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質屋のスタッフブログ

1988年発行 瀬戸大橋開通記念 公式メダル

鴫原質店の弟さんです。

今回は、前回の最後で少し触れた瀬戸大橋開通記念メダルについて。瀬戸大橋開通記念メダルセット2個こちらは瀬戸大橋を記念してJR四国と松本徽章工業株式会社が提携して、1988年に発売された記念品です。そしてこちらも2セット(笑)。発行年数も発行枚数もメダルの仕様も、デザイン以外は全て同じなので前回と話が被らないようにパッパっ~~と勧めます。

表裏のデザインはこんな感じ。瀬戸大橋開通記念メダルセットの表裏のデザイン不要だとは思いましたが、2セットが揃った時のみ見る事ができるこの光景は、絶対珍しいはずなので前回に引き続き撮影してしまいました。

説明書はそのまま掲載。説明書キハ185系ディーゼル特急「しおかぜ」の英姿!!という文言に相当な愛情が感じられ、これに共感する多くのファンがいるんだろうな。

金メダル表面のデザインはこんな感じ。金メダルの表のデザイン詳しい部分は説明書にお任せし、私からの感想は「凄いね」の一言かな。前回いっぱい書いたから省略させて頂きます!。

金メダル裏面のデザインはこんな感じ。金メダルの表のデザイン35年も前に海の上に橋を架けたんだから、ホント凄い話です。線路っぽいところにポツンとある丸いやつって駅なのだろうか?。実家が四国だったS君にお会いしたら聞いてみようと思います。

松本徽章工業さまの作品は銀メダルで鑑賞します。銀メダルの造りを鑑賞この奥行き感とか細部の影のでかたとか、角度を変えると色んな点が見えてくる(←気のせい?)からホントに不思議。

昭和63年(1988年)の領収書がついていたのがかなり嬉しい。35年前の販売価格は流石のグーグル先生も答えてくれなかったからね。記念メダルの領収書20グラムの純金メダルは10万円で販売されたらしい。1988年5月の田中貴金属さんの平均小売価格は¥1,862円(←HPで確認できます)だったので、【金の単価】だけで単純計算してみると製品価格が金小売価格の2.65倍くらいなのかな。現状の金額に当てはめると50万円位になるってことだね。

【時代背景なども考えてみた】
※全て個人の空想によるフィクション物語です!!。
1985年のプラザ合意を起点に、1ドル240円位だった為替が翌年には150円、そして3年後の1988年には1ドル120円台に円高になったこともあり、国内円建て金価格はドル建てと比較し大きく値を下げ続けます。推測ですが、ある日突然、安くなった金が凄くお買い得に感じた時代だったのかもしれません。その後も国内金価格は下落を続け2000年には24金の小売価格は900円台後半にまでなります。このブログでよく取り上げる金製品の数々は、その頃に製造された品物が多く、ごく普通の人でも手が届く値段で販売され、多くの方が所有できたことが、今現在、その頃の金製品を目にする事が多い一つの理由だと個人的に考えてます。ドル建て金も下落基調でしたが、円高が国内金価格下落にブーストをかけた点は、完全に今の状況の真逆ですね。お金や物の価値って雲の上の方々の決定でコロッと変わってしまいます(汗)。(※データは田中さんでも見れます)。

プラザ合意を書いたのでもう少し触れますが、85年から90年初期にかけて、1987年2月のルーブル合意やアメリカのブラックマンデー、日本のバブル景気突入、そして国内の公定歩合(←国内短期金利)引き上げとバブル崩壊など色々な事が起きました。過去の事ではありますが、当時の金利水準や経済状況と為替、そして世界情勢を含めて国内金価格を眺めてみましたが、とても多くの事を学ぶことができます。一応、念のため付け加えますが、時代背景を見てみただけで「金が下落する」という意図で書いていない事をご理解下さい。先の事など誰も分かりませんが、暴落する可能性が万が一あるとすれば、戦争終結と恒久的な世界平和と基軸通貨ドル社会の完全復活位でしょうか?(※円高で少しの調整はありかも)。一部の国々が米ドル基軸通貨世界を望んでない時点でありえないかな。
※繰り返しますが、全て個人の空想物語で事実ではありません!。

