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質屋のスタッフブログ

令和4年2月16日のルイヴィトン価格改定で思う事

鴫原質店の弟さんです。

日本でも多くの方々に使われているルイヴィトン(LOUIS VUITTON)様が2月16日より値上するとの報道が2月15日にあり、色々な情報がネット上にもでています。「価格調整に当たっては、生産コストや原材料費、輸送費の変化、物価高などを考慮した」との声明がルイヴィトン様よりあったとか。現状で世界中を巻き込んでいるインフレですが、本当に色んなとこに影響が出てくるものですね。

毎年のようにちょこちょこと定価が上がってますが、値上げそのものはブランディングでとても重要な事だし、購入する方がいればという前提ですが良い事だと思っています。ただ、本日価格改定の値上がり率を見たら私にとっては結構驚きました。そして会社のパソコンの一つのファイルを開きます。ルイヴィトンの月別値段のエクセルファイルどのくらい値上がりしたか調べる為に先月の価格表を調べる為です。仕事の為の行動でしたが、ブログにも書いちゃえと何故か思いましたので、ファイルで残っている1番古い2019年7月と2021年1月のデーターから一部商品の定価の上昇率など見てみます。2月26日の価格改定と表題で書いてますが、何がどのくらい上がったかではなく、今回は中長期的な値上がり幅を注目してみます。2021年1月を選んだ理由は、クリックしたのがそれだからで特に意味はありません(←こういうとこ雑)。

全部やってるとキリがないので一部のメジャーどころだけで、先ずは財布などの小物類から。ルイヴィトンの小物の定価上昇の推移これだけを見るとそんなに上がっている感じがしません。物価高に応じた値上と発表されてますが、ガソリン価格や金価格の上昇比率の方が高いので、もしかしたら良心的な値上げなのか?。

次にスピーディーとネヴァーフルの値段推移を。ルイヴィトンのネヴァーフルとスピーディーの価格上昇推移こちらは約2年半の期間で結構な値上げ幅。人気のネヴァーフルの定価上昇率が150%超えとはかなり驚きです。尚、このデーターはに関しては記録データからコピペで簡単に作っただけなので、データそのものが間違っている可能性もあるので参考程度にして下さい。恐らく大丈夫だとは思いますが、見たいところは上昇率なのでご理解頂ければと思います。

そして後ろの本棚から一冊の本を取り出します。ルイヴィトンの2009年の公式カタログこれは2009年のルイヴィトンのカタログ。発行元はルイヴィトン マルティエ社と書いてますが関連会社なのかな。この頃はお金を払ってカタログを買いに行っていた懐かしい時代でした。ネヴァーフルの発売開始時期は確か2008年(だったはず!)なので、最初はいくらだったかを調べます。

なんかこれ前もやった気がするけど・・・・、ネヴァーフルさんを探し出します。カタログに書かれた定価の画像ネヴァーフルPM様の定価は6万8千円なり~~~。現行モデルには小さなポーチが付属していたり、内ポケットの裁縫の仕方が変わったりと色々な変化があるにせよ、そんなものはこの業界に従事する人やルイヴィトンが好きすぎる方などの知識であり、ただ使用する為に購入する殆どの一般人にとっては大した違いではありません。今回の価格改定でネヴァーフルPM様の定価は税込¥236,500となりました。2008年は消費税5%の時代なので税込定価は¥71,400。つまり10年ちょっとで3.3倍の価値にそのブランド力を高めたという事なんですかね。なんか「すごい!」って思ってしまいました。ネヴァーフルは素敵なバッグなのでご興味があるかたは公式ページ(こちら)でご確認下さいね!。これからはネヴァーフルと呼び捨てにせず「ネヴァーフル様」と呼ぼうかな。

尚補足ですが、2008年は1ドル78円の超円高時代で海外製品が安く買えた時代です。それと比較して円の国際的価値が下がっている(円安)ので、その分の値上がり率は考慮してません。ルイヴィトンのブランド価値が上昇していく中で、円の価値が下がっていた10年間だったので、日本円で考える国内定価だけを見ると「こんなに上がったの?」と勘違いするので注意が必要かも。今後は継続した円安相場も想定され、定価はますます上がっていくかもしれません(←それはちょっと嫌ですね)。

質屋で扱うブランド品の中では、ルイヴィトンがダントツで数も多くとても良い質草です。ルイヴィトンが多くの方に持たれている理由として「数も多く販売している」点があります。エルメスやシャネルは各ブティックで販売する絶対数が少ないので、高級セレブのブランド的なイメージ(←私の)がありますが、ルイヴィトンは庶民の一流ブランド的な勝手な思い込み(←私の)があり、今後もその力を伸ばして欲しいところ。因みに私がルイヴィトンが好きなのではなく、質屋として扱いやすいからそのように願っております。もっと大量にルイヴィトンの新品(←これ重要)が売れてくれますように!。新品が売れないと中古がでないから・・・。今後も日本国内でのブランド力を高め続けてくれることを祈っております。ヴィトン頑張れ~~~~!。

