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質屋のスタッフブログ

短期的な金相場の空想(続き)

鴫原質店の弟さんです。

ひと月分の地金を整理してたら、先月にこの件ででブログ書いた事を思い出しました。ほぼ同じような内容になると思いますが、短期的な金相場についてアレコレと「無駄」に考えてみます。(※あくまで空想劇場でしかなく、先の事なんか何一つ分からないので実質本当に無駄です 。汗)ひと月分の地金パッとみると先月よりは少し多めで、重たい物も多いかな。多くのお客様にご利用頂き本当にありがとうございます!(感謝)。今後も貴金属の売却時は鴫原質店をご利用下さいませ。

先月少なかったインゴッドさんも少し増えました。ひと月分のインゴッド10グラムが22枚と5グラムが2枚。金相場に連動して量も変動する傾向がみられ、昔と比べると多くの方々がニュースや相場などの情報をしっかり確認している事が想像できてしまいます。

このひと月間での大きな出来事として、1月25日に田中貴金属工業さんの金小売価格(税込み)が1グラムあたり8977円となり、9カ月ぶりに過去最高値を更新したと多くのメディアで報道されていました。田中貴金属の小売り値段「最高値を更新」という強いキーワードを聞いて「じゃ~~買おう!」と思う方よりも、「今が売り時」というイメージに変換される方が多いと想像します。尚、このグラフは田中貴金属様(こちら)からお借りしてます。

さて、先ずは現状の確認から。このブログで何度も使う田中貴金属さんのドル建てと円建ての金チャートの1月末確定値を再度お借りします。ドル円建ての金チャートドル建て金相場の急激な上昇を円高(←表現微妙?)が打ち消し、円建て金相場はまったりと安定的。結果的に米国の金利がドル建て金相場やドル円為替に影響してるので、双方の上下関係が打ち消し合って高値圏での安定飛行を実現し続けてます。随分長い期間、この相関関係のみで動いているようにさえ見えてしまい、これって前に書いている内容と全く変わりません。ちょっとした具体例ですと、2月14日のアメリカのCPI発表後にインフレ再燃予測から米国債10年利回りは上昇しドル建金は下がりますが、ドル円の金利差により2円ほど円安になっているので、国内相場はやっぱり平和という感じでしょうか(※もっと色々要因はありますが・・・)。

ちょっと思考を変えて年度チャートを。こちらは三菱マテリアル様(こちら)よりお借りします。ドル円建ての40年間の金チャート青がドル建てで黄色が円建て金チャート。金利上昇局面では下落、金利下落局面では上昇しやすい【傾向】にあると言われる金相場ですが、低金利政策が続くこの10数年では右肩あがりでした。そしてドルの価値と金(ゴールド)の価値には逆相関の関係があると言われており、紙幣(←ドル)価値が下がってきている可能性は否定できません。金(ゴールド)の価値が上がったというより、お金の価値が減っているように感じだしたのは、最近のインフレ傾向を肌で感じるようになったからなのかな。国内の円で考えてみても、不動産価格やうまい棒もガソリンもビニール袋も、マクドナルドのハンバーガーも私の大好きなラーメンも、ありとあらゆるものが値上がりしてるので、お金の価値減少論もあながち間違いなさそう。インフレ資産として金積立投資が人気の意味を改めて理解します。チャートをお借りした三菱マテリアルさんのホームページで積立投資が可能なので是非確認下さい。長期間(何十年)という時間がある方には、必ず人生の役に立つ可能性をとても感じてしまいました。気になるのは1979年の金相場高騰の部分。オイルショックによるインフレ時の金高騰後、20年かけて半分くらいになっている歴史を見ると今後はどうなっていくのだろう。ドル建てチャートの形状が暴落直前とそっくりに見えるのは私だけかな?。今後のお金(紙幣)の価値次第なのかもしれない。

「さて、短期的な今後は?」。そんな事が分かるなら労働しませんし分かる訳はずないのですが、それでも考え続ける事と知ろうとする姿勢は大切だと考えます。金利が為替やら金相場にも少なからず影響しており、ドル金利に影響されていると思われる円建て金相場の安定飛行に変化があるとすれば、国内の金融政策変更なのかな?。どこでどうなるかなど知りませんが、最短だと3月10日の日銀金融政策決定会合があり、遅くとも来年までには国内金利(←長短)が動く事を想定している人が多く、円建金相場も今までの流れから新しい流れに代わっていく可能性があるのかもしれない(円の影響力が強ければ・・・?)。でも為替の円高方向には限界があり、それによる円建て金(ゴールド)下落の可能性は低く、結果的にはドル建て金相場を見ていく事になるのでしょう。願望とすれば、円の価値が大暴落して円建て金相場が暴騰するなどという事は絶対に避けて欲しい!!(←その為のリスクヘッジ投資が金なのだが・・・)。まったりと観察し続けようと思います。

本日は以上でございます。



1988年製造 限定5千個 ジョンエフケネディ K24金貨

鴫原質店の弟さんです。

お店の買取品で初めて見た品物があったので記録用に取り上げます。買取した金貨初めて見る24金の金貨ですが証明書もついており、金である事には何の疑いもありません。ただ、このデザインに関して、グーグル先生に聞いても同類のものが一つもでてこなく、「こんなこともあるんだね~」と少しビックリします。

