質屋のスタッフブログ
2023年11月30日
鴫原質店の弟さんです。
今日は11月の最終日で今年もあと少しで終わっちゃいますね。今月は中旬から色々な動きがあり興味深く見てましたが、個人的な復習も兼ねて動きを見てみようと思います。多くの方が興味ない話だと思いますが、個人的な趣味ですのでお許し頂きたい事と、所詮は素人(質屋の従業員!!です)の浅い知識なので正解かどうかなんて知りません・・・。
今月はドル建てゴールドが上昇し、過去の最高値に近づきつつあります。3年も前の2020年8月初旬につけた1トロイオンスで約2051ドルという価格に迫っており、このまま上がっていきそうな雰囲気です(←先の事なんか知りませんが)。書いた事があるかもしれませんが、円建て金価格は「ドル建て1オンス価格」÷31.1グラム×(ドル円レート)×1.1(消費税)で算出できます。円建てはこの3年で過去最高を何度も繰り返しましたが、上記の計算方法で分かる通り、通貨価値の減少(円安)でしかなく、これを喜ばしいと思える理由が私にはありません。ただ、国内金価格上昇で買取が大幅に増えた点では、仕事としてありがたかったかな。
「100%これだ」という訳ではありませんが、ドル建てゴールドに関連する指標は相関関係を保っているように見えます。これらは上から「ドルインデックス」「米10年債利回り」「ドル建てゴールド」の6っカ月チャート。動き的には来春からの米利下げを見越しての動きのようですが、12月中旬に行われるアメリカのFOMCで「利下げなんかするか~~」などの発言が仮にあったとすれば、パタパタと元にもどる可能性もありますね。とはいえ、この3つだけを見れば利下げ局面でドル建てゴールドが今以上に上昇しそうな雰囲気を感じます(←先の事なん知らんけど)。雲の上の方々の行動で通貨価値も変動しますが、その方々の行動を予測して市場が動いていくから、個人的に何かしてる訳ではありませんが楽しく見ていたりします。尚、全てのチャートはTrading View(こちら)からお借りしており、視覚的には見やすく最近よく活用させて頂いてます。
次に我らが通貨「円」について。上から「米10年債利回り」「ドル円」「日本10年債利回り」。通貨に影響を及ぼす一つの要因である「金利差」は11月中旬からの米10年債金利下落に遅れつつもドル円は円高方向に向きはじめました。ただし反応が鈍い事を見る限り、最近言われている構造的問題による円高の限界なんだろうね。とはいえこんな感じで見てみると、米金利下落場面でのドル建てゴールドの上昇分を、円高が相殺して国内の金価格は現状を大体維持する(又はちょい下がる?)、又は円の戻りが浅くドル建てに吊られて国内も緩やかな上昇なども考えられます(←どうなるかね?)。ユニクロの社長様を含め多くの有名な方々が次々と言及している日本の金利は、短期はマイナス、長期はほぼゼロにまで下落中で、今のところ何の影響も感じられません。日本国債の格付けが下げられるとか、日銀が債務超過するとか、政府が今以上に国債発行を乱発するとか、新NISAで全日本国民が貯金をやめて外国へ投資するとか等々、あまり想像したくない円安方向の動きが無ければなどという、低次元の仮説の空想物語です(所詮は素人ですから!)。植田先生(←日銀総裁)が何をするかも為替に影響するので、全てがタラレバのお話だな。
因みに珍しく他国通貨と円も比較してみた。2つは「ユーロ円」と「スイスフラン円」の6っカ月チャート。ドル円は動いてるけど他とはどこを見てもこんな感じ。円の価値が上がってるわけではなく、ドルの価値が下がってる状況です。ドルインデックス下がってるってそういう事だろ!という突っ込みは不要です。ただこの辺も含めて仮に通貨高(円高)になる可能性がある場合は、私の仕事に及ぼす影響は大体いつも書いている通りで警戒は必要かもしれない。とはいえ円安要因も円高要因もあり、情勢や政治や金融政策で決まる部分なので、どうなるかを言い当てれる人はいない訳で、少なくとも植田先生(←日銀総裁)の動きだけはしっかりと聞き続けようと思います。金融関連のお仕事と違い、「可能性にかけて」商売をしてる訳ではないので、商品相場に影響を与える要因をボケ~~と眺めてるだけに過ぎず、もしかりに、全力円高方向に確信をもてたら、在庫一斉処分でもしようかしら(笑)。とはいえ世界から2周遅れで商品相場の下落を体験する機会がくるのか来ないのか・・・。やっぱり先の事は分からんね。
