HOME > 質屋ブログ

質屋のスタッフブログ

リシュモンジャパン様からのお届け物

鴫原質店の弟さんです。

3月中旬の事でしたが、リシュモンジャパン様からお店に荷物が届きました。リシュモングループから送られてきた箱少し前に依頼した「ジュエリー洗浄」を無事に終えた事はすぐに理解しましたが、「この大きな箱は何だ?」という戸惑いがありブログ用に写真を撮影していきます。カラーやホワイトバランスが安定しないのは携帯電話撮影の為ですのでお許し下さい。

上の画像では、何かと大きさを比較したくて自分の小汚い手を画面に入れてましたが、箱の横幅はこんな感じ。箱の幅を定規で計る様子なんと27センチもあります。

開封していくとそのステキすぎる梱包に心から驚き、とても楽しませて頂きました。箱を開封していく様子私は中に入っているものを分かっていますが、もし中の物が分からなかったらどんなにドキドキするんだろう。ワクワク感でいっぱいになりながら中身を確認していくこの演出は最高デスな!。尚、箱のお色に関しては「②」が正しい色味です。

そして辿り着いた白く小さな箱を開けると。箱の中に入っていた保存袋そこにはもう一つ保存袋が・・・・(笑)。本当に楽しませてくれますね。

そしてやっとたどり着いたその先には、アルハンブラスウィートペンダント様。(公式サイトURLはこちらスィートアルハンブラメーカー様での洗浄を経て無事に帰還してくれました。その幅は約1cmですが・・・・。

この小さく可愛いジュエリーを演出付きで返してもらえるって凄いよね。箱とジュエリーの対比無駄が多いとか送料が高くなるとか、そんな凡人じみた感覚ではブランド力は養えない訳で、この大きさの比率が面白くて撮影している私は、間違いなく一般市民であることを自覚させられます。とても凄い事だけど「いいのかコレで?」などと感じてしまうのは、私が庶民的感覚の持ち主だからにすぎません。恐らくその一方で、高価格帯ジュエリーを保有するステータスとして、ここまでされるのは当然の事と思われる方もいるはずです。

さて、こんなに素敵に対応頂いた料金はというと。請求書もちろん無料 (^_^:)。因みにですが、メーカー様にジュエリー洗浄を依頼すると、「発送キット」が送られてきてそれに入れて送る訳ですが、往復の送料と洗浄代金が全て無料です。もの凄い対応だと思いません?。流石に大人気の一流ブランドジュエリーメーカー様でございます。

忘れていけない事ですが、ジュエリーの洗浄作業や商品の発送や梱包には間違いなく費用がかかります。近年、「送料無料」という言葉が「いい意味」と勘違いされて使われてきましたが、誰かが代わりに支払うか、又は大体の場合で商品代金に上乗されてるだけに過ぎません。仙台市では○〇協会さんが「トラックでの運搬には費用がかかってます」とテレビCMで訴求するなど、費用や経費という常識概念が消え去った世の中に対して理解を求める動きさえでてきてます。そんな流れの中で整理して考えると「送料無料」を「いい事だ!」と感じていい時代は終わりに近づいてきてるのかもしれませんね。

では今回の送料やメンテ費無料についてどう思うか?。ハイブランドに関していえば原価(金の重さやシェルの価値)などを気にする人には理解しがたい価格で販売されておりますが、購入時に一生分のメンテナンス費用を先に払っていいると思えばよろしいのかも。例えばジュエリー洗浄のコストが1万程度と仮定すると、これを毎年20年間続けたとしたら、定価¥206,800のジュエリー価格が不思議と安くさえ思えてきます。このような対応とか信用とか憧れとか、そういうもの全てが多くの方に愛され、そしてブランド力を更に高めていく要因とさえ思えます。箱を開けていくのは本当に楽しかったし、「流石です!」と感じてしまった出来事でした。

