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質屋のスタッフブログ

日米金融政策が交差する時

鴫原質店の弟さんです。

長めのお盆休みもあり、暫くぶりでブログの更新です(汗)。定期更新を心がけてみたところで、取り上げるような面白い品物もなく、「ドル建てゴールドが最高値突破」なるものを書こうともしたけど、1オンス3,000ドル想定とか既に書いていて今更感もあるので、個人的にず~~っと観察し続けてる金融の話にさせて頂きます(※つまらない話が続いてスミマセン!!)。質屋と何の関係があるのか・・・と問われると凄く微妙なところですが、全国民や商売に関係してると私は思っています。40数年間という長い年月の期間で、僅か4~5回しか起きていない!という珍しい状況が現在進行形で動いており、そんな部分を追いかけているので、ご興味があればご覧ください。繰り返しますが、文面読んでるだけで眠くなる程退屈なお話です。

昨日8月20日、日本銀行のホームページの論文・レポート一覧に2つの資料がアップされました。賃金動向と商品価格設定に関する考察論文です。日銀ホームページのスナップ画像金利を上げた事による非難が相当数あったので、継続的賃金上昇と物価上昇に関するお話により、金利を上げる必要性を補佐的に説明してくれているようにも感じました(※個人的感想)。何故利上げが今回だったのか、未だに私ごときには分かりませんが、アメリカの利下げと被らないように(?)、そして総理大臣不在の時に勝手に上げる訳にもいかない(?)など、混乱を避けようとした配慮かも(?)などと、正解は分からずとも個人的な空想物語が広がります(←全て個人の感想です)。どんな理由にせよ、日銀の存在理由は「物価の安定」と「金融システムの安定」なので、物価上昇率の上振れを想定されたという事でその判断に疑う余地など必要ない(だって決定したんだもん!!)。上の画像は日銀ホームページのスナップで、ご興味があらば原文(こちら)をご確認下さい。私の子供が就職する時の初任給は100万円だ~など書いた事を思い出しますが、理論的に説明されており一見の価値ありです。

日銀の利上げで8月初旬の株価は大きく反応し「○○ショック」とか「世界恐慌を越える暴落」など、多くのメディアで報道されました。さらっと見た限り、「とてもいい判断だ」と賞賛していたのは○○証券のお偉いさんのみだったのが印象的です。長い期間の超絶緩和政策のツケが突然でたように個人的には見えて、いわゆる巻き戻しってやつですね。円キャリーは40~70%解消されたとか、各メディアによって数値はマチマチだけど・・・なんだその幅は・・・?。明確な数字の根拠はいくら調べても分からないので、どの程度かは正確にはつかめないのかな。ドル円と日経225のチャート比較個人的に面白いな~と思って見てたのは、8月7日から一カ月遡った「ドル円」と「日経225」の一カ月だけのチャート(※今現在は少し離脱!)。この期間は完全に連動してるように見えるのは、私が素人だからに違いない・・・。この状況ってある意味凄い事のように思えるけど、どうなんですかね?。とはいえ、前回の更新でアメリカ国債に大きくお金が入り金利が急低下した事を取り上げてますが、それで円高になるのは不思議ではない。因果関係は色々あるだろうが、どこが主体化が分からないのは私の力不足故です。ま~考えるのは大切ということで・・・。

内田真一副総裁が、株価暴落後に事のフォローをされてた点を取り上げます。

「市場が不安定な状況で利上げすることはない」「企業の投資行動や資産効果などを通じた個人消費、経済・物価の見通しに影響するものであり、政策運営上重要な要素」「円安の修正は、政策運営に影響する」

上記3点はブルームバーグとロイター通信からのコピペで、切り抜きっぽくなってるので、興味があれば必ず原文を確認下さいませ。日銀副総裁が「株価らしい事(←資産効果)」に対し具体的に発言したのは意外で、そもそも管轄外のはずですが、今現在は政府と協力体制にあり、政府日銀の判断がこうなんだろうね。この相関関係チャートを見る限り、今の為替水準を維持したところだけど、自国の意思だけで決めることでなない部分なので、「円安の修正は、政策運営に影響する」という発言をより深堀して考えてみよう。為替を一定にするって国内の力で出来るのかしら?。それとも「今この瞬間は」って意味かな?。分かんないから誰か教えて・・・・。

そして国内メディアであまりフォーカスされてないのがこの部分。「金融政策決定会合における主な意見」のレポートの一部ですが、今後の金利見通しをしっかり教えてくれてます。日銀金融レポートの一部副総裁の「市場が不安定な状況で利上げすることはない」との発言は、「落ち着いたら利上げするからね~~」って、とっても優し~~く教えてくれてるようにしか聞こえなくなったのは、私の性格が歪んでいるからなのか・・・。オブラートに包みますが、植田先生が記者の質問に「デフレの要因」に関して発言されましたが、意図的に金利は上げていく意思が明確化されてます。どんな世の中になるのか不安だけど、しっかり適用していくしかないのよね。原文に直接リンクを貼るので(こちら)、是非多くの方にご覧頂きたいと思ってます。日銀のレポート読んでる普通のサラリーマンって少ないよね?。

