HOME > 質屋ブログ > 地域特有の方言「仙台弁」又は「宮城弁」について

質屋ブログ

地域特有の方言「仙台弁」又は「宮城弁」について

鴫原質店の弟さんです。

大体いつもですが今回は更に凄くどうでもいいお話です。お店(質屋)で働いている時に実際にあった出来事ですが、質屋との関係性はありません。でも地元のご年配のお客様と会話している時の予備知識としては、もしかしたら役に立つかもしれないお話かも‥‥(?)。ご興味あれば是非ご一読下さい。

数日前、仕事中に私のベルトのがポロっと外れました。革が壊れたベルトお客様から「使ってくれ」とタダで頂いたもので、長い事愛用しているベルトの革が劣化により外れただけの事でした。傷んだ部分をハサミで切ってまた使う事ができるので、すぐに調整して装着しなおします。その時の事ですが、ベルトが外れた時に私は独り言で呟いたそうです。

ベルトふっちゃけた

何も意識してないので覚えていませんが、周りの反応により私がそのように言ったという事が後から認識できました。


兄嫁:「ふっちゃけた」って何ですか?。
私 :「ぶっちゃけた」とか「ふっちゃけた」って言わない?
兄嫁:旦那(社長の事)さんもたまにいうけど…。
私 :壊れたときに言わない?。標準語だと思うけど‥‥。
兄嫁:違うと思います。
私 :M君~、「ふっちゃけった」って言うよね?。
M君:「言いません」。
私 :そうなんだ‥‥。標準語だと思ってた。
話のやり取りなので若干のズレはあると思いますが、大体こんな会話があったように思います。

私の祖母は宮城県の海沿いにある島育ち。当然ですが訛りが酷く、子供の頃は何をしゃべっているのか分からない事もありました。子供の頃から父や母が使う言葉などは自然と覚えていくもので、それは普通の言葉という認識で覚えていきます。親とは違う言葉を話す祖母達が訛っているという、恐ろしく身勝手な勘違いに気が付いたのは大学生の頃です。「仙台弁」とか「宮城弁」というらしいですが、私自信も他県の人が聞いたときに、意味不明な言葉を日常用語として使っていた事を知りました。

何となく有名どころの単語を紹介します。

【ジャス】
小学校で着ていた体育服(一般的にはジャージ)。学校から配られる準備品を周知するプリントで、しっかりとジャスと書いてありました。中学校でも先生方はジャスと呼んでおり、やはり準備物のプリントにはジャスと書かれてました。ただ高校生活から、体育の先生が「ジャージ」と言うので私の言葉もジャージに変化します。自分の子供達に「ジャスって知ってる?」と聞いたら、「何それ」と反応します。もう死語のようです。どっから出てきた単語なのか今ではとても不思議ですが、30年前の仙台市内の小中学校では普通に使われていた言葉です。

【ジョイント】
今は亡き父がいつもホチキスをジョイントと言ってました。小学校ではホチキスと呼んでいたので、方言だという事は幼少期から気付きました。これはきっぱり聞かなくなった単語です。きっと死語なのかも。

【いきなり】
「とても」という意味で今でも使います。例えば、「いきなりうまい」とか意識もせず言います。意味は「とてもおいしい!」を少しびっくりして言う時とかに使ってしまう。いきなりは「とっても、とか凄く」という意味。これが方言と気が付いたのは大学生活の時です。繰り返しますが、私は今でも普通に言いますし、周りの友達も言っている気がします。

【とうきび】
うちではトウモロコシの事を昔から「とうきび」と言います。因みに福島県出身の私の奥様は「とうみぎ」と言います。地域によって全然呼び方が違うようですね。

そしてここからは、すぐに思いつく祖母が話していた単語を意味と共に羅列してみます。今では聞かない言葉ですが、ご年配のお客様がたまに使う事もあるので理解できないと接客ができないかも。

【おしょしい(おしょすぃい)】
恥ずかしい。「おしょしぃ~な~」とか。

【がおる】
具合が悪いとか疲れたとかいう意味。「がおった~」とか。

【ごっしゃく】
怒る。「ごっしゃくぞ!」とか。

【けさい】
「〇〇して」との依頼の最後つく。「ごみ捨ててけさい」とか。

【いずい】
なんか変だ的な意味。「目~いずいなぁ~」とか。

【おだつ】
調子に乗る。「おだつなよぉ~」と叱られたり。(※調子に乗るなよ!という意味)

【めぐせ】
みっともない。「その服、めぐせぇ~ぞ」とか。

【モダン】
洋服売る時など商品を褒める意味で「もだんだ~」と言ってた。英語の「MODERM」を「もだん」と読んだと推測できる。現代的?今時?などとにかく目新しい的な意味だと思われる。正直今でもあまり分からない。

【あがらい】
お客様を出迎える時、又はお家に入りなさい的な意味。

【ひまだれ】
時間を潰すという意味。「ひまだれして、ごめん」とか。(あなたの時間を無駄にしてごめんねという意味)

【んで】
「さよなら+またね~」という意味。「んでね~」とか言う。私は今でも使う!。

発音方法が文面だと伝わらないのが残念ですが、実は私も上手く発音できません。それでも幼少期の記憶で、祖母達ご婦人方が話していた言葉なのでよく覚えています。「ひまだれ」に関しては今でも結構聞く言葉で、来店したお客様が何も購入されない場合に「ひまだれして、ごめんね」など言われるときも普通にあります。

こんな感じで私も時々変な言葉を使います。何も意識しないで話すときに多いかも。日常のなんてことの無い出来事から、ほんの少しですが仙台の方言を紹介してみました。尚「いきなり」については、岩手県南三陸出身の友人が「いぎなし」という類義語を使うので、元々は海の言葉かもしれませんね。繰り返しますが、私の回りでは結構聞く言葉なので、今でも幅広い世代に使われているのではないかと思います(←若い人は使わないと思われます)。

「ふっちゃけた」という方言の話を書こうと思って始めましたが、気の向くままに書いていたら気持ち悪い位に長く続いてしまいました。いくらでも書き続ける事が出来そうなのでもう終わりにします。本当にどうでもいい話ですみませんでした。

本日は以上でございます。

[ カテゴリ:日記 ] [ ブログ記事一覧 ]