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質屋のスタッフブログ

山形県上山市 上山城へ

鴫原質店の弟さんです。

本日は2021年9月20日の休日日記でございます。このジャンルの更新はとても久しぶりだ。巣ごもり生活が続いており、外出する事自体が珍しい事になりつつあります。先週に宮城県の緊急事態宣言が解除され、更には温帯低気圧のおかげで雲一つない青空が広がっていたので、この日は暫くぶりに家族全員で外出する事にしました。今回はその行き先について簡単に紹介させて頂きます。

行き先は山形県上山市にある上山城です(公式ホームページはこちら)。上山城何故に「城?」と思う方がいるはずなので一応選定の基準を申し上げますと、私たちはマスクができない乳児を抱えており、徹底して人がいなさそうな場所を探しまくった結果としてここに辿り着いた次第です(汗)。正直言って、人がいなければ山の奥でも海でもどこでもいいのですが、家族内の趣味嗜好もあるので結構難しいものです。子供を遊ばせるのも大変な時代だな~と感じてしまいます。

さてこの上山城さんですがお金を払って中に入る事ができます。入館レシート小学生の100円はありがたいね。中は博物館のようになっており上山の歴史を学ぶことができます!。内部の展示物子供が喜ぶようなものもチラホラあり結構楽しんでいるようでした。甲冑との記念撮影ただ基本は博物館の要素が色濃く、子供達は殆どの展示物をスルーしていきます。そして私も殆どスルーで子供達についていきますが、歴史大好き人間の奥様は完全別行動で姿さえ見えない場所にまで離れてしまいました(笑)。ま~好きな方にはたまらない資料という感じかな。

1階の展示室からエレベーターで4階に上がると展望台に辿り着きます。4階の展望台展望台の入り口の引き戸は閉ざされており、「扉が重い」と明記されている他、開けっ放しにするなと間接的に書いてあり笑えました。また扉は本当に重くて、子供が開け閉めするのは結構大変な感じです。その扉をギリギリと開けると上山の町並みが目の前に広がっていきます。そしてその先には数十センチの幅しかないとてもスリリングなベランダのような展望台がありました。城の回りを一周でき、上山町を一望できる素晴らしい環境に気持ちもスッキリ!、来て良かった。写真に写っているガキンチョはビビりまくりで歩くことすらできません・・・・。誰に似たのやら?。前も書いた事がありますが良く言えば慎重、悪く言うとビビり症の性格は変わりませんね。

高い建物が少ない上山の城下町に違和感を発する構造物が目につきます。とても高い建造物これは山形県と秋田県内部を繋ぐ国道13号沿いにある大きなマンションです。全国放送のテレビでも取り上げられたことがあるくらい有名(←?)で、何でも芸能人が住んでいるとかなんとか・・・(事実不明)。山形市から米沢市に行くときには必ず目につく建物で、13号線を走っている時に横を通ると圧倒される大きさです。

展望台からも見えますが、お城のすぐ側には「月岡公園」があります(ホームページ)。隣接する月岡公園遊具は両手で数える程度しかありませんが、想像以上に環境が良くてびっくりしました。園内にぶどうが栽培されていたり、野生のトカゲがいたりと、普段ではみる事ができない事も多く素晴らしい場所です。環境のせいかトンボやバッタの数がとても多くて楽しめした。子供達も1時間程でしたが色々な意味で暴れまくり、こちらの思惑通りの行動パターンをとってくれて嬉しかったです。

また園内には無料の足湯があります。無料の足湯上山温泉のとある宿に宿泊した事がありますが、温泉地以外に目を向けたのは初めての事です。上山の城下町には複数の足湯があるようで、その他にも武家屋敷やら歴史的に価値のある建造物が複数あるとか。初めて見るものや訪れる場所は、色々な事が新鮮で楽しめます。

お城のすぐ傍に、いい感じの茶屋がありお土産などを買うことができます。城の傍の茶屋汗だくの子供達はかき氷を頂きました。一つ300円しますがとても喜んで頬張っていました。とても暑い日だったからいい思い出だね。尚、入店する為には体温の計測が必須で、店内の滞在時間は30分までという張り紙があるほどに感染対策の徹底ぶりが見て取れ、なんだか逆に安心できます。なお、この青いかき氷を食べると、ベロだけでなく唇全体が青っぽくなり、まさに妖怪人間状態になって笑えます。旅の思い出作りにはブルーハワイを食べましょう。

という事で簡単ではありますが上山城と月岡公園のご紹介でした。上山城の全貌上山城へは仙台市中心部より高速道路を使って1時間10分ほどの距離でした。高速道路の料金は1,510円なので往復で3千円ちょい。車で2時間程度を「近い場所」と感じる私にとっては、今度またゆっくり来たいと思える場所になりました。風景も綺麗で気晴らしにはとても良い環境です。上山温泉に泊まりに来たついでにでも寄ってみたいところですね。早くコロナ終わればいいのに!。

