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質屋のスタッフブログ

中国人向けライブコマース開催中

鴫原質店の弟さんです。

本日はネットショップで常々購入頂いている中国人のお客様が来店し、店内でライブコマースをしています。ライブコマース中の店内昨年10月26日にブログに書かせて頂いた方(詳細こちら)ですが、暫くぶりに来店下さいました。日本国内のどこかしらでほぼ毎日ライブコマースをやっているのでしょうが、当店のような小さな店舗に来てくれる事に心から感謝しています。

事前告知がされているようで、ライブのスタート前から数十点の品物の指名がきてます。当社サイトの中国語翻訳ページ鴫原質店の関連サイト(自社や楽天やヤフオクなど)の中国語翻訳ページの写真に印をつけて、これを動画で見せてくれという事らしい。2度目なので驚きはしませんが、前回学んだ事を活かし、最近では商品説明を英語に変換し、その英文をまた日本語に変換して確認するなど、グーグル先生の翻訳機能の邪魔になる日本語独特の表現は使わなくなりました。海外の方に商品説明がより分かり易い表現になっているはず!と思いたい。

ライブが始まっても店内の写真を次々にSNSに上げていきます。店内を撮影する様子そんな写真がライブを見ている人たちの目に触れ、興味を示した品物を更に動画で紹介していきます。

数時間の間何も食べず何も飲まず、そしてトイレにさえ行かないド根性の方達(前回参照)ですが、今回は椅子と机の高さ関係からくる腰によろしくないと思われる態勢が長時間続けられるか不安に思ったようです。店内の模様替え「低い椅子はありませんか?」と聞いてくれたので、社長が保有するキャンプ用の机をセットしてライブに集中して頂くことにしました。できる限り長く続けて頂き、いっぱい売って頂き(=買って頂き)たいのよね。

普段は考えられない事ですが、SNSを通じて様々な要望がリアルタイムで入ってきます。SNSでの各種注文地味に毎日やっている仕事がこんな感じに派生している事を知った時は本当に驚きましたが、何度見ても実は大事な仕事であった事を理解させられ、これからも地味に頑張ろう・・・!と密かに決意を固めます。

二人のペースとネットワークの向こう側にいる視聴者の要望に合わせて品物を次々と出していくので、お店側も意外と忙しかったりします。商品を出していく様子とはいえ当店の値札のままの金額で買ってくれるので私たちにとっては良いことづくめ。バイト料を払ってライブコマースをやる店舗もあるので、感謝しかないのが現実ですかね。これもある意味円安によるインバウンド効果なのかな?。

店頭に普通に並べてある商品ですが、紹介方法が違うだけでポンポン売れていくのでホント不思議。売れていく様子「お店ってなんなんですかね・・・」と呟やかれたのはスタッフM君の言葉。値段に対する価値観や消費欲が根本的に違うのだから、国内外を比べてもしょうがないと理解するしかない気がしてます。取り合えずは夜までまだ続くライブのなかで、どの位売買が成立するか楽しみで、ただただ精いっぱいフォローさせて頂きたいと思います!!。

尚、鴫原質店はライバーさんを大歓迎しており、自社ホームページで募集してます。ライバーさん募集国内ではさほど意識されませんが海外から見れば、現在超スパー円安セールが継続中。3月24日につけた1ドル130円から現在は1ドル145円まで円安が進み、そして昨年のドル独歩高と大きく状況が変わったのは、主要通貨に対して円の独歩安が進んでいる点。為替変動に応じて値段を変更してる訳ではないので、是非この状況を活用して下さいませ!。近隣の韓国や台湾から見ても円は格安なようだ・・・(哀)。

2021年から始まった為替の超乱高下に気分を振り回される日が続きますが、この状況はいったいいつまで続くのか?。国内長期金利は今がミニマムで海外長期金利がもう少し先がマックスな点を考えると、よく話の焦点になる金利差は埋まってくるはずで、「いつか」は分からないけど今後の推測はある程度可能な状況なのかな。為替もまったりと動けば何ともないけど、今年のように4カ月で10%近くも動くととんでもない事になる気がするので注意が必要です。円安になる分にはスピードなんざ関係ないけど(在庫の価値が上がるから)、円高になるスピードが極端に早いとパニックになりそう(←対応不可能)なので、まったりと観察し続ける事は必要なのかもしれないですね。ちなみに個人的には、貯金が勝手に目減りする円安とかインフレは受け入れがたく、デフレ経済にドップリ浸かって生きてきた感覚を未だに変える事ができてません。何とかしないとな・・・とは思うのですが(涙)。

