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2023年発行 ブリタニア金貨 偽造防止技術付

鴫原質店の弟さんです。

お店の買取品の中に2023年発行のブリタニア金貨を発見しました!。2023年発行ブリタニア金貨見てみたいな~~ってずっ~~と思ってたので、取り上げさせていただきます。

ブリタニア金貨は1987年から発行されており、初期ロットをブログで取り上げた事があるので昔の画像を拾ってきました。1987年発行のブリタニア金貨初期ロット1987年発行のこの金貨は金と銅で構成された22金で、今回取り上げた金貨は24金のコインとして製造されており、色合いが違うのはそのような理由です。ブリタニア金貨の説明は時間短縮で省きますので、詳しくは過去記事(こちら)をご確認下さい。パッと見ると同じようなデザインに見えるけど、大きな違いがある点を中心に見ていきます。

見てみたいと思っていたのはこんな変更箇所があるから。偽造防止技術の三つ又の矛特に光を当ててる訳もないのに、特定の角度でこの部分だけが色が変わり「三つ又の矛」が出現します。2021年より発行されたブリタニアコインにはこの特殊な造りが採用されており、偽造防止の為の技術らしい。不思議だね~~。面白いね~~。でも、個人的な意見としては美しいブリタニア女神様より目立っちゃダメな気がする。そこにいるのはイギリスを擬人化した女神様だぞ!。美しい女神様の洋服に被ってるじゃん!!。個人的にはデザインの世界感に異物が混ざったようで、ちょっと残念な感じがしました。

それはさておき、顕微鏡で20倍くらい拡大して見てみたがどんな構造なのかは分からない。偽造防止技術の拡大画像今回のコインが1/10オンスの小さなコインなので、1オンスや1/2オンスのコインと出会った時に、この部分の原因究明は残しておこう。サイズが大きければ何らかのヒントが得られる事を期待です。ま~そんなに簡単に理由が分かれば偽造防止にならないか。

背景の波模様も光の加減で色合いが変化します。偽造防止技術の波の部分拡大すると色がついてるようにも見えるけど、不思議な現象と造りです。偽造防止の為にこのような工夫がされているという事は、偽造品があるという事なんだろうか?。そんなのがあるのなら是非見てみたいよ~~。比重測ったり、女神様の様子や女王陛下をどの程度表現できてるのかとか、色々と観察してみたいですね。

裏面はこんな感じで、2023年発行分よりチャールズ3世がレリーフされました。レリーフされたチャールズ3世2023年はこのコインと別に女王様がレリーフされた特別コインも発行されましたが、今後のブリタニア金貨にはチャールズ3世のお顔が彫られていく事が想定され、恐らく、私が一生懸命観察する事はなさそうです。女王陛下は70年間も公務につき、何百枚というコインに描かれ続けました。若き日の姿からお年を召された姿まで、発行される国によっても描写が異なり、身につけるアクセサリーの違いや、太ったとか痩せたとか、そんな細かな部分の描写に興味を抱き鑑賞し続けてましたが、エリザベス女王陛下のレリーフを崇拝していた私にとって悲しい変更点です。

今回は新しいブリタニア金貨を取り上げましたが1点気になる事も。旧イギリス領で発行される金貨には70年間もエリザベス女王陛下が描かれ続けましたが、今後どうなるかね?。全部チャールズ王って事にはならなそうな気もするんだよな。「世界で最もよく知られた女性」と言われたエリザベス女王陛下は世界中人気者で、イギリス連邦の象徴のようなイメージが私にはあります。その立場を継ぐって凄く大変だとは思いますが、旧連邦領土で発行される法定金貨にチャールズ陛下が描かれ続けるのか、少し興味深いところです。上の方で「一生懸命観察する事はなさそう」とか書いてるけど、結局はコインをみる度に観察してしまいそうですね。

本日は以上でございます。

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