質屋のスタッフブログ
2023年01月31日
鴫原質店の弟さんです。
珍しい金の工芸品があったので取り上げます。こちらは造幣局が製作した純金製の「平成桜小判」というお品物。木箱が高級感を漂わせています。
最初にこの小判の規模感を。5cm×3cmくらいの大きさで15.2グラムの結構重たいお品物です。
説明書ありがたや!の画像掲載。「桜の通り抜け」の110周年を記念して造幣局が製造した品物のようです。説明書にシワや汚れが多く文字が読みずらかったので、色を抜いて文字が読みやすいように色味を強くした加工した画像です。
説明書から「宝船と波に平成の文字」を配したもの、というデザインが表面。なんか御利益がありそうな感じがするね。「今年はいい事あるかな~」などの淡い期待感から始まった令和5年は既に12分の1が終了しており、このままいくと気が付けば年末になってしまうという危機感を感じます。思えばこれに書かれた「平成」という時代も気が付けば令和に替わり、何をしていても時間だけは淡々と過ぎていくので、日々をどう過ごすかが大切なのかもしれないな。
「今年の花」をデザインしたという裏面はこんな感じ。花染衣(はなぞめい)と読むらしい。何て書いてあるか分からなかったので、造幣局のページ(こちら)を覗いてみたら桜の写真と説明がありました。北海道松前町で育成された桜で、花見時の衣装である花染衣(ハナゾメゴロモ)にちなみ、この名が付けられたという事。なんか素敵ですね。桜の通り抜けでこの花染衣が「今年の花」に選ばれたのが平成5年(1993年)みたいなので、約30年前に発行された小判だと推測されます。造幣局の別ページ(こちら)で平成5年に発行された貨幣セットをみると、「今年の花」で花染衣が使われていたので、多分間違いないと思います。(違ってたらごめんなさい)
裏面には造幣局で造られている事を示す刻印がありました。「謹製」という文字の意味をグーグル先生に聞いてみると、「心をこめ、つつしんで製造すること」とでてきます。「きんせい」と読む漢字ですがすばらしい言葉ですね。
最後に宝船の拡大画像を掲載しておきたい!。なんだかいい事がありそうな気がするので、取敢えず祈っておきます(←何をだ?)。いい事あればいいな~!って思う一方、「いい事」って何だろう・・・と少し理解に苦しんだりします。少なからず世界が平和であって欲しい。
最後になりますがこの「平成桜小判」は裏面の花(今年の花)のデザインを変更して、定期的に発行されている小判のようで、「〇〇周年を記念して」という事からもそういう推測が成り立ちます。そしてまた、他の花がデザインされた「平成桜小判」もあるようなので、この小判自体はそんなに珍しい品物ではないのかも。とはいえ約30年間も大切に保管されてきた事に敬意を感じますし、この花染衣がデザインされた「平成桜小判」はかな~り珍しいものだと思えます。1月25日の報道で、「国内金小売価格が最高値を更新」という記事がありました。金価格が上がった的な報道があると地金の買取量が増える傾向は感じてるので、珍しい品物がありましたら掲載していきたいと思います。
本日は以上でございます
2023年01月25日
鴫原質店の弟さんです。
先週よりニュースや天気予報で注意が呼びかかられていた昨日からの寒波により、雪が積もる事があまりない仙台市でも町並みは雪化粧に覆われています。報道によると10年に一度クラスの寒波らしく、仙台の気温はマイナス7.5度になるらしい。朝起きて雨戸をあけると道路には雪が積もっており、イソイソと防寒着を纏いお店に向かいました。25年前位に青森市に住んでいた時に購入した、全身を隙間なく覆う事ができる防寒具とスノーブーツを纏い、外観はどこからどう見ても怪しい人間にみえるかもしれない恰好で出社です。
そんな恰好で朝9時頃から一人で雪かきを始めます。経過時間と進み具合をみると、開店には間に合いそうになく少し焦ります。
途中よりお店の準備が整った社長も参戦!。「ガ~~~」っとアスファルトの上を雪を推し進める音が響き渡ります。
その途中、こんな状況でも郵便物を届けてくれるこの地区の担当者様。「雪の中でも二輪車なんですね」と他愛もない会話がありましたが、十分に注意をお願いしたいところです。ふと思うに、豪雪地帯の郵便配達は一体何でやるのだろうか?。まさかバイクではないと思うけど・・・。今度、米沢のお友達に聞いてみよう。
何とか整理がついたのは10時10分頃。お客様に迷惑がかからず良かったです。
小さいですが小高く積み上げた雪に達成感を感じた瞬間です。普段は雪が積もらない仙台でこんなにあるのだから、雪が多い地域は本当に大変な事になってそう。