本日は以上でございます。



歴史あるダイバーズウォッチ「レジェンドダイバー」

鴫原質店の弟さんです。

今回は少し珍しい時計が2個揃ったので記録用に取り上げますが、内容的には腕時計のご紹介です。デイト表示ありのレジェンドダイバー通販用の商品画像をそのまま引用しますが、こちらは1960年にロンジンから発売されたダイバーズウォッチの復刻モデルで、その名もレジェンドダイバー(L36744500)。保証書に記された購入日は2016年ですが、2010年頃から販売していたようです。なんか名前がかっこいいよね!。話の流れ的にどうでもいいと思われる時計のスペックは、ケースサイズ42ミリ、防水300メートル、インデックス塗料はスーパールミノバといった感じ。

そしてもう一つ、レジェンドダイバーのノンデイト(デイト表示なし)。「3」の数字がある方がインデックスのデザインとして落ち着いているように私は感じます。デイト表示なしのレジェンドダイバーデイト付きが発売される少し前からこのデイト無しモデルが販売されており、こちらの型番はL36744563(←保証書より)。保証書に記された購入日は2010年。デイト付きよりも残存するものが更に少なく、かつ1960年代のレジェンドダイバーをより忠実に再現したのがこちらのモデルです。当時の定価ではデイト無しの方が安かったのですが、今ではデイト表示ありよりも高値で取引されているようです。時計にデイト(日付)表示は不要だと考える私にとってはなかなか魅力を感じるお品物かな。(←好みの話です。)

背面はこんな感じのデザインでした。裏面のデザイン潜る時にこそ装着するダイバーズウォッチだとは思いますが、潜る目的が時代と共に変化したからなのか・・・?。今時だと海の生物を見たり風景を見たりするのがダイビングだと私は認識しますが、銛を装着して狩りでもしているかのように見えます。酸素ボンベと左手の腕時計に足のオール(足ひれ)と、装備はとても現代的なのに「銛(もり)」を構える様子に少し違和感を覚えます。妄想好きの私としては、一体何と戦うつもりかなのかを考えてしまいました。クジラやサメなどの巨大生物か?。私だけかもしれませんが、どうみても戦闘態勢に見えてしまうな。

プラ風防のアンティーク感を上手く表現しているこんもりと盛り上がった風防も大きな特徴。裏面のデザインでもこれサファイアガラスが使用されており、多分メーカーさんのこだわりなのかな?。これはこれでいい感じです。

この時計の大きな特徴の一つはインナー回転ベゼル。インナー回転ベゼル右上のリューズを回すと内部の外周部分が回転する仕組みになっています。回転ベゼルが外側にあるのが最近の常識とも思えますが、恐らくそれは利便性を向上させた進化によるもの。水中手袋を外して「リューズを開けて・ベゼルを回して目安時間に調整して・リューズを閉める」という一連の行為を、手袋をしたままベゼルを回す事で使用できるようになった外側回転ベゼルは理にかなってますからね。とはいえ、この珍しい機構であるインナー回転ベゼルを採用し続けるところもまたメーカーさんのこだわりを感じさせてくれます。

一応補足でインナー回転ベゼルの使用方法を書いてみる。インナー回転ベゼルの使用方法例えば写真のように合わせると、時計を合わせてから何分経過したか分かるという使い方。酸素ボンベの量などを計測する為にダイバーズ時計に搭載された機能で、大体は15分くらいが限界値として記されています。