何だかとんでもない方に話が進んでいきましたが、いつもの事のようにも思えこのまま残します。だいぶそれた話を元に戻して、瀬戸大橋がどのような規模か分からなかったのでグーグル先生に尋ねたところ、「瀬戸大橋線 開業35周年」としてスタンプラリーなどの企画が今年いっぱい開催されている事が分かりました。ホームページ(こちら)にはスペシャル動画も公開されており、瀬戸大橋に関する簡単な知識が直ぐにつきます。(※リンクは後々切れると思います)。この記念メダルを見なかったら、恐らく「瀬戸大橋」をググる事など無かったかな。思えば私、品物との出会いからその由来に関心を示す事も結構な頻度でやってる気がするね。個人的な趣味になってますが、こういう記念品を目にしたら今後も取り上げていこうと思います。24金の値段が1グラム千円以下か~~、そんな時代がもし来たら全力買い!しちゃいそうですね(←来ないと思うけど、どうなんでしょ?)。

本日は以上でございます。



1988年発行 青函トンネル開通記念 公式メダル

鴫原質店の弟さんです。

個人的に大好きな松本徽章工業さんの品物がありましたので記録用にさらりと取り上げます。JR青函トンネル開通記念メダル2セットこちらは青函トンネル開通を記念して、JRさんと松本徽章工業株式会社が提携して発行された記念メダルセット。しかも同じものを2セット(笑)譲って頂きました。発行年は青函トンネルが開通した1988年です。

せっかく2つもあるので並べて表裏を撮ってみた!。記念メダル2セットで表裏を撮影した画像この画像の風景って物凄く珍しいはずだけど、大体の人には興味がないと思われ(哀)、はしゃいでるのは本人(私)だけだと容易に想像できてしまいます。尚、4枚で40万を軽く超える金属的価値があるので、個人的にこれにお金を払おうとは思えないかも。

品物の説明書きがあったのでそのまま使用させて頂きます。記念メダルの説明書純金製と純銀製のセット販売数は5,000個らしく、そのうち2つが目の前にあるようです。鉄道ファンはとても多いので、よく2つも手に入ったな~と思ってしまいました。

それでは純金メダルの表面から見てみましょう。金メダルの表面流石は松本徽章工業様!。このブログで何度か取り上げてきましたが、どれを見ても描写が凄いんだよな。光の反射角度とかで影が見えたりするのもステキだよね。

裏面には北海道と青森県の地図に鉄道の路線が描かれてます。金メダルの裏面青函トンネルって通った事ないけど53.85Kmもあるんだね。しかも35年前に海の下にトンネルを創ったのだから凄い話だ。3連休さえ年に数回しかない私が青函トンネルを利用するチャンスがあるのかは知りませんが、生きているうちに一度は見てみたいかな。

デザインは同じでも純銀のメダルは大きいので大迫力。銀メダルの迫力ある描写「はつかり」という文字もしっかりと確認できて、細部の描写を楽しめます。直径は55ミリで重さは100グラムなので、持った感じもズシって感じ。

松本徽章工業さんで造られた品物は、その厚みを活かした高低差が大きな特徴です。銀メダルの凹凸を定規で計る画像正面から見ると平面ですが、横から見ると数ミリ単位で高低差があり、それがより立体的な描写を成立させてます。画像は所詮2次元ではありますが、少しでも立体感が伝わればと定規をおいてみました。

金や銀を使用した記念品はとても多くあると思いますが、天皇陛下や大きな企業とのタイアップだと松本徽章工業さまの作品である事が多いように思えます。松本徽章工業の色紙もちろん全部見てるわけではないから、なんとも言えないけど、左上のロゴが刻印された品物を見ると毎度観察してしまいます。創業明治30年の信頼と歴史は凄いに違いない。色々なものを造る会社様なので、ご興味があれば公式ページもご覧ください。(こちら

私は鉄道についての知識と熱がないので、どちらかというとメダルの造りや構造に目が行ってしまいますが、これを譲って頂いたお客様から別の品物もお譲り頂いております。それは同じく1988年に開通した瀬戸大橋開通記念メダルですが、青函トンネルも瀬戸大橋も、こんな凄い建設物を同時期に造ってたんだから、本当に景気が良かったんでしょうね。尚、1988年はバブル景気真っただ中で、株価や不動産や個人資産が急増し、人々が今までにない好景気を実感した年だったそうです。時代背景なども空想すると、とても興味深い建設物だと思えました。一体どれだけの雇用が創出されたんだろうね。凄いの一言です。

本日は以上でございます。



1975年発行 天皇陛下御宝祚50周年記念「奉祝御鏡メダル」

鴫原質店の弟さんです。

買取品の中に珍しそうな記念メダルがあったので記録用に取り上げます。メダルのセットと読めない漢字まず始めにこれはなんと読むのでしょう??。私は小中高等学校でしっかりと「国語」という教科を勉強したはずですが、読めない字ばかりで悲しくなります。漢字を書くときに「止める」「伸ばす」「払う」と学校の先生は丁寧に教えてくれましたが、先生の指示を一つも守ってないじゃないか!!。無知な私の推測に過ぎませんが、「常用漢字」の前が「当用漢字」でその前の大正や明治時代に使われていた文字なのかもしれない。調べれば分かるのだろうが、ま~いいか(笑)。

