質屋のスタッフブログ
2020年11月24日
鴫原質店の弟さんです。11月22日の休日日記です。
世間一般では3連休という事で、色々な問題もあるようですが、多くの方々が旅行にでかけているというニュースが散見されました。この日は仙台市でも「第40回 全日本実業団対抗女子駅伝競走大会」が開催されている他、松島への観光客が普段の3.5倍になったなどの地域ニュースがありました。多くの人が色々なところから集まっているのは間違いないようです。
しばらくぶりの2連休ではありますが、人ごみを避けたいのでプチ自粛で利府のグランディーへお出かけです。(何度かブログで書いているので施設紹介は省きます)
とても清々しい日差しで風も少なく絶好の外遊び日和ですね。
と思ったのもつかの間、遊びに来ている人が結構おります。子連れの方ばかりですが、やはり遠出や人ごみを避けたのかしら?
滑り台に列ができる光景はあまり見たことがなく、また下の遊具スペースも結構な人数が遊んでました。
一応せっかく来たので滑り台を3回ほど!はっきり言って爽快です!。
その後、子供をアイスで釣って場所移動を促します。私のなかに少しだけ拒絶反応がでてきたから。子供は色々なところを触った手をなめたりもするので、子供を監視する目が厳しくなる自分が疲れます。人ごみというほどではないにせよ、遊ぶところなど沢山あるので移動しちゃいましょう。滞在時間は30分ほどで少し名残惜しい感じでした。
そして車で15分ほど移動し県民の森へ。
5歳児は先に走っていき手の消毒してます(笑)。
でもこの設置してある消毒液、私もやろうとしたら空っポでした。「消毒した?」と子供に聞いたら「ちゃんとした!」と笑顔で答えやがった‥‥‥…末恐ろしい子だ。それとも偶然無くなったのかな?。
いつもより人は多く感じますが、山の中での人との間隔はとても広くて、居心地も良く移動は正解だったのでしょう。気分的にも開放的になれるし、子供ものびのびと自分のペースで遊んでいました。
アスレチックを一回りする終盤にある滑り台。
この滑り台だけで1時間は遊べます。何度も繰り返し登っては滑るの繰り返しですが、楽しく運動できるし体力向上は間違いなしです。階段を登りきる運動量は半端なものではありません。因みに私も子供と同じ回数だけ滑りました。結構楽しいものですよ。
駐車場の門が閉まる16時が迫ってきたので、駐車場まで急いで向かいました。
数分ほど時間があったので、自販機で買った暖かいコーンスープを飲ませます。動くのを止めると急に寒くなる気温だし、小さな体の栄養補給ですね。一応3人の子育てをしておりますが、どの子供達にも運動後の糖質補給はかなり重要視してます。その後はスポ少へ行っている息子を回収して、本日のお仕事は終了です。18時頃から飲み始める何という事のないいつも通りの休日でした。
この二つの施設は4月の緊急事態宣言の時は使用不可になっておりました。あの時よりも遥かに悪い状況に感じますが、この施設で遊ぶことで感染拡大にはならないという判断があるのかもしれません。責任や決定権の所在が不明確で、いったい何に従っていいの分からなくなってます。食事中もマスクを外さないなどの不思議は方針もでていますが、私自身は実行できるとは思えません。ましてや子供など尚更…‥‥。いろいろ不満や思うところはありますが、取敢えず少し落ち着くまでは、できるだけ人ごみは避けておきたいと思います。
2020年11月19日
鴫原質店の弟さんです。
金相場は一時期よりも若干下がっておりますが、今のように相場水準が高いと色々なものを売って頂けます。そんなことを何度か書いてはおりますが、最近では小判を4枚買取させて頂きました。
猪と馬と鶏と竜が描かれており、何かのシリーズものなのかもしれません。
干支を題材にしているのであれば、あと8枚お家にあるかもしれませんね。
4枚全てが純金で10グラムのお品物です。
合計で40グラムなので結構な金額になります。因みに本日の買取値段だと¥256,000(1グラム¥6,400)です。
また別の日には少し小さい小判を譲って頂きました。
昔から金の小判は縁起物として重宝されていたという話もあります。地元で長年商売をされていた方が商売繁盛の末にお持ちになられたのかな?
