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質屋のスタッフブログ

年末最終営業日のお仕事について

鴫原質店の弟さんです。

2021年は本日が最終営業日となりました。今年も沢山の方々にお世話になり心から感謝しております。今回はそんな年末の当店の内部事情について、少し時間が残ったのでサラサラと書いてみます。質屋に年末に用事がある人っているの?と思われる方もいると思いますが、結構な数のお客様がご来店されました。質入れの方も受けだされる方も、お買い物をされた方もいて、沢山のいいお客様に恵まれているな~など、この年末最終営業日に感じていました。でも今回は来店されるお客様の話ではなく、お客様が見えない場所で色々とやっている事をご紹介したい!のです。事前に言っておきますが、相変わらずど~~しようもないつまらないお話でございます。

開店は朝10時ですが通常は高額品の品物は全て蔵にしまってあるので、開店準備は品出しから始まります。ここに品物を並べていくのが日常業務ですが、この最終営業日だけは違います。開店前のショーケースシャッターを開ける前から、通常は展示しっぱなしの比較的値段が安い商品を片付けてました。

開店でシャッターを開けた時の状況はこんな感じです。開店後のショーケース頑張ったので商品が少し減ったところです!。

通常営業の時は防犯の意味も含めて高額商品を片付けますが、年末に関してはそれだけではありません。梱包された商品全ての商品を簡易梱包して蔵に片付けます。開店している時から閉店準備という意味不明な行動ではありますが、かなり時間のかかる作業です。今日中に終わるかを考えた結果、開店前から手を付け始めてしまいました。

約2時間かけて全ての商品を出し終わりました。空になったショーケースその後、商品を展示するガラスを外します。少し分かりずらいので取り出すパーツに赤く〇をつけてみました。ガラスの重量はとても重いので、このショーケースを軽くする必要がある為にやっています。

お昼前には全ての解体(?)がやっと終わりましたが、外から見ると異様な風景ですね(笑)。外から見た空っぽの店内道を歩く人から見れば「潰れたか?」など思われそうですがそこはご安心下さい。無借金の自社物件なので店を閉める時は、年齢や体制による事業継続不可の状況だけしか想像できないかな。いつもまでも続けていければいいですね。

お昼休憩後、今度はショーケースを動かします。ショーケースを移動した風景因みにこれ、ガラスのパーツを全部外した状態でも最高に重たいです。この写真で分かりますが社長さんが頑張って掃除していますね。結構真面目な働き者です。

目立つものではありませんが1年の汚れがこんなにあるんですよ。1年間の汚れ三脚に登りこのような汚れを掃除していきます。苦労してショーケースを動かしているのでしっかり掃除しましょう。1年で1回の大イベントです。特に上のガラスは念入りに拭かないとね。

何気に大変なのがガラス掃除。ガラス掃除汚れているのが内か外か判断が難しいので内と外で両方から徹底して拭いていきます。頑張る社長を「パシャリ!」。我社の社長は働き者です(笑)。

終わった後はショーケースを最初の状態に戻していきますが、今回は事故がありました。割れたガラス板ガラス板が真っ二つに粉砕(涙)。これ高そうだな~。誰もケガしなくて良かったです。

ま~それでも何とか夕方にはショーケースの組み終わり一安心です。組み終えたショーケース組み終わったら今度は指紋を徹底して拭いて綺麗にしていきます。これもまた大変な作業なんですよね。ガラス板が一つ足りないのが痛々しいですが、来年早々社長様が新調されるでしょう。

その他にも先程、外の飾りつけや午前中から神棚清掃などこの日はやる事がいっぱい。お正月の準備一通りやれることが終わって、閉店まで後30分程あったのでテケテケゆっくりブログを書いている次第です。

「君は何故サボってる?」とか言われるの嫌なので一応頑張ってる証拠写真!。汚れたスーツ私の足ですが、これ真っ黒なスーツだったはずです。全体的にゴミだらけになってしまいました。働いている証拠写真ですかね。(笑)

17時にお店自体はシャッターを下ろしますが、そこからも色々とやる事があります。展示してあるバッグやジュエリーを皆でバタバタと蔵に入れていくのがいつのも流れかな。最終的にこれを書いている今現在の時間は17時30分でお店はもう閉店しています。結果的に掃除しているだけの内容になってしまいましたが、お客様対応も頑張ってましたよ(笑)。

