質屋のスタッフブログ
2025年01月07日
鴫原質店の弟さんです。
新年あけましておめでとうございます。元朝参りで「世界平和」を祈りに行きたかったのですが、娘様が流行り風邪にかかり、元旦と3日の両日に長蛇の列ができていた救急病院に通うなど、缶詰状態のお正月でした。世界平和も大切ですが、健康が最も大切であると認識させられた数日間です。いつ何が起きても不思議ではない年齢である事をより自覚し、日々大切に過ごしていこう!など、元日より考えさせられました。今年も引き続きブログを続けていこうと思いますが、題材に関しては、その時思う事をダラダラと書いていくだけなので、あくまでも個人の見解で、所詮はブログという事をご理解お願い申し上げます。尚、内容については見るに値しない事は自覚してますし、私程度の人間の思考回路で見えてる風景に関する私見なので、正解かどうかなど分かりません(※日々勉強です!)。
2025年の初回の更新は趣味の世界から妄想劇をパチパチ書きますが、大体の方はつまらない小難しいお話なので最初にお詫びします。物価を含め、様々な事に影響する為替(ドル円)は両国10年債利回の金利差に連動して動いてる状況に変化はなさそう。日本の10年債利回りが徐々に上昇してる点には注目です。
全世界通貨の殆どがドルに対して下落してるのが現状で、2023年10頃も同じ状況だった。情報発信が多角化してる今、色んな方の意見が簡単に聞けるけど、【今現状は】この相関がしっかり確認できるので、じっと我慢の子で様子を見ていこう。通貨とこの金利相関関係が崩れたら、色々考えて行動しようと思ってます。【※チャートはいつものトレーディングビュー(こちら)から】
10月末の日銀決定会合議事録が12月24日に掲載されてました(こちら)ので、一部切り抜きさせて頂きます。私生活に凄く影響する事なので、是非、原文を読んで頂きたく、グーグル検索で「日銀 議事録」をググって下さい。凄く沢山の資料が掲載されており、学びの場にはもってこいです(※読んでも私には理解不能!)。
10月のブログで何となく触れましたが、アメリカの急激な利下げの件が、10月末の会合でも議題にあがったようでした。ただこの話って、2カ月前の話なので情報的にもう古いかも。表面上は衰えを感じないアメリカ労働市場ではありますが、2月の年次修正は確認しときたいところで、今後も要観察かな。失業保険の継続受給者数が増えてるサインが意味するところを考えるけど、どうなんだろ。ただ、今はインフレ加速の可能性もあり、アメリカ様の長期金利の上昇が今月は続く可能もあるように思えてしまいます(涙)。そして、この件もまだまだ継続中で、先の事など多分誰にも分からない。
この部分はなんだか複雑な気分になりました。
世界中で利下げをする程度を模索する中、世界でたった一つ利上げを模索する稀有な日本という存在と、楓のように通貨価値が変わる円という通貨の流れについて、今後も考え続けよう。金利上げても円安過ぎても円高でも、必ずどこかに影響があるので、決断する方の考え方を理解するように勉強中。ただ、もう需給とかの話ではなく、2%の物価安定上昇だけを目的に動いているようにも見え(←個人の感想)、この文面の意図って凄く悩んでしまいます。政策が思う通りに動けばその分、私の握りしめている1万円の実質価値は下落するという現実が悲しく、そんで、インフレ下でリスク資産が上昇するのは理解したとして、数年後に必要な子供達の学童費用などをそこにぶち込める兵(つわもの)でもなく、そんな国民は多いのではないだろうか?。
日本の金利を決める会合で、こんな事が議論されてる事が面白いですが、これからの為替変動に影響する部分でもあります(※景気減速の政策金利低下)。
この点に関して、2023年にも米10年債が5%程度になっていた点を考えると、そこまでは上がっていきそうな可能性もあり、それを超える事もありうる?(※個人の感想)。そんで、アメリカ様がそれでも景気がよく、インフレ加速で景気拡大の時は、日本側は手詰まりで酷い円安の可能性はないのかしら?。私は頭がが悪いので、どうなるかなどさっぱり分かりませんが、国内が通貨安の後を追って金利高という循環になると、とても酷い事になりそうな気がするけど、何とかするんでしょ、キット!(※これを目指す可能性もあるし、短期金利上一定以上げられない?)。アメリカ様も高金利環境下で巡り巡って色んな債権の借換失敗で、多くの地方銀行から全てに波及する可能性もありそうだけど、何とかするんでしょ、キット!。もしそうなれば、超絶円高チャートが拝めそうだけど、それは悲惨な結末だし、やっぱり何とかするんでしょ、キット・・・。一体どうなるのかな~分からんゾ(汗)。