本日は以上でございます。



ダイアモンドの蛍光性について

鴫原質店の弟さんです。

前回からの一連の流れで最後の更新です。今回はダイアモンドの値段にも多少影響する要素の一つ、ダイアモンドの蛍光性について書いていきます。簡易的説明になるので、蛍光性についてより詳しく知りたい方はGIAのホームぺジ(こちら)を確認下さい。本格的でとても詳しい情報が丁寧に説明されてます。

いきなりGIAへ誘導しましたが私も頑張ります。教材として選んだダイアモンドはこちらの3つ。3つのダイアモンドのソーティングレポート赤丸で囲っている部分が今回のポイントですが、これはダイアモンドの蛍光性を示します。蛍光性は「NONE」「Faint」「Medium」「Strong」「Very Strongu」の5段で評価され、どれがいいものなのか、という点については色々な意見があるようで、今のところ完全な正解というのは無さそうな感じかな。

このダイアモンドを「Gカラー」「Iカラー」「Dカラー」の順に並べます。各ダイアモンドの蛍光性は左から「Medium」「NONE」「Strongu」という順番です。3つのダイアモンドを並べた画像薄暗い場所で撮影していることもあり、ダイアモンドカラーは全然分かりませんね。

次に部屋を完全に暗くして紫外線ライトで照らします。暗闇で紫外線ライトで並べったダイアモンドを照らした画像すると蛍光性があるダイアモンドが暗闇の中で光輝きます。蛍光性には強さがあり、紫外線が照射された状態での反応の強さを5段階で評価している訳です。ステキな現象で神秘的だと思います。そして真っ暗な中でよくこの画像を撮影できたと自分を褒めたい!(自画自賛)。ただ一つ気に入らないのが、光の反射する角度の関係か、一番右のストブル(Strongu Blue)が光っていない。もっと光るはずなんです!(涙)。

ちょっと悔しいので一点集中で照射してみました。ストロングブルーの光り方するととても力強い美しい光を放ってくれました!。静止画では伝わりませんが、照らす角度によって輝き方も変わるので見ていて面白い。ダイアモンドの蛍光性は個人的に大好きです。ただ、紫外線で照らしているのでこれを見ていると目に悪いのかも・・・。

このダイアモンドの蛍光性に関して、ずっと前にブログで書いた事があったので手抜きでリンクを貼ります(こちら)。画像サイズや文章の書き方や全体構成が最近とは異なる為、かなり違和感がありますが内容的には問題無さそう。結論から言うと、太陽光などの紫外線を含む光がある場所では、蛍光性の強いダイアモンドは、自身が持つ黄色味を蛍光性が発する青色で中和し、無色に見える現象があります。

今回の一連の流れでは、費用対効果の話で続いていますが、蛍光性が強くカラーグレードがさほど良くないダイアモンドは費用対効果がいいかもしれません。太陽光の下では実際よりカラーグレードが良いダイアモンドに見えて、かつ真っ暗な環境では紫外線に反応して青白く光る。ダイアモンドの楽しみ方も増えるような気もしますね。もちろん宝石として楽しむ為に、クラリティとカットグレードは選ぶべきかな。

ちょっと無理矢理つなげた感はありますが、何故か費用対効果にの話につなげたかった(お許しを)。中古市場ではダイアモンドの蛍光性はマイナス評価が下される傾向にあり、特にストロングブルー以上に関しては値段もかなり下がります。理由は知りませんがそういう相場が実際にあり、ダイアモンドの蛍光性に対する考え方や評価がルール化されているのが相場だと感じています。そんなにマイナスの面があるわけでもないのにね。

もしかしたら・・・・蛍光性が強いダイアモンドが今よりも評価される時代がそのうち来るかも。だって暗闇でも光るのですから!(笑)。それはそれで凄い事だと私は思ってしまいます(←あくまでも個人の感想です)。

本日は以上でございます。



ダイアモンドのカラーグレードについて

鴫原質店の弟さんです。

前回の流れの続きで、本日はダイアモンドのカラーグレードについて書いていきます。正直言って、カラーグレードの説明が一番難しい・・・・・・。無色の「D」カラーに黄色味が混じってくるとカラーグレードが段階的に落ちますが、「D-E-F-G-H-I-J-K-L-M」と非常に細かく分けられております。感覚的な世界なので、単純に見比べてフィーリングが伝わればいいかな~という程度で考えてます。

まず最初に教材として比較するのはこちらのルースダイアモンド。比較するダイアモンドのソーティングレポート最高グレードの「Dカラー」とそこから3段階下がる「Gカラー」です。この程度の差でデジカメの画像で色の違いが分かるのだろうか‥‥、というのが私の本音。

祈りながら写真を撮影した画像がこちらです。DカラーとGカラーを横に並べた画像一応ですが、光が反射していない部分を比較するとGカラーのダイアモンドが黄ばんでいるのが分かります。どうなんだろう?分かりますかね?(汗)。余談ですが、ダイアモンドの黒っぽく見える部分に関してはカットグレードが関係しており、「エクセレント」と「グッド」の差が露骨に撮影する事ができました!。「カットグレード」がいいと黒い部分が減ります。

