質屋のスタッフブログ
2023年07月24日
鴫原質店の弟さんです。
手元にダイアモンドがあるうちしか取り上げる事はできないので、引き続きダイアモンドについてのお話、今回は「カラーグレード」について僅かな色の違いを見てみたいと思います。
教材は「D」と「E」と「G」と「H」カラーでFカラーは欠品中。品揃いの悪い店で申し訳ございませんが、小売りをしている訳ではないのでご了承下さい(哀)。
セットされた鑑定書付(「Fカラー」)のダイアモンドリングがあったので、ダイアモンドを外して教材として使おうかなと思いましたが、色味を見るとちょっと微妙。
個人的には「G」か「H」と思いましたが、念のため当社の宝石鑑定士様にも聞いてみると、「G」にとどまる可能性が高いとの事。古い鑑定書の場合、このような事は結構頻繁に見られる上、鑑定機関によっては少し上のグレードを出していた時期もあるので、古い鑑定書は信じない方が・・・むしろ見ない方がいいと個人的には思っています。鑑定書の意味を考ええると、ちょっとだけ恐ろしい事実ですね。「Fカラー」じゃないならこの子の出る幕は一つもありません!。
それでは4つの石を並べて写真を撮ってみます。
「・・・・・・・・・・(汗)」。なんかダメっぽい。手前が黄色いって分かんないですよね。
撮影方法を変えてみた!。
ちょっといい感じに黄色味を帯びていくのが確認できますよね。カラーグレードなんて凄く微妙な違いのうえ、それを画像で表現するってかなり難易度高いのは分かっていたので、この写真を見た時、もの凄い達成感を感じてしまいました(自己満)。撮影してる場所が所詮は普通の事務所なので上出来です。
色の違いがよ~く分かるように「D」と「H」だけ比べます。
真ん中の写真がいい感じの比較になっています(自己満)。下の画像は「ファイアー」発生でダイアモンド内部が火事になり、その色が内部で反射してる為に黄色味が増して見えてます。でもこの現象が実はダイアモンドがキラキラ輝く原因でもあるので面白いものです。
カラーのグレーディングは単純で、ただ基準に当てはめるだけ。
「マスターストーンセット」という正解の色見本、つまり答えが目の前にあるので「クラリティ」や「カット」と比較すると感覚的な熟練度は不要で、仕組みは容易に理解できます。(もちろん正解を当てれるかは別の話です。)
とはいえ、ダイアモンドカラーを判断するには慣れが必要なこともあります。ダイアモンドがルース(裸)である事は殆ど無く、何かしらにセットされているので、どんなものにセットされているダイアモンドをどのように見るか、という点に関してはやっぱり慣れでしかありません。ゴールド(金)にセットされたダイアモンドを、どんなにマジマジと見続けても無色に見える事はなく、透明度の高いダイアモンドは周りの色の影響を必ず受けるので、セッティング状況に応じた判断(推測)ができるようになるには、ちょっとだけ経験が必要かも。そしてもう一つ、色味を判断する為にとても重要なのが「環境」だったりして、その事に気が付かないといつまでも正確な判断はできません。黄色い蛍光灯の下でダイアモンドを見れば、必ずと断言できる程、透明なダイアモンドは黄色く見えてしまいますから。最後になりますが、GIAのホームページ(こちら)に最高の環境で撮影されたと思う「A~Z」のダイアモンド色見本がありますのでリンクを貼らせて頂きました。「最初からこれ使えばいいじゃん」と社内で指摘されそうですが、やってみる事!が大切だし、「Hカラー」の黄色味を画像で上手く表現でたと思いたい。(やっぱ自己満)
最後に宣伝ですが、ダイアモンドの買取は鴫原質店をご利用下さい。その場で査定ができますし、お見積はもちろん無料です。本日は以上でございます。
2023年07月18日
鴫原質店の弟さんです。
毎年大体この時期にダイアモンドを整理しており、売れない品物からダイアモンドを取り、それをソーティングに出したりするので、鑑定結果がでた品物がいつもより多くなります。そんな理由でブログにダイアモンド関連を書いているのはこの時期が多いかも。そしてまた何度も繰り返し出てくる話題なので、面白みに欠け退屈な話だと思われますが、ダイアモンドの4C(「クラリティ」「カラット」「カット」「カラー」)について4回に分けて書いていきたいと思います。