という感じで普段は見えない質屋の年末最終営業日の動きでございました。今年も何とかやってきたな~など思う時期でもありますが、この2年間はとても大変な思い出ばかりのような気がします。毎年この季節は同じような事を思い、「来年は!」などと希望的妄想に耽るも、結果をみると特段変わった事をやれてないのがここ数年の常かもしれない。もう少し生活そのものを見直さないとな~など、この時期はいつも感じてしまいます。それでも今年も沢山のお客様に恵まれ何とかやっているだけなので、皆様に改めて感謝申し上げます。

このブログも始めて2年位(←3年か?)経ちましたが、見てくれている方がいる事を知ってビックリする事もあります。半分趣味のような世界感になっており、自分の見たい視点で感じる事を好きなように書いてるだけで、仕事の休憩的な感じで続けておりますが、今後も続けていこうと思います!。こんなどうでもいい話が多いブログをご覧頂いている方にも感謝しています。皆様本当にありがとうございます。良いお年をお迎えください。

本日は以上でございます(令和3年は以上でございます)。





「昨今の社会事情」という言葉に感じる事

鴫原質店の弟さんです。

少し前の事ですが、社長さんがハガキを見ながら「年賀状をやめる連絡が多いな~」と独り言で呟いていました。「え? そうなの?」と反応した私はそのハガキに興味を示します。それがこれです。年賀状廃止のお知らせ内容を見てみると、「昨今の社会事情等も鑑みて年賀状の挨拶を来年から控える」と書いてます。うちのような小さな会社でも複数の会社からこのようなハガキが届いたようです。

不思議に思い「年賀状 取りやめのお知らせ 企業」「年賀状廃止のお知らせ 企業」とグーグル先生で検索してみると、企業規模に関わらず多くの会社が同じ事を発表しているのを初めて知りました。便乗してなのか「暑中見舞いもやめます」と書いてあるところもあります。昨今の社会事情とは何だろう?。「経済的な理由(経費削減)」「ペーパーレスの推進」「紙の削減によるCO2削減」「無駄な作業を省く」など色々と勘繰るも理由は分かりません。グーグル先生で社会事情について検索しても、どうも真実を見る事ができないな。理由はどうあれ、多くの会社の広報でこのような宣言が目立つ事から、もしかしたら今後「年賀状を出さない事」が社会常識となっていく可能性さえ感じています。いまいち理解できない「昨今の社会事情」について、分かる方がいましたらどうぞ私に教えて下さい。

どうでもいい話ですが、私の場合、身内の不幸で過去3年(既に4年というのか?)年賀状に触れていません。喪中ハガキは何度か使用しましたが、そのような状況を経て、自分宛の年賀状はとても少なくなりました。仲のいい人程メールでやり取りする今時の事情もありますからね(←あけおめメールは時間をずらして送りましょう!)。随分前の話で、年賀状も1枚づつ手書きでメッセージを書いていた頃は、年賀状を見る事が正月の楽しみだった頃もあります。でも最近ではプリントアウトされたものに「元気?」など、少しだけメッセージを添えるようなもので、年賀状に対する気持ちみたいな感情は少なくなりつつあります。もっと言えば、手書きで何かが書いてあればいい方で、それが現代における年賀状の一つの形になってしまったのかも(←あくまでも私の場合です!)。そのように考える私のような人間の感覚だと、年賀状本来の意味を見出せずに「必要ない物の一つ」してとらえているのかもしれないかな。もちろん年賀状を楽しみにしている方も大勢いて、人付き合いのツールとして重宝している方が絶対に沢山いるので、この件については、個人的な年賀状対する接し方である旨はご理解下さい。

年賀状の話から始まりましたが、最近減ったと感じているものにカレンダーがあります。年末のカレンダー随分前は、年末になると子供達全員が両手持ちのチャンバラを何度も繰り返しできるほどのカレンダーを頂いてました。カレンダーなどそんなに使う訳もなく、裏側をメモ用紙として使用したりもしますが、多くのものが廃棄されるという記憶があります。「無駄かどうか」など分かりませんが、「必要かどうか」を考えると別にいらなかったりする事が多くあり、年賀状やカレンダーの件については、今後は見直されてくるかもしれない社会的慣例なのかもしれないなと感じています。実際に昔と比べると減ってきている事実がありますしね。それでもテレビ局さんがくれる子供に大人気のノベルティ付きカレンダーは毎年欲しいも。そしてしつこく追記しますが、年賀状やカレンダーは「必要かどうかは分からない」けど「不要なものではない」という事だけは強調しておきます。会社名が入っているカレンダーには多くの方々の様々な思いがある事も忘れてはいけません。

