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質屋のスタッフブログ

両替手数料改定について

鴫原質店の弟さんです。

2月1日より、ある大手銀行の両替手数料が改定された旨のニュースを見ました。その銀行では1枚~10枚までは無料で、それ以降は枚数に応じた手数料が以前と比較すると高くなっていたようです。

このニュースに関して、多くの小規模商店に多大に影響しそうですが、質屋さんも少しではありますが関係してくるように思います。今日は、その影響があるかもしれない点について書きながら考えていこう!。大抵こういう書き方する時は支離滅裂になりますが事前にご了承下さい。

まずは当店のレジ事情から。当店の金庫当店の金庫お金を借りて頂くという立場の私たちは、お客様にはできるだけ綺麗なお札をお渡ししたい、という思考回路があります。これは先代(今は亡き母)がとても頑張っていたことで、銀行や郵便局に行くたびに古いお金をピン札に交換していました。その点については今の社長夫人が同じことをしており、当店のお札は綺麗なものが多いです。用意された新札用意された新札これは何気ない気づかいではございますが、ご利用いただく常連様には気づいている方も多いと思われます。これは完全に当店のスタイルなので、質屋への影響とは関係無さそうですが、できる限り継続していきたいと思います。

次に、質預かり品の中には古い現代貨幣が比較的多いです。時代的に貨幣の収集ブームがあり、昭和の全部の貨幣をそろえる本なども沢山見てきました。私たち世代には興味が無い昔の貨幣でも、集めいている方々にとっては趣味であり宝物です。現金価値の90~95%の金額で質預かりをしており、手間がとてもかかりますが、多くの質草として預かっております。それでも、例えば昭和時代の全年号の50円を集めたところで3千円程度にしかならず、まして1円や5円や10円を全部かき集めても、大きな金額にはなりません。ただそこに、旧紙幣(聖徳太子1万円紙幣など)が絡んでくると10万円を超える質草になることも珍しくありません。相場変動もなく現金価値が保証されているので、本当に優秀な質草なのです。

さてここからが本題です。当店がよく利用している銀行の両替手数料をWEBで見てみます。両替手数料両替手数料


大手とは違い50枚以下の両替は無料なので、現状では大きな影響は無さそうかな。とても安心しました。両替を嫌がられないように、近くの郵便局員さんと銀行窓口の方々とは仲良しにならないとね。ただ硬貨による入金(預金という意味)が101枚から結構高いことが判明。古い1円や5円を101枚入金したところで手数料を取られて元金が残りませんね。こうなると10円以下の旧現代貨幣に金銭的価値を見出せなくなります。残念ですが、この件については、今後も注意深く見守っていく必要があるようです。

両替手数料の改定には、銀行の事業収支や電子マネーの普及なども関係していると想像できます。最近の世の中では、電子マネーやクレジット決済がどんどん主流になってきてますが、多くの質屋では現金対応が主流なのではないでしょうか。販売に関しては●●PAYが使えるところが多くなっておりますが、金額上限が低い為に、現実的に当店の店頭ではあまり使用されておりません。電子マネー戦争とも考えられる各キャリアの手数料無料施策の中で、各支払方法に対して●●PAYを利用してもいいかなと思う事もありますが、ある日突然どんな手数料がかかるようになるか不明な状況が続いています。両替手数料もそうですが、ある日突然に多くの手数料がかかる可能性がある以上、簡単には踏み込めない状況で間違いなさそう。そういう視点から、現金での支払いを重宝するという、昔ながらの時代に乗れないスタイルが質屋全体で続きそうな予感がします。●●PAYで利息を払える日は来るのでしょうか(汗)?

深く考えても意味がないのは分かってるんです!。ただ、世の中の変化に身を任せ、楓のように飄々と、質屋もその変化に合わせていく必要がある事だけは、常に認識していないといけません。

あれ?何の話だっけ…‥。

最初から予想してましたが、最後の方は完全に脱線しましたかね?(笑)。修正とかしませんので、脱線したのでこのまま終わりたいと思います(すみません)。

本日は以上でございます。



通信販売の商品梱包について

おはようございます。鴫原質店の弟さんです。

当店では通信販売で様々なものを販売しますが、大きな荷物を販売するときの業務をご紹介です。先週末、事務所の台所でスタッフが段ボールを加工して大きな箱を作っておりました。段ボールの加工段ボールの加工大きな段ボール2つを加工して繋ぎ合わせ、段ボールを切りながら高さを低くしています。

ちなみに今回は佐川さんの段ボール。段ボールの値段段ボールの値段2つで502円が原価です。

その一方ではエレキギターの梱包をしております。エレキギターの梱包エレキギターの梱包先程の段ボールの加工は、このエレキギターをどうやって発送するかを決める下準備です。

入れてみると縦横の大きさはぴったりという感じ。段ボールサイズの確認段ボールサイズの確認最初から計って作業をするので当たり前でしょ~とか思ってはいけません!。失敗する事もありますので。この段階ではまだ高さに余分なスペースが多いですね。

今度は高さを削っていく最終調整。高さを削る作業高さを削る作業3辺の長さが一定の幅に収まっていないと配達業者さんは扱ってくれません。その範囲に収める事ができるかどうかが重要です。慣れた手つきで段ボールの高さを削って調整していきます。

