質屋のスタッフブログ
2021年06月03日
鴫原質店の弟さんです。
質流品の中に、見た事がないコインがありましたので取り上げてみます。それがこちらの「東北新幹線開通記念 昭和57年6月発行 記念メダル」です。
東北新幹線が無かった時代の記憶が全くない私にとって、実に興味深い品物です。
金銀銅の記念メダルがセットで販売されていた商品のようです。
コイン全ての品質保証書もがついていました。単品販売もされていたと思われます。
画像が荒く文字が良く見えないので純金メダルの保証書のみ拡大。
フレンドリー株式会社という会社が発行している品質保証書。昭和の品物にこの会社の保証書がついている事を見た事がありますが、最近では見なくなった名前です。ま~ホールマーク(造幣局刻印)があるので品物に何の不安もありません。ホールマークの偽造はとんでもない犯罪ですので。
表裏のデザインと大きさはこんな感じになってます。
デザインは全て同じですね。
いちばん小さな金貨だけアップで撮影します。
なんだか機関車の先端が連想されるデザイン。何を描いているのかな~?、正直良く分からないけど、クジャクのようにも見える‥‥‥。
反対側は本当に良くできたデザインで造りも素晴らしいお品物です。
特に奥羽山脈の描写が私は好きだ!。何となく崩れた東日本も可愛らしい!。
そしてまたこの駅名の表示方法にもセンスを感じます。そして駅名が少ない事に気が付きました。パッと思いついたのは「那須塩原」と「白石蔵王」が無い!(←どうでもいい事?)。他にも足りない駅はあるのでしょうが、瞬間的にこの2駅が無い事に気が付きました。もしかしたらこれらの駅は開通日に間に合わなかったのかな?と思い調べてみると、1982年6月23日(昭和57年6月)に駅は開業しているようでした。デザインの関係で間引かれたのか?。なんか少し悲しいぞ!。
ケースの中に、当時の新聞切り抜きが画用紙に貼って大切に保管されてます。
赤丸で囲んでみましたが「家宝」とまで言っています。これを見るに、当時の販売価格は113,000円という事。この頃は消費税は無く物品税が適用されていた時代で、商品代金に別途、適用される税金がかけられていたのでしょう。どんな感じの貨幣価値だったのかな~?。
東北に関係する事なので興味津々で品物を調べていましたが、この品を高額な現在の金価格として買って頂ける方は居なさそうに感じます。歴史的に見ても素晴らしい事(物)だとは思いますが、東北に住む人(定住している人)って新幹線を使わない人が多そうな‥‥(気のせいか?)。私は5年前に東京出張の為に乗った記憶があり、その前はいつだか分かりません。家族旅行でディズニー行った時も車で行きましたし、池袋の質屋バーゲンに出店してた時も車でした。そうか!、独りで仕事や旅行に行くことが無いから新幹線に乗らないだけかも!。
とはいえ東北新幹線のファンが大勢いて、もしかしたらの商品はとんでもなく人気がある品物なのかも‥‥というようには思えない。よく分からないので、他の人の意見も聞いてからこちらの品物の行方は決めたいと思います。
本日は以上でございます。
2021年05月31日
鴫原質店の弟さんです。
今朝の仙台市は湿気もなく初夏を感じるとてもいい天気でした。こんな日は家全体の換気をする為に、窓を開ける方が多いのではないでしょうか。私の家でも朝から窓を全開にして外気を入れるようにしてました。
そんな窓ガラス全開中の我家に、窓から珍しいお客様が。
つばめ様です。娘の部屋に侵入し縦横無尽に振舞っていますが、外に出たいと思われる行動が目につきます。
昔からつばめは縁起のいい鳥だという説があります。私の経験上、家につばめが入ってきたことは初めての事で少しだけ嬉しかったですが、他の家族は大騒ぎ。クリーンなイメージがある「つばめ」というこの鳥類様、初めて知りましたが飛びながら相当な量の何かをまき散らします。
糞なのか唾液なのか尿なのか‥‥部屋だけでなく娘自身も茶色の怪しい液体まみれ‥‥‥‥。ベッドも椅子も床も相当な量のこの何かが付着し、娘様は半ギレ状態です。
外に出たいと思われるつばめ様をどうやって外に出すか。