本日は以上でございます。



1996年発売 スケルトンキャリバー6899A

鴫原質店の弟さんです。

何となく「いいな~コレ」と思った時計がありましたので取り上げます。金色の懐中時計それがこちらの手巻き式懐中時計。今では生活必需品となった携帯電話の普及により、時計本来の役割だった「時間を確認するモノ」という位置づけは既に過去のものとなりつつあります。代わりの役割として「ステータス」や「携帯電話の延長」又は「ファッションの一部」としてなど、様々な用途で使われている時計達ですが、最近見なくなったな~~と思うのがこれら懐中時計。ポケットウォッチとも呼ばれますが、ファッション的にもステータス的にも「なんかいいな~」と思っております。

オールスケルトンで機械式時計のほぼ全てのパーツが鑑賞できる点は時計好きの心を串刺しにしそう。金色の懐中時計の表裏の画像表裏に小さくひっそりと刻まれた「CREDOR」という文字には好感が持てます。どこの時計か一見では分からないこの奥ゆかしさに加え、この時計が放つ独特のオーラが高級感を漂わせており、流石にクレドールという感じかな。静止画像では伝わりませんが、動き続けるムーブメントには魅入ってしまいます。

搭載されたムーブメントについて調べる為、「6899A 公式」とグーグル先生に尋ねるとセイコーの公式ホームページ(こちら)にその歴史やムーブメントに関する説明がありました。セイコー公式ページのスクリーンショットこのモデルの原点であるムーブメントの開発が始まったのは1969年の事。厚みが1.98ミリの薄さに加え美しさや実用性を備えたムーブメントが開発され製品化されていくなかで、前も書いた事のあるクォーツショック(こちら参照)に見舞われ、70年代後半には製造が中止されたそうです。時を経て、市場環境の変化や開発者の方々の熱意から1990年代に開発が再開されました。そして量産としては日本初のスケルトンキャリバー6899が完成し、1996年に発表された初代モデルに搭載されたとの事。この時計の歴史を知ることで、私には益々素敵に見えてくるから不思議だね。※この画面はセイコー公式ページのスクリーンショットを掲載しました。公式ページも是非ご覧ください!。

公式ページに説明書きがありましたが、細かく刻まれた模様は手彫りとか。彫金さられ菊模様(以下 公式ページから引用)
総厚1.98mmのキャリバー6899の最薄の部品の厚みは0.25mmしかなく、強い力を加えると突き抜けてしまいます。そこに0.15mmの深さの範囲で彫金を施すためには、彫りの技術だけでなく、長年訓練した指先の感覚が必要です。まさに熟練の彫刻師のみがなしえる工程といえます。
(ここまで)
もの凄い事をやっていそうなのは理解しますが、その凄さの程度のイメージが湧きません。0.15ミリの彫金って神業レベル?、しかも金を手で彫るわけですからとにかく凄い事なのでしょう。公式ページでは実際に刻金する道具なども紹介されていたので、ご興味がある方は是非ご覧ください。

静止画(画像)で伝わらないのが本当に残念な部分。歯車の拡大画像時を刻む(針を進める)為にこんなにも色んな子達が元気いっぱい頑張ってるんです!。皆がんばれ~~って応援したくなるわ。

ルーペで観察すると少し痛々しい部分もチラホラと。パーツについた傷分解清掃(オーバーホール)は時計の機能を維持する為に欠かせないのは事実ですが、必ずしも無傷で終わるものではありません。ネジを回せば100%の形状維持は不可能に近い事だし、金属と金属がぶつかれば傷はついてしまいます。そういう背景も考えると、観賞用に適したこのような時計には、定期的なオーバーホールなど不要にさえ「私は」思います。秒針がついてないから1日に数分遅れたって何の影響もないし、そもそも毎日使うものでもない上に数日で止まってしまうから、精度を求めても意味はありません。時計の機能的にどうしてもメンテナンスが必要になったら、心を鬼にして子供の背中を押すように、メーカー様(セイコー)に連れていきましょう。時計の事を本気で思うなら、無傷での帰還を祈りながらも、セイコー様を信頼するのが一番よい選択だと私は思います。