とてもありがたいことに私でも理解できる日本語で書かれた説明書きがあったのでそのまま掲載させて頂きます。メダルの説明書恐らくこちらは昭和天皇の「即位50周年」を記念して製作された品物のようですが、「御宝祚」の意味合いが難しく確かな事は分かりません。昭和天皇の世の中が50年続いた事に対するお祝いという事でいいのかな?。明治34年(1901年)にご誕生された昭和天皇陛下様が大正時代を経て、昭和64年に至るまで、歴史を見る限りでは激動の時代だったようにも思え、陛下を崇拝する方々が大勢いるのも分かる気がします。ただ、時代は「平成」を経て「令和」の時代となった今、その辺をあまり深堀りできない気もします。

メダルセットの中身はこんな感じで、何とコレ、三越さんで造られてます。未開封のメダルと仕様書そしてまた大体いつもそうですが、こういう記念品的なお品物は「使用する」という概念がないので未開封。

一番大きい天皇陛下御宝祚50周年記念「純金御鏡メダル」はこのようなお品物です。天皇陛下御宝祚50周年記念「純金御鏡メダル」の表裏のデザイン説明書にもありますが、日の丸と鳳凰、そして1975年に発行されたものであるという事と、三越のマークがしっかりと刻まれています。そして数字の部分は手彫りのようにも見えて、手間は相当かかっていてとても高価そう。ま~三越ブランドなので安いわけがないよね。裏面には「八咫鏡」(やたのかがみ)が描かれ、実物は天照大神の神体として伊勢神宮に奉安されており、その御分霊が皇居にも祀られているそうです。日本の神話において、三種の神器といわれる一つですね。個人的にお祈りを捧げてみよう。叶うといいな!。

次に天皇皇后両陛下金婚式記念「純金御鏡メダル」はこんな感じ。天皇皇后両陛下金婚式記念「純金御鏡メダル」の表裏のデザイン表面には龍、裏面には「御鏡」を中心に鳳凰2体と五三桐が周りに配置されたデザインとか。御鏡とは鏡を敬うという意味合いで、「八咫鏡」と少しだけ比較したのかな?。答えがないだけに悩ましい。いい事ありそうなので、こちらにも御祈りしてみよう。

銀のメダル2枚の裏面も「御鏡」様に鳳凰2体と五三桐のデザイン。銀色メダル2つの裏面の写真1975年の製造から48年間も袋の中に保管されており、銀特有の酸化状況がとてもいい感じに見えます。ほぼ同い年なのでこの経年劣化に妙な親密感を覚えたりして・・・。鏡面部分の傷が少し残念ですが、逆に神秘的に見えてくるのが不思議だ。こちらにもしっかりと祈りを捧げておきます。

そしてこちらは常陸宮同妃両殿下鍚婚式記念メダルの表面。常陸宮同妃両殿下鍚婚式記念メダルの表面の写真腐食がデザインを更に綺麗に見せてくれ、画像も他の4倍の大きさ(笑)。なんか幻想的で銀製品の素晴らしさを改めて知った気がする。天然の芸術だね。そしてデザインされているのは富士桜です。

そしてもう一つ、皇太子同妃両殿下水晶結婚記念メダル。皇太子同妃両殿下水晶結婚記念メダルの表面の写真何故か半分青で半分赤っぽい。銀のメダルは色の変色具合にばかり見てしまいましたが、説明書きをしっかり読んで、どういう品物かは理解しておきたいところです。稲穂が描かれてますが、豊作祈願かなんかかな?。

ということで、今回は天皇陛下御宝祚50周年記念として制作された三越さんのお品物を取り上げました。大体48年前に製造されたお品物で、現存するものは非常に少ないのではないでしょうか。とても貴重なものが見れたと考えており、譲って頂いたお客様へ感謝申し上げます。昭和に製作された金の記念品は、今時と比べると金のグラム数が多く豪華に制作されており、買取単価も高額で魅力的です。ごく普通の一般人がこのような品物を保有できた社会だった事が、今こうして品物を見る事ができる一番の要因であり、果たして、次の10年又は20年後にこうした品物が存在してるのかどうかを考えると、少し悲観的になってしまいます。

本日は以上でございます。





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