鴫原質店の弟さんです。
社長様が仕入れてきたジュエリーに少し変わった石があったのでご紹介です。白っぽい石が付いたペンダントヘッドで、初見はジュエリーとしてイマイチな感じがしました。
ところがこの中央の石に紫外線を当てると色が変わります。白から薄紫に変化する様子はなんというか神秘的。しかも色が変わってから数10分間はその色合いを維持します。なんか素敵じゃん!。
紫外線といえば一般的には太陽光を思い浮かべます。なので直射日光にさらしてみましたが、すぐに変色していい感じの色合いに変化しました。太陽の下では紫色に変わっていき、屋内に入るとだんだんと白っぽくなっていくという点は、アクセサリーとして好感が持てます。
鑑別書を見てみると、この石はソーダライトの変種でハックマナイトというらしい。「紫外線照射により色が変化するが、時間が経過すると元に戻る」という説明の通り、なかなか面白い鉱物です。この変色の過程はテネブレッセンスまたはフォトクロミズム現象というようですが、紫外線から何かをため込んでるのだろうか?。だとしたら少し体に悪い気もしてしまいます。だって紫外線って体に悪いっていうし。
このハックマナイトは、フィンランドのピクトル・ハックマンという学者さんが発見した事から、その名前が付けられたという事。和名(日本語での名前)はハックマン石で、そのまますぎるナイスセンスに少し笑ってしまいました。モース硬度は5.5で結構柔らかい石なのでぶつけたら壊れそうかな。石について調べてみると、中に含まれる硫黄成分が紫外線を吸収して色が変化するという事なので、やっぱり紫外線をその中にため込んでるわけで・・・、何となくですが、ちょっと体に悪そうなイメージを持ってしまいます。変色の度合いが強ければ強いほど価値があるようなので、この石は結構いい感じに変化するので「いいモノ」なのかも。石の魅力が伝わるよう撮影して、この石が好きなどなたかの元に届けてあげたいと思います。(※尚、出品後すぐに売れてしまいました。)
本日は以上でございます。