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質屋のスタッフブログ

アメリカの法定通貨 1914年発行 2.5ドル インディアン金貨

鴫原質店の弟さんです。

またまた類は友を呼ぶ・・・という現象で、インディアン金貨様とご対面。ヘットの枠から外した金貨こんなに頻繁に目にするものでもないと思うけど、ま~いつも通りの検査をしてみました。

ハワイ旅行で40年前位に購入したアクセサリーという事です。14Kの刻印14Kはハワイアンジュエリーでよく見る刻印ですね。

昨年末に何度かインディアン金貨について書いてきたけど、2.5ドル金貨でこの保管状態は心が弾みます。コインの表面この金貨のご年齢は111歳!。因みに金本位制が終了する1933年の金貨(最終版)だったらと~~っても高額で取引されるようです。

裏面はちょっと傷が多いかな。コインの裏面とはいえデザインもしっかり確認できるので見惚れてしまいます。前回見たかった「2 1/2DOLLARS」という表記が面白く、この点は最後に触れようかしら。

もうみる事が無いかもしれないから記録用に詳細部分を撮影しておきました。コインの詳細画像この星の部分の造りは結構しっかりしてて、インディアンの首の高低差も工夫されてますね。

アメリカコインに多いイーグルはカッコいい!。コインの詳細画像尚、「In GOD WE TRUST」という文字は、初期ロット(1907年製)と1908年製造の一部にはには入っていないそうで、高額で取引されるようです。いつか見てみたいな!。

検査内容はいつも通りですが、X線検査機の判定結果のみ掲載させて頂きます。X線検査の結果金90%の銅10%という事で、ま~間違いないのでしょう。とはいえ、この金貨が100年以上前の実貨幣である保証はどこにもなく、保証を付ける為に結構な額の判定代金がかかる点は付け加えさせて頂きます。

しかし面白いのは「ここまでなるか?」って事。擦れて削れたコインとの比較前回(2024年11月25日)取り上げた1911年製の2.5ドル金貨は、面影こそあれど色々と崩れまくってたもんね。こんなに凛々しく寂し気なお顔が、擦りまくるとお化けみたいになっちゃうのかね?。今回の金貨も含めてですが、アンティークコインは色々空想できるので面白かったりします。(※色が違うのは撮影環境等の違いです)

金本位制におけるドルの価値については昨年書いたので、今回は何故に「2 2/1ドル」という不思議な単位があるかについての考察です。この時の高額金貨の一つに20ドル金貨があり33.43グラムの金品位90%でした。20ドルの次が1/2で10ドル、1/4で5ドル、そして1/8で2.5ドルという単純な貨幣構造のようです。「つりはいらね~~ぜ」って感じが当たり前だったりして(笑)。


変わった性格の私は、何故かその時の為替レートを調べてみました(ほんと何故だ?)。金本位制を採用したドルに対し、1900年頃は1ドルは約2.006円で取引されてたとの事。つまりは、今回取り上げた2.5ドル金貨って約5円で買えたって事ですから、ともて不思議な気分になってしまいます。金価格(ゴールド)はたった120年でドルに対して約140倍になった!、と考えるか、ドルが金(ゴールド)に対して140倍目減りしたと思うかは人の考え方次第。そして、同時系列で単純に考えると、円に対してはゴールドは、さて・・・、どの位の増加率になったのでしょうか?。ま~戦後のハイパーインフレとかスタグフレーションとかバブルとか色々あったので、単純比較こそが、お馬鹿さんの私を象徴するかのようなアホな発想かな。今後の栄ちゃん(渋沢栄一:新一万円札)でブツブツ交換できるモノの品質や数など、日々確認して生きていく事が大切なのかもしれないですね。