今日はお客さん少ないだろうな~~と思っていたところ・・・。午前中だけで6名のお客様にご来店頂き嬉しい限り。お店を開けててナンボの商売である事を認識させられます。それと通販がメインとなる今時では、その日の注文状況に応じて発注業務があり、これを怠る訳にはいきません。寒波なので指定の日時にお荷物が届かない可能性がある旨の連絡を社長夫人様がしておりました。なんだかんだで結構バタバタな午前中を無事に終えます。
例えお客様の来店がなくても、仕事はたまりに溜まっている状況で、これに終わりが来る日があるのかないのか。来客対応以外の時間はネット出品作業をエンドレスで続けるので、「暇だな~~」と感じる事がないのはありがたいのかもしれない。貯まり過ぎて嫌になる事もたまにありますけど・・・・。
取り合えず1時間ちょっとの雪かきで冷え切った体が少しづつ温まってきました。部屋に入って10分位は凍り付いていましたが、暖かいコーヒーを飲んだら急に眠気が襲い、頭の体操を兼ねて朝の出来事を意味もなく書いていた次第です。もうすぐお昼ご飯の時間ですので、お仕事は午後から頑張ろう!。この寒波に大変なお思いをされている方が大勢いると思いますが、大きな被害がでない事をお祈りします。
本日は以上でございます。
2023年01月16日
鴫原質店の弟さんです。
新年あけましておめでとうございます。年が明けたと思えば既に1月も中旬を経過しており、「今年も終わった・・・」的な悲壮感に包まれながら毎日忙しい日々を過ごしておりました。そんな中、ふとブログの存在を思い出し、特にネタもないのですが目の前にあるもので思う事を書いてみます。本当に忙しいので、ば~~~~っと書き終えます。誤字脱字などは最初に詫び申し上げます。
お店で買取した地金を本日売却しますが、先月よりはちょっと少なめ。金相場もこのひと月の間で一時期「ドーン」と下落した瞬間があったので、売るのを控えたのかな。先月は沢山あったインゴッドさんはたった3つしかありません。
さて、金相場の今後の動きは?。もちろんそんなことが分かるなら働きませんので(笑)、所詮は空想物語であることをご理解下さい。こちらは田中貴金属さんよりお借りしたチャートです(公式URLはこちら)。これは12月末の確定値ですが、実はドル建て金相場が、ドル指数下落や債権利回り下落などの多くの要因により爆上げ中で、今日(1/16)の時点で1オンス1,900ドルを突破しています。前回はドルに話を絞って考察など書いてましたが、相場を引っ張っているのは現状でもドル建て金相場である状況に変化は無さそうです。ドル建て金はどんどん上昇してるけど、円高により円建て金相場は高値圏を維持している状況ですね。ドル建て金相場が暴落中は円安により国内相場が保たれ、暴騰中には円高により相場が保たれているので、安全資産という呼び名に嘘偽りなしですね。質屋にとってはとてもありがたい事です。
円建て金相場にモロに影響する事の一つに金融政策が思い浮かびます。こちらは日本国債10年の利回り(こちらはSBI証券よりお借りしてます)。為替にも商品相場にも住宅ローンにも、本当に多くの事柄に影響する指標ではあり、金融と商品相場を関係づけたい方(←私?)はかなり関心のある数値だと思います。世の中で色々な議論がありますが、現状の約0.5%を維持する為に膨大なお金が使われており、つい数日前には2日間で10兆円弱の国債を日本銀行が購入した事は多くのニュースで騒がれています。1月18日には、長年続いた金利操作の副作用が点検されるそうで、政策に大きな変化があるのかないのか。イールドカーブコントロール(YCC)がもし撤廃されたら、国内の長期金利はいくらになるんだろう?などと半年前から色々考えて調べますが、未だに想像さえできず、大きな変化には常に不安が付きまといます。特に大きな問題が無いように、頭の良い人たちには頑張って頂きたいとこですが、私の空想劇場の世界はどんどん膨れ上がっていくばかりです。想像しても何の影響もないのにね(笑)。
国内金相場の現状は上記した通り、ドル建て金相場の上昇を円高が打ち消して高値を維持し続けそうですが、為替がどの程度動くかは誰にも分からず、円高の限界とドル建て金相場の上昇幅の限界の部分が短期的(4月位まで)な円建て金相場の決定要因なのかな。多少の動きは必ずあるけれど、何となく、金を持っている事に不安を感じないのはいい事だ。その他の商品相場(特に腕時計)はモロに影響を受けそうですが、そんなことばかり考えると仕事になりません。本当、どうなっちゃうのでしょうね?。今年は激震の一年になりそうなので、コツコツと日々頑張って働きたいと思います。さ~~~~て仕事するぞ!。かなり適当な更新内容ですみませんが、皆さま今年もどうぞよろしくお願い致します。
本日は以上でございます。