こんな工程を経て荷物が入る丁度いい大きさの箱へと仕上げていきます。出来上がった段ボール出来上がった段ボールその後、完成した段ボールに荷物を入れてみて問題が無い事を確認。品物も梱包材でグルグル巻きにするのでそのスペースがあるかの確認も必要です。

発送準備が整ったらお品物は廊下などの広いスペースで暫く時間を過ごしてもらいます。荷物の保管荷物の保管商品の本格的な梱包や箱詰めは購入者が決定した後の作業です。因みにこれはヤフオクの1円オークションで販売するらしい。

2名でやって、ここまで時間にして約1時間ちょっと。これはこれで大変な作業です。発送する箱の大きさが決まると、品物が発送できる事と送料が決定します。大体の方にとって関心は少ないと思いますが、大型荷物の場合、サイズの他に重さなども関係するので事前準備がとても大変です。

この荷物を例えば東京まで運んで頂く費用は約1,800円弱のようですが、販売時の送料設定は2,200円位にするのかな。段ボール代や梱包材の購入費用を少しだけ頂いている設定ですが、現実的には原価割れの設定です。この工程などを見て理解頂けると思いますが、普通に時給計算をした場合、この設定送料では赤字になるのは当たり前。それでも時代のニーズと認識し、商品を販売する為の経費と割りるのが今時の考え方なのかもしれません。

もしかしたら、このギターの送料設定を見て「なんでこんなに高いんだ」と電話がかかってくるかもしれませんね(笑)。実際に通販の購入者のご住所が遠方(その時は九州でした)の時、「送料高すぎる」とお叱りを受けたことがあります。今回の送料設定のように、当店では原価を割る実費設定にしているので、その内容を普通に説明しましたが、「なんで購入したものを梱包する箱代を支払わなければいけないの」と指摘を受けたのを覚えてます。少し悲しいですが、発送する側の事情なんて、今時の通販では関係ありません。

色々な考え方があるので、全ての人に満足頂くことは難しいです。ただ当店をご利用したお客様には満足頂きたいと思い、できる限りの事を丁寧にやっているつもりです。ネットショップの評価ネットショップの評価この件に関しては、ネット通販のショップ評価を見てもそんなに大きな修正の必要は無さそうです。当店の梱包職人さん達の丁寧さは本当にぴか一ですから。大企業だったら絶対に「そんなに時間かけるな」と怒られるくらい多くの時間をかけてますが、小企業ならではの丁寧さかもしれませんね。

色々な店舗があり、様々な点で競争していますが、商売の上では当店がいいと思ってくれるお客様を少しでも増やし続ける事がとても大切です。それは通販の世界でも同じで、当店の通販サイトの常連様もおります。今まで何本も高級時計を買って頂いたお客様や、宝石を複数購入頂いている方、新着商品を常にチェック頂く方々など、多くの方にお世話になっており、本当にありがたい限りです。当店の事を気に入って頂いているお客様を大切にする為にも、日々淡々と頑張っていきたいです。皆さま、いつもありがとうございます(笑)。

本日は以上でございます。



万年筆

こんにちは。鴫原質店の弟さんです。

古物買取品の中にペン先がゴールド(K18)の万年筆がありました。古びた万年筆古びた万年筆何かのブランドのようですが、腐食もひどく商品にはなりません。実のところ、こういう商品は比較的多く見ますし、今までも多く扱ってきました。景気のいい時に流行った一般ぜいたく品なのかも。

このペン先の金の重さについて、店内で意見が割れたので計ってみることに。18金のペン先18金のペン先0.4グラム~0.6グラムというのが経験上の推測です。また個体によって造りも変わり、それにより重さも変わるので一つの参考にするだけです。因みに見た目から重さを推測することも実は重要スキルで、私は0.5グラムと推測しておりました。

壊すと決めれば簡単に外せます。18金のペン先を破壊18金のペン先を破壊横から時計のオープナーをこじ入れちゃいましょう。

外れた姿を見て思うのは「薄っ!」ってこと。外れたペン先外れたペン先マジでペラペラだ。0.5グラムあるかな…‥‥と不安になりましたが、それこそが私のスキル不足で自信がない証拠‥‥‥‥(涙)。

そしてグラムを計ってみます。ペン先の重さペン先の重さなんと0.6グラムもありました。色んな意味で推測が外れまくりで、少し恥ずかしいです(哀)。

万年筆のペン先などメーカーによっても形が違うので、もっと軽いモノもあろうかと思います。なので本当に参考までに。壊す場合には注意点も!。インク汚れインク汚れあちこちがインクのせいで汚れます。捨ててもいい紙の上などで破壊した方が後で楽できます。

今回は腐食が酷い上、変な思い付きがあった為に壊しましたが、使用可能な万年筆は商品として金以上の価値で販売できます。リユース可能な商品は大切にしたいので、状態のいい商品は次のユーザーをできる限り見つけてあげたいところですね。

しかし万年筆か~、多分一万年使えるという意味だと思うので、ネーミングセンスは本当に凄いと思うんだけど、整備し続けた場合に実際にはいったい何年くらい使えるのでしょうか?。腐食に強い素材で造れば、数十年使うこともできるとは思うんだけどね。もしそういう造り方をしたときは、製造年数なんか刻印したら、その価値も高くなったりするかもしれませんね。使いもしない万年筆に対して、勝手に色々妄想してしまいます。

本日は以上でございます。








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