ケースから取り出してコインを見てみます。金貨の表のデザイン金貨にはジョンエフケネディー大統領が描かれており、歴史の授業で教わるアメリカ史においてはとても有名な方ですね。この方に関しは多くの映画や物語が描かれていて、日本人でも知ってる人の方が多いと思われます。

コインのもう片方のデザインはこんな感じ。金貨の裏のデザイン1988年に造られた事と2分の1オンス(HALF OUNCE)で250ドルの貨幣価値がある事は分かりますが、何をイメージしたデザインなのか私には分からない。書かれた文字を訳すと「自由の翼が私たちをここに連れてきた」という事ですが、何でしょうね~~?。新大陸発見をイメージしてるのかな?(←センス悪い?)。

次に証明書(説明書)を見てみます。金貨の説明書金貨の直径は32.25mmの15.55グラムの純金製。そして製造個数は驚きの5千個のみ。そりゃグーグル先生の検索でヒットしないのも頷けます。35年前に5千個造られた一つが目の前にあるってなんか不思議な出会いです。

ケースに書いてある「Pobjoy Mint」という文字について。ボブジョイミント調べてみるとブリティッシュポブジョイミントはイギリスのサリーにある株式非公開の企業セクターの造幣局でこういう資産価値のあるものを造っている会社らしい(←ウィキペディア様から)。グーグル先生で調べてみると多種多様なコインを生産しているようで、もしかしたらとても有名な会社なのかも。日々勉強ですね。

珍しいものを買取させて頂くとき、もちろんお客様に直接聞くことはありませんが「何で売るのかな?」などと考える事もあります。買取した8個の金貨ただ今回のお客様は保有するコイン8個と昔のジュエリー複数をお持ちいただき、「もういらないから」と話しておられました。逆に見積金額に驚いており大変満足頂いたようです。1980年代の金貨ばかりで、この時の円建金価格の平均価格は2千円弱しかなく、金の価値は当時の4倍以上になっています。このコイン8個だけで110万円位になり、お客様が購入した金額よりも高い金額であることは間違いありません。30年以上大切に保管していた宝物だったのでしょうが、喜んで売却頂きこちらも嬉しい限りです。ただその一方で、このように珍しそうな品物だと毎度毎度「これ、どうしよ・・・」と少しだけ考え込んでしまいます。

本日は以上でございます。



令和5年2月のルイヴィトン価格改定

鴫原質店の弟さんです。

2月4日の朝、何となくルイヴィトンのホームページを見てみたら何の前触れもなく定価が上がっていた事に気づきました。1月は数多くのブランドメーカーが値上げを発表してましたが、やっぱりルイヴィトンもか~と思った瞬間です。

取り合えず当社ホームページで販売している未使用のルイヴィトン製品の価格を修正しました。まだ売れてない状況から察するに情報認知が早かったと思われます。当社で販売してるルイヴィトンのネオノエの画像塩ビのバッグだと全体的に7千円程度の値上げがされているようで、当店での買取値段もそれに合わせてスライドする為、売値もそのままスライドさせます。現状で売れてないのに値上をするというのは心境的には少し複雑。

上の画像のバッグ(ネオノエ)を含め、当店で扱う頻度が高い3つの製品の3年間の値上がり率を意味もなく確認してみました。3年間の値上がり推移ネオノエさんは毎年10%程度の値上がりなのね。それでも買う人がいるという事は、世界的にみてブランド品需要の高さが想像できます。国内でもルイヴィトンショップはいつも混みあってるとお客様から聞きますが、国内需要ってどうなんだろう・・・。

特に目を引くのがネバーフル様。ネヴァーフルPMの写真3年間で143%も値上がりしているこの子は恐らく人気者なのだろう。当店で展示してあるこのバッグの値段は据え置いてますが、相場の変動に合わせて変更しているので、暫くは様子見かな。海外需要に引っ張られた期間が長かったけど、その勢いも落ち着きつつあるので、今後どうなっていくのかかなり不透明な状況です。

前もこんな事書いた記憶がありますが、このバッグが登場したのは2008年の事。昔のネバーフルの定価当時の定価は6万8千円(+税)で、為替やマイナーチェンジやブランド地位向上などの色々な要因があるにせよ、現在の定価である¥236,500が不思議な価格に思えるのは私だけでしょうか・・・。日常生活に必死な私には理解不能な価格帯で、仕事以外では今後も縁がなさそうかな。

デフレ経済にドップリ浸かった経済観念が故に、何もかもが値上がりするという最近のインフレ傾向に大きな抵抗感を認識していますが、今後は何がどこまで、そしていつまで値上がりするのか一向に不透明な状況です。質屋という商売上、ブランド品の値上げは仕事面でプラスに働きますが、生活必需品の値上がりは私生活に大きく影響し、国策とも思われるインフレ誘導は果たしていつまで続くのか。物価は来年落ち着くという予想(←日本銀行が発信してます)もありますが、本当にそうであって欲しいところです。物価上昇の次は金利上昇も控えており、その点も生活に大きく影響してくるので、仕事の上でも生活の上でも情報収集が大切だな~と思っています。

本日は以上でございます。





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