本日は以上でございます。



1969年 アポロ11号 月面歩行達成 記念メダル

鴫原質店の弟さんです。

当店にも新たな人材2名(若い20代!!)が加わり、新体制で臨む2025年が始まったゼぇ~~!と思ったのも束の間・・・気づけば1月が終わってしまいました。なんだかんだでとても忙しく、そんなときの必殺技!「ブログ放置」(笑)。やらなくなると辞めてしまうのが人間の悲しい習性と考えるので、お店で買ったモノの紹介と考察を、とても簡単にイソイソとさせて頂きます。

といういことで、今回は少し前に買取させて頂いたこちらのお品物をサラリとご紹介。お店で買取した2セットの品物同じ品物が2セットですが、ずっと大切に保管してのかな。遺品整理という事でしたが、相続した方にはこの品物に思い出も魅力も無かったようです。ま~、過去の話だもんな・・・。

勿体ぶって小出しにしますが、保管ケースに書いてある言葉から、この品物が何なのか推測可能。箱に書かれた文字「人類月に歩をしるす」と特徴的な筆跡で書かれており、北村西望先生という偉い方の直筆らしい。因みに学のない私には読めません(笑)し、この方が誰かも知りません(汗)し、時間がないので調べもしません。

この品物は、1969年にアポロ11号が人類初の月面歩行を成功した記念に発売されたであろう銀メダル。アポロ13号月面着陸成功記念世界中がテレビにくぎ付けになった世紀の瞬間だったそうです。話はズレるけど、映画で見たアポロ13の話って凄いよね!。

このメダルは個人的に大好きな松本徽章工業様(公式ページはこちら)の作品でした。メダルの表面に描かれた3人の人物像描写がとてもリアルで大好きな企業様ですが、人物描くのは苦手なのか??。かなり顔が怖い気がするけど、宇宙服着てるから、出発前の緊張感など描かれてるのかも。

裏面は物語を単的に表現したみたい。メダルの裏面のデザイン地球ちっちゃ!!。そんでなんか雑(笑)。

付属品には説明書がついていて、偉業を成し遂げた3人の写真が印刷されてました。説明書の写真人類初!はもちろん凄いに決まっているが、チャレンジできる事が凄いよね。危険を冒してまで「月に行こう」と思えるモチベーションや思考回路は、私のような安定志向で臆病の小心者には理解不能です。

説明書に興味などありませんが、今後見る機会はないかもしれないので、しっかり目を通します。英雄たちの紹介文英雄3名の個人情報と仕事内容が掲載されてましたが、お子様の年齢まで掲載されてるのが不思議です。今では考えられない事ですが、それだけ世界中の方々の興味が向けられてたという事かね。お子さんもいたのに、命を懸けて取り組んだ点はやっぱり凄いの一言。そして、この3名の煌びやかな成功の陰にある、チャレンジし続けた方々のご苦労と多くの犠牲も忘れずに。

どうでもいいですが、個人的に気に入ったのはこんな部分。メダルの重さを測る様子メダルの重さは35グラム以上らしいが、重さが違うのよ。この適当さは昭和という時代の特徴でもあるように思える。

造りの部分を見ると少し個体差もあるのかな?。メダルの側面規則性はしっかりしてるけど、一部の文字で角度が違う箇所を発見し、手彫りなのかね?。

グーグル先生のおかげで興味さえあれば何でも学べる反面、多面的な情報に興味を示さない傾向があるのが現代の特徴だと個人的には考えてます。自分の知りたい事や自分の見たいもの、自分が満足感を得られる情報に簡単に接する事ができ、逆に言えば興味のない事は無関心な時代でもあります。せめて仕事中は、目の前にあるモノはしっかり見ていこうと常々考えておりますが、今回、若い2人と話す機会が増え、相手が興味を持つ分野もこっそり学ぶようになりました。何にでも興味を示す探求心や、アポロ計画のようなチャレンジ精神など、どんな環境であれ大切なようにも思えてきます。どうでもいいけど・・・1年の12分の1が終わってしまった(涙)。2月も一瞬で終わりそうですね。

本日は以上でございます。