質屋のスタッフブログ
2022年10月24日
鴫原質店の弟さんです。
昨日の休日は何となく海岸沿いに私達親子は生息してまして、「アクアイグニス仙台」という施設に立ち寄りましたのでご紹介させて頂きます。
こちらは仙台市若林区の藤塚地区に2022年4月21日にオープンした新しい商業施設です。公式ホームページは「こちら」です。
「藤塚の湯」という日帰り温泉施設がある建物を中心に、現在は7棟の建物があります。
オープンしてまだ半年たらずで、これから変わっていくのかな。
現在あるお店(施設)の紹介看板があったのでそのまま掲載させて頂きます。
一通り入店させて頂きましたが、とてもお洒落なお店ばかりでした。
ハロウィンこどもツアーという催しが開かれており、「お店を回ってお菓子を貰える」という呼込みに子供達が参加します。
お店の紹介の後にハロウィン定番の言葉「「Trick or Treat(トリック・オア・トリート)」と言うと変装した店員さんからお菓子を頂ける仕組み。子供向けというか、お店の紹介を大人にしている感じに思えましたが、約40分のツアーでお店全体をご説明頂きました。皆さん笑顔で本当に頑張っているようにとても好感を覚えます。
専門店からもらえるハロウィンのお菓子にとても期待していた息子様。マカロンや一粒330円の高級チョコレートでも貰えると思ったのか・・・。
貰えたものは一般的に言われる駄菓子で、少し残念そう(←当たり前でしょ・・・)。それでも駄菓子を食べない妹2人分のお菓子を全て独り占めし、少しだけ喜んでいたように見えました。
温泉がある建物の屋上は展望台になっており、海岸沿いが一望できます。
目の前に広がる展望よりも、広がり続ける麒麟草に私は憂鬱感を覚えます。あと10年もすればこの海岸沿いは黄色いお花畑になってしまうのでしょうか・・・。
地下鉄新井駅までの無料シャトルバスがあるようです。
自動車がない方でもこちらを利用すれば来れます。
「何してきた?」と言われそうなので、一応購入したものを!。
パン屋さんでお昼ご飯を調達しました(笑)。一応売上に貢献した証拠!です。
交通の便を考えても頻繁に訪問するような場所ではありませんが、閖上の復興のシンボル的な存在である「かわまちてらす閖上」と場所も近いので、この辺一帯が震災復興のシンボルとして栄えてくれればいいなと思います。とても美味しそうな食べ物が沢山売ってますので、見るだけでも楽しめますよ。私は子供達と訪問させて頂きましたが、子供達の印象は「早くどこか遊びにいこうよ~~」と退屈そうな感じでした。何か遊び場でもあればまた違う印象なのかもしれませんが、もともとのコンセプトが子供をターゲットにしていないので、今後の繁栄の中での変化を楽しみにしたいと思います。簡単ですが訪問した施設の紹介をさせて頂きました。ご興味があれば行ってみて下さい。
本日は以上でございます。
2022年10月20日
鴫原質店の弟さんです。
令和4年10月20日(今日)から令和5年2月28日の期間で、仙台市の経済施策として「めぐってトクする♪デジタルスタンプラリー」が始まります。令和2年と令和3年はプレミアム商品券が発行されてましたが、その代わりの経済施策のようです。
開店後に社長様自らがポスターやPOPをお店に設置し、私もキャンペーン説明書を読んで対応できるように勉強します。やる事はとても単純で、簡単に言うと千円以上の買い物をして頂いたお客様に、画像右上のQRをスキャンしてもらうだけ。青色でQRコードを消してますが、ネットにこれを晒すと無条件で当店のスタンプが押されてしまうから消してます。
仙台市から頂いた説明書の一部抜擢。
事業者向けの説明は公式ホームページ(こちら)で確認できますが、デジタル商品券までのハードルはとても低い感じ。最大2万円分もらえるとの事ですが、「エリア」単位で管理されている為、自分の生活県内のエリア分だけでもサクッと頂きたいかな。全エリア分もらうとか欲張ると、正直言って時間とガソリン代の無駄かもしれない。
