質屋のスタッフブログ
2021年03月27日
こんにちは。鴫原質店の弟さんです。
今回は、数日前に宅配買取でルイヴィトンのバッグを12点売って頂いた事についてのお話です。
実は私にとって宅配買取は初めての事でした。
宅配買取で当店をご利用頂いたのは、車で数十分の場所で生活される近くのお客様。ホームページを見てお電話で問い合わせを頂いたようです。因みにそのサイトがこちら。
「ゴーゴー質屋」か…‥。一目見て当店だと分からないですね。しかも宅配通信買取サイトなので「GOGO」とは無縁、どちらかというと質屋に行かなくても売れる的な要素のネーミングの方が…‥。(自社の文句言っていいのかな?。)かなり前に創ったサイトらしいので、少し古典的なイメージもあります。
品物を売却する時は、見積を複数店舗でして、一番高い値段をつけた店舗に売ることがお客様にとっては一番いい事である、と私は思っています。それ故に、いつも最初に「お見積だけしますね」と申し上げ、駆け引きのない査定をする事を心がけてます。
そんな私は、最近流行りの通信買取や訪問買取がいまいちピンときません。費用を余分にかけるだけ粗利を多くとらないと成り立つわけがなく、その分お客様の金銭的な損害に繋がる可能性が高いという理由です。もちろん時間を利益と考える人もおり、「手間がかからなければ何でもいい」という方もいますが、ほんの一握りの裕福な方に多いように思います。
(いつも通り)話がずれましたが、送付頂いた品物は2010年~2012年に販売されていたルイヴィトンの商品で、とても状態がいいものもあり驚きです。数が多いし品質もいいので、査定はいつも通りの感覚以上に頑張りました。
詳細は隠しますが、お客様からは一発で「それでお願いします」といい返事があったようです。(社長が電話対応していたので会話は不明)。ご満足いただけて本当に良かった!。そしてその電話で、高額査定が付くものと値段がつかないものなどを確認していたようで、「また品物を送りたいから段ボールを送って下さい」という事になります。
そして売って頂いたその日の夕方、お客様のご自宅に急いで段ボールを発送!。
宅配買取の際のダンボールを送る料金は店舗負担。品物の発送料金も店舗負担。そして当然ですが金額が合わない場合の返却費用も店舗負担。それ故に宅配買取は、店頭でつける値段より必然的に粗利率を高くする必要があるというのが今までの私の考えでした。でも今回の出来事で「個数が揃う事」「品質の良い物である事」「高額である事」といった条件が重なると、送料という細かな費用負担については大きな影響がない事が分かりました。しかも気に入って頂いてその次に繋がっていく、なんとも喜ばしい事です。最初のお客様がとてもいい方で良かった。今後の事も色々と考えていけるので。
ただ成約しなかった場合、120サイズのダンボールの送料往復分で約2千円×個数分が経費となるだけのなで、やはり現実は厳しいのか?。せめて地域を選ばないと数万円単位でお金が溶けていく可能性もあります。店頭でやっているように「見積だけします」なんて軽々しく言えないな。
色々と勉強になった今回の出来事。色々なスキームや今後の事を考えていきたいと思います。そして昨日3月26日、お客様に送付した段ボールが戻ってきました。
送付した数が足りなかったようで違うサイズのもあります。中には13個のルイヴィトンの品物が入っているという事。見積だけしたいという感じでなく、納得いく値段で売りたいというお客様であることは分かっているので、しっかりと値踏みして査定金額をお伝えしたいと思います。色々と経験させて頂いて感謝しております。
この続きは次回の更新の時に。本日は以上でございます。
2021年03月19日
鴫原質店の弟さんです。
今回は数日前にお店で売って頂いたお品物に関して書いてみます。
今日の題材は、イギリスのマン島エンジェル金貨(20分の1オンス金貨)が埋め込まれたペンダントヘッド。少し首が長めのステキな女性はエリザベス2世ということ。
裏面には翼のあるたくましい男性が大蛇と戦ってる絵柄が表現されております。エンジェルって女性的なイメージがあるけど、考えてみれば天使って意味ですね。美しく可愛らしい女性が描かれているという、おじちゃんの身勝手な妄想を打ち砕く、強そうな天使様にペコリとお詫び。
ちなみに、意味深げに囲ったところには「FINE GOLD 1/20 OUNCE」との刻印。日本語に訳すと「純金約1.6グラム」のコインという意味ですが、このコインの純度は22金です‥‥‥。知らないと損しますね。
今回はこのペンダントヘッドの枠の刻印に注目しました。
「GD18K」ってなんだ?!。18金ならK18と刻印すると思われるので、恐らく何かしら意味があるのでしょう。いい機会なのでどのくらいの金性なのかを調べます。(これが本題ですね)
基本的にやる事はいつもと全く同じ。まずは破壊から!
