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質屋のスタッフブログ

ダイヤモンドカラーグレード

鴫原質店の弟さんです。

今日は前回の続きです。今日は、ダイヤモンドのカラーグレードによる色の違いについてです。
使用するダイヤモンドはこちらの3つ。
color1color1

微妙な色の違いをデジタルカメラで捉えるのは難しく、ただこの2.361カラットのダイヤモンドの前に0.316カラットのダイヤモンドを置けば色の違いを撮れるかもという淡い期待のもとです。

通常の蛍光灯のもとでまずパシャリ!
color2color2前の小さなダイヤモンドより後ろの大きなダイヤモンドが少し黄色のが分かるかもしれないという程度の画像になってしまいました。「難しいな~」などと思っていたところにあることに気が付きます。

2.361カラットのダイヤモンドに蛍光性があります!
(詳しくはこちら「ブラックライト」参照  )

外から入る日光の光を、壁を使って遮って撮影してみました。color3color3

デジカメの映り込みが黒く見えますが、ダイヤモンドのカラーの違いを明確にとらえています。前のダイヤモンドより後ろの方が少し黄色味を帯びています。

もっと良い方法はないかと思い別角度からもう一枚。
ダイヤモンドカラーグレード
ダイヤモンドカラーグレードFからーの透明さがより際立つ感じで映ってくれています。

 

これがダイヤモンドのカラーの違いです。こんなにも透明なダイヤモンドなので、近くにある色を映し出してしまう傾向があります。例えば、18金の指輪に良いカラーグレードの石をのせても、金色がダイヤモンドに反映されてしまい黄色く見えます。それは逆に少し悪いカラーのダイヤモンドを金台にのせてもカラーグレードの良い石との違いが分からないという残念なこと繋がります。

実際にプラチナの宝飾品に使われているダイヤモンドはカラーグレードの良いものが多く、金台の宝飾品に使われているダイヤモンドはカラーグレードが良くないものが多いのが事実です。

ダイヤモンドを見積する場合、この微妙な色の違いをちゃんと区別できるかどうかで値段がものすごく変化してきます。色を判定するマスターストーンセット(詳しくはこちら)もありますが、ルース(裸のまま)で比べる訳でもないので慣れが必要です。

ダイヤモンドのお見積は鴫原質店まで。
お見積は無料です。



ダイヤモンドカットグレード

鴫原質店の弟さんです。

市場の準備をしていたらとても良い教材がありました。これらを使って、カットグレード(今回)とダイヤモンドカラーグレード(次回)の微妙な違いをご覧いただきたいと思います。

カットグレード比較で使う素材はこちらの4点。
cut1cut1

1カラットアップのダイヤモンドでVERYGOOD、G、POOR、FAIRが揃いました。クラリティーに関しては顕微鏡を使うのでミクロの世界でも撮影できますが、カットグレードの比較はマクロレンズで撮影するので、このくらいの大きさがないと撮影が困難でやろうとも思えませんでしたが、今回は絶好のチャンスです。

上記グレードのダイヤモンドを正面から撮影してみました。
cut2cut2(VG:VERYGOOD G:GOOD FR:FIAR PR:POOR)

少しの違いは分かると思いますが当然似たような形をしております。見るポイントが分からないと、もしかしたら全て同じにも見えるかも。ただ、ある程度見慣れてくると、この上から撮影された画像だけでもテーブル(ダイヤモンドの一番上の面)の大きさの違いや各面の対称性などよりグレードの想像が可能です。

ただ100%のカットグレードを当てるというのはとても難しく、視覚的にその形状から「Very Good以上は取れそう」とか「Goodはあるね」、「Poorくらい」という程度の推測の域をでません。(※これは私の場合です。)

全然違うねと分かってもらえる部分を撮りました。cut3cut3VERYGOODとFAIRの異なるカットグレードを横から見た画像です。一見してダイヤモンドの形が全然違うことがみて分かります。その形状からも「Poorもとれなさそう」との大体の評価ができてしまいます。

またダイヤモンドのカットグレードの最高峰であるEXCELLENTはその形状に特徴があります。
cut4cut4テーブルに光を反射させて撮影しましたが、上で見た4つのダイヤモンドの形とは大きく異なる印象的な形状をしています。この形状は視覚的にしっかり覚えており「これはEXCELLENTとれそうだ。またはVERYGOODは取れそうだ」という感じで私は判断します。

こんな表現をすると誤解を招くかもしれませんが、一般の方に分かりやすく書きたいので私なりの考えで表現します。ブリリアンカットにおけるEXCELLENTはダイヤモンドの形が決まっていて、VERYGOODは形がほぼ決まっていて、GOODは形が大体が決まっていて、FAIRは色々な形があるけどなんとなく形になっていて、POORは何かが違ってみえるかもしれないという感じでしょうか。カットグレードが悪くなるにつれて理想のプロポーションから崩れている箇所が多くなるという言い方が伝わりやすいのかも。