金価格が今よりずっと安かった時、多くの工芸品が創られてそして販売されたのでしょう。売って頂けるお客様の傾向をみると、このような工芸品をお持ちの方は1つや2つではなく、数多くの金の工芸品をお持ちです。その為、一つ譲って頂けると次々と色々な品物を見せて頂けるので、全く見たことがない品物がでてくることも多いです。金の工芸品を好んで購入される方はきっと多いのでしょう。
小判に関しては、あまりにも日常的にあったので気にもしませんでしたが、今までを振り返ると結構な数を買取しています。このような金の工芸品は溶かしてしまうのも勿体ないと最近感じるようになりました。何故かというと、見る数がわずかにですが少なくなってきている気がするから。このような工芸品に関して、あくまでも私の考えでございますが、バブル期の遺産なのでしょう。定期預金の金利が7パーセント以上もある時代、お金で持っていればどんどん増え続けた時代なのに、増えすぎて使い道がないゆえにこのような物が多く売れたのかもしれません。そうした過去の資産にも限りがあり、最近では少し減少傾向にあるように思います。ましてや、金相場が下落したら相当な理由がないと売却などされないでしょう。
少し珍しいものになりつつあるこの小判たち。この前の金杯の例もあるし、瞬間的にダメもとで紹介(販売)してみようかなぁ~と思うこの頃です。
(※既にこちら達は溶かしてしまってますが)
2020年11月16日
鴫原質店の弟さんです。
今月の市場の準備をしていたら毛皮コートが7着もでてきました。
半分以上がエンバ(EMBA)の商品です。購入価格は数十万円、物によっては100万円を超える価格で購入されていることが想像できる超高級品です。今回はその毛皮コートの2次流通での価格に関して書いていきます。
せっかくなのでスタッフのM君と少しだけ着て遊んでみました。
そんなに違和感がないのがうける!というかモデルさんみたいですね。
しかもこの赤い方は、今でも着れるのではないかなと思えるデザインで毛並みもステキです。
私も着用したのですが、その数分後に体が痒くなってきました。除菌アルコールで体全体を濡らすまで消毒する結末(汗)。この毛皮コートというジャンルは大体の場合は何年も洗っていないものであり、定期的に干すなどをしている人も少なく、清潔な環境ではないことが多いです。多くの場合、押入れの隅にしまっているのではないでしょうか?。そういう先入観(現実は不明なので….)が体にアレルギーのような症状を出すのか、それとも実際にダニまみれなのかは分かりませんが、とにかく痒い‥‥‥。
この毛皮達はとても残念なことに、当店での買取値段は数百円~千円台の下の方の値段が殆どです。お電話で問い合わせを頂くと、徹底して「安くしか買えない」旨を謝りながらご説明し、またご来店頂いたお客様にはお詫びをしながらお見積をします。購入価格を想像できるからこそ、どうしても先に謝ってしまいます。適当な事を言って遠くからご来店頂いてもだれも得になりません。お客様は交通費の分だけ損をしますし、当店もイメージを悪くする可能性があるので、繰り返しますが徹底して「安い」ことを強調しお詫びします。
「何故そんなに安いのか!」とお客様に聞かれると「需給バランスの問題です」とそのままお応えします。実際にヤフオク!の毛皮の落札値を調べてみるとこんな感じの値段で取引されてます。
もちろんこれは安い順で並べた一部の画像であり、ものによっては万単位で取引ているものもありますが、それらは主にブランド品の毛皮の場合。一般的な毛皮コートであれば、送料を考えなければ千円で仕入れる事のできるものがわんさかあるのが現実です。売りたい人と買いたい人のバランスが極端に悪い上、安くても売れない現状を踏まえると、なかなか難しい状況ですね。