そんな感じで世の中が少しだけ動いた11月でした。話はコロッと変わって、本当にどうでもいい話ですが、今日で11月が終わり明日から12月が始まります。今年ももう終わりだ~~と毎日悲観的にあと30日も過ごすと思うと本当に億劫ですが、この辺は性格なので変わらない部分。後30日で新しい年が始まる!と思うようにしようと考えましたが、来年は世界経済がすごく大変な年になりそうだ・・・と違う視点で色々考えてしまいやっぱりダメっぽい。取り合えずお年取の準備をいつするか予定をたてようかな。12月の日曜日(←仕事休み)は4回だけで、子供の用事で潰れる日を把握することが必要です。後、健康診断もあったので、少しダイエットでもしてみようかなと思います。
本日は以上でございます。
2023年11月22日
鴫原質店の弟さんです。
今回は、前回の最後で少し触れた瀬戸大橋開通記念メダルについて。こちらは瀬戸大橋を記念してJR四国と松本徽章工業株式会社が提携して、1988年に発売された記念品です。そしてこちらも2セット(笑)。発行年数も発行枚数もメダルの仕様も、デザイン以外は全て同じなので前回と話が被らないようにパッパっ~~と勧めます。
表裏のデザインはこんな感じ。不要だとは思いましたが、2セットが揃った時のみ見る事ができるこの光景は、絶対珍しいはずなので前回に引き続き撮影してしまいました。
説明書はそのまま掲載。キハ185系ディーゼル特急「しおかぜ」の英姿!!という文言に相当な愛情が感じられ、これに共感する多くのファンがいるんだろうな。
金メダル表面のデザインはこんな感じ。詳しい部分は説明書にお任せし、私からの感想は「凄いね」の一言かな。前回いっぱい書いたから省略させて頂きます!。
金メダル裏面のデザインはこんな感じ。35年も前に海の上に橋を架けたんだから、ホント凄い話です。線路っぽいところにポツンとある丸いやつって駅なのだろうか?。実家が四国だったS君にお会いしたら聞いてみようと思います。
松本徽章工業さまの作品は銀メダルで鑑賞します。この奥行き感とか細部の影のでかたとか、角度を変えると色んな点が見えてくる(←気のせい?)からホントに不思議。
昭和63年(1988年)の領収書がついていたのがかなり嬉しい。35年前の販売価格は流石のグーグル先生も答えてくれなかったからね。20グラムの純金メダルは10万円で販売されたらしい。1988年5月の田中貴金属さんの平均小売価格は¥1,862円(←HPで確認できます)だったので、【金の単価】だけで単純計算してみると製品価格が金小売価格の2.65倍くらいなのかな。現状の金額に当てはめると50万円位になるってことだね。
【時代背景なども考えてみた】
(※全て個人の空想によるフィクション物語です!!。)
1985年のプラザ合意を起点に、1ドル240円位だった為替が翌年には150円、そして3年後の1988年には1ドル120円台に円高になったこともあり、国内円建て金価格はドル建てと比較し大きく値を下げ続けます。推測ですが、ある日突然、安くなった金が凄くお買い得に感じた時代だったのかもしれません。その後も国内金価格は下落を続け2000年には24金の小売価格は900円台後半にまでなります。このブログでよく取り上げる金製品の数々は、その頃に製造された品物が多く、ごく普通の人でも手が届く値段で販売され、多くの方が所有できたことが、今現在、その頃の金製品を目にする事が多い一つの理由だと個人的に考えてます。ドル建て金も下落基調でしたが、円高が国内金価格下落にブーストをかけた点は、完全に今の状況の真逆ですね。お金や物の価値って雲の上の方々の決定でコロッと変わってしまいます(汗)。(※データは田中さんでも見れます)。
プラザ合意を書いたのでもう少し触れますが、85年から90年初期にかけて、1987年2月のルーブル合意やアメリカのブラックマンデー、日本のバブル景気突入、そして国内の公定歩合(←国内短期金利)引き上げとバブル崩壊など色々な事が起きました。過去の事ではありますが、当時の金利水準や経済状況と為替、そして世界情勢を含めて国内金価格を眺めてみましたが、とても多くの事を学ぶことができます。一応、念のため付け加えますが、時代背景を見てみただけで「金が下落する」という意図で書いていない事をご理解下さい。先の事など誰も分かりませんが、暴落する可能性が万が一あるとすれば、戦争終結と恒久的な世界平和と基軸通貨ドル社会の完全復活位でしょうか?(※円高で少しの調整はありかも)。一部の国々が米ドル基軸通貨世界を望んでない時点でありえないかな。