本日は以上でございます。



岩沼市の震災復興施設へ

鴫原質店の弟さんです。

令和4年2月13日の休日日記です。不要不急の外出は控えてとの事ですが、子供達の運動不足解消を目的に外出してきました。コロナの影響で学校の体育館が使用禁止になっており、スポ少の練習も完全に停止しています。そんな理由でいつものチビに加えて息子さんも同行してます。訪問した施設紹介も兼ねてますので、ご興味ある場所がありましたらGoogle先生でお調べ下さい。

この日は朝早くから高速道路を走って岩沼市に。仙台の中心部から30分ほどの移動距離です。周辺地図最初に行った場所に大きな地図があったので目的地を確認します。今回訪問したのは地図で言うところの「千年希望の丘」「岩沼海浜緑地(2か所)」「いわぬまつじ村」の4つ。これらは全て東日本大震災により荒れ果てた場所に復興関連で新たに造られた施設です。

先ずは先程の地図が置いてあった「千寿希望の丘」(公式ページ)。希望の鐘の様子「千年先まで子どもたちが笑顔で暮らせるよう願いを込めてつけられた名前」という事。鐘の鳴らし方が丁寧に書いてあったので、全員が各自で鳴らして御祈りをさせて頂きました。チビ助が急かすので物思いに耽る暇もなく移動します。

次に行った場所が車で2分ほどの「岩沼海浜緑地北ブロック」。ジュニパーク岩沼という呼び名もあるようです(公式ページ)。テニスコートやサッカー場と野球場がある広大な施設ですが、子供遊具のみご紹介(汗)。岩沼海浜緑地北ブロック入口の様子駐車場に車を停めるといくつかの遊具と小山があります。奥の小山を登る階段には震災時の津波の高さが記されていました。「すごいな・・・」と思うと同時に色々と考えてしまいます。

山を登ると遠くに複合遊具が確認できました。小山からの風景傾斜を利用したローラー滑り台で少し遊んだ後、公園の更に奥に向かいます。

5分ほど歩いて遊具まで到着しましたが、幼児向けにはちょうどいい感じ。遊具の写真チビ助は一通りやっていましたが、地面のぬかるみが酷くいまいち遊びにくい状況で一つ一つ汚れが目立ちます。そんなわけで先程のローラー滑り台に戻って少し遊び、その後はこの北ブロックを後にしました。遊んだ感は少ないのですが、歩いた距離が結構長いので滞在時間は1時間程度かな。滑り台のおかげで少し汗ばんできました。

その次は車で5分程度移動し「岩沼海浜緑地南ブロック」へ。岩沼海浜緑地南ブロックの様子人っ子ひとりいない北ブロックとは違って少し賑やかでした。実際にこっちの方が遊具的に楽しめるようです。

奥の方には大きなローラー滑り台が。奥の滑り台何度も滑りましたが爽快でいい感じです。これには子供達も大喜び。速度もでるので楽しいですがお尻が痛痒くなるタイプでした。登って下る単純作業だけど、不思議ととても楽しいですよね。

チビ助的にはご満悦な様子。寝転がる子供の様子子供ってどうして楽しくなると自制が効かなくなるのかいまだに不明。肌寒いのに裸足になったり意味もなく寝っ転がったり、洋服全体が泥んこです。「帰ったらいっぱい汚してごめんねって、笑顔で謝るんだよ」と2度ほど伝えました。ま~目的は服の保護ではなく、子供の気晴らしなので「しょうがない!」で終ってほしいところ。

そして最後にすぐ近くの「いわぬまひつじ村」へ(公式ホームページ)。いわぬまひつじ村エサ代と入場料で100円という意味不明な料金を払って、羊たちと触れ合うことができるとても素晴らしい場所でした。餌のお代わりは100円ですが2人とも3回追加購入!。とはいえかなり楽しんで3人の合計出費が900円なので多くの方にお勧めしたい施設かな。

焚火を燃やす場所が2か所あり「遊んでいって~」とスタッフさん(?)が声をかけてくれました。いわぬまひつじ村炎を見てるとなんか気持ちが安らぐし、パチパチという音にも癒し効果を感じます。陽気なスタッフさん(?)がチビ助と遊んでくれている間、火で暖を取りながらJOCA(青年海外協力協会)(JOCA公式ページ)のスタッフさんという方(写真と別の人)にこの施設について教えて頂きました。私の方からこの施設に興味をもち、この施設の目的を尋ねたのがきっかけです。