今回はダイアモンドのグレーディングの一つ「クラリティ」に関して。教材は画像の3つで「VVS2」「SI1」「VS1」の3グレードのインクルージョンを確認してみます。そもそもにして、ソーティングを出す前からグレーディングを想定して買取や仕入れをしてますが、グレードが確定した後にしっかりとそれを確認する事はかなり大切な事だと思っており、テストの答え合わせをする感覚でしょうか。問題を解いて答え合わせをしないと、自学自習にすらなりませんから。
中を拝見させて頂くダイアモンドの大きさはこんな感じ。全て1カラット(0.2グラム)アップだらかちょっと贅沢な気分になりました。
左から「VVS2」「SI1」「VS1」の順番に並べた理由の一つはカットグレードの比較ができるから。一番右だけ少し小さく見えるのはカットグレードがFAIRで、縦長なダイアモンドだからです。そして並び方のもう一つの理由は価格順(左が高価)だったりして。
それでは「VVS2(Very Very Slightly Included)」の評価を顕微鏡で確認してみます。
少し眺めてましたがインクルージョンは発見できません。左下の〇で囲んだ部分に何やら白いのがついていて、「これかな?」など拡大して見てみるもただの汚れでした。小さな埃も少し表面についており、あまり関係はないのですが、小さすぎる内包物の発見の妨げになってます。
ちゃんと洗浄してからなどと思い、ピンセットで摘まんで水洗いしてたら落としてしまった(実話)!。
これは結構あるあるな話で、0.2カラットなどの小さなダイアモンドだと発見に相当な労力を使い、そしてメレダイアに関しては発見する事が不可能と悟り絶望するほど、透明なダイアモンドは水と同調します。万が一落としても、流れていかないように流し台の蓋が閉まっている事を事前に確認するのはマスト事項。大きなダイアモンドなのですぐ発見しましたが、とても高額品なのでかなり焦りました・・・・。
そして洗浄した「VVS2」ちゃんと格闘再開。
評価の基準になっているのはこの部分だと確認します。少し角度をつけないと視認できず、正面からは殆どみえない縦に伸びる小さなインクルージョンでした。尚、「VVS2」の評価基準は、「熟練のグレーダーが10倍に拡大してもインクルージョンを見つけることが非常に困難」なほど、すご~~くわずかな内包物のみを含むという評価です。画像の拡大率は恐らく300倍位なので、ルーペで確認するにはかなりコツがいります。
次は「SI1(Slightly Included1)」君とご対面。
白いライトで見ても透明なインクルージョンが広範囲で薄く見えますが、ライトの色を変えるととても見やすくなります。「SI1」か「SI2」なのか悩みそうなインクルージョンですが、この位だと上振れ(SI1)すると認識し、常にこの作業の繰り返しが大切です。尚、「SI1」の評価基準は10倍に拡大した場合、比較的容易に一般の方(←ここポイント)でも内包物が確認できるという評価。インクルージョンの種類にもよりますが目で内包物が見えない場合が多いのもSIクラスの特徴でもあります。大きいカーボン(黒い内包物)があるとすっごく目立ちますけどね。
最後に「VS(Very Slightly Included)」ちゃんとご対面。
発見しやすいインクルージョン様がコロンとありました。これの色が薄ければもう1グレードアップかな?。もしかしたら印の内包物以外にも、小さいのがどこかにあってそれがグレードに影響してる可能性もあるかな。尚、「VS1」の評価基準は、「熟練のグレーダーが10倍に拡大しても内包物の発見が困難」という評価。「VSクラス」というと真ん中的な評価イメージがありますが、実際には相当優秀な品質である事がご理解頂けるかと思います。
という事で今回はダイアモンドのクラリティグレードの3種類を確認しました。どのダイアモンドも肉眼でインクルージョンは確認できませんが、3つ順番に並べたのは価格順でもあり、1.042(G VVS2 VG)と1.046(H VS1 FAIR)の価格は倍以上(4倍位かな?)します。「いい品物の意味」は人それぞれ違い、「コスパ」や「品質」など意見は分かれると思いますが、自分で品質を確認できないダイアモンドグレードの一つ「クラリティ」に関しては、綺麗に見える「SIクラス」で十分だと私は思ってます。だって、目で見ても分かんないし、10倍に拡大したルーペですら見つける事って難しいのですから。もちろん綺麗に見えない「SIクラス」もあるのでその点は注意カモ。そういう認識を持っている私はコスパ重視の人間という事なんですね。でも、お金に余裕のある方は高グレードを購入して欲しいな。じゃないと中古市場に出回らないからね(笑)。