4メートルもある天井なので人の手は届きません。開かない窓ガラスにバタバタとぶつかっていき、この子なりの必死が伝わってきます。手の届く範囲の窓ガラスは全開なので、少しでも降りてこれば出口はいっぱいあるのにね。でもこのままではつばめにも家もにも良くないので、天窓の網戸をクイックルワイパーの棒で無理やり開けようとすると、それに威嚇されたのか、つばめは高度を下げ、開いている窓から外に旅立っていきました。
縁起の良いとされるつばめ様ですが、部屋の中は悲惨な状況。
唾液か糞か尿かは知りませんが、高い場所の壁紙にもその付着があります。娘様は相当うんざりしている様子で顔が歪んでました。服にも髪にも手にさえも、つばめのまき散らした怪しい液体がついているので、その気持ちも分かります。部屋の掃除は恐ろしく大変そうですね。
早朝の珍しい出来事について、部屋の惨状については何とも言い難い部分はありますが、「何かしらの幸運があるのかも」と意味不明な期待感があります。「巣を造るとその家に幸運が」という事なので実際には関係はなさそうだけど、家の中に侵入してくるって結構珍しい気がしてなりません。つばめの鳥言葉は「幸福の予感」ということ。幸福の予感はもう感じているので、その後のご縁を期待してしまいます!。そしてまた、つばめは帰省本能が強い鳥という事なので、心の中で「いつかまたおいで~」と思ってます。家族の前では絶対に言えないけどね‥‥、特に娘の前では‥‥。初夏の珍事としていい思い出になりそうです。
本日は以上でございます。
2021年05月28日
鴫原質店の弟さんです。
質流品の中に古いオメガの時計がありました。
古いシーマスタープロフェッショナルで200メートル防水のクォーツ(電池式)時計です。正確には分かりませんが1990年代前後に販売された商品という事。電池切れか壊れているのか、蔵から出してきた時点で動いておりません。こんな時はまず最初に動くかどうかを調べないと!。私の感覚で正直に言いますと、30年も前の電池式時計が何の問題もなく動作すること自体、とても不思議な事に思います。
という事で電池交換をしてみます。因みに私、この時計を開けるのが初めてで少しだけウキウキ。初見の品物は色々と考えながら触っていくので結構楽しかったりします。
まずは時計ホルダーに固定。裏蓋を見るとシーマスター専用工具を使わない構造ですね。
取敢えずは一般的な裏蓋オープナーで回してみます。
かなり手ごたえが硬く手が疲れます。錆によるものか、時計自体の精密な構造なのかは分かる由もありません。
ネジ構造になっている裏蓋を回すと、外周のみが外れて中央の裏蓋はまだ残っています。裏蓋そのものが2つのパーツで構成されている事が分かりました。
そして灰色のゴム素材が目につきます。どういう構造何だろう?と色々推測しながら次の手を考えます。
隙間からピンセットで恐る恐る触ってみると灰色のゴム素材はパッキンのようなものだと判明します。
そしてこの灰色のパーツを取ろうとすると、固着した裏蓋もくっついてきてしまった(汗)。
古い時計だとよくある現象ですが、これを壊したら代用品がないので気をつけないとね。でもこの構造で200メートルの防水性能か~という感じ。最初に開けた裏蓋の外周と裏蓋中央部分、そしてケースの気密性がとても高いのかな。
そしてムーブメントまであっさりと到達。結構簡単ジャン!。
Cal1438と印字があるムーブメント様。スイスが世界に誇る、大手時計製造メーカーのETA社製ムーブメントです。ETAのムーブが使われている品物は、何かが壊れても殆どの場合は修理が可能で、私は個人的に好きだし見ていて安心できます。汎用性であるが故にパーツの供給体制がしっかりしており、部品自体の価格も割安なので修理費も安く済むことが大きな利点。そしてこの時計に関して言えば、SR916SWという大きな電池を搭載しているところも私好み。電池交換の頻度が減るしね!。
そして電池を交換したら動作してくれました。メンテナンスの際に部品交換をした可能性もありますが、30年前に製造された電池時計が動いている事自体が凄いな思います。古いモデルで残存の個体数も減少していると思われ、今後また触れる機会はあるのかないのか。もしかしたらこれが最後かもしれないので、ブログに残しておく事にしました。
本日は以上でございます。