話がコロコロ変わりますが、この時期多くのお取引業者様から色々な贈り物(お歳暮)が届きます。お歳暮これに関しては、10年前位の思い出なのですが、同業者で宮城質屋組合の市場に出入りしていた業者様が、「今年からお歳暮をやめたいと思います」と言いました。それを聞いた母が「〇〇さん偉いね~!」と言っていた事を覚えています。社会的な慣例や常識だから仕方なくやっているという事象が結構多かったりしますが、このお歳暮はどうなのだろう?。それこそ、江戸時代から続くらしいこの行事は、1年間の感謝を伝える目的で品物を送るという儀式のようですが、お歳暮の到着時期などを見ていると、貰ったから返すというところも多いのかもしれません。慣例で続けている事を自ら先頭に立って「やめる!」と言い切った部分に母なりの「尊敬」や「偉さ」を感じてたのだと私は思います。常識とされている事を先頭に立って「やめます!」という事は勇気のいる事なので。

ちなみに当社では、頂いた品物を(社長の計らいで!)皆で均等に分けるので楽しみでもあります。貰ったお歳暮
分けたものを袋に入れておくとサクサクと紙袋がタプタプになりますが、溜まったら持って帰ろうと考えていると賞味期限が過ぎてしまうものもあるので少し注意が必要かな。会社の経費でお歳暮を贈り、そして頂いたものは社員に配られる・・・。会社的にはプラスなのかマイナスなのか?。そうは言っても社長や会社同士の繋がりなど、経費の面では推し量れないものがある事もまた事実なのでしょう。小さな会社なのでこの時期のお歳暮の量を消費するのは結構大変ですが、お歳暮を社員が貰える会社って職場環境がいい証拠だと思ってます(笑)。

何度もしつこい位に繰り返し書きますが、「無駄かどうか」なんて人の感覚に依存する事でもあるので、正直言って正解は分かりません。ただ「本当に必要かどうか」を考えると別にいらなかったりする事が多くあります。今回は、そういういくつかの慣例が今後は見直されてくるかもしれない「社会的な初動」を個人的に感じた出来事を取り上げてみました。ま~~無駄と決めつけないで余裕があれば続けた方がいいと、私個人としては思ってます。だってお歳暮楽しみだしね(←お歳暮だけか?!)。それに意味があって続けてきた慣例であることは間違いないので、別の形に変化しているだけなのかもしれないな~などと考えております。全て個人的感想である事をご理解下さい。

本日は以上でございます。



2006年頃のロレックスの保証書について

鴫原質店の弟さんです。

先日のブログで、ロレックスの付属品である保証書がリセールバリューに影響する旨を書かせて頂きました。年々中古を扱う業者も、そしてまた中古品を購入する人も増え、中古市場が成長するにつれて価値観が変化したのだと思っています。昔の保証書を紹介しながら保証書に関する昔の記憶など書いていきたいと思います。

前回のブログを書き終わった後、店頭で販売しているロレックスの保証書を引っ張り出してきました。ロレックスエクスプローラーの保証書これは「ロレックス114270 エクスプローラー」の保証書で、2006年頃に海外のどこかの国で発行されていた保証書です。お品物はまだ在庫として店頭に飾ってあるので、ご興味ある方はぜひよろしくお願い致します。

エクスプローラーって何だろうと思う方もいると思うので商品画像を掲載します。ロレックスエクスプローラーの画像ま~こんな姿の時計ですとしか言いようがない(汗)。この時計の思い出話としては、1997年のドラマ「ラブ ジェネレーション」でキムタクがつけていた事で瞬間的に中古相場が急騰した過去があること。中古のロレックスを見ている人が少なかった時代に、需要が一気に膨れ上がった為、定価以上で中古品が売買されました。その時のエクスプローラーの型番は14270という5桁で、こちらの時計はそこからマイナーチェンジされた114270という6桁の型番なので正確には異なりますが、ロレックスに興味のない方にとってはどうでもいい違いにしか思えない些細な違いがあります。

