質屋のスタッフブログ
2021年04月12日
鴫原質店の弟さんです。
今回は4月11日の休日日記。スポーツ少年団が蔓延防止法の影響で休止中の為、送迎の時間制約が無いこともあり、いつもより少し遠出をしてきました。
訪問先は宮城県黒川郡大衡村にある万葉クリエートパーク(オフィシャルHPはこちら)。
昔からたまに遊びに来ている施設ですが、今回は多分3年ぶりかな。
ここにくる主な目的は、山の斜面に豪快に人工芝を敷き詰めたソリ場で遊ぶこと。
敷地内でソリのレンタルや販売も行っており、手ぶらで行っても楽しめます。
販売金額は1,000円、レンタルは400円ですが、「無くした」とかになるのが嫌なので2つ購入し、その場でマジックでサインを書きます。皆が同じようなソリだし、これなら一目瞭然でしょ。
この日は久しぶりに息子さんもご一緒で皆で遊びます。
このソリだけで2時間位遊んだかな。滑って登るの繰り返しで、相当な体力を使います。凄くどうでもいい事ですが、ソリの乗り方にも技術があるようで、同時にスタートしてもチビが乗るソリがドンドンと加速し、結構な差がつきます。重い方がスピードが出ると思うのですが、重心とか何かしらの技術があるのかも。私も10回ほど二人乗りで滑りましたが、なかなか楽しいものです。ただ腰への負担がとても厳しいものがありました‥‥(←老人ですから)。
こちらの施設では山の斜面を活用した、しかも整備状況がとても良いアスレチックがあります。
といってもチビ助には、危なっかしくて触れるものは少ないかな。上の子にとってもハードルがかなり高く、高低差があり安全性は少し低いかも。でもこの構成って昔から変わってなく、10年以上前、長女はこれらをやってたので、運動神経や危機管理意識の違いなのかもしれません。いい意味で言えば慎重だし、悪い言い方をすればビビりってところか。
隣接した場所には「昭和万葉の森」という植物が豊富な森林があります。
その一部の「四季彩苑」という場所では、水面に色々な生き物がいるようでした。網を使って虫かごに生き物を集めていた子供達を傍観してましたが、大きなものではザリガニも取れていたようです。とても楽しいそうな遊びですね。
楽しい時間はあっという間に過ぎていきます。色々な遊びがあるので、気が付いたら数時間が過ぎていたという感じでした。そして15時を過ぎたころに、子供達が空腹により動きを止めます。朝食から何も食べずに動き続ければ、へばって当然です。近場のコンビニで食べ物を買って場所を移動しました。
目的地は4号線から見えたお城のような場所(車で5分くらいの近場です)。大衡城跡と書かれた看板があり、鳥居をくぐるとお城への道が整備されています。
「お腹減った~」と文句ばかり言っていた子供達ですが、この雰囲気に活気づきどんどんと階段を登っていきます。
神聖な感じがありとても素敵な場所でした。桜の花びらや竹林、そして開けた展望、お城への期待感で子供達も元気がでたようです。そして階段を登りきると目的の建物と看板がありました。「民族資料館」と「青年交流館」との記載があります。地域のコミュニティのような役割でも使用されているのでしょうか?。
少し長い道のりでしたが、辿り着いた価値は十分すぎるほどありました!。
桜の木の下のベンチに座り、念願のお食事開始です。コンビニで買った些細なものですがとても美味しかった。暖かい日差しと目の前の展望、そしてささやかな風が心を豊かにしてくれます。
遠目から見た時にお城に見えるこの建物、実は一部の屋根だけがお城のような形で、その他は普通のお家のような建物でした。それだけがちょっと残念。
大衡城に関しての説明書きがあったので簡潔にまとめると、1544年に大平治部大輔宗氏により築城され、1590年、豊臣氏により領地没収そして廃城となったとのこと。長年宮城県で生きてますが、大衡村にお城があったことを知りませんでした。また来たいと思える場所を見つけられて良かったです。
その後16時を少し過ぎたところで帰路につきます。大衡村は仙台市から40キロちょっと、バイパスを車で走って1時間位かかります。高速道路のインターがすぐ近くにあり、お金を払えば15分くらいの短縮になろうかと。車を走らせてすぐ、子供達は爆睡状態だったので、のんびりと下道で帰ってきました。最近は運動不足を心配しているので、とてもいい一日を過ごせたと思います。
本日は以上でございます。
2021年04月08日
鴫原質店の弟さんです。
午前中にご来店頂いたお客様に、状態の良いバッグをいくつか買って頂きました。
以前もご来店頂いた方ですが、「これ頂きます」「これも頂きます」×数回が続き、あっという間のご購入。お話を聞くとアメリカへ輸出するという事です。
おかげで店内はスカスカ。
お支払いは全て現金、そして値引き交渉が一切ないスマートなお買い物なので本当にありがたい!!(感謝)。展示期間が2~3年のものが半数以上あり、今まで多くのバイヤーさんが見ている品物なので安くはないはずですが…‥。販売力の差なのかな?、それとも円安に振れたことも影響してるのか?。