2015年に東北大学准教授の方がJOCAのスタッフの方に依頼し、津波で荒れた地で羊を放置して雑草の状況がどのように変化するか研究する、という目的で2匹の羊からこの牧場が始まったという事。震災で荒れ果てたこの場所で、この地の為に何かをしたい人々がいたから実現できたと話してました。多くの方が見に来た事や紆余曲折を経て、今の形態に長い時間をかけて変化し、今現在羊は30頭を超える数に拡大してます。料金形態を見てもあからさまに営利目的ではないと分かるので、色々な方々の力によりこの施設は維持されているようです。多くの事を考えさせられ、青年海外協力協会の方々のアクティブさとポジティブな姿勢に心から感銘を受けました。前にも書いたことがありますが、最近特にネガティブ思考なので何とか変えていきたいものです。

ひつじ村をでる頃は既に2時過ぎになっており、朝から何も食べていない空腹感から帰路につくことに。この日に訪れた場所もそうですが、津波で被害を受けた海岸沿いには多くの新しい施設がつくられました。まだいった事のない施設や今現在建設中のものもあり、訪問した際には紹介させて頂きたいと思います。尚、この日に訪問した場所には全てに綺麗なトイレ(紙付!)が完備されており、小さな子供でも安心して遊ばせることの出来る場所でした。私もリピートするでしょうしオススメできる場所だと感じております。

本日は以上でございます。



GLYCINE Airmanの防水性能

鴫原質店の弟さんです。

今回はある腕時計の防水性能についての色々です。グリシンのエアマンそれがこのGLYCINE(グリシン)のAirman(エアマン)、型番はGL0161という腕時計について。24時間表示の一風変わった自動巻時計で、回転ベゼルを使う事で2か国の時間表示ができます。1914年に設立された老舗メーカーで、戦時中などに軍に時計の供給を行っていたとか。様々な復刻版のモデルがあるようですが、このエアマンNo1は1953年に発売された36mmサイズを再現した限定1000本の限定モデルという事。商品説明をしたいわけではありませんが、小ぶりの時計が好きな私は結構魅力を感じるお品物です。

さて、今回は裏蓋にあるこの防水性能表示について。裏蓋の1気圧という刻印「1ATM」と鮮明に刻印された1気圧防水というこの文字の意味。商品説明を記載する為に色々調べていたスタッフさんが、「ケースの1ATM刻印はメーカーの製造工程ミスで10気圧防水が正解、そしてメーカーもそれを認めている」というような記事をインターネットで見たとの事。「そんな事はあるはずない」と思いましたが、そんな事が書いているページが確かにありました。インターネットに書いてある一つの情報を鵜呑みにせず、根気よく情報を集め続けます(インターネットですが・・・)。別の店舗では生活防水と書いていたり確証までなかなか辿り着けません。「1ATM」と刻まれている事実に、真実が分からないネット上の情報が迷いを与えてきます。「メーカーが認めている」って言葉がとても力強いから迷うんですよね。

という事で社長さんがメーカー様に直接メールで聞いてくれました。メーカーとのメールのやり取り1「最近GL0161を買ったけど、裏蓋にある1気圧防水ってホント?」って感じの意味だと思う。

その返答がこちら。メーカーとのメールのやり取り2「前と裏蓋の写真送って」って感じですか?。(違ってたらすみません)

そして写真と共に送ったメッセージ。メーカーとのメールのやり取り3「写真をご確認下さい」という意味だと思われる。

そして頂いた返答がこちら。メーカーとのメールのやり取り4「1気圧で間違いない」という意味だと思う・・・。1ATMって刻印があるから「1気圧で間違いない」と答えられたのかもしれない・・・。データとか確認頂けたのかは分かりません(汗)。

写真にやり取りしてるアドレスも意図して載せてますが、製造メーカーから「1気圧で間違いない」との返答を頂きました。インターネットに書かれているがいつも事実とは限りません。ただ当店では「1気圧」と明記するになると思います。もちろんメーカーの担当者によって返答が変わる可能性も否定できないし、多くの時計を製造販売しているメーカーであれば全ての情報があるはずもない。「ケースの製造表記ミス」疑惑だって理由があって出てきた話だと思うし、私には本当に何とも言えない。でもメーカーに確認してメーカーの担当者が言っているので、今時点ではこれが事実なのでしょう。

時計の背面からリューズを抜いたところを撮影しました。リューズ付近の拡大画像リューズパッキンなども見えず、リューズと本体との接触面に何かしらの特殊構造も見られない。そういう部分を見ると防水性能表記に間違いは無さそうだ。

という事でやっぱり防水性能は「1気圧」という事になるらしい。だってメーカーも「1気圧」って言ってるもん!(涙)。日本で言う生活防水は3気圧なので生活防水すらないのですね。防水検査(気圧テスト)でこの時計の防水性のを計測する手も思いつきましたが、そこまでする意味を感じないのでやりません。だってメーカーが1気圧防水って言ってるし刻印されてるし。ってな感じで何だか色々と考えさせられる案件でした。情報へのアクセスが簡単な現代において、情報を発信する側も受け取る側も色々と大変です。

本日は以上でございます。





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