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質屋のスタッフブログ

2016年発行 パラオ共和国法定通貨 昭和天皇90周年公式記念貨幣

鴫原質店の弟さんです。

個人的には興味深い「昭和天皇90周年 公式記念貨幣」という品物を譲って頂きました。昭和天皇90周年 公式記念貨幣セット戦後を境に日本では、文化や思想や社会制度や教育、そして高度成長や近代化などなど、様々な事が大きく変化していく激変の時代であり、その時の年号が正に昭和でした(←生きてる訳でないので、文字で学べる程度の知識しかありませんが!)。令和の年号になった今、「昭和」の時代に興味を抱く若者はとても少ないのも事実ですが、昭和の時代を節目で祝うこのような記念品はとても多く、継続して製造され続けている事には、もしかして何か大きな意味があるのか?と考えてしまいます。そして来年には、多分ですが、100周年記念として色々でてきそう(←個人的な推測!)。

意味も無く「昭和」を語ってしまいましたが、この品物の付属品に、保管状態がとてもいい切手がついてます。昭和大礼記念切手昭和天皇が即位した1928年11月10日に発行された記念切手で、記載がある通り「昭和大礼記念切手」というもの。画像にある1銭5厘と3銭の他、6銭と10銭が発行されたみたい。「1厘」を千個集めると1円、「1銭」を100個集めると1円になるという、既に消滅した日本の通貨単位ですが、通貨について書く事も多いのでこの件は前も書いた事ありそうかな。当時の通貨単位である「厘」や「銭」が歴史的な標本になってる現状を見て、「円」という通貨は今後どのようになるのか、いつも考えさせられます。通貨の切下げや切上げ、デノミやデフォルトなど、世界を眺めれば最近でもおきてるし、通貨価値が不変なんてことは無さそうです。

厳重な木箱の蓋を開けるとこんな感じ。丁寧な梱包の金貨と銀貨金貨と銀貨が2枚あるけど、表面に透明素材の何かで蓋がしてあり、左下の方に光が反射して私の指が見えてて、なんか心霊写真見たい(笑)。取り合えず、この子達を鑑賞する為にも、この丁寧な梱包をこじ開けてやる事にしました。なんか画像がちょっとボケてるね(汗)。

そして取り出したるは、超~~カッコいい~~鳳凰さま。発行年数である2016年とプルーフ証明である「.9999」が下にクッキリと確認できます。金貨の表面のデザインこのデザインは前に調べた事がある【高御座(たかみくら)】。昭和天皇の即位にあわせて大正2年につくられたもので、紫宸殿の奥にひっそりと実在する、いつか見てみたい貴重な憧れでもあります。「Showa Emperor」がなんかカッコいい!。そして鳳凰の描写もイケてる!。

裏面はこんな感じで、「RAINBOW’S END」(虹の終わりにある国)その名もパラオ!。ポセイドンとマーメードらしき描写の意味は分からないけど、カッコいいからグッド!。金貨の裏面のデザイン南国の楽園として有名な国だけど、現地通貨はUSドルです。つまりこれはUS50ドルって事になるのか??。今のドルベースでこの金貨の価値は約1,700ドル位だから、通貨としては絶対使ってはいけない、金貨あるあるの奇妙なお話ですね。(※1オンス3,400ドルで計算)

銀貨のデザインはこんな感じ。銀貨の表面のデザイン天皇様に関わる様々な貴重品に記される、象徴でもある羽根を広げて天に羽ばたく2羽の鳩(?)かな~と最初は思ったけど少し違う・・・。左と右の鳥様の目つきが違うし、右側の鳥さんの足が3本ある。という事は!、右の鳥さんは日本神話ででてくる「八咫烏(やたがらす)」で、左の鳥さんは「金鵄(きんし)」さんだろうか?。調べ始めると没頭する人間なので、この鏡のようなものについては未解明で終わろうと思います。グーグル先生を駆使しても少し時間がかかりそうで・・・本業が忙しいからちょっと手抜きします!(汗)。

裏面は金貨と同じでちょっと残念かな。銀貨の裏面のデザインこっちは5ドルで、重さが違うと言えども、金属相場を考えるとこの銀貨は凄く高い気がする。金貨が50ドルで銀貨が5ドルなら金貨もらうよね。因みに素材価値になおすと5ドル銀貨が32ドル位(※1オンス32ドルで計算)、50ドル金貨は1,700ドル位なので、通貨価値としておかしいのは火を見るよりも明らかで、この不均衡を見る限りでは今現状の金(ゴールド)価格はバブルなのかもしれんね。