今現在お店のショーケースはガラガラですが、色々な作業を終えたバッグが複数あったので丁度良かった。
週末にでも空いたスペースに展示していきたいと思います。
海外相場に吊られ、多くの品物が値上がりを続けておりますが、大幅な円高にでもならない限り日本国内の品物が無くなるまで続きそうな予感がします。こんな状況下で、「私たちは数年後に一体何を店頭で販売しているのだろう?」と最近よく考えます。本日のお客様は「モノグラムの状態の良い物が国内からなくなるまで続く」と話しておりましたが、はたしてどうなっていくのでしょう…‥‥‥。販売価格の設定は今後ますます難しくなっていきそうですね。
本日は以上でございます。
2021年04月06日
鴫原質店の弟さんです。
今年の初旬にブルガリのB-zero1ネックレスを店頭で買取しました。今回はその品物についてのお話です。
付属品もあるので、お店で販売する為に写真を撮影していきます。
今まで何度も見てきたブルガリのB-zero1。
ロゴの彫り方やチェーンの作りなど全てが見慣れたものです。何も考えずにパシャパシャと単調に撮影していきました。
ロゴの彫り方や刻印はとても特徴的です。
グラインダーのようなもので彫ってあるのか、字体の底部に痕が残っているのが大きな特徴。粗さがあるようにも思えますが、細かい部分まで統一された造りになっており、とても良くできた品物だと思います。
私は商品画像を見て頂けるお客様に、正確な大きさを把握して頂きたいという思いから、商品と定規と一緒に撮影する事が結構な頻度でありますが、その撮影時に猛烈な違和感を覚えました‥‥‥‥‥。
ナニコレ?。普通は何もない場所に何かあるぞ!。(赤丸の幅1mmの大きさです)見慣れたものだからこそ気が付いた、まさに極小な違いです。
大きさが小さすぎるので、ルーペでも何が書いてあるかよく見えません。こんな時は40倍の倍率を誇る顕微鏡さまで覗かせて頂きます。
僅か1ミリの幅に「750C2」と文字が彫ってありました。しかも凄く鮮明に!。簡単にこんなことできるはずもなく、とても凄い技術のような気がします。
この刻印は一体なんでしょうか?。長年何度も繰り返し見てきた商品ですが、初めてのケースです。造りを見ても正規品に間違いないと判断しますが、「普通と違う刻印があること」で偽物とかコピー品とかと指摘される可能性があることは、例え可能性だけだとしても、お店にとっては大きなマイナスになります。とにかくこれが何なのか知りたいので、メーカー(ブルガリ)様を頼る方法を選びました。
という事でメーカー(ブルガリ正規店)に新品仕上げを依頼し、この件について訪ねてみる事に。
2カ月程の期間と13,200円の費用がかかりましたが、商品はピカピカになり付属品も増えました(笑)。増えた付属品は修理明細書関連3枚と簡易ケース。もちろんメーカー(ブルガリ様)からは「当社の製品に間違いない」と明確な返答を口頭にて頂きました。ただ、この刻印についてはアトリエ(←工房)でも「正確な事は分からない」とのこと。それが知りたかったのに~~~、とても残念です。
一体どんな経緯でこれが刻印されたのか?。しかもこんな目立つ場所に!(実際は小さすぎて目立ちません)。
それでも商品の特徴としてバッチリ画像を掲載し、胸を張って販売したいと思います。決して偽物やコピー品ではなく、世界企業であるLVMHグループの一員である、ブルガリジャパン様からもお墨付きを頂いた品物ですので。
同じものを何度も見ていくことで、「造り方」だったり「素材」などの知識が蓄積されていきます。それらは一見してすぐに気が付くこともあれば、ルーペで見ないと分からないことも。そして品物の個体差などもたまにあり、コバの仕上げが荒いものとか、タグが曲がっているもの、刻印が薄い物など、が存在するのが現実です。トータル的にブレない為に「普段見ているものと違う」部分を見つける方が真贋判定ではとても楽なやり方なのかもしれません。それも一つや二つでなく、全体的な整合性で品物を見る事で、その判断はより安定していきます。多少造りが悪い箇所があったとしても、それだけで偽物と判断せず、色々と見ていく必要があるのではないかと感じています。それ故に「本物はこうなっている」と明確な定義をつくるのは、意外と難しいのかもしれません。
例えば今回のこの出来事、もしこのような品物をヤフオク!などで説明もなしに販売したら、「偽物を売った」とかでトラブルになる可能性があります。当店では商品を買取している時点で、間違いない物として判断してますが、「その判断が正しいかどうか」を判断するのもお客様側の特権。一般的な品物と一目瞭然の違いがあるこの品物に関して、「コピー品では?」と疑念を抱くのは普通の事です。私たちもそう思うのでメーカー(ブルガリ)に最終的な後押し(判断)をしてもらう為、費用をかけた出来事でした。
因みにとあるメーカー様では、コピー品を修理に出した場合、品物が帰ってこないことがあります!。判断は慎重にしていかないとね。
本日は以上でございます。