質屋のスタッフブログ
2023年03月02日
鴫原質店の弟さんです。
買取品の中に見た事のない金貨を発見したのでちょっと調べてみました。
それがこちらの「ハンド オブ フェイス」金貨。パッと見て何が描かれているのだろうとルーペで観察してもよく分からんです。数分間みても何も思い浮かばなく、仕事を中断して調べてみる事にします。
取り合えず先ずは金貨について。こちらはオーストラリアのパース造幣局により発行された金貨で、額面はオーストラリア50ドルの貨幣です。
数年間製造されたようですが、1987年の発行数は188,000枚もあり残存数も多そう。重さは2分の1オンスで15.5グラムの24金ですから、日本円では13万5千円位の時価総額。オーストラリアドルの現在の円換算は92円位として、オーストラリアドルの貨幣としてこの金貨を考えると4千600円という事になります。間違ってもこの金貨をオーストラリアドルに換金する事はやめましょう!。
次は未開封の袋を開けて女王様をガン見!。
装飾品や表情を観察するのが好きだったりします。
勉強になったのがこのデザインの「ハンド オブ フェイス」について。
世界最大の天然金塊がアメリカのゴールデンナゲットホテルに展示してあるそうですが、その重さがなんと27キロ!!。そんな巨大な金塊は1980年にオーストラリアのケビン・ヒリアーさんという方が発見されたそうで、それをアメリカの会社に売却したとかなんとか。それの金塊が「HAND OF FAITH」と呼ばれており、それが描かれているようです。何というか・・・とても夢のある話です。
「HAND OF FAITH 意味」とグーグル先生に尋ねると「信仰の手」と教えてくれます。御祈りをしている様子に似ている事からその名がついたらしいのですが、理解できなかったので方向を変えてみた。
何となくですが確かに手に見える気もする。見る人によって造られるイメージは違うでしょうが、自然の塊のまま存在する世界最大の金塊はとても有名な話のようなので、しっかりっと覚えておきたいと思います。こんなの拾ったら本当に嬉しいだろうな。仕事を少しサボりましたが、雑学の知識がちょっと増えました。
日本でも北海道で砂金が取れた時代があるようですが、国内で巨大な金塊を見つけたら自分の物にしてもいいのかしら?などと、変な夢を見てしまいます。金塊の金性ってものによってバラバラでしょうが、それでもキロ単位が見つかれば数千万円~数億円が確定しますので、なかなか当たらない宝くじの当たりを夢見るよりも現実的か!?(←アホです)。そういえば佐渡金山とか有名ですよね。もしかしたら国内でも金を発見する事ができるのかもしれない。でも、勝手に発掘したら恐らく何かの法に触れる可能性があるので、妄想劇場に留めておいた方が良さそうな気もします。ちょっとだけ怪しい空想に浸れた「ハンド オブ フェイス金貨」の紹介でした。金の買取は鴫原質店をご利用下さい(←意味不明な宣伝)。
本日は以上でございます。
2023年02月25日
鴫原質店の弟さんです。
今回は質屋とは殆ど関係ないお話です。数日前に小学校の授業参観がありまして、私が見学した授業は「道徳」でしたが、授業内容に加えて先生のお話や子供達の発想などにとても感銘を受けました。授業内容は「陽転思考」というもので、今の私に欠落した感覚の一つだと思います。そんな話を興味深く聞いていて、アっという間に終了した授業ですが、最後に先生が「時間があればカルタもやるつもりだった」的なお話をされていました。「そんなものがあるのか~~」と思い帰って早速で調べ始めます。
調べるって言うか、速攻で買ってしまった(大人買い!)。
その名も「人生ヨカッタかるた」。「子供版」と「大人版」と「おじさん版」の3つがありましたが、なんかいい事ありそうなのでまとめ買いです。総額7,710円で価格についての判断は分かれそうな感じがしますが、小学校の授業で使われるという事は、生きていく上で必要な何かしらの力を学ぶことができると思った次第です。自己投資ってやつですかね。