ただ、カットグレードはその形状だけでなく、ガードル厚やポリッシュなどの細かな部分の評価も含んでおります。ダイヤモンドの形状や各面を100%見る事など普通はできませんので推測の域を出ないといったのはその為です。

(※現実的にカットグレードは判定基準もどんどん進化しており、現在では形状だけではなく視認性なども影響してグレードが決定されているので、形だけで決まるわけではない点を補足致します。)

鑑定書が無いダイヤモンドの査定金額に店舗間の値段が数万円違うことなど珍しい事ではありません。ダイヤモンドの値段を決める重要な要素4C(クラリティーグレード、カラーグレード、カットグレード、カラット)を自分で判断するしかないからです。判断できる人がやっているのかそうでないのかも当然重要ですし、そのような機材が置いてある店舗かどうかも重要です。ダイヤモンドの買取をする店舗はとても多いですが、その店舗またはスタッフが何を見て値段を出しているかなども聞いてみて参考にするのもいいかもしれませんね。判断基準の4Cのグレードを聞くなども必要かもしれません。

ダイヤモンドの買取は鴫原質店をご利用下さい。
お見積は無料ですし、その場でお値段をご提案します。



対比的な地金製品

鴫原質店の弟さんです。

昨日と同じく「最近の買取実績」を更新するのに撮った画像をもとにこちらも更新します。今日は8月21日に買取した地金製品についてご紹介。最初はこちらです。kaitori1kaitori1石が全て取られております。しかも爪を折るのではなく再利用可能なように綺麗に爪をたてております。熱を加えながら丁寧に石を外したのでしょう。この時点で違和感があります。

そして各地金の刻印がこちらです。
kaitori2kaitori2「750や585と14Kに18K」と刻印されておりますが、まーなんとも荒い刻印です。当店は基本的にまず見積だけするという手法をとりますので、色々と考えながら、一応刻印通りの値段で1点づつ値段をつけました。

お値段を伝えてお客様が売却するとおっしゃった時点で「比重検査」を念の為に行いました。私が比重検査などするのは本当に稀の出来事です。比重計に水をいれるところからです。それだけ色々と嫌な感覚があったからですね。そして比重を測ると「14金は10金の比重」「750の指輪は14金の比重」しか計測しません。最初は14金の指輪5個をやってみて、推測通りしたの比重しかでないので、結果全てを試し時間がかかってしまいました。

お客様には最初に言った値段で買えない旨を社長さんに説明頂きましたが、結果的には、比重に対応する金の値段で買取させて頂いたのでよかったです。

試金石と硝酸の検査は全て行い金が入っていることは確認してましたし、比重に対応した金性で買っているので大丈夫だとは思いますが、正直最終的には溶かしてみないと何とも言えませんね。最初の査定額より数万円も金額が下がっておりますが、ご納得いただけて良かったです。ただ、これを買える店舗も少ないのは事実かもしれません。

次にTVCMのキャラクターが「ネコかトラか」と疑問に思っていた初来店のお客さまから売って頂いたお品について。こちらはわずか1.9グラムの猫のストラップです。kaitori3kaitori3見て頂きたいのは赤丸をつけたところとその下です。【K24 中空】の刻印には驚きです。簡単に解説すると、「K24でできているけど、中は空だからね」という説明ですね。日本人の誠実さを物語っております。そしてその上に、型崩れにより見えずらいですが、ホールマークも刻印されています。造幣局に依頼して品位を証明する刻印をわざわざつけております。繰り返しますが日本人の誠実性を徹底して感じます。
 

全般的にいえることですが、このように品物にも誠意や手抜きなどを感じることができます。ブランド品でいえば、商品に誠意があるブランドは長い間その価値を崩しておりません。例えばロレックスやオメガ、エルメスやルイヴィトンetc、素材や製法などで徹底して商品を作り込み、本物とコピー品との違いが簡単に分かる、他に真似できない誠意ある商品を出しているからこそ、長い間中古市場でもその価値を保っているのでかもしれません。瞬間的に流行をとらえて消えていくブランドが多い中、これらのハイブランドはその価値を常に高め、そして維持しております。
 

私は店舗も同じだと思います。数年で極端に莫大な利益を出し大きくなったお店も確かにあります。ただ思うのは「店舗の過剰利益=お客様の損」という形式が明白なこの業界です。インターネットの普及により広告の種類も大きく変化しており、ユーザーが口コミなどで店舗を賞賛又は批判するのも簡単な時代です。お客様へ提案する金額や店舗での対応など「常に誠実であれ!」と心から思います。それが今後も店舗が運営し続けることができる最低条件なのかもしれませんね。

さて出勤してから書いておりましたがもうこんな時間になりました。内容が長すぎなんですね。しかも話があっちこっちに流れがち。書こうと思った事に変な思想まで付け加えてしまった・・・・まぁ~お許し下さい。

質入れ買取は仙台の鴫原質店をご利用下さい。今日も元気に営業しております。1点1点に対してしっかりお値段を提案します。売却されるかどうかはお値段を聞いた後にお決め下さい。私は顔もスタイルもよくない普通のおじさんでございますが、徹底的に誠実にご対応させて頂きます。





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