そもそも暖かい日本のなかで、毛皮コートはその暖かいという機能性からの必要性というよりは、流行により皆が購入した商品だったのではないかと私は思っております。高級品志向が強かったバブル期において、富の象徴的なものであったのかもしれません。実際に60代~80代の女性で毛皮を持っていた方は多かったのではないでしょうか。逆に30~40代の方で毛皮コートを新品で買ったという方は極端に少ないように感じます。そして売って頂いたお客様からは「買ったけど使わなかった」という言葉もよく聞きます。
もう一つ毛皮の2次流通価格に大きく影響を与えたことがあります。それは毛皮に対する社会的環境が大きく変化してきたこと。数年前から「ファーフリー宣言」という言葉が露骨に目につくようになります。意味合い的には「リアルファー(動物の毛皮)の使用を禁止する」というもので、19世紀末にいち早くこの宣言をしているファッションブランドもありましたが、20世紀になると世界の一流ブランドが続々とこの流れに同調してきます。多くの方が知る「グッチ」や「バーバリー」なども2017年頃にファーフリー宣言をしたことにより、今では殆どのブランドメーカーの一般的基準になってきたようにも思えます。日本でも動物愛護法などができましたが、自然保護や動物愛護は世界的な流れなのですね。
ファーフリー宣言の中には目的が食用の動物なら、残った毛皮の使用は大丈夫とするというメーカーもあるようですが、ミンクもフォックスもきっと食べれるし食用にすることは可能。また、ウサギの肉などはハムなどの加工肉に使われているものもあり、ラビットという毛皮を使用することは問題ないのではないかと、何かと部分的に不思議な感じ。そんな理屈はいくらでも並べられますが、ファッションの為に「動物を殺すのを止めよう。動物の毛を着るのを止めよう」という事が、最も重要なイメージなのかな?と私は思います(現実は知りませんけど)。理屈ではありませんし、制度やルールもないので、このイメージがとても大事なのではないでしょうか。
この流れで、もし誰かが「動物の皮をファッションに使うのはやめよう」と言ったら素材に関する常識が変わるかもしれません。高級素材とされてきたダチョウの革(オーストリッチ)やワニの革(クロコダイルやアリゲーター)や、人々の生活に既に一般化されているモヘア(アンゴラ山羊の毛)やウール(羊)やカシミヤ(カシミヤ山羊)、そして牛革や豚革に至るまで結果的には動物の一部である事実は変わりません。あ‥‥‥‥モヘアやウールやカシミアは毛に属してるから、ここでは関係ないか。さらりと流して下さい。でも毛皮ですね(笑)。ただそんなことをすると高級品がなくなるので、ブランド側にとって絶対に望まない結末が想像できるので「動物の皮」に関してはきっと現状を維持しそうですね。
色々と思うところはありますが、世界の常識はいつも誰かに創られていくものです。そんな世界的な常識の変化もあり、毛皮に関するイメージも大きく変わってきました。昔は店頭で5千円位でだしておけば買って頂けたものですが、今では値段がどうとかではなく、販売している事が悪い事のような感じさえ覚えます。
(いつも通り)長くなりましたが、鴫原質店では毛皮の買取はやってはおりますが、上記の理由によりとっても安いです。ただ安いといっても、毛皮に関してはいつもも赤字覚悟で見積をします。例え数百円で買っても赤字になることがありますが、他の店舗に露骨に負けるよりは、ちょっとの赤字でお客さんに満足してもらいたいから!
でも100万円で買ったという毛皮でも数百円でしか買えない事もあります。これらの事情をお客様が知っているはずもないので、丁寧に色々とご説明はしますが、まずは最初にお詫びをしてからお見積をさせて頂きます。
なお、2次流通の価格については地域(県)特性やその店が参加する市場などによっても値段の価値観が違い、例えば他の地域(例えば北海道などの寒い地域)では全く違う価値観で取引されている可能性もありますので、上記が私から見た状況である事をご理解下さい。