断で瞬間的に終わりを迎えたように見えました(※個人的に)。賛否両論がメディアという媒体を通じて入ってきますが、何が正しいのか判断するのがとても難しい時代です。受けた側の発言も報道されてたけど、事実なのかどうなのかは分からないし、ひとつ感じ取れたのは、皆が争いがしたい訳ではないようにも思えました。誰が何と何のために争ってるだろう・・・。そしてもう一つ、「有事の円買い」は起こらず、有事で通貨安に向かった事が残念で、そこは今後の日銀の活躍に期待したいところです。気にしなければ何もない10日間、気にして観察すれば歴史に残るカモしれない10日間。興味を持って観察してたけど、少し疲れた10日間でもある。そして来月からはもっと色々な事がほぼ同時にでてくるから、あの方は大忙しで、ホントに目が離せないですね(笑)。まだまだ色んな事がおきるかもしれませんけど、世界が平和でありますようにと、毎度毎度祈り続けたいと思います。
本日は以上でございます。
2025年06月11日
鴫原質店の弟さんです。
私は毎朝早朝に1~2時間、世の中を鑑賞するという非常に暗~~い悪趣味を持つ、変わった生き方をしておりますが、6月になってから銀価格とプラチナが上昇してのをじ~~~っと見ています。
ま~ま~の上昇率で熱狂してる人も多そうで、追従する人が増えれば凄い事になるのかも。プラチナは実需減で下がるかな~と前から書いていた金属だけど、需給とかそういう問題じゃなく、人口的に造ることができない元素に資金が集中してきただけか・・・。資金が入った分だけ上昇するので、ぼけ~~っと鑑賞してようかなとも思いますし、プラチナが上昇してくれるのは商売的にはありがたい事です。チャートはいつものトレーディングビュー(こちら)より。
4月初旬のわ~ぎゃ~騒いだあの日から、銀の上昇幅は約2割。米国様の小さ目な銀発掘会社様の時価総額は1カ月で約2倍・・・。
まだ初動なので、今後の動きを鑑賞してようかな。単純に鉱山掘ればもうかるぞ~~~!!って感じかもしれないし・・・、紙幣(お金)価値への保険なのかもしれないし・・・、新たなバブルを創りたいのかもしれないし・・・今後どうなるんだろう?。今後の動きは少し楽しみです(汗)。
鉱物価格が継続的に高騰する時、要因は色々あるにせよ、何かが崩れた過去の歴史をみるに、実体経済の中身に問題を抱えている時が多いのかも?、と小心者で臆病な無知のアホ(←私)は認識してます。
実体験したプラチナのジェットコースター相場は、歴史に名を残したあの時の出来事。角度がエグイけど、1日でグラム500円など継続的に価格が下落する中、パニックになってた事は前も書いた事があるのかな。そんな経験やコロナ関連もあり、末端の下流からの見方ではなく、様々な角度から物事を考えてみようと勉強し始めましたが、さっぱり成長してません(涙)。一応、この時のメディアの報道は「産地の南アフリカ鉱山でストが起きた」と報道されてましたが、もしこの流れ(※プラチナ上昇)が続いたらどのように報道されるか待ち遠しい。そして、今後どうなるかなんて誰も分からない(←売られれば下がるだけ)。
銀(シルバー)価格の上昇は実経済への影響が大きい気がして少し不安。
この尖った動きの先に何があったのかは簡単に調べる事ができる時代なのは大変にありがたく、誰もが事実を確認できます。欧州債務危機もギリシャ債務危機も2度のオイルショックも、その背景にあるのは政治的と経済的要因が関連した紙幣(お金)への信用問題かね(←無知な馬鹿の勘違い?)。お金を出して物が何も買えない・・・世界もある訳で、そこから派生した地域紛争に関してなど、グーグル先生に尋ねれば優しく教えてくれます。そして高い熱伝導率を有する銀は、様々な工業用品に使用されており、その価格高騰がもたらす結果として実体経済へ影響がありそう。しかしながら、やっぱり角度がエグイ。この先の展開を見守り続けるけど、青い線をもし越えたらどうなることやら。(←そしてこちらも、売られれば下がるだけの話なので、分かる訳ない。)
状況的に同じ理由を探すと知れば、ソブリン債(←国が発行する国債など)に対する信憑性の話も少しは関係してそう。昨年から、今年は「国の債務」という点で騒がしくなりそう・・・などと書いてたけど、事の進展は一つもなく、米国様だけじゃなく他の国でも同じ話がでてきてます。意図的な通貨発行量の増加や通貨安がインフレに繋がることを肌で体験したこの数年、物価高というキーワードは世界中で起きてるけど、金利上昇の影響でそろそろ終焉も見えてきた感もあります。ただ、その結果として残った国の債務に対し、海の向こうの大統領様が金利コスト(借換国債の利回)について言及され、残り時間が刻一刻と減り続ける中で、次は何をされるのか・・・。米国様の事は好き勝手書いてますが、こちらも同じような問題(金利上昇)を抱えてるので、雲の上の方々の聡明なるご判断をご期待申し上げます。もう数年前とは状況が全然違うんだろうな・・・・この先どうなるやら。
【尚、初動の動きから空想物語を膨らませているだけなので、事実など一つもなく、少し怪しい人間が夢物語でも見てるんじゃね?】とでも認識頂けると助かるかな。どなた様かの発言や行動で、瞬間的に色々変わるので。そして【全て質屋丁稚の夢物語】で作り話であることを付け加えさせて頂きます。
本日は以上でございます。