少しくどいですが撮影環境を変えました。でもこれは話の流れで必要な事です。白い背景に変えてDカラーとGカラーを横に並べた画像こちらの画像でもダイアモンドの真ん中位を比較すると黄色さが分かります!。ただ背景の白がダイアモンド全体に侵食して黄色味が薄くなっているので、前の画像の方が分かりやすいと思います。このように透明なダイアモンドは背景色やその周りの色の影響を大きく受けてしまいます。

次に選定するダイアモンドを変更して、今度はこの3つで比較してみます。DとGとIカラーのソーティングレポート「Dカラー」と「Gカラー」は先程と同じですが、「Iカラー」を選んでみました。

選んだものを3つ並べてみます。DとGとIカラーを並べてみた画像ピントが合っていない右端がDカラーで、左が「Gカラー」、真ん中が「Iカラー」です。Dとの比較は簡単ですが、「G」と「I]の比較はとても難しいかもしれません。どっちが黄色いか…って言われてもね(笑)、というのが普通の感覚なのではないでしょうか。こんな微妙な違いで、更には照明の色や光量、そして背景色にも影響されてしまうので、ダイアモンド単体でカラーを完全に判別することはとても難しい事です。

ダイアモンドのカラーはこんなに些細な違いの話です。しかも透明なダイアモンドは背景色の影響を確実に受けてしまう事もご理解頂けたかと。そして次に通販ページから3パターンの指輪を画像を借りてきました。台座の違う3つの指輪の画像画像の上2つは金色の台に設置されているのでその影響をモロに受けています・・・・、というか黄色いダイアモンドです。無色透明のダイアモンドを金の台座の上に載せても、実はその意味があまりなく、金の台座にはカラーグレードの良いものを使わない傾向が昔からあります。またプラチナ台だとしても、レールセッティングされているものも指の色に大きく反応してしまいます。

無色のダイアモンドを強調する場合は、他の色に影響を受けないように工夫された台座が必要であり、そのような宝飾品は古風と思えるようなデザインが多いかもしれません。例えば、昭和の時代に流行していた「縦爪のリング」は本当に良質なダイアモンドとの相性が抜群で、別に古いデザインという訳ではなく良質なダイアモンドを使った結果、あのデザインの指輪が多かったのだと思います。画像左下の指輪は海外で造られた品物ですが、とても良いダイアモンドを使っており、このような高さ(指からの距離)や、例えメレダイアでも周りの色に影響を受けないように一つ一つに台座をつけるなどの工夫がされていて、ダイアモンドの品質がしっかりと活かされています。

最高級の無色のダイアモンドばかりを使用しているものは、当然いい品物に間違いありません。ただ、前回と同様に費用対効果は必ず出てくるお話です。「Dカラー」と「Gカラー」ではお値段にかなりの違いがありますし、「Gカラー」と「Iカラー」でも結構値段が違います。私もたまに見るGIAのホームページ(こちら)で贅沢にも「Dカラー~Zカラー」までの色見本が掲載されます。中盤のGIAカラースケールという部分ですが、良かったら見てみて下さい。

グレードが良いダイアモンドが設置された縦爪のダイアモンドリングは、今時分では宝飾品として身にまとう人は減っています。その理由は「ダイアモンドのグレードがどうこう」という問題ではなく、ファッション性の問題が大きいはず。そういう目線でみれば、ダイアモンドを鉱物として見た場合のグレーディングと、ダイアモンドを宝飾品の一部として見た場合の評価では、価値観が大きく違うのかもしれません。ブラウンダイアは専門家が鉱物として評価したグレーディングでは相当下の価値になってしまいますが、素敵なデザインに仕上がっていれば宝飾品としての価値は十分あるのも事実です。「ダイアモンドを鉱物として見るのか」又は「宝飾品の一部としてみるのか」で価値観は大きく異なり、宝飾品の一部である場合、最高級グレードのDカラーにこだわる必要が無いようにさえ思えてきます。もちろん、全てが無色透明のDカラーであればより良く高額な物でしょうが、費用対効果の話は必ず出てくる部分。繰り返しますが、宝石は自分の余裕のある範囲で楽しむものです。グレードとかに拘らず、自分の好みのデザインで眺めている事が楽しく満足できる品物であれば、「いい物」として所有する事に喜びを感じ、それこそが費用対効果がいいものになると私は感じています。

最後に私の好みですが(←いらない!?)、宝飾品としてデザインが素敵でお洒落に感じられ、ピカピカと徹底して光るものが好きです。実はこのピカピカと光るダイアモンドは、カットグレードとある程度のクラリティが必要で、カラーグレードと光るダイアモンドはあまり関係ありません。ブラウンでも!ライトイエローでも!ビカビカ光るジュエリーはにとても魅力を感じます。お値段的に私でも買えそうだしね!。「あれ??」、これってカラーグレードと全く関係ない部分ですね!(汗)。

本日は以上でございます。