2019年11月05日
鴫原質店の弟さんです。
11月3日の休日日記でございます。長男をスポ小の体育館に送っていき、その足で長女と次女と公園で戯れるといういつもと全く変わらない休日ですが、公園のすぐそばにある「海岸公園馬術場」によってきたので施設の紹介を兼ねて書きます。
こちらの馬術場は東日本大震災で全てが津波に飲み込まれ、2018年7月に再建された施設です。
場内には沢山のお馬さんがおり、乗馬レッスンや餌あげ体験などができるようです。目の前で馬を見ることなどないので、子供達にとってもいい体験になります。
宿舎から馬を連れ出し、車に乗せておりました。目の前を通り過ぎるお馬さんの存在感に圧倒されます。
お馬さんがアスファルトをあるくと「パカッ パカッ」と音がするので子供も面白がってついていく様子がとても印象に残りました。「どこにいくのかな~」と子供は不思議に思ったようです。
入っていいのか悪いのか分かりませんが子供が宿舎に特攻していきました。用務員のおじさんが食事を与えているところで、とても丁寧に、そして親切にお馬さんのことを色々と教えて頂けました。「先日、中央競馬を走ってきた!」と誇らしげに紹介されたのはディープインパクトのお子さんとお孫さん。
お馬さんが食事に夢中だったので折の中に携帯電話を突っ込んでパシャリと撮影。顔を撮るのを忘れてましたけど(笑)。というか中央競馬を走る現役のサラブレットの宿舎に、私どもが入ってよかったのかどうか?普通考えるとダメですよね(すみません)。
もう1頭、本当に誇らしげに説明してくれたのがこのキャンディというお馬さん。
東日本大震災のとき、津波に飲み込まれてしまいましたが、無傷でこの場所に戻ってきたとか。事務所にある震災時の記録にもしっかりと記載があり「津波に耐えた奇跡の馬」として各地のイベントで紹介されてきたということです。
休みの日に行くことが多い冒険公園広場の隣にあるこの施設ですが、想像以上に楽しいところでした。ただ馬を見に行くという目的で入っていいところかどうか分かりません(多分ダメだと思います)。次の機会に色々と聞いてきたいと思います。
以上
2019年11月02日
鴫原質店の弟さんです。
昨日は最近お店で買った喜平ネックレスを軽く磨いていました。
これから10本くらいですがお店に並べます。


基本的に「¥4,500×g(税込)」で値札を作成し、現金支払時は3%値引きと最初から書くので、現金支払の販売単価は¥4,365/g(税込)となります。
11月1日のK18の溶かし単価は¥4,233/gなので販売することで1gあたり132円の利益増幅になります。
例えばこういう重いものだとこのg単価でそのまま値札をつけます。
店頭の値札は¥646,400で作成しました。消費税の減額分を計算しませんが、単純計算で¥18,400も粗利がでます!でも売れればの話です。重すぎるものはなかなか売れません。だって65万!ですよ。
また別に、このように軽いものはちょっとだけ値段をいじります。
ちなみに重さだと店頭価格は¥40,000で作らせて頂きます。グラム単価で計算すると¥4,820位ですかね。
高すぎるぞ!と怒られてしまいそうですが、8.3gで132円の儲けといっても約¥1,100です。
磨く為に使う研磨粉やローターの電気代や、すり減るバフ粉、金製品のさび落とし液体や購入時のケースや袋など、販売する為に色々な消耗品を使っています。また、磨いたり値札作ったり店頭に並べたり接客したりなどなどの人件費も考えると、重いものと同じ単価で小売りすることで赤字になります。なので感覚的に千円位ではありますが会社に利益が残る計算をします。本当に殆ど儲かってないですね(笑)
ではなぜ売るのか?
実はこの重さの軽いネックレスがいつも店頭からすぐ消える人気商品で、入ったら買いたいというお客様が多い為です。営利目的というか、お客さんの喜ぶところが見たいとかご要望にお応えして!というのが本音ですかね。「高い!」と言われるお客様もおりますが、喜んで購入されるお客様がいるのも事実。単価は高いかもしれませんが、20g以下のネックレスは本当にすぐになくなります。
前回は相場の急変について色々書きましたが・・・・、もっと金相場上がらないかな~と思う今日この頃です。思う事をだらだらと書いただけで目的など全くないブログ更新でございます。
今日も鴫原質店のブログを見て頂きありがとうございました。
2019年10月31日
鴫原質店の弟さんです。
今日は前回の更新時に書いてみるといった相場の下落について。でもその前に金の価格がどれくらい上昇したのか?2019年だけに注目してみてみましょう。
指標にするのは田中貴金属さんのインゴットの小売価格(税込み)です。
2019年1月の最安の24金インゴットの売値(税込グラム単価)は¥4,521
そして今日、10月28日の24金インゴットの売値(税込グラム単価)は¥5,810
約11カ月で¥1,289も上昇しているのです。
それをグラフで表しているものがこちら。