国分町エリアは優遇されているようです。
この辺には色々な配慮が感じられます。
昨日予習と自分の為に専用アプリ「仙台まちいこ」をダウンロードしましたが使用できませんでした。
サーバーの問題だと思いますが「本当に今日からできるのか?」と思ってましたが、先ほどアプリも無事に登録できて少し安心です。早速買い物に行ったときにスタンプを集めていこう!。私の場合、八百屋さんと花屋さんと肉屋さん以外に使うところが思い浮かびませんが、思い切って飲み屋さんにも行ってみようか・・・(笑)。
仙台のホームページ(こちら)から抜粋しますが、「開始時点でおよそ1800の店舗が参加し、今後さらに増える見込み」、「この取り組みが商店街などの市内の事業者の応援と地域経済の活性化につながることを期待」と目的も名言されています。住んでる場所など関係なく、観光目的で仙台に来ている方もクーポンが簡単に貰えるので、店頭でドントンと周知していきたいです。市税を使ってクーポン発行し、仙台市での消費額を増額するという意図と構図かな。色々思うところもあり、何がいいのかなんて判断できませんが、市の施策を出来る限り応援したいところです。予算は21億円で還元率が最大50パーセントなので、予算を使い切れば仙台市の消費が最低10億円以上増えるということになります。まずスマートフォンアプリ「仙台まちいこ」のダウンロードと登録をして、使ってみる事から始めていこうと思います。
(10月20日 16時に追記)
先程ヤマト運輸さんが「商店街等買い回り促進事業事務局」様からの荷物を届けてくれました。
初期配備の100枚に加え900枚の追加チラシ!。気合の入り方は分かりますが、うちの店は小さな質屋で、こんなに人が来るとは思えず「どうしよう・・・これ(?)」と結構困惑します。事務局に電話で話を聞くと、当店の1日の来店者数を事前に申請しており、それに基づき期間中の来店者を算出してるとの事。うちの店、質屋さんでございまして、質入や質受や質利の支払いなどで9割はリピーターというか、定期的にくるお客様ですので、来店者数の予想論に食い違いがあるようです。ま~~頑張って告知していきたいと思ってます(笑)。
本日は以上でございます。
2022年10月17日
鴫原質店の弟さんです。
今回は暫く前に社長が店頭で買取した腕時計について、目的もなく思うところを書いていきます。
その時計はROLEXの1655 エクスプローラー2。約40年前に製造されたもので、普通にガシガシ使っていたと思われる、とても年期が入ったお品物です。
日常的にご愛用していたと思われる深~~い傷があちこちにありました。
ベゼルの数字の黒塗りも、経年劣化により剥がれています。最近はロレックスってかなりの値上がり相場を維持していますが、昔はそんなに高額品のイメージはありませんでした。多くの方は使う為に買っているので、傷だらけになっているのが当たり前のような気もします。
プラ風防は当然の如く傷だらけ。
リューズの状態は思いのほかいい感じかな。
そして究極的に難しいのはこの部分。
オリジナルはトリチウム夜光が使われている事を示す「T SWISS T」か「T SWISS <25 T」の表示がありますが、「SWISS」のみ表示されています。お客様のお話では文字盤をROLEXで交換したという事。アンティークロレックスのトリチウム特有の色味ではないので、ロレックスが好きすぎる人は1枚目の画像をみた瞬間に気が付いたかもしれませんね。
文字盤は交換されているので比較的綺麗な状態ですが、針の経年劣化との不釣り合いが悲しいところ。
オレンジ色だったGMT針は薄っすらとした肌色に見えます。
次は暗い所で夜光の状態をチェック!。
