おはようございます。鴫原質店の弟さんです。
当店では通信販売で様々なものを販売しますが、大きな荷物を販売するときの業務をご紹介です。先週末、事務所の台所でスタッフが段ボールを加工して大きな箱を作っておりました。大きな段ボール2つを加工して繋ぎ合わせ、段ボールを切りながら高さを低くしています。
ちなみに今回は佐川さんの段ボール。2つで502円が原価です。
その一方ではエレキギターの梱包をしております。先程の段ボールの加工は、このエレキギターをどうやって発送するかを決める下準備です。
入れてみると縦横の大きさはぴったりという感じ。最初から計って作業をするので当たり前でしょ~とか思ってはいけません!。失敗する事もありますので。この段階ではまだ高さに余分なスペースが多いですね。
今度は高さを削っていく最終調整。3辺の長さが一定の幅に収まっていないと配達業者さんは扱ってくれません。その範囲に収める事ができるかどうかが重要です。慣れた手つきで段ボールの高さを削って調整していきます。
こんな工程を経て荷物が入る丁度いい大きさの箱へと仕上げていきます。その後、完成した段ボールに荷物を入れてみて問題が無い事を確認。品物も梱包材でグルグル巻きにするのでそのスペースがあるかの確認も必要です。
発送準備が整ったらお品物は廊下などの広いスペースで暫く時間を過ごしてもらいます。商品の本格的な梱包や箱詰めは購入者が決定した後の作業です。因みにこれはヤフオクの1円オークションで販売するらしい。
2名でやって、ここまで時間にして約1時間ちょっと。これはこれで大変な作業です。発送する箱の大きさが決まると、品物が発送できる事と送料が決定します。大体の方にとって関心は少ないと思いますが、大型荷物の場合、サイズの他に重さなども関係するので事前準備がとても大変です。
この荷物を例えば東京まで運んで頂く費用は約1,800円弱のようですが、販売時の送料設定は2,200円位にするのかな。段ボール代や梱包材の購入費用を少しだけ頂いている設定ですが、現実的には原価割れの設定です。この工程などを見て理解頂けると思いますが、普通に時給計算をした場合、この設定送料では赤字になるのは当たり前。それでも時代のニーズと認識し、商品を販売する為の経費と割りるのが今時の考え方なのかもしれません。
もしかしたら、このギターの送料設定を見て「なんでこんなに高いんだ」と電話がかかってくるかもしれませんね(笑)。実際に通販の購入者のご住所が遠方(その時は九州でした)の時、「送料高すぎる」とお叱りを受けたことがあります。今回の送料設定のように、当店では原価を割る実費設定にしているので、その内容を普通に説明しましたが、「なんで購入したものを梱包する箱代を支払わなければいけないの」と指摘を受けたのを覚えてます。少し悲しいですが、発送する側の事情なんて、今時の通販では関係ありません。
色々な考え方があるので、全ての人に満足頂くことは難しいです。ただ当店をご利用したお客様には満足頂きたいと思い、できる限りの事を丁寧にやっているつもりです。この件に関しては、ネット通販のショップ評価を見てもそんなに大きな修正の必要は無さそうです。当店の梱包職人さん達の丁寧さは本当にぴか一ですから。大企業だったら絶対に「そんなに時間かけるな」と怒られるくらい多くの時間をかけてますが、小企業ならではの丁寧さかもしれませんね。
色々な店舗があり、様々な点で競争していますが、商売の上では当店がいいと思ってくれるお客様を少しでも増やし続ける事がとても大切です。それは通販の世界でも同じで、当店の通販サイトの常連様もおります。今まで何本も高級時計を買って頂いたお客様や、宝石を複数購入頂いている方、新着商品を常にチェック頂く方々など、多くの方にお世話になっており、本当にありがたい限りです。当店の事を気に入って頂いているお客様を大切にする為にも、日々淡々と頑張っていきたいです。皆さま、いつもありがとうございます(笑)。
本日は以上でございます。