今回紹介したレジェンドダイバーの復刻モデルですが、復刻モデルという呼び名こそありますが、最近では「レジェンドダイバー」という個体が一つの定番商品となりつつあります。1960年のオリジナルモデルの復刻版で登場したのは2008年頃(07年か09年かも?)で、それ以降はデイト表示が追加されたり36ミリがでたり、文字盤の色が代わったりなど、色々な派生モデルが登場したので、今後も新しいレジェンドダイバーがどんどん登場していくのでしょう。凄くよい印象を持っているところとして、腕時計の超高級化と巨大化と高重量化が進んできたこの10年位でしたが、レジェンドダイバーはその流れを汲んでいません。人々の腕時計を身につける目的が大きく変化した結果を受けてその流れが産まれたのか、はたまたメーカーの高級化戦略に人々がついていったのか、色々考えてしまう部分はありますが、そんな流れとは無関係に1960年のモデルを再現し続ける「レジェンドダイバー」に対するコンセプトがとても魅力的に感じられました。最後にロンジンの公式ページのリンク(こちら)を貼らせて頂きます。レジェンドダイバーにご興味がございましたらご確認頂きたいと思います。

本日は以上でございます。



ロイヤルコペンハーゲンの陶板画 レオナール・フジタ「自画像」

鴫原質店の弟さんです。

蔵の中に置いてあった、個人的に珍しいと思う物を記録用に取り上げます。ロイヤルコペンハーゲンの陶板画の自画像こちらは藤田嗣治さんの「自画像」という作品を、国内でも知名度が高いロイヤルコペンハーゲンが陶板画として発売した品物です。藤田嗣治生誕120周年記念として、日本で展示された事のある藤田嗣治さんの作品「朝の買い物」「カフェにて」「猫」「朝の買い物」の4つと、そしてこの「自画像」が陶板画として製作されました。2006年発売の限定100部なので、芸術作品が好きな方には貴重品だと思います。

日本生まれでフランスの画家・彫刻家の藤田嗣治さん。フランスに帰化した後のお名前はレオナール・フジタとされ、世界的にも超有名な芸術家です。レオナール・フジタの自画像「自画像」という作品は、レオナール・藤田(藤田嗣治)さんが1929年に描いた水彩画で、単純に考えれば約100年前の創作物なんですね。その歴史的価値なんかも考えると、この陶板画もなかなか凄いもののような気もしてきました。

背面にはシリアル(?)がしっかりと刻まれており、そして販売店のシールが貼ってあります。背面のアップ画像「50」という数字に価値はないと思いますが、100個限定という部分が推測可能かな。この品物自身は造られてから17年しか経っていないので、50年程保管し続ければ価値が上がる可能もありそうだけど、創ろうと思いさえすればロイヤルコペンハーゲンが生産できる訳で、コレクション価値はあるのかないのか・・・?。

ちょっとズームアップして各部分を鑑賞してみましょ!。色あせがない陶板画なので色合いがとてもクリアですが、約100年前に描かれた原画はどうなってるんだろ?。陶板画のアップ画像などと思って原画が今どこにあるかグーグル先生に聞いてみると、なんとまさに今、このタイミングで「渡仏から110年 藤田嗣治展」として大阪の山王美術館(公式ページはこちら)に展示されるようです。藤田嗣治さんの多くの作品を見れるみたいで、令和5年7月31日までの開催ですから、興味がある方はこの数少ないチャンスを活かして下さい!。(※開催終了後に切れるリンクだと思います。)

藤田嗣治について調べると、グーグル先生に導かれまま東京藝術大学大学美術館のホームページに辿り着きました。1886(明治19)年~1898(明治31)年の生涯を追った年譜形式の記録集『藤田嗣治 日々の記録』というPDFが公開されており、「藤田嗣治研究のみならず幅広く歴史・社会・文化の研究に資することを期待いたします。」との記載がありましたので、リンク(こちら)を貼らせて頂きます。少し目を通しましたが、凄く興味深い資料だと思いますので、お好きな方は是非ご覧ください。

ちなみに、今回はこの品物を売却する為にパシャパシャ撮影して加工したついでにブログに取り上げました。丁度よく日本国内で展示会もやってるし、マンション価格も金価格も日経平均株価も高値を切り上げてバブルっぽくなってきたし、「きっと芸術品も高値で!!」などと淡い期待を持ってオークションに出品してみたいと思います。いくらになるかなど、想像すらできんけど・・・(汗)。最後にひとつ後付けですが、品物の説明分を造る上で欠かせない情報を調べただけでして、無知な私には美術品の知識など全くありません事を書き加えたいと思います。

本日は以上でございます。





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