右上の画像は紫外線ライトで照らして撮影した画像で、針が黄色(オレンジ色?)に輝いてました。文字盤はルミノバでGMT針はトリチウムなのかな?。半減期が12年のトリチウムにしては怪しい発光量のような気がするけど、状態を見る限り当時のもののようにも見えてしまいます。こういう判別って難しすぎて、私ごときでは判断がつきませんね(苦笑)。ってか長針もGMT針も白い部分はルミノバのような気がするけど、気のせいかな?。
そしてこんな状態のお品物に、社長様の見積金額は〇〇〇万円!!(※金額伏せます)。この額に関しては「その金額を見出せる事はとんでもなく凄い!」と心から思い、そしてそれも伝えました。文字盤変更が無い状態であれば商品相場との比較のみなのでさほど難しくはないのですが、イレギュラー品の金額が正確かどうか分からない状態で、この額の見積を出す事など従業員にきる事ではありません。そこはやはり社長!って感じでしょうか。まじで「スゲ~~」って私は一日中言っていたように思います。
買取した後は古物台帳に記載する為、シリアルなどを確認していきます。
ベルトを外した部分に記載されたシリアルは「6番台の7桁」で、ケース自体が1979年製造と推定されます。
ベルトは見慣れた形状のセットがついてます。
3連シングルクラスプ「78360」にフラッシュフィット「580」は多くのロレックスに使われていた定番ブレスレットのような印象があります。1655の更に古い物(初期型)だと「7836」と「380」のブレスレットがついているそうです。横から見ると3重に巻かれている構造が確認できるブレスレットで、15年くらい前は結構頻繁に見てたのですが、最近は全く見てない気がして時の流れを感じてしまいます。
折角だから開けてみる!。
ROLEX専用裏蓋オープナーを使うのは暫くぶりだ。買取値が恐ろしい金額なので恐る恐る作業を進めます。もともと傷だらけなので、一つや二つ増えたところで何にも変わりませんが、一応仕事として扱う責任感ってやつです。
搭載されているムーブメントは「cal1570」。
1971年~1987年頃まで製造されていた、振動数が19,800のムーブメント様。前にも何かで書いた事がありますが、腕時計の技術革新はこの頃に完成の域にあったと思えます。観察してるだけで少しウキウキしますが、とても御年43歳には見えません。約50年前にこのムーブメントが完成していた事を思うと、僅かな進歩や違いはあるにせよ、時計技術の進歩の限界というものを考えてしまいました。果たして今後、どのように進化していくのだろうか。スマートウォッチという別の進化系が各ブランドから発売されてますが、それらとの競合になる事は想像もできないけど、そんな可能性も完全否定はできないような気もしてます。全てはお客様(ユーザー)が決める相場に従うだけですけどね・・・。
そして多くの方の目に触れない、裏蓋の内側に着目してみます。
昔はメーカー(ROLEX)でオーバーホールをすると、このように何かが刻まれていました。3回はメーカーでメンテナンスをしてるという事かな。今でもこの風習があるのかは知りませんが、1990年代頃のロレックスではこのような落書き(=メンテナンス記録?)を多く見てきました。今でもこういう事をしてたら、少し嫌ですね(笑)。
という事でこんな感じの腕時計を社長様が買取し、市場(業者間オークション)へ出品したところ、当店の買値より35万円も下の価格で入札があったそうです。もちろん売らないで引っ込めましたが、市場状況か文字盤変更が影響しているのか、はたまた検討違いか。兎にも角にも元金(仕入値)以上で何とか売り切りたい所です。持っていたお客様は「もっと高いものだ」という感覚だったようですが、売ってる値段と流通相場の差異が大きく異なる商品の一つかもしれません。アンティークって本当に難しく、私はとても関われる技量や知識がないし、そもそもROLEX愛が私には足りません(哀)。そしてその取引額にも何点があり、一つの商品で35万円の損って、心臓に悪すぎます(涙)。果たして、この腕時計の最終売値はどういう結果になることやら・・・。上手く事が運べばいいな~と思ってしまいます。
本日は以上でございます。