保証書の話に戻りますが、この時計の保証書は1枚の紙を折りたたんでいるだけです。保証書の全体像この頃(2006年頃)の保証書は販売された国によっても書式が異なり、確か2007年頃より世界で統一されたカードタイプに移行されていったように覚えてます(違ったらすみません)。因みに製造番号の頭文字の「Z」という事から2006年頃に本体が製造されたものと分かりますが、今と違ってロレックスが飛ぶように売れた時代ではなく、2006年頃に製造されたロレックスが2007年に販売されればカードタイプの保証書がついている場合もあります。余談ですが、2005年頃に本体が製造されたデイトジャストが2016年頃に正規代理店で新品として販売され、カードタイプの保証書が付属していた事をブログで書いた覚えがあります(年数は違うかも)。

この頃の保証書には最新のギャランティーカードでは見なかった国番号が明記されています。保証書に記載されている国番号114270の上の「888」がそれにあたり、香港で発行された保証書という意味。香港は高級中古時計の貿易の中心地として活躍しており、その頃も国内から香港にロレックスを輸出している業者さんが沢山いました。今ほどその仕組みはオープンになっていませんが、国内で仕入れたものを輸出していたようです。もちろんその後の円高の状況では逆に、多くの品物を海外から輸入してたのかな。そういう貿易の拠点は香港以外にもあり、当社の社長も以前、東南アジア(←場所は秘密)に仕事という名の【海外旅行】に行ってきた事があります・・・。そういう事に気が付く賢い行動力のある方々は、多くの財を手にしたのではないでしょうか。

そしてこれは私の思い出ですが、香港の保証書は普通に雑です(笑)。何も書かれていない保証書書ける欄があるのに未記入なのが画像でも分かりますね。書いてある事も多いですが、ボールペンで雑に書かれている物なども多く見てきました。香港経由で未使用のロレックスを仕入れ(並行輸入)、日本でボールペンで記入するなどもあり、ロレックスの保証書に今のような厳格なルールは無かったように思います。平行輸入品で南アフリカの保証書を何度かみましたが、何一つ手を付けてないものばかりだったような。そういう国なんだろうか・・・?。そういう意味では2000年前後の時代、日本の正規代理店はロレックスの保証書に購入者の住所や名前までしっかりと印刷してましたが、かなりマメな事をしていた少数民族なのかもしれないと感じています(←事実不明)。

ロレックスの保証書について続けてで書きましたが、感じてるのは保証書の意味合いが変わってきた事かな。昔(2005年頃)の中古ロレックス相場は保証書があってもなくても同じ値段で取引されてました。そもそも保証期間の切れた保証書に意味なんてないですしね。ただその頃と比べてロレックスを購入する目的に変化があり、使う為に買う道具としての購入意識割合は低下し、どちらかというと投機的、又は、コレクション的意識が高まったような気がしてます。そんな背景によりロレックスの保証書は、時計の機能や動作を保証するものでなく、真贋保証を補佐する為の一つであり、「売る時に高く売れるから保管する」的な感覚が多くの人の意識にあるように感じます(←個人の感覚です)。

ロレックスの保証書の話からリセールバリューの話も絡んでしまい相変わらず話がまとまらない私ですが、最後にもう一つ全く関係のない話を。中央銀行の金融緩和によってばら撒かれた紙幣は様々な品物の価格を押し上げました。この約2年間で投資信託も株価も高級時計も古いスポーツカーも金も銀も、そして任天堂スイッチやプレーステーション、最近では牛肉や玉ねぎや小麦やウィスキーや日本酒まで、数をあげればキリがないほど様々なものが値上がりしてます。ロレックスもその一つだと思いますが、今後行われていくだろう金融引締のタイミングで、商品相場がどのように動くのか?。2008年のサブプライムローンショックの時にもロレックス相場が暴落した事がありますが、その時は相場に一喜一憂するだけの感覚しかなく、ロジック的な事を全く理解しておりませんでしたが、今後の仕事に活かす為にも、今の現状を注意深く観察していこうと思っております。とはいえ可能であればですが、商品相場は維持してもらいたいものです。抱えてる在庫価値が減ったら会社が大変なことになるので・・・。

本日は以上でございます。





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