(田中貴金属さんのホームページより)
グラフを見て頂くと分かりますが、今年だけではなく、昨年(2018年)7月からどんどん上昇していったことが分かりますね。金価格の上昇理由は私ごときには全く分かりません。所説を書いてあるページが沢山ありますが、理論的に全て理解することはできず、今後の展望を100%予測することも難しいのではないでしょうか。とにかく相場が急騰したという事だけは分かります。
次に私が実際に体験した2008年の出来事を書きます。
最初は南アフリカのプラチナ鉱山でストライキが起こったというニュースを背景にプラチナが緩やかに上がり始めました。その後、突然その上昇速度が増していきます。毎日色んなネットニュースを見ていましたが、どれが本当なのかなど分かるはずもありません。

そしてグラフの通り、たった50日でグラム7千円の価値から3分の1程度の価値まで一気に下がり続けました。プラチナ相場が毎日500円も平気で下がるうえに、その日の相場が何度も変更されます。お客様から買うと次の日大幅な赤字になるとても恐ろしい状況だったのを今でも覚えています。先物取引で莫大な利益を得た方や全てを失った方もいたことがニュースになりました。
金相場も同様に急落を見せたことがあります。(下記グラフ参照)


私は産まれて間もないころなので、その高騰と急落の背景は知りません。色んなページに色々書いてあることだけではなく、様々な見えない背景があるのではないでしょうか。金もプラチナもパラジウムなどもそうですが、上がったものはいつか下がるという経験をしていますね。
ではこの金相場の上昇は私たち質屋にどのように影響しているか。
相場がいいと売って頂いた方に「高い」と褒められてなんか嬉しいし、あと必然的に買取の量も増えます。粗利率を一定にしてやっているので、相場が良いと売上単価自体が上がり利益も比例して上がります。また店頭に展示していた商品の価値が上がります。溶かす値段が店頭販売価格を越えた商品がいくつもあります(値札作り替えましたが)。いい事ばかりに見えますね~(笑)
逆に私たちが販売している商品に関しては少し大変です。このような相場だと昔の値段を知っている方は今の値段ではなかなか買ってくれません。喜平ネックレスをお探しのお客様はとても多いですが、店頭販売価格を見ると「高いな」とおっしゃる方も多いです。店頭価格は税込で¥4,365/g(現金支払時)。ちなみに溶かす金額は本日¥4,213(10/29)。小売りだけで見れば粗利率3.6%です。この売値はは中古の喜平の業者卸価格よりも安いです。50gの18金のネックレスを¥218,300で売った時の粗利が¥7,500。ここから更に消費税を支払います。利益など殆どありません。それでも「高い」と感じられてしまうのです。
今はまだ相場の上昇傾向があるので、利益は剥離ですがどっしりと構えて販売しております。でも、もし仮に相場変動の兆しがあれば、最低でも元金は確保しなければならないので商品原価を見ながら店の物をどんどん溶かしていきます。つまり店頭から商品がどんどん消えていきます。安くなったら買いたいというお客様には申し訳ないのですが、相場が安くなった頃にはお店の大体の物はインゴットへ姿を変えてしまうのですね。
ただ、質入で預かっている品物に関しては勝手に手をつけることはできません。そして相場が急落した時は質入したお客様も受けださない方も増えます。そういう意味で質屋はかなりのリスクを負っていることは間違いありませね。それでも金が上がり続け利益が倍増されたことも踏まえると、長い年月で見れば結果して同じことなのでしょうけど。
私どもにできることは、相場に合わせて細々と売買を続けていくだけです。上がったものはいつか下がるはずです。金相場がどこまで上昇を続けるかは分かりませんが、プラチナの時のようにこの状況から一気に駆け上がる可能性は十分ありますし、だらだら下がるかもしれません。ただ一気に相場下落があった場合は、買取も減り、そして商品自体も減っていくので、今までとは違ったやり方で売買をしていくしかないのかもしれません。常に模索の繰り返しです。
地金相場に関して、そして相場急落時の当店の対応など、思うままに書いてしまいました。
絶対に二転三転して読みづらそうですね(笑)お許しください。