説明書を読んでみると、遊び方は学校の授業内容と殆ど同じ。
簡単にいうと「おこづかいが少なくてよかった」という問いに対し、「お金を使わないあそびを思いついたから」などの【プラスの発想を思い起こす力】を養う練習のような遊びです。正直、大人になるとこういう発想ができず悲観的にさえなるので、ま~何といいますか・・・子供達と遊びながら練習してみようと思います。「おこづかいが少なくて良かった」って普通は思えない!という常識からぶっ飛ばすことが必要なのでとても難しい遊びです。
説明書に「陽転思考」が書いてあったのでそのまま掲載します。
例えば人生の大きな岐路にさえなりそうな苦境に出会った時、こういう発想の転換はとても重要だと感じます。ただ仕事や学校生活などの日常において、この思考が素晴らしいとは思っておりません。使い方や考え方の選択として、いい面があるという事ですね。
取り合えず誰も見てない所で「おじさん版」を開封してみた。
1枚目(あ)は思考が止まって何もでてきません・・・。何をどう解釈すればいいんだろう?。2枚目(い)は「一人でお酒が飲めるから」とか「角生えた奥さんを見なくていい」からとか、そんな感じでいいのだろうか?。皆でワイワイと話し合いながらやると色んな意見がでるだろうが、独りでは妄想の世界から抜け出せない。正解のない問題集のようなものなので、自分一人で解決するのは難しそうです。たった2枚だけしか見てないのに、大人用のハードルの高さを知ってしまった気がします。
ってな訳で子供達と「こども版」で遊んでみた。
相手の発言は否定せずそして遮らず、色んな意見がでるので中々面白い!。高学年になるにつれて考え込んでしまう傾向もあり、大人になるにつれて難しい発想なのかもしれない。「ハチ公の忠誠心を知ることができた」とか「雪の中で体力づくり」とか、無理矢理強制的に発想転換をするって中々に面白いものです。人を待たせる事を極端に嫌う私の感覚ではこのシチュエーションさえあり得なく、思考回路そのものを逆転して考える必要があるので、チビ達に勝てそうにもありません。
普段であれば「新年が始まったと思えばもう2月も終わりだ・・・」と悲観的に考えますが、「何も変わらない日常を2カ月も過ごせた」的に考えれば、それはそれでいい事なのかもしれないと少しだけ思えます。とは言え何かの逃げ道にしてはいけないので、やる事をやった上での悲観を楽観に代える発想であって欲しいと願います。「テストの点数が0点でよかった!」など毎回胸を張って言われても困り果ててしまいますからね。仕事で何かに活かせるのかも少し考えてみたいと思いまが、ま~~~失敗しない事が大前提の仕事なんで難しそうかな。人間の感覚などそんな簡単に変わるものではありませんが、新しい感覚である「陽転思考」に対し何かしらの憧れを感じるので少しでもいいから習得していこうと考えてます。義務教育ってやっぱすげ~~~っス。先生!ありがとうございました。
本日は以上でございます。
2023年02月16日
鴫原質店の弟さんです。
ひと月分の地金を整理してたら、先月にこの件ででブログ書いた事を思い出しました。ほぼ同じような内容になると思いますが、短期的な金相場についてアレコレと「無駄」に考えてみます。(※あくまで空想劇場でしかなく、先の事なんか何一つ分からないので実質本当に無駄です 。汗)
パッとみると先月よりは少し多めで、重たい物も多いかな。多くのお客様にご利用頂き本当にありがとうございます!(感謝)。今後も貴金属の売却時は鴫原質店をご利用下さいませ。
先月少なかったインゴッドさんも少し増えました。
10グラムが22枚と5グラムが2枚。金相場に連動して量も変動する傾向がみられ、昔と比べると多くの方々がニュースや相場などの情報をしっかり確認している事が想像できてしまいます。