(※繰り返しますが、全て個人の空想物語で事実ではありません!。)
何だかとんでもない方に話が進んでいきましたが、いつもの事のようにも思えこのまま残します。だいぶそれた話を元に戻して、瀬戸大橋がどのような規模か分からなかったのでグーグル先生に尋ねたところ、「瀬戸大橋線 開業35周年」としてスタンプラリーなどの企画が今年いっぱい開催されている事が分かりました。ホームページ(こちら)にはスペシャル動画も公開されており、瀬戸大橋に関する簡単な知識が直ぐにつきます。(※リンクは後々切れると思います)。この記念メダルを見なかったら、恐らく「瀬戸大橋」をググる事など無かったかな。思えば私、品物との出会いからその由来に関心を示す事も結構な頻度でやってる気がするね。個人的な趣味になってますが、こういう記念品を目にしたら今後も取り上げていこうと思います。24金の値段が1グラム千円以下か~~、そんな時代がもし来たら全力買い!しちゃいそうですね(←来ないと思うけど、どうなんでしょ?)。
本日は以上でございます。
2023年11月16日
鴫原質店の弟さんです。
個人的に大好きな松本徽章工業さんの品物がありましたので記録用にさらりと取り上げます。こちらは青函トンネル開通を記念して、JRさんと松本徽章工業株式会社が提携して発行された記念メダルセット。しかも同じものを2セット(笑)譲って頂きました。発行年は青函トンネルが開通した1988年です。
せっかく2つもあるので並べて表裏を撮ってみた!。この画像の風景って物凄く珍しいはずだけど、大体の人には興味がないと思われ(哀)、はしゃいでるのは本人(私)だけだと容易に想像できてしまいます。尚、4枚で40万を軽く超える金属的価値があるので、個人的にこれにお金を払おうとは思えないかも。
品物の説明書きがあったのでそのまま使用させて頂きます。純金製と純銀製のセット販売数は5,000個らしく、そのうち2つが目の前にあるようです。鉄道ファンはとても多いので、よく2つも手に入ったな~と思ってしまいました。
それでは純金メダルの表面から見てみましょう。流石は松本徽章工業様!。このブログで何度か取り上げてきましたが、どれを見ても描写が凄いんだよな。光の反射角度とかで影が見えたりするのもステキだよね。
裏面には北海道と青森県の地図に鉄道の路線が描かれてます。青函トンネルって通った事ないけど53.85Kmもあるんだね。しかも35年前に海の下にトンネルを創ったのだから凄い話だ。3連休さえ年に数回しかない私が青函トンネルを利用するチャンスがあるのかは知りませんが、生きているうちに一度は見てみたいかな。
デザインは同じでも純銀のメダルは大きいので大迫力。「はつかり」という文字もしっかりと確認できて、細部の描写を楽しめます。直径は55ミリで重さは100グラムなので、持った感じもズシって感じ。
松本徽章工業さんで造られた品物は、その厚みを活かした高低差が大きな特徴です。正面から見ると平面ですが、横から見ると数ミリ単位で高低差があり、それがより立体的な描写を成立させてます。画像は所詮2次元ではありますが、少しでも立体感が伝わればと定規をおいてみました。
金や銀を使用した記念品はとても多くあると思いますが、天皇陛下や大きな企業とのタイアップだと松本徽章工業さまの作品である事が多いように思えます。もちろん全部見てるわけではないから、なんとも言えないけど、左上のロゴが刻印された品物を見ると毎度観察してしまいます。創業明治30年の信頼と歴史は凄いに違いない。色々なものを造る会社様なので、ご興味があれば公式ページもご覧ください。(こちら)
私は鉄道についての知識と熱がないので、どちらかというとメダルの造りや構造に目が行ってしまいますが、これを譲って頂いたお客様から別の品物もお譲り頂いております。それは同じく1988年に開通した瀬戸大橋開通記念メダルですが、青函トンネルも瀬戸大橋も、こんな凄い建設物を同時期に造ってたんだから、本当に景気が良かったんでしょうね。尚、1988年はバブル景気真っただ中で、株価や不動産や個人資産が急増し、人々が今までにない好景気を実感した年だったそうです。時代背景なども空想すると、とても興味深い建設物だと思えました。一体どれだけの雇用が創出されたんだろうね。凄いの一言です。
本日は以上でございます。