今回取り上げたこの懐中時計ですが、「欲しいな~」などと思っては見たもの、高すぎて私には軽々しく出せる金額ではなく諦めました(さよなら・・・)。18金で造られた時計(チェーンも18金)なので、金価格暴騰の影響をモロに受けているようです。とはいえ、最近のクレドールの販売価格を見ると超高級化が進んでいるので、それと比べるととても安いような気もするんだけどね。もう少し大人になったら(←おっさんが何言ってる?)買うチャンスがあればいいな~など切なく思います。(※尚、この時計は既に売却済みでございます。)

本日は以上でございます。



金相場が最高値を更に更新!

鴫原質店の弟さんです。

本日、最近買取した地金を処分中。スクラップ地金円建て金価格は上昇を続け、最高値更新のニュースがメディアでも目につきます。短期間で200円も上がってますが、ベースの価格が高い現状では2%位の上昇って感じかな。そう思うと大したことでは無く、感覚がどんどん麻痺してきてます。ドル建て金は2,050の壁が大きく立ちはだかり、行ったり来たりを繰り返す状況に変化なし。

前回も書きましたが今までと状況が変わったように感じてます。尚、チャートはいつもながら田中貴金属さん(こちら)からお借りしてます。金チャートドルが極端に強かった状況の中に限定して、ドル円の為替や金利を考えてたこの半年でしたが、「なんか変わった?」と思った(気づいた?)のが4月6日。円高兆候の崩れか(?)など独りでビクビクしてたら、世界通貨に対するドル安でした(笑)。因みに円も同様に下落しておりユーロや豪ドルやカナダドルなどと比較しても5%位も短期的に下落・・・。ドル円だけの視点で見てたから、ドルの通貨安に気づくわけないよね。ま~学者でも投資家でもないので世界通貨など見る訳ないので(←言い訳)しょうがない!!。ってか3月後半からその傾向がばっちりありました(苦笑)。為替下落があるにせよ円建て金は上がり過ぎのような気さえしますが、それだけ世界中で金が購入されている現状の表れなのでしょう。世の中そんなに不安定なのか?。

国際通貨基金(IMF)から4月13日に「YCCの幅をもう少しあげといてね」と指摘されている現状で、日本の長期金利がいつ動くかは為替に影響するお話。金融政策の変更は為替に大きく影響していくので、楽しみながら情報収集して円高リスクには備えておきたいところです。尚、一般的に専門家と呼ばれる方々は2方向に意見が分かれており、多くが125円/ドル位を年末まで見込む、という一方で200円も通過点という人も。要するにだれも確信はもてず、分かってたら労働などする訳ない。常に参考までに・・・を忘れずに、そして自分も考える事が大切なのだろう!と思われます。アホで無知な私は、6月位からはアメリカの金利打ち止めとYCC幅修正などの条件が整えば、少なからず円高に進むのか?と思ってますが、それって他人が何をするか想像してるだけで、やっぱり先の事は分かりません。とはいえ為替が多少動こうが、この金相場の流れが変わるようには思えないな。ホントにどうなっていくんだろう。

こんなことを書いていて感じるのは、私が握りしめている「1万円」の価値が世界情勢で変化してる事が本当に嫌だな~とヒシヒシ思ってます。円安は仕事面ではプラスだけど、私生活面では大きなマイナスをもたらします。少しばかりだけど貯金もあり、その価値がチクチクと減っている事に気がついてから、本当に色々考えるようになりました。考え方がインフレ思考に代わると「お金の価値が無くなるからさっさと物に代えよう」となるのでしょうか?。そのような考え方ってデフレ思考で生きてきた人間には到底身につかない感覚のような気がするけどどうなんだろ。とにかく、これ以上私の1万円の価値を下げないで欲しいな!(涙)と願ってます。

本日は以上でございます。





1 28 29 30 31 32 33 34 35 36 162