このひと月間での大きな出来事として、1月25日に田中貴金属工業さんの金小売価格(税込み)が1グラムあたり8977円となり、9カ月ぶりに過去最高値を更新したと多くのメディアで報道されていました。
「最高値を更新」という強いキーワードを聞いて「じゃ~~買おう!」と思う方よりも、「今が売り時」というイメージに変換される方が多いと想像します。尚、このグラフは田中貴金属様(こちら)からお借りしてます。
さて、先ずは現状の確認から。このブログで何度も使う田中貴金属さんのドル建てと円建ての金チャートの1月末確定値を再度お借りします。
ドル建て金相場の急激な上昇を円高(←表現微妙?)が打ち消し、円建て金相場はまったりと安定的。結果的に米国の金利がドル建て金相場やドル円為替に影響してるので、双方の上下関係が打ち消し合って高値圏での安定飛行を実現し続けてます。随分長い期間、この相関関係のみで動いているようにさえ見えてしまい、これって前に書いている内容と全く変わりません。ちょっとした具体例ですと、2月14日のアメリカのCPI発表後にインフレ再燃予測から米国債10年利回りは上昇しドル建金は下がりますが、ドル円の金利差により2円ほど円安になっているので、国内相場はやっぱり平和という感じでしょうか(※もっと色々要因はありますが・・・)。
ちょっと思考を変えて年度チャートを。こちらは三菱マテリアル様(こちら)よりお借りします。
青がドル建てで黄色が円建て金チャート。金利上昇局面では下落、金利下落局面では上昇しやすい【傾向】にあると言われる金相場ですが、低金利政策が続くこの10数年では右肩あがりでした。そしてドルの価値と金(ゴールド)の価値には逆相関の関係があると言われており、紙幣(←ドル)価値が下がってきている可能性は否定できません。金(ゴールド)の価値が上がったというより、お金の価値が減っているように感じだしたのは、最近のインフレ傾向を肌で感じるようになったからなのかな。国内の円で考えてみても、不動産価格やうまい棒もガソリンもビニール袋も、マクドナルドのハンバーガーも私の大好きなラーメンも、ありとあらゆるものが値上がりしてるので、お金の価値減少論もあながち間違いなさそう。インフレ資産として金積立投資が人気の意味を改めて理解します。チャートをお借りした三菱マテリアルさんのホームページで積立投資が可能なので是非確認下さい。長期間(何十年)という時間がある方には、必ず人生の役に立つ可能性をとても感じてしまいました。気になるのは1979年の金相場高騰の部分。オイルショックによるインフレ時の金高騰後、20年かけて半分くらいになっている歴史を見ると今後はどうなっていくのだろう。ドル建てチャートの形状が暴落直前とそっくりに見えるのは私だけかな?。今後のお金(紙幣)の価値次第なのかもしれない。
「さて、短期的な今後は?」。そんな事が分かるなら労働しませんし分かる訳はずないのですが、それでも考え続ける事と知ろうとする姿勢は大切だと考えます。金利が為替やら金相場にも少なからず影響しており、ドル金利に影響されていると思われる円建て金相場の安定飛行に変化があるとすれば、国内の金融政策変更なのかな?。どこでどうなるかなど知りませんが、最短だと3月10日の日銀金融政策決定会合があり、遅くとも来年までには国内金利(←長短)が動く事を想定している人が多く、円建金相場も今までの流れから新しい流れに代わっていく可能性があるのかもしれない(円の影響力が強ければ・・・?)。でも為替の円高方向には限界があり、それによる円建て金(ゴールド)下落の可能性は低く、結果的にはドル建て金相場を見ていく事になるのでしょう。願望とすれば、円の価値が大暴落して円建て金相場が暴騰するなどという事は絶対に避けて欲しい!!(←その為のリスクヘッジ投資が金なのだが・・・)。まったりと観察し続けようと思います。
本日は以上でございます。