日々刻々と変化する状況に目が離せませんが、ロシアンルーレットは始まったばかり。次は今週末に行われるアメリカの経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」です。アメリカのFF金利利下げに関する情報を教えてくれるので、パウエル議長様の発言に耳を傾けたいと思います。それに続くのが9月18日のFOMC(連邦公開市場委員会)。そして8月23日は日本でも、衆議院の財務金融委員会に鈴木財務大臣と植田先生が出席され、どんな発言があるのだろう。植田先生がお偉い先生方にひどい事を言われないようお祈りします(涙)。そして一つだけ気になる点として、アメリカFRBは「雇用の最大化」をその使命の一つとしてますが、日銀は雇用には一切責任をもっていない事。会見でも凄く意味深げで気になった発言がありましたが、そんな部分に関して追加の発言がないか、しっかりとお声を聴いていこう。グーグル先生(ユーチューブ)のおかげで興味さえあれば何でも学べるのはマジありがたいね。

最初の想像よりも1年以上後連れしましたが、いよいよこれから日米金融政策が交差していき、注目点は動く金利の幅と為替の位置とその後の両国の景気状況。どうなるなんて誰にも分からないけど、中央銀行の金利設定で、その先の方向性は無限にあるので、ビビりながら観察(勉強)しようと思います。私の学生時代には金融教育という授業がなく、私自信も数年前まで何一つ知りませんでしたが、興味のみで独学で修行中。【先の事など分かる訳がない】ので、【結果的にそうなった】という事例を自分で考え想像しながら叩き込みたい。所詮は【質屋丁稚の小物の小言】ですが、国内金利と為替は多くのほぼ全ての業種に影響し、個人の生活にさえ波及していくので、自己の生活にも適用していきたいです。でもさ!!、やっぱり「老後が不安だ~~~よ~~~」(←マジです!!)。どう考えてみても、私のような中年には世知辛い世の中に思えてしまう。ま~仕事を頑張り続けるしか生きる道はないのよね(哀)。

本日は以上でございます



日米中央銀行の決定と債券市場の動き

鴫原質店の弟さんです。

なんかドル円相場が慌ただしい状況ですね。たった5日で金融市場は激変し続けてます。5日間のドル円の動きたった週に1回しかない休み(日曜日)に、子供達を真夏の公園で遊ばせながら、日用品の買い出しに付き合い、そして寝る間際までほぼ一日中の情報収集!で色々な事を確認してました(※ながら作業ですがガチです!!)。質屋のただの従業員でド素人ではありますが、今後の質屋に関する相場に関して一日中悩み続けてており、そんなことを書いて見ようと思います。尚、全てのチャートはトレーディングビュー(こちら)様からお借りしていて、全て5日だけの値動きを追ってます。

「要注目じゃ」と何度か書いてた、FOMC(連邦公開市場委員会)と日本日銀金融政策決定会合が終わり、8月1日から世の中は大きく動きだしました。個人的な表現でロシアンルーレットなどと書いてましたが、先に動いたのはアッと驚く日本銀行。ユーチューブで3度程、植田総裁の会見を拝見しましたが、今までとロジックが変わっていて「あれれ??」という感想。需給ギャップの話はどこに消えた??、私が馬鹿だから分からないのか??。凄く分かり易い説明が多かった総裁だったのに、今回の会見は無理矢理な話の展開だったというのはアホな私の感想です。実質金利が「きわめて低い水準にある」とか言い出して「何があったんだろう??」と個人的に詮索中。ただ政府日銀(←日銀の判断じゃないと推測!!)のやろうとしてる事は理解できたので、それに備えて行こうと思います。日本債券の動き意味ありげに掲載させて頂いたのは、日本の2年と10年債チャート。僅かばかりの利上げでしたが、日本債券買われてました・・・。何兆円というお金がここに動いたのは間違いない事実ですが、債券市場は景気減速と早期利下げでも想定したのだろうか?。珍しい事に思えるこの現象をリアルタイムで鑑賞してましたが、知識が無さすぎて理由が分からない。もっと勉強しようと心に決めた瞬間でした。この動きに反して短期金利を上げれるのだろうか・・・日銀のこれからの動きには注目ですね!。

