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質屋のスタッフブログ

観光支援キャンペーン

鴫原質店の弟さんです。今日はちょっと広報活動!です。

3月1日から31日までの期間で、山形県米沢市で独自の観光キャンペーンが実施されるようです。米沢市宿泊キャンペーン東北6県と新潟県在住の方が対象となります。折角なので多くの方にご利用頂きたいと思いました。詳しくは米沢市ホームページ(こちら)でご確認下さい。

私は私生活上の理由があり、現状では旅行は行けませんが、状況が落ち着いたらゆっくりと温泉に行きたいなと考えてます。外出する事が悪い事のようなイメージさえある状況ですが、旅行もやり方次第のはず。徹底した体調管理と日常的な予防活動を継続の上、人助けと自分のリフレッシュを兼ねてこのようなキャンペーンを使ってみてはいかがでしょうか。

どうでもいい事ですが、個人的に米沢のとある旅館が大好きで、40年前の子供の頃から何度もそこに宿泊しております(機会があれば紹介してみようかな)。今はまだ苦しい状況でしょうが、私が老人になった時にも泊りにいけるように、今は頑張って!と心から応援する次第です。

また宮城県でも同様の動きがあるようです。25日の宮城県議会で村井知事が表明しておりましたが、観光補助キャンペーンを予定しているとの事。正式な日時や条件は今後発表されるのでしょうが、感染予防の上で多くの方にご利用頂けたらいいですね。ちなみに私、宮城県では鳴子温泉と作並温泉のお湯が好きかな!。

本日は以上でございます。



メーカー純正2次電池

鴫原質店の弟さんです。

今回はちょっとした悪あがきのお話です。目の前にシチズンのエコドライブXC(クロスシー)という時計があります。外装に目につく大きな傷もなく綺麗なお品物です シチズンクロスシーエコドライブとは、わずかな光を電気に変えて時計を動かし、余った2次電池に蓄えるシチズン独自の技術(←メーカーHPより)。蓄電量も多いので普通に使用していたら止まることもなく、また時間の狂いもなく、そして更に軽い時計が多い。手間いらずの故障が少ない時計で私が好きな部類のお品物。きっと喜んで購入してくれる人がいるでしょう。ただこの商品には問題があり、ソーラー充電を長時間しても数秒に1回秒針が進む電池切れの症状が改善しません。よくある話ですがバッテリーの寿命です。

シチズンの腕時計は裏蓋に機種番号(キャリバーNo)が書いてあります。裏蓋の刻印この機種番号をもとに、シチズンの修理センターのホームページで修理代を調べてみたところこんな感じ。メーカー修理代金1万7千円か‥‥‥、この値段が高いとは思いませんが往復の送料や税金を考えると2万円超えます。その値段を原価に上乗せしてこの商品が売れるかどうか、なんだか微妙だな。

ヤフオク!でクロスシーの落札値段を調べると数千円(涙)。もちろん外側が傷だらけなので安いのですが、この商品を修理したところで果たしていくらで売れるのか。それ以前に2万5千円以上で買ってくれる人がいるかを考えます。ちなみに、修理代を考えるとこの2万5千円が原価となり、ネットでの販売手数料などを考えると2万8千円で売れてトントンです。

私の中でこの値段はあまり現実的でないので、自分で何とかしようと試みます。時計内部の様子裏蓋を外すと案外普通の構造です。

問題はコレ!専用バッテリーUT621充電可能な二次電池(バッテリー)。話は単純でこれを交換すればいいだけの話です。専用端子UT621と刻印されたこの蓄電池の裏面には、専用端子がついており同じものを探す必要があります。バッテリーを外した機械因みにバッテリーを外すとこんな感じになっており、溝に専用端子を差し込む構造になっております。

そして問題のバッテリーを探してみます。調べてみると日本の企業であるFKD株式会社さんが製造した製品のようですが一般小売はされていないとのこと。2000年中盤には三洋電機でも製造されていたという記事もネットで見ましたが、いずれにせよ手に入れられるかどうか。とあるホームページでシチズン純正部品925―7701という名前の部品という事が判明するも、1時間位色々探しても販売しているところを見つけられませんでした(涙)。

