HOME > 質屋ブログ

質屋のスタッフブログ

「陽転思考」と「人生ヨカッタかるた」

鴫原質店の弟さんです。

今回は質屋とは殆ど関係ないお話です。数日前に小学校の授業参観がありまして、私が見学した授業は「道徳」でしたが、授業内容に加えて先生のお話や子供達の発想などにとても感銘を受けました。授業内容は「陽転思考」というもので、今の私に欠落した感覚の一つだと思います。そんな話を興味深く聞いていて、アっという間に終了した授業ですが、最後に先生が「時間があればカルタもやるつもりだった」的なお話をされていました。「そんなものがあるのか~~」と思い帰って早速で調べ始めます。

調べるって言うか、速攻で買ってしまった(大人買い!)。3つのカルタセットその名も「人生ヨカッタかるた」。「子供版」と「大人版」と「おじさん版」の3つがありましたが、なんかいい事ありそうなのでまとめ買いです。総額7,710円で価格についての判断は分かれそうな感じがしますが、小学校の授業で使われるという事は、生きていく上で必要な何かしらの力を学ぶことができると思った次第です。自己投資ってやつですかね。

説明書を読んでみると、遊び方は学校の授業内容と殆ど同じ。カルタの説明書簡単にいうと「おこづかいが少なくてよかった」という問いに対し、「お金を使わないあそびを思いついたから」などの【プラスの発想を思い起こす力】を養う練習のような遊びです。正直、大人になるとこういう発想ができず悲観的にさえなるので、ま~何といいますか・・・子供達と遊びながら練習してみようと思います。「おこづかいが少なくて良かった」って普通は思えない!という常識からぶっ飛ばすことが必要なのでとても難しい遊びです。

説明書に「陽転思考」が書いてあったのでそのまま掲載します。陽性思考の説明例えば人生の大きな岐路にさえなりそうな苦境に出会った時、こういう発想の転換はとても重要だと感じます。ただ仕事や学校生活などの日常において、この思考が素晴らしいとは思っておりません。使い方や考え方の選択として、いい面があるという事ですね。

取り合えず誰も見てない所で「おじさん版」を開封してみた。おじさん版の人生よかったカルタの1枚と2枚目1枚目(あ)は思考が止まって何もでてきません・・・。何をどう解釈すればいいんだろう?。2枚目(い)は「一人でお酒が飲めるから」とか「角生えた奥さんを見なくていい」からとか、そんな感じでいいのだろうか?。皆でワイワイと話し合いながらやると色んな意見がでるだろうが、独りでは妄想の世界から抜け出せない。正解のない問題集のようなものなので、自分一人で解決するのは難しそうです。たった2枚だけしか見てないのに、大人用のハードルの高さを知ってしまった気がします。

ってな訳で子供達と「こども版」で遊んでみた。こども版のカルタ内容相手の発言は否定せずそして遮らず、色んな意見がでるので中々面白い!。高学年になるにつれて考え込んでしまう傾向もあり、大人になるにつれて難しい発想なのかもしれない。「ハチ公の忠誠心を知ることができた」とか「雪の中で体力づくり」とか、無理矢理強制的に発想転換をするって中々に面白いものです。人を待たせる事を極端に嫌う私の感覚ではこのシチュエーションさえあり得なく、思考回路そのものを逆転して考える必要があるので、チビ達に勝てそうにもありません。

普段であれば「新年が始まったと思えばもう2月も終わりだ・・・」と悲観的に考えますが、「何も変わらない日常を2カ月も過ごせた」的に考えれば、それはそれでいい事なのかもしれないと少しだけ思えます。とは言え何かの逃げ道にしてはいけないので、やる事をやった上での悲観を楽観に代える発想であって欲しいと願います。「テストの点数が0点でよかった!」など毎回胸を張って言われても困り果ててしまいますからね。仕事で何かに活かせるのかも少し考えてみたいと思いまが、ま~~~失敗しない事が大前提の仕事なんで難しそうかな。人間の感覚などそんな簡単に変わるものではありませんが、新しい感覚である「陽転思考」に対し何かしらの憧れを感じるので少しでもいいから習得していこうと考えてます。義務教育ってやっぱすげ~~~っス。先生!ありがとうございました。