金貨と銀貨の説明書がついてたのでそのまま掲載させて頂きます。各種説明書金貨はたった500枚しか発行されていないらしい。記録に残せてラッキーかも。

事実関係はよく分かりませんが、性格が超曲がってる私はこんな部分に注目してみる。説明書の気になった文言見た目上は、パラオ共和国が昭和天皇90周年に合わせて発行してるようにみえるけど、実情として、日本側が費用を出してパラオ共和国の造幣局の許可を受け、発行してる可能性を想像してしまいました。むしろ、そういう風に書いてるようにも見えるけど、真実は如何に?。ま~そんなことはどうでもいいか。

パラオ共和国は世界地図でいうと、フィリピンの少し右側(←東って意味)にある小さな島々で構成される共和制国家。そして何故にパラオが昭和天皇の記念貨幣の発行を許可したかについて調べてみると、日本とパラオ共和国は深い歴史があるようです。背景としてパラオは第一次世界大戦後に日本の統治領となり、第二次世界大戦の敗北までそれが続いた事や、その後の継続した経済支援によりパラオ国内の発展を支援した事などを含め、様々な面で常に強調してきた日本の友好国という歴史がありました。パラオの国旗は日本の国旗の色違いのようなデザインで、それが偶然だとはとても思えず、両国間の関係を表すものなのかもしれない。天皇皇后両陛下がパラオの現地で、戦争によって亡くなられた人々を慰霊し、平和を祈念した記録が宮内庁(こちら)のページで見る事ができます。

今回はパラオ共和国の歴史を少しだけ見つめましたが、大航海時代の世界の流れに吞み込まれた過去がありました。大戦後(WWⅡ)の数十年の平和が当たり前だと思ってましたが、争いが絶えない過去の長い長い歴史を見るに、改めて「平和って大切」だと感じてしまいます。新たに始まった南アジアの紛争の早期終結を望みながら、雲の上の方々の聡明なご判断を期待し、世界の平和を祈り続けようと思います。でもさ~~、あそこの指導者って少し前に「戦などやってる場合でない!」と他国の指導者に明言してたけど(哀)、なんだかな~って感じ。私のような平民にできる事などありませんが、世界が平和でありますように!と祈り続けようと思います。

本日は以上でございます。



1970年 大阪万博記念金貨 歴史と現状の空想物語

鴫原質店の弟さんです。

今まさに話題性がありそうな品物を譲って頂きました。でもこれは前にも何度か見た事があり、以前に取り上げた可能性もありそうかな。EXP70記念金貨とはいえ、書き方的にモノの紹介で終わることは少ないので、ここ暫くの間に見続けてる事とこの品物を関連付けて【作り話】でもしてみようかしら。そんで今回の注目点は1971年!です。
【全てはお馬鹿さん(私)の妄想と夢物語で信憑性はありません事をご理解下さい】

その頃の日本は、戦後の焼け野原からの復興で世界中が目を見張る経済成長を遂げる中、1966年からは更に建設国債を発行し公共事業を拡大させ、後に「いざなぎ景気」と呼ばれる超好景気をむかえたようです。第1次ベビーブームの子供達が成長し、労働力が大幅に向上される中、道なきところに道(※インフラ)を造り続けるので、日本中に仕事がありふれ労働者全員が大忙しで大儲け!(←推測です)。世の中は活気にあふれ、第2次ベビーブームの一つの要素ともなったのかなと想像してます。そんな熱気あふれる経済を落ち着かせる為、1969年9月には公定歩合(現在の無担保コールレート翌日物)が6.25%に引き上げられ、景気は徐々に抑えられていく事に。現状では信じられない金利水準だし、労働に従事する事が確実に儲かるってところに、なんだか夢があるね!(※一応付け加えますが、週休2日制も8時間労働制も残業制度も整ってなく、ただ真面目に働く事が大前提の時代だと想像できる他、実際の労働環境は当時の方のみぞ知る!って事で。)EXP70記念金貨の裏面そんな経済状況での1970年3月、「人類の進歩と調和」をテーマに開催されたのが日本初の万国博覧会「EXPO70」。当時建設された岡本太郎さんデザインの「太陽の塔」は、50年経過した今でも万博記念公園(公式ページはこちら)にご健在です。この頃を調べて感じるのは「激変の時代だな~」という事と、祖父母と父母が凄い時代を生き抜いたという事かな。じいちゃん、ばあちゃん、父ちゃん、母ちゃんありがとう!、そして不出来な息子でホントごめんな~(涙)。