ということで、とても残念ですが小売りを諦めます。2次流通の市場でセイコーやシチズンの優秀な電波ソーラー時計が安く買える理由がこれなのかも。部品がないので自己修理が難しく、更には修理代が商品の2次流通価格よりも高い状態。また、部品の供給が終わればメーカーでも修理できなくなるものもあるようでした。技術者であればバッテリーに着けられた端子を、別バッテリーに溶接して利用することも可能でしょうが、同じ規格のバッテリーがあればの話。それ以前に、私にはそこまでの技術がありません。

ということで、動いていない又は動作不良のソーラー時計を買取するときは、それ相応のリスクをちゃんと考えて見積しましょう!。シチズンの純正部品でも、インターネット上で購入が可能なものも多く、事前に調べるというのも一つの手かな。ということで残念ではありますが、今回は損切決定でジャンク品として処分して終わりにします。部品あればいいのにな‥‥‥(哀)。

本日は以上でございます。



PTD刻印とは

おはようございます。鴫原質店の弟さんです。

先週の買取品にこのような指輪がありました。古物のデザインリング石も入っていないデザインリングですが、何やら見慣れぬ刻印があります。リングの刻印この刻印から分かる事は「ジュエリーマキさんの商品」で「18金」で造られている事。そしてP.T.D‥‥‥って何だ???。インターネットでググってみると、所説あるようですが、そもそも所説ある時点で情報として不信感があります。

興味と後学の為にプラチナの品位を調べてみる事に。リングを破壊先ずは破壊します。だた行動あるのみ。

バッチリと刻印がある部分を使って比重を計ってみます。金属の比重大気中での重さが「0.78グラム」、水中での重さが「0.73グラム」という画像ですが、実は水中の重さが安定せず「0.72」と「0.73」を彷徨います。

何度も書いておりますが比重は(大気中での重さ)÷(大気中での重さ-水中での重さ)で判明します。

これに当てはめて、両方の重さで比重を計算します。
比重=(0.78)÷(0.78-0.73)=15.6(←60%位がプラチナ?)
比重=(0.78)÷(0.78-0.72)=13.0(←45%位がプラチナ?)
ダメだ‥‥分母も分子も小さすぎて数値があてにならない。

重量を増やす為に指輪をさらに破壊します。指輪を更に破壊資源の採掘みたいで楽しかったりします(笑)。

そして重量を増やして再度比重を計算。比重の再計算比重=(1.71)÷(1.71-1.59)=14.25(50%位がプラチナ?)

実験的にやってみましたが品位は推測の域をでませんね。重量が絶対的に少なすぎて無理です(開き直り!)。しかしながら、この数値だけを見るとPTD刻印は「半分くらいがプラチナ」という認識で問題無さそうな気がします。でもどうなんだろ?、比重だけではあてにならないのか?。そもそも本当にプラチナが入っていたらの話ですよね。「そもそもこれがプラチナなのか」と疑う事を忘れてました…‥‥(←色的にプラチナに間違いないと思いますけど一応ね)。

なのでついでに硝酸テストも試してみます。試金石と硝酸画像のように3カ所の部分を試金石にガシガシと擦りつけました。そして硝酸投入。硝酸テスト左側だけ極端に薄くなりましたがどの部分も一応痕跡が残ります。部分的に品位が少ないとかはありそうな感じですね。プラチナは硝酸に溶けないという科学的根拠により、PDT刻印はプラチナが入っているということが分かりました(パラジウムかもしれないけど‥‥)。そして品位についても大方の想像がついたので実験を終了します。

長々と書いておりますが、この実験って2分位で終わります(笑)。でも記事化するのは、写真撮ったり加工したり文章書いたりで多分2時間以上かかりました(汗)。そのうち社長さんから「真面目に仕事しろよ~~」と言われますね。でも、P.T.D刻印はプラチナ40~50%を想定して買取すれば大丈夫という事が分かったので、とても重大な仕事をしたのではないでしょうか!。

そしてこの件を地金屋さんにしっかりと確認しました。取り扱いはインゴッドの値段の45%、実質プラチナ50%で扱うということです。実験の推測通りです!。「最初から聞けばいいのでは?」とか思う方がいると思いますが、自分で解決する努力が大事だと私は思います。

最後に、取り扱い品位については地金屋さんによって変わる可能性があるので、取引先への事前確認をお勧めします。また店舗の運営方針なども異なるので、鴫原質店はP.T.D刻印をPt500で扱うだけで、このことが一般論ではないことをご承知下さい。扱わないという対応もあるかもしれませんしね。

本日は以上でございます。





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