本日は以上でございます。



短期的な金相場の空想(続き)

鴫原質店の弟さんです。

ひと月分の地金を整理してたら、先月にこの件ででブログ書いた事を思い出しました。ほぼ同じような内容になると思いますが、短期的な金相場についてアレコレと「無駄」に考えてみます。(※あくまで空想劇場でしかなく、先の事なんか何一つ分からないので実質本当に無駄です 。汗)ひと月分の地金パッとみると先月よりは少し多めで、重たい物も多いかな。多くのお客様にご利用頂き本当にありがとうございます!(感謝)。今後も貴金属の売却時は鴫原質店をご利用下さいませ。

先月少なかったインゴッドさんも少し増えました。ひと月分のインゴッド10グラムが22枚と5グラムが2枚。金相場に連動して量も変動する傾向がみられ、昔と比べると多くの方々がニュースや相場などの情報をしっかり確認している事が想像できてしまいます。

このひと月間での大きな出来事として、1月25日に田中貴金属工業さんの金小売価格(税込み)が1グラムあたり8977円となり、9カ月ぶりに過去最高値を更新したと多くのメディアで報道されていました。田中貴金属の小売り値段「最高値を更新」という強いキーワードを聞いて「じゃ~~買おう!」と思う方よりも、「今が売り時」というイメージに変換される方が多いと想像します。尚、このグラフは田中貴金属様(こちら)からお借りしてます。

さて、先ずは現状の確認から。このブログで何度も使う田中貴金属さんのドル建てと円建ての金チャートの1月末確定値を再度お借りします。ドル円建ての金チャートドル建て金相場の急激な上昇を円高(←表現微妙?)が打ち消し、円建て金相場はまったりと安定的。結果的に米国の金利がドル建て金相場やドル円為替に影響してるので、双方の上下関係が打ち消し合って高値圏での安定飛行を実現し続けてます。随分長い期間、この相関関係のみで動いているようにさえ見えてしまい、これって前に書いている内容と全く変わりません。ちょっとした具体例ですと、2月14日のアメリカのCPI発表後にインフレ再燃予測から米国債10年利回りは上昇しドル建金は下がりますが、ドル円の金利差により2円ほど円安になっているので、国内相場はやっぱり平和という感じでしょうか(※もっと色々要因はありますが・・・)。

ちょっと思考を変えて年度チャートを。こちらは三菱マテリアル様(こちら)よりお借りします。ドル円建ての40年間の金チャート青がドル建てで黄色が円建て金チャート。金利上昇局面では下落、金利下落局面では上昇しやすい【傾向】にあると言われる金相場ですが、低金利政策が続くこの10数年では右肩あがりでした。そしてドルの価値と金(ゴールド)の価値には逆相関の関係があると言われており、紙幣(←ドル)価値が下がってきている可能性は否定できません。金(ゴールド)の価値が上がったというより、お金の価値が減っているように感じだしたのは、最近のインフレ傾向を肌で感じるようになったからなのかな。国内の円で考えてみても、不動産価格やうまい棒もガソリンもビニール袋も、マクドナルドのハンバーガーも私の大好きなラーメンも、ありとあらゆるものが値上がりしてるので、お金の価値減少論もあながち間違いなさそう。インフレ資産として金積立投資が人気の意味を改めて理解します。チャートをお借りした三菱マテリアルさんのホームページで積立投資が可能なので是非確認下さい。長期間(何十年)という時間がある方には、必ず人生の役に立つ可能性をとても感じてしまいました。気になるのは1979年の金相場高騰の部分。オイルショックによるインフレ時の金高騰後、20年かけて半分くらいになっている歴史を見ると今後はどうなっていくのだろう。ドル建てチャートの形状が暴落直前とそっくりに見えるのは私だけかな?。今後のお金(紙幣)の価値次第なのかもしれない。

