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鴫原質店の弟さんです。

今日は、先日売って頂いたROLEX 68274 L番(1990年頃製造)についてのお話です。2020629_12020629_1

 

メーカーにてオーバーホールを行い証明書がついております。2020629_22020629_2

 

そして見て頂きたところを拡大します!2020629_32020629_3お預り日が1999年3月30日
受取り日が2020年6月4日
そしてコロナウィルス!(←あまり関係ない?)

つまり21年間もロレックスに預けっぱなしにしていたという事ですね

 

ではこのロレックスはいつオーバーホールされたのでしょうか。
請求書の隅に記載されていました。2020629_42020629_4請求書の作成日が1999年5月7日。消費税も5%の時代です。

 

21年前にオーバーホールされた時計の状態をテスターで確認します。2020629_52020629_5日差はでているようですが振角が弱く、片振の症状がでています。それ以上に問題なのが異音です。右上がりの線の所々で、線と離れた部分に点が映っていますが、実際にスピーカーで音を聞くと「ギギギ~~~」とか「じゃ~~」とか変な音が聞こえてきます。凝固した油が何かしらの悪影響を与えていると思われますね。動かしたことを少し後悔しました。これにより何らかのパーツが破損する可能性すらあります。オーバーホールが絶対に必要な状態で間違いありません。

 

こんな事ってあまりないとは思いますが、時計をオーバーホールした場合の保証はどうなるのでしょう。受け取ってからの保証開始なのか、オーバーホールをしてから保証が開始されるのか。それ以前に、21年間もほったらかしにする持ち主の方も凄いし、21年間も保管し続けるロレックスも凄いですよね。返却する為の努力とかあったのか、とても興味深いです。

とても稀なケースだと思ったのでご紹介でした。当店でも修理が終わってから4年間も保管している時計がありますが、何度連絡を取っても取りにきてもらえないと悲しいものです。でも今回の21年を見たらたった4年だねと思うようになってしまいました。気長に待つって大事かもしれませんね。



鴫原質店の弟さんです。

入荷した指輪に、私が今まで見たことがない金貨がついていたのでご紹介。
それがこちらで「TONGA 1980  10 PA‘ANGA」と記載があります。tonga_1tonga_11980年にトンガ王国で発行された記念金貨で、ここに描かれているのは3代目の国王で王女のサローテ・ツポウ3世という当時の偉い方のようですね。発行枚数などは調べることができませんでしたが、国の大きさ(人口や土地面積)を考慮すると発行枚数はとても少ないことが想像できるうえ、40年も前の品物なので残存していること自体が珍しいのかもしれません。品位22金で重さは0.4gのとても小さなレアコインです。

 

裏のデザインはこんな感じです。tonga_2tonga_2

 

このコインを調べてから、初めてトンガ王国ってどこにあるのかな?から始まり、トンガ王国の文化なども軽く調べてみました。ストリートビューでトンガ王国も少しだけ覗いたりして(笑)。こんなことでもないとトンガ王国とか知る機会がないですからね。こんな時はお品物との出会いに感謝です。



鴫原質店の弟さんです。

しばらくぶりで「質屋で使うアイテム紹介」。
本日は時計のパッキン交換に必要なアイテムです。

 
このパッキンという言葉はそんなに一般的でないかもしれませんね。簡単に説明すると、ゴム素材で時計内部の機密を保つために、水分や湿気の侵入を防ぐために、上蓋と裏蓋の接着面に装着する道具です。pakin_2pakin_2水道や油圧計やその他もろもろで、中のものが外に漏れないようにする為に様々なところで使用されていることが多いように思えますが、時計の場合は外からの水分の侵入を防ぐ為に用いられます。素材はゴムが一般的ですが、シリコンやプラスチックなどが使われているものもあります。

 

当店でも直径や太さの違うパッキンを取り揃えております。pakin_1pakin_1私は本体と裏蓋が密閉するギリギリの太さの物を選んで使っています。これらは丈夫なゴム素材でできたものですが、このくらいの種類があれば一般的なクォーツ時計に対応するには十分と思っております。

 

ただ、適正なサイズや太さのゴムだけでは不十分です。水の侵入を防ぐ為にこのゴムに必ずつけなければいけないものがあります。それが油です。水と油は交わりませんからね。pakin_3pakin_3塗布器と書かれたこのケースのスポンジに油が含まれており、パッキンをこのスポンジに埋め込みゴムの表面全体に油をつけるようになっております。

 

時計の防水性能はこのゴムの状態と油の状態で維持されているのでどちらも重要なパーツです。100メーター防水とか生活強化防水とか色々な防水性能の言葉がありますが、特殊な構造でない限りはこのゴムと油の性能が水の侵入を防いでいるだけです。ゴムは乾燥で劣化していきますし、油も期間が経過すれば無くっていきます。なので時計に表示されている防水性能が、いったいどのくらいの期間維持できるのかは使用環境にも左右され分かるはずもありません。そのような理由で、パッキン交換と油さしは定期的に行うことが望ましいです。一般的な電池時計であれば、電池交換のタイミングですることが効率的です。当店でも電池交換時はちゃんと対応しておりますのでご安心下さい。

 

ちょっとした防水のお話になってしまいましたね。(脱線得意ですから!)

クロノグラフボタンがついているものなどは気を付ける必要があります。例えば時計がびしょびしょにぬれた状態で、クロノグラフのプッシュボタンを押したらどうなるでしょう。ものにもよりますが、パッキンで密閉された状態ではなくなるので恐らく浸水してしまうのもが殆どでしょう。

ロレックスのオイスターケースのように、リューズや裏蓋もネジ式で開閉するタイプのものは、日常生活においては水の侵入など全く考えられないほど徹底した造り込みがされているので水には安心です。デイトナのクロノグラフプッシュボタンはネジを回す事で初めてボタンが押せるようになる徹底ぶりです。そのロレックスでさえ100メーター防水とされています。パッキン性能だけで100メーター防水と表示している時計と、だれが見ても物凄い造り込みをされた時計での100メーター防水が同じ性能であるはずがないと私は考えてます。もちろん気圧テストでちゃんと10気圧に耐えれる構造を造りだしているはずですが、時間が経過したときの性能表示などがあってもいいのかもしれませんね。

相変わらず話長いですね・・すみません。
以上





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