すっごく色々悩んでそうな植田先生達は、国内利上げに関して、一昨年は「チャレンジング」、昨年末は「1ノット」と、どのように受け取ればいいのかよく分からない言葉が面白いけど、はっきり言って何言ってるか私の脳みそ程度では理解不能です。12月の議事録を早く見たいと切望してますが、今月(1月)の会合では、米国経済の加速した時の話とか、大統領様の政策の話(日程的にまだかな?)とか、ヨーロッパの話とかでてないかな~など、小説のストーリーを先読み気分で楽しんでます。そもそも何故に議事録を2カ月も遅れて発表するんだ~~?。リアルタイム又は数日後だったら、個人が色々調べる必要もなくなるから、と~~っても楽なのにね。
今月も色々な経済指標の発表があって時間を多く費やしそうだけど、半分趣味の世界になりつつあるので楽しみだったりもします。向こうの議長様が、金融政策は物価安定目標のみを焦点にし、政府債務や財政赤字を考慮しないと明言してるのをユーチューブでみました。「米財政は持続不可能」との発言は、昨年も多くの関係者が発言してましたが、それに少し関連し、債務上限撤廃案を次期大統領様が繋ぎ法案の議案にしてたけど、議会は否決した!。この件は近々騒がしくなりそうなので、解決方法を含めて日々傍観していこうと思います。先ずは10日と17日の動きと、20日からは何がどうなっていくのだろうか。仕事にも色々影響しそうだし、特に将来の自分の生活に大きく影響すると考えているので、心して学んでいこうと思います。(※書いた後、固有名詞を部分的に外しました。)
年始から意味不明な妄想劇を繰り広げましたが、質屋丁稚が空想する夢物語の話であり、信憑性は1ミクロンもない事をご理解下さい。本日は以上でございます。
2024年12月17日
鴫原質店の弟さんです。
当社に新しい機材が導入されたので「質屋の道具」シリーズとしてご紹介します。
こちらはエビデントのVanta蛍光X線分析計というもの(メーカーページはこちら)。正直、信じられませんが社長様が買っちゃったみたいです。
大きな箱が目につきますが、本体はこちらの鉄砲型の方。
家庭用ゲーム機にもありそうな色合いと、子供達が使う電動水鉄砲のような見た目とは裏腹に、この子はすっごく重たくて筋トレの道具にさえ使えそう。コヤツを何と呼ぶか考え中ですが、そのうち誰かが「あだ名」をつけるのでしょう。
そしてこちらはFSの世界か・・・・?。
映画やアニメで見た事あるあのマークが(汗)。誤った使用方法をしてしまうと被爆するようです(哀)。
そんな話をしてる中、【新入社員のAK君が最新鋭の武器を捕り、即座に身構えた!!!】。
「X線をくらえ~~」とでも言わんばかりで恐怖心が芽生えますが、これは使い方のレクチャーです。重たい本体を持つときに、落下防止を目的に結束バンドを手首にしっかり巻き付ける練習で、本当に重たいのよ。私のようなオッサンには扱いが大変で、気合を入れて持たないとギックリ腰になりそうだ。
お掃除をしながら、道具コーナーの模様替えが完了。
持ち運びをして、ハンドガンタイプで使用するのが主流のようですが、箱状のボックスに本体を接続し、この形状のまま使用する事も可能で、オプション品みたいなものかな。このボックスがX線の拡散を防ぐとともに、スペクトラムを増幅するとか。使う頻度は下に追いやられた2つの方が遥かに多く、その二つが少し使いづらくなった気がするので、今はこの配置の上下を変更した方がいい気がしてます。
使い方の一例として、最初にやってみたのは、先月からブログに何度か登場頂いたインディアンコインの偽物君!。
判定結果はCu(銅)43.73%、Zn(亜鉛)13.74%、Au(金)42.53%との事。X線分析機の焦点距離は30ミクロンで、ミリ換算にすると0.03ミリ。スペクトラム増幅により40ミクロン位までは判定ができるとの事で、その判断距離は0.04ミリ。なかなかシビアな道具ですが、例えばインディアンコインの金属構成はAu90%のCu10%の21.6金という知識があれば、この機械だけでも直ぐに判断可能となる訳か。ま~言うても焦点距離を考慮するに、これだけに頼るとひどい目みるのは間違いなさそうです。分析してるのは表面部分の構成比でしかないので、結局は人の見る目と知識が最低限必要だね。
導入されたばかりなので、効率的な使い方が沸いてきませんが、これから試行錯誤して偉そうなコヤツをこき使ってやろうと思ってます。時計のステンレス構造の分析やブランドバックの金具分析にも使用可能なので、真贋鑑定の補助役での活躍を期待!。宝石に関しては、例えば水色のトルマリンを分析し、「銅やマンガン」が構成成分で確認できれば、ソーティングの事前段階で「パライバトルマリン」の判定がでる事が分かるので、品物の見積をするときに少し強気でイケるかも。何にせよ、これから色々と使い方を検証していかねばなるまいよ!。とはいえ、購入費用をペイできる可能性は絶望的で、費用対効果は超絶ウルトラ最悪な感じがします。ただ、上手く使いこなせレバ・・・その効果は高まっていくのかな?(焼け石に水!)。ま~既に設置されているので、これから長い時間をかけて色々と戯れ、存分にその性能を活かしてあげたいところですね。