「さて、短期的な今後は?」。そんな事が分かるなら労働しませんし分かる訳はずないのですが、それでも考え続ける事と知ろうとする姿勢は大切だと考えます。金利が為替やら金相場にも少なからず影響しており、ドル金利に影響されていると思われる円建て金相場の安定飛行に変化があるとすれば、国内の金融政策変更なのかな?。どこでどうなるかなど知りませんが、最短だと3月10日の日銀金融政策決定会合があり、遅くとも来年までには国内金利(←長短)が動く事を想定している人が多く、円建金相場も今までの流れから新しい流れに代わっていく可能性があるのかもしれない(円の影響力が強ければ・・・?)。でも為替の円高方向には限界があり、それによる円建て金(ゴールド)下落の可能性は低く、結果的にはドル建て金相場を見ていく事になるのでしょう。願望とすれば、円の価値が大暴落して円建て金相場が暴騰するなどという事は絶対に避けて欲しい!!(←その為のリスクヘッジ投資が金なのだが・・・)。まったりと観察し続けようと思います。

本日は以上でございます。



1988年製造 限定5千個 ジョンエフケネディ K24金貨

鴫原質店の弟さんです。

お店の買取品で初めて見た品物があったので記録用に取り上げます。買取した金貨初めて見る24金の金貨ですが証明書もついており、金である事には何の疑いもありません。ただ、このデザインに関して、グーグル先生に聞いても同類のものが一つもでてこなく、「こんなこともあるんだね~」と少しビックリします。

ケースから取り出してコインを見てみます。金貨の表のデザイン金貨にはジョンエフケネディー大統領が描かれており、歴史の授業で教わるアメリカ史においてはとても有名な方ですね。この方に関しは多くの映画や物語が描かれていて、日本人でも知ってる人の方が多いと思われます。

コインのもう片方のデザインはこんな感じ。金貨の裏のデザイン1988年に造られた事と2分の1オンス(HALF OUNCE)で250ドルの貨幣価値がある事は分かりますが、何をイメージしたデザインなのか私には分からない。書かれた文字を訳すと「自由の翼が私たちをここに連れてきた」という事ですが、何でしょうね~~?。新大陸発見をイメージしてるのかな?(←センス悪い?)。

次に証明書(説明書)を見てみます。金貨の説明書金貨の直径は32.25mmの15.55グラムの純金製。そして製造個数は驚きの5千個のみ。そりゃグーグル先生の検索でヒットしないのも頷けます。35年前に5千個造られた一つが目の前にあるってなんか不思議な出会いです。

ケースに書いてある「Pobjoy Mint」という文字について。ボブジョイミント調べてみるとブリティッシュポブジョイミントはイギリスのサリーにある株式非公開の企業セクターの造幣局でこういう資産価値のあるものを造っている会社らしい(←ウィキペディア様から)。グーグル先生で調べてみると多種多様なコインを生産しているようで、もしかしたらとても有名な会社なのかも。日々勉強ですね。

珍しいものを買取させて頂くとき、もちろんお客様に直接聞くことはありませんが「何で売るのかな?」などと考える事もあります。買取した8個の金貨ただ今回のお客様は保有するコイン8個と昔のジュエリー複数をお持ちいただき、「もういらないから」と話しておられました。逆に見積金額に驚いており大変満足頂いたようです。1980年代の金貨ばかりで、この時の円建金価格の平均価格は2千円弱しかなく、金の価値は当時の4倍以上になっています。このコイン8個だけで110万円位になり、お客様が購入した金額よりも高い金額であることは間違いありません。30年以上大切に保管していた宝物だったのでしょうが、喜んで売却頂きこちらも嬉しい限りです。ただその一方で、このように珍しそうな品物だと毎度毎度「これ、どうしよ・・・」と少しだけ考え込んでしまいます。

本日は以上でございます。





1 2