日本のメディアであまり報道しないアメリカのFOMC決定後と経済指標発表後の動きが特に慌ただしく、ドル円相場にもろに影響してます。こちらは米10年債と2年債の動きで、アメリカ政策金利は何の変更もないのに、債券市場では1%の利下げを想定して債権が買われました。想像さえできない単位のお金がたった5日でアメリカの債券市場に流れ込んだ訳で、お金の実質数量が決まっていると仮定すれば、多くの金融資産(特に株)が売られて国債が買われ、債権単価は大幅上昇中(←個人的な空想で)。米債券の動きFRB(米連邦準備理事会)の金利を維持した判断が、今後の景気悪化による急激な金利低下を見込み、8月5日(今日)はアメリカ長期債の買いが猛烈に入って取引停止(サーキットブレーカー発動)の状況になったらしい。アメリカの長期債はどこまで買われるのだろうか?(※長期金利はどこまで下がるのだろうか?)。ってか・・・流動性の高い米債権でサーキットブレーカーって・・・。世界最大の輸入大国の景気が悪化すれば、輸出に依存する国の経済が良くなるはずもなく、全世界的に景気の悪化などが推測され、日本だけが景気好調なんてありえない・・・、そんな理由で日銀利下げを見込み日本債権は上がったのかも?(※無知な人間が空想する根も葉もない妄想)。

今まで何度も見てきたドル建てインデックスとドル建てゴールドチャート。ドル建てインデックスとドル建てゴールドチャート反比例の相関関係を持つと言われてきたこの2つは同じ方向に(※アリャリャ)。安全資産と呼ばれる金(ゴールド)は僅かですが利益確定売りが入りましたが、安定的な推移。安全資産として「売られずに上がる」と想像してただけに、利益確定売りが来るとなると円建の今後が心配だ。国内相場は当然為替の影響を受けて約2週間で10%下落。145円÷161円=約90%だから、為替差異と同じ感じですね。お店の在庫の評価額が10%減額した事には変わらないので、心と頭の整理は大変です。

そしてドル建てプラチナもこんな感じ。ドル建てプラチナチャート色々調べたけど、医療器具や宝飾品や電気自動車や水素関係設備などに使用されるプラチナは景気減速懸念の影響は受けそうに思えます(※事実は知らん!)。円建てプラチナは想像通り下がりました。

国の政策金利を銃弾に例えると、ロシアンルーレットの1発目でこの騒ぎだから、先が思いやられるね。為替の動きは2国間の金利にも反応し(←※それだけじゃないという意味)、その金利は債権価格に影響されるので中央銀行の決定事項が後槍の場合も。その反面、この3年でアメリカ債権市場は複数回失敗もしてるので、先の見通しが見えてくるのは今後の事で、【要するに先の事は誰にも分からない】状態ではあります。ただ、2週間前にお店で買取したものは、今のところ全て「評価損」となっていますが、個人的には「始まった・・・」という認識。3か月後まで保管が義務づけられる質預りというシステムにおいて、先の値段をどこに設定するのかはとても重要な部分であり、その価値が下がり続ければ、会社資産をそのまま減らす事にもなりえるので、今の状況整理と数か月後相場を意識していかないと・・・、既にでた損失は諦める!!。日本国債の格下げで円暴落・・・とか、今以上の円売りとか、円安要因も一応あるので先の事は分からないんだけどね。

取り合えず現状では、アメリカの政策金利である約5%がどの位の位置に落ち着くかを、経済指標を見ながらの空想物語を多くの方が独自に空想してそうです。取り合えず米2年債利回りを見る限り、債券市場は今後3.85%位まで下がる事を想定した動きになりましたが、リーマンショックの時は1%まで、コロナショックの時は0.1%まで下がってる歴史を見ると、今回はどの辺なんだろう。トンデモナイ莫大な金額を賭けている方々の動きを見るのが、私のような末端にできる唯一の事かもしれんね。そんな理由で、債券の動きが与える為替の影響と、景気が悪くなると売れなくなるものに関しは、値動きをよく観察していこうと思ってます。円安の期間が長かったので、構造的な影響による継続的円安の状況は露呈してるので、現状の円の位置も確認できそうかな。超大手の質屋さんであれば決算時の想定為替レート算定などで色々考える専門家もいるでしょうが、うちのような小さくマンパワーもない小規模店舗は自分で頑張るしかないのだよ(哀)。そういう専門の人と、特に保有在庫の関しての考え方とか機会があれば教わりたいところです。

付け加えますが、所詮はただのサラリーマン(質屋丁稚)の空想物語です。「小心者のアホな小者が馬鹿言ってるゼ!!」位に留めておいていただけるようお願い申し上げます。自分の知識と考えと責任で価格を決める立場に置かれてるので、働く場所(お店)のダメージを少しでも減らしたいだけですから。長くなりましたが、本日は以上でございます。