本日は以上でございます。
2024年12月07日
鴫原質店の弟さんです。
今回はお店で買取したペンダントヘットについて。最近コインの話が続きますが、目の前にあるものをその瞬間に取り上げているだけなので、ご興味があればご覧ください。
これは金貨らしきものに丸環を溶接した手抜きのアクセサリーですが、硝酸テストの結果をみるに、一応は高純度の金(ゴールド)が入っているようでした。尚、金品位を示す刻印はどこにもありません。
そしてジョージ5世の肖像が描かれているこの子は、実はとても凄く珍しいお品物。
だけど、なんか「グニャ!」って底部が曲がってるんですよね。一応ですが、もし本物であれば、22金で19.3ミリの重さが3.98グラムの金貨さんです。
そしてこちらも違和感を感じます。
何だか全部がチープに見えて、スレて削れてこうなるのか?。これが金である事こと以外はやっぱり全く分かりません(笑)。そしてやっぱり外枠が見た事ない形状をしていて不思議な感じ。見た事ないから分からないけど、たぶん加工されてるよね。
ちょっとアップで見てみましょう。
なんか今まで見てきた彫り方とはちょっと違い、この子は少しショボい・・・。本物だったら、110年前に製造されたものだから、こんなもんって言えばこんなもんか?。スレて削れて減っていくゴールドの定めかも。
そんな事をパチパチ書いてた数日後、都合の良い事にソブリン金貨をお店で買取しました!。
「類は友を呼ぶ」か・・・。2度ある事は3度あるっていうし、次は何が来るか楽しみですね。但し、大きさの違う7.9グラムの金貨で、単純比較していいのかどうかは分かりません。
この金貨には、随分前にブログで取り上げた記憶があるヤングエリザベス様が描かれてます。
崇拝する女王陛下鑑賞は趣味のような世界ですが、今回の目的とは異なるので、スルーして先に進みます。確認だけしておきたいのは枠の形状ね!。違いは一目両全です。
そして本題の「聖ジョージの竜退治」。
これは1981年の金貨だけど、やっぱり上に画像を載せた金貨とは全然違うよね(笑)。大きさが違うだけでこんなに表現が違うってあるんかね?。でも「使用型金貨」と「保管型金貨」の違いもあるので、後程触れたいと思います。
ソブリン金貨の竜退治って、細かな描写がとても素敵なのさ。
ナイトさんとお馬さんの筋肉モリモリの力強さや、お馬さんの股間あたりに意味ありげに描かれている突起物、ドラゴンの胴体や顔の描写、そして右下に刻まれる「B P」の小さな文字は大きなポイントかな。平面で描かれているのではなく、高低差を用いてレリーフされている点も見どころです。とはいえ、長年の保有により色々削れてたり、金が足されてたり、やっぱり判別は難しいのがアンティークコインだったりもする。とはいえ、この表面を摩りまくった結果、上部で取り上げたような状態になるのかどうかも興味深いところです。インディアン金貨も原型が無くなっていたので、そんな事があり得る可能性があるのが面白いところかな。110年前だもんな・・・、やっぱりあり得る話に思えてきます。
イギリスのソブリン金貨において「セントジョージの竜退治」と呼ばれるこのデザインは、1816年から1917年までは金本位制の元で実貨幣として、1974年からは地金型の金貨として造られ続けてます。金本位制の元で使用された実貨幣を見る事は殆ど無く、今でも多く見る事のできるのは1974年から製造されてる地金型金貨の方。よく見るその金貨は敬愛するエリザベス女王様がご年齢に応じて描かれており、「竜退治」は同じだから何度も見てきました。ソブリン金貨の場合、品位はau0.917の22金ですが、上部で取り上げた金貨っぽいやつは、最終的に22金という結果がでております。今回取り上げた小さなソブリン金貨について、「最初こそ何だこれ?」とも感じましたが、実貨幣であった事を想像すると、心から興味を抱き嬉しくなります。違和感を覚える外枠の部分は、ただ単に加工されてるだけの可能性もありますし、もしくは「こういうもの」だった可能性も否定できないよね。110年前のイギリスは、世界を支配する大英帝国の歴史があり、植民地政策により世界を治め、世界中でエリザベス女王陛下の金貨が造られるきっかけになったイギリス連邦を創り上げた時代です。この金貨で何が買えたのか・・・やっぱり空想に浸ってしまうな。本物かどうかなど知る由もありませんが、実貨幣のソブリン金貨を次に見る機会があれば、今回のモノと比較してみたいと思います。
本日は以上でございます。