2カ所に切り込みを入れたのは中身が空洞でないことを確認する為です。
そして次に試金石と硝酸を取り出します。比較対象など必要ありませんが、目の前に22金のコインがあるので痕跡を比べてみます。
そこに痕跡に硝酸投入!。
結構消えてしまう事を期待したのですが、「なんという事でしょう‥‥」、GD18Kさまは結構純度の高い金のようです。この場合において、金以外は跡形もなく消し去る硝酸に浸かっても、堂々とその形を維持しています。10金や9金は結構薄くなるので、この時点で14金以上あると予測ができます。
そして絶対的にグラムが少ない環境では、参考にしかならない比重検査!
大気中の重さが3.01グラム、水中での重さが2.78グラム。
比重=3.01÷(3.01―2.78)=約13.1
比重だけで見ると14金の数値と近似値ですね。あまり意味ないですが一応科学的根拠という事で!。
という事で、今回の「GD18K」は14金から18金くらいの割合で金が入っていると推測します。もちろん個体差があると思いますが、こんな感じでサクッと検査してみるとその正体の推測が簡単に可能です。最後になりますが、地金屋さんはこちらのGD18K刻印の金属を16金として買ってくれました!。「14金で買いたいところ」とぼやいていたので、現実的には14金である事が多いのかもしれませんね。参考にならないと言ってしまった比重検査をしてなかったら18金として扱いそうですね。だって硝酸の残り具合が良かったし。比重偉いな~(←参考になるじゃん!)。
FINEGOLD(24金)と刻印されたコインが22金で、GD18Kと刻印された金属が16金だったり。金銭的な価値があるものなのに、その表示は結構いい加減な感じですね。ま~あまり悩むことは無いので問題はありませんが、一般の方が購入された場合にトラブルとか起きないのかしら?。表記は統一した方がいいのではと思うこの頃です。
本日は以上でございます。
2021年03月17日
こんにちは。鴫原質店の弟さんです。
昨日、このブログでも度々登場する幼児の卒園式があり、2時間ほど仕事を休んで参加してきました!。
何かに対する感情移入がとても敏感な私は、子供達の姿を見て涙がボロボと止まりませんでした。参加できて良かったと思います。とても神聖な門出のように思います。
感染症対策に意識が向けられた1年間、全ての行事に多くの規制やルールが決められ、学校生活(幼稚園から大学まで全て)を最大限楽しめない悲しい年だったように思えます。
記念日である卒園式にも、参加できるのは1園児に対して親1人という悲しい規制がある上、全てが念入りに管理されたスケジュールが組まれとてもスムーズにそして速やかに進行され、あっという間の式だったと感じました。先生方は長い時間、このスキームの為に調整してきたのでしょう。恐ろしいほどスムーズに終わりました。良い事なのか悪い事なのかは分かりません。個人的には少しだけ寂しい感じがありますけど、しょうがないのかな。
もうすぐ新しい季節が始まります。色々と大変な一年でしたが、この春からは良い方向に向くことを切に願います。皆にとって良い年度であるように!よろしくお願い致します。
ちょっとリアルの仕事が忙しいので、さらりと終わります。(すみません)。本日は以上でございます。