最後に宣伝ですが、ダイアモンドの買取は鴫原質店をご利用下さい。その場で査定ができますし、お見積はもちろん無料です。本日は以上でございます。
2023年07月07日
鴫原質店の弟さんです。
暫くぶりに「質屋スタッフの休日」なるカテゴリーでの投稿です。大体の人にどうでもいいお話ですが、訪問した場所の紹介なども兼ねて書いています。サラリとスルーして頂ければ幸いです。
7月2日の日曜日は凄く久しぶりに仙台うみの杜水族館(公式ページはこちら)へ行きました。
こちらの施設は当店から車で約20分、公共交通機関であれば仙台駅から仙石線で中野栄駅(約18分)で下車後、そこから徒歩10分位の場所にあり、仙台市内中心部からのアクセスは良好です。
何となく「暫くぶりに行ってみるか~~」などと思い訪問しましたが、何やらイベント中だったようでとても混み合ってました。
「ちいかわ」という人気まんがのキャラクターとのコラボ企画のようですが、キャラクターと一緒に写真を撮るコーナーには長蛇の列が形成され、スタンプラリーのような企画も実施されてます。地方版のニュースを確認すると、開店前には100人くらいの行列ができていたとか!。チビ助はこの「ちいかわ」にはしゃいでましたが、私は「ちいかわ」というこの可愛らしいキャラクターを知りません。世の中の流行を知る事は大切なはずで、「ちいかわ」が流行している事を知った事で、少し得した気分になります。
うみの杜水族館の入館料はこんな感じ。
2回分の入場料が年間パスポートの値段設定になっており、近隣に住んでいる方であれば年パスを購入する割合は多いと思われます。私たちも暫くぶりで年パスの更新をしてきました。
コロナ渦で人ごみを避けていた事もあり、本当に暫くぶりの水族館。
子供の遊び場として動物園や遊園地やら、どこか一つの施設の年パスを購入する傾向がありますが、「せっかく買ったから!」という親の都合で何度も通い続ける為、何度も行くうちに「飽きたからもう行かない!」という残酷な言葉を浴びせられるのが毎度の事。それが最後の合図となり、しばらくの間、寄り付きもしなくなりますが、それって世の中の子育て世代あるあるの話だと思ってます。
私としては、ドチビ様がお魚さん達にどんな興味を示すのかを楽しみでした。
基本的に小魚系には興味を一切示さず、「動きがダイナミックな動物(=全て哺乳類?)」に強い関心を抱くようです。それと何故かは知りませんが「白い生き物」に興味を示しておりました。ドチビ様も楽しんでいるようなので、今シーズンは30回以上くる事を目標にしてみよう!。(←コレいらない目標)
数年振りで見たショータイムは相変わらずダイナミックで凄かった!。
内容も進化しており歓声と多くの拍手がその場を沸かせます。ドチビ様はず~~~と拍手してましたが、やはり哺乳類には興味を示すらしい。イルカって哺乳類だよね?。
前回きた時(3年位前)には無くて、個人的にとっても嬉しいかった事がコレ。
外の広場に大型遊具ができてます。水族館とセットで遊べばかなり長い時間を過ごせそう。滑り台が4つもある大型遊具で、子供達は水族館よりこちらにはしゃいでいるようでした。
特に「いいな~~コレ」と思ったのがこんな理由。
ドチビ様でも手すりを掴みながら自力で登っていける高所遊具は市内でも本当に希少です。車で遠出してまで公園を探す人は多いと思いますが、施設的にも条件的にも素晴らしい環境で、水分補給もトイレも食事も何にも心配いらない場所って結構少ないからね。家からも近いしお金もかからないし重宝したいと思います。(※一応補足ですが、対象年齢は6歳以上と記載があります。保護者同伴で危険が無いように遊びましょう!。特に滑り台のスピードが少し早いので全ての行動を見守る必要はあります。)
という事で今回は「うみの杜水族館」を紹介をさせて頂きました。近くには三井アウトレットパーク仙台港という大型商業施設がある他、スリーエム仙台港パークという展望台がある水辺の公園などもあり、ちょっとした観光にもおすすめです。そういえば、更新頻度が極端に低くなったこの「質屋スタッフの休日」というカテゴリー。鴫原質店のブログは当初SEO対策の為にと始まりましたが、最初の頃はスタッフが交代で何かを書こうと、誰もが書ける「休日日記」的なカテゴリーが造られ、それこそ最初は社長も含めた数人がこのカテゴリーで投稿してましたが、最近(ここ数年?)ではペチペチ何かを書いてるのが私だけになってしまいました。自分の事を書く事にさほど意味はないとは思いますが、気が向いた時に更新し続けていこうと思います。
本日は以上でございます。