さて一応この記念金貨について触れておくと、18金で重さ13.4グラム、直径27ミリ(←※話の内容的にどうでもいい)。EXP70記念金貨の詳細話は戻って、公定歩合の6.25%を考えた場合、どうしても財政状況が気になり、日本の財政を調べてみる。「日本政府 借金 1970年」とグーグル先生で検索すると財務省が発表してるPDFデータ「1970年度以降の長期債務残高の推移」が見つかりました(こちら)。昭和45年(1970年)の長期債務残高72,592(億)円のGDP752,985(億)円で対GDP比10%との事。感想や私見を述べる立場にありませんので、日本の債務についてはここで終わりにしよ!。

ここ数年間、真剣に「円」という通貨を観察し続け、興味津々の私はその時の為替状況へ興味が・・・。※チャートはいつものトレーディングビューから(こちら当時のドル円チャートこの時代の大きな出来事はこんな感じ。
【1971年】
8月15日ニクソンショック。
12月にスミソニアン協定で1ドル360円から308円に引き上げ。
【1972年】
第一次石油危機。
【1973年】
円の変動相場制に移行。
第四次中東戦争勃発、石油危機に拍車(トイレットペーパー騒動!等)。
【1974年】
国内卸売物価は前年度比20.1%上昇、消費者物価指数20.9上昇で狂乱物価!。

僅か24年で1ドル約360円が約78円になった歴史を見るに、この10数年の出来事(←為替変動)など容易い事のように思えてきます。現状150円程度でウロウロしてる「円」という通貨は、国際情勢、特に米国様との関係において、場合によっては1ドル「100円」にも「200円」にもなりえる通貨(※対ドルに対してのみ)である認識は持ってた方がいいのかもしれない(※個人の感想です)。そして気になるのは、最近では国内米類の価格が【1971年以降最大の値上がり!】(←報道されてます)らしく、ドルに対し理由なき円高が進む状況も似てるよね。余命僅かのおじちゃん(←私)ではありますが、まだまだ小さな子供達を養っていく為にも、社会情勢と現状認識は続けていかなければ!!!。今後どうなっていくんだろう?。

そして話はブレブレで「ニクソンショック」へ(1971年)。通貨発行権限を持つ国が、意図的に通貨発行量を調節できる経済のスタートラインですが、このブログで何度も触れてる債務(←米国の)増加のスタートラインでもある。※他国の事は好きかって書ける(笑)!。米国債務のグラフ紙幣供給量の増加によるインフレにより、金融資産から受ける資本対価が増加し続けた結果、第1次と第2次産業が衰退し続ける経済構造がスタートして約50年。経済学上でペティ・クラークの法則と大学時代勉強した事がありますが、大学の頃は「スゲ~~つまんね~~」と思ってた事が、最近は凄く面白かったりする(※経済学部出身です!!)。海の向こうの大統領様がやろうとしてる事は、一部の資本家のみに資本が集まるり続ける経済構造の是正のように感じており(※完全に個人の見解)、何度も繰り返し拝見した大統領就任式の演説で最終目標を掲げてたように思えます。第1次・第2次産業に従事する人々が、お金があり余って使うところが無い!事を目指したいという発想が凄いし、日本にもそんな時代があったのでしょう。そして、1971年の歴史に残る出来事として、当時の大統領様がFRBバーンズ議長に対し「低金利政策」を要求。なんかコレって今もやってるし、米国債6兆ドルの借換が始まるまでの時間があと少しの状況で、市場を見ながらアレやコレやと日々変わる発言に世界中が釘付け状態。まだしばらく続きそうだけど、今後どうなっていくんだろう?。

そんな世界中を巻き込んだ変革への無謀とも思える挑戦が、日本の大阪万博の時期と一緒というのがなんか不思議だな~って思ってい矢先、この品物「EXPO’70大阪万博記念メダル」が目の前にでてきたのもまた不思議。ただ、その変化の初動さえもが、世界中の人々の生活に対してあまりにも影響が大きく、私も被害者の一人だったりする(哀)。世界経済の中心地の今後の変化が、他国の現状の経済活動を減衰させる可能性もあり、その派生による大きな災いが生じない事を切実に祈ってます。万博って確か「平和を祈る祭典」でもあったように記憶してますが、兎にも角にも、世界が平和でありますように。どうなるかなんて今後次第だけど、今回の件がもし成功すれば、将来の円の需給を益々悪化させる気がする反面、失敗すればその先にまってるのは・・・?。米国様の高金利・高債務・通貨安に加え、金(ゴールド)価格上昇という構図が【歴史上のあの時】と似てると感じてる方は多いのではないでしょうか?。ホント今後どうなるんだろうね~。マジで老後ガ不安だヨぉォ~~~!。

※最後に一応付け加えますが、【大阪万博と1971年との意味も無い連想物語】で、タダの作り話と個人の感想である事、何卒ご理解下さい。

本日は以上でございます。



タークス カイコス諸島 コロンブス 500周年記念 5クラウン金貨 

鴫原質店の弟さんです。

お店で買取したペンダントヘットに珍しい金貨がついてたので記録しておきます。お店で買ったペンダントトップ需要がとても多い品物でですが、この金貨を調べ居たい・・・・という欲望が沸きあがり、どうしたものかと真剣に悩みました。

爪をそっと起こしてコインだけを取り出し、そして鑑賞後に戻す!という作戦を実施しようと試みるも(汗)。爪を立てた風景爪のつける場所悪すぎでしょ・・・。全部の爪を立ててもコイン取れないじゃん(涙)。そんで、最後に「えイ!!」とやってしまってこんな事に。ま~しょうがないや(開き直り)。

そんで取り出したるものがこちらの、5CROWNS金貨!!。クラウンってなんだ?。金貨の裏面に描かれたコロンブス金貨に書かれてるのは、Columbus Sighing the new world(コロンブス、新世界にため息をつく)。コロンブスが新大陸発見から500周年を記念するメダルや金貨は多くありますが、その一つですかね。ただ、この金貨は凄く珍しいものみたいで、グーグル先生にも掲載がない!。全知全能のグーグル先生の一部となるべく、ここまでの損害を被ってでも、やりきる価値がある!!と信じよう(笑)。

発行元はタークス カイコス諸島(TURKS AND CAICOS ISLANDS)。無知な私はこの国を知らず、グーグル先生からご指導を受けます。金貨の表面西インド諸島に属する40程の島々で構成されてる国みたいで、イギリスの海外領土、首都はコックバーン クラウン。イギリスの塩採掘者が住み着いた事により町が建設され発達したとの事です。現在の使用通貨は米ドルで、金貨や銀貨にのみこのクラウンという言葉が使われみたい(←間違ってたらゴメン)。女王陛下がレリーフされた金貨を調べると、17世紀以前の大航海時代の歴史に触れる事が多く、個人的にとても興味があります。原住民はどうなったんだろう?などと空想すると結構おもろいけど、この島は無人島だったのだろうか?。大体の人にはどうでもいい話だけど、描かれた女王陛下様のお鼻が少し高くないですか?。耳の描写もちょっとどうなんだろう。

金貨のスペックはこんな感じ。金貨のスペックAu999(24金)で直径約1.4cm、重さが1/25オンス。1.25グラムの表示があるけれど、1.244グラムなのでご注意を。表示が無いので1/10オンスと勘違いしないよう、直径はしっかり計測する事が大事かも。

グーグル先生の地図でタークス カイコス諸島の周辺を見ると、大航海時代の歴史をとても感じられます。元スペイン領土だったりフランス領になったりイギリス領土だったり、覇権争いの歴史が・・・。国として成立してない島や土地は、先に見つけたもん勝ちの時代なので、今考えると凄い話です。そして統治されていない地域の住民は、見つけた者の資産(※奴隷制の時代)だから、今では理解できない世界感。この島々でも色んな事が起きてきたのだろうが、今現状の風景をグーグル先生で見る限り、、まさにカリブ海に浮かぶ楽園都市!。お金持ちが沢山集まりそうで、景気は凄く良さげ・・・などと、何も知らないのに空想に浸ってしまいました。エリザベス2世がレリーフされた金貨は、色々な学びの機会があるので、何となく調べてしまいます。国が形成された歴史や、その背面にある権力争いや人の価値観などなど、今の世界感では知らない方がいいのかもしれない一面があるものの、それもまた一つの事実(歴史)でもあります。ただ、いつも心から思うのは、どうか世界が平和でありますように!って事ですかね。

本日は以上でございます。





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