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質屋のスタッフブログ

久々のボーリング

鴫原質店の弟さんです。

6月23日の休日はコロナワールドで子供たちとボーリングをしてきました。先週の土曜日に地区の子供会行事で息子がボーリングに行き、とても面白かったらしく、もう一度行きたいというので家族全員で行ってみた感じです。

コロナワールドに行ってみると何やらイベント中。子供のゲーム代が2ゲーム無料になるようです。boul1boul1

正直言ってボーリングを最後にしたのがいつなのか分からないくらい触れていない遊びです。靴の貸し出しも自動販売機みたいなところで借りるようになっていて時代の変化を感じます。boul2boul2

昔と違い子供たちが投げるときだけガーター防止の柵がでてきます。boul3boul3その上子供専用の発射台まで用意してあり、小さな子供でも楽しめる遊びになっていました。

やったことのない遊びに大はしゃぎです。変な回転をかけなければちゃんと真ん中に飛んでいくのでたまにストライクがでるところも刺激的ですboul4boul4

とはいえこれではただの玉転がしです。やはりといいますか、2ゲーム目の3セット目には小さな子供は飽きて公園に行こうとぐずります。もう少しで終わるのでアイスを買い食べさせてました。息子さんが代わりにバンバン投げられて満足したようです。

 
後で気が付いたのですが料金プランが昔と大きく異なっています。1ゲーム料金が650円、3ゲーム料金が1,500円、7ゲーム料金が1,700円。その他会員料金などもあるようですが、長く遊べば安くなるようなプランになっているようです。その他、夜10時以降は1ゲーム200円などなど。

昔と比べると本当に料金が安い。
けど7ゲームもやったら体は一体どうなるのだろ?
それ以前に飽きずに続けられるの?
安いからいつまでもやりたいという感情が起こりえる競技なのだろうか?

いろいろ不思議に思いますが息子がまた来たいと言っているので今度は多めのセット回数でトライしてみます。

以上



質屋の道具「試金石と硝酸」その2

鴫原質店の弟さんです。

質屋で使うアイテム紹介。「試金石と硝酸」その2です。
前回の「試金石と硝酸」で触れましたが、金の純度の違いによる試金石の痕跡について、24金の指輪が入ってきたのでできるうちにご紹介します。

最初はK24-K22-K18-K14-K9の5種類を使おうと思いましたが、このK24の指輪ももう溶かしてしまうので今あるものだけでやる事にしました。

今回用意できたのはこちら。
konseki1konseki1左がK24、中央がK18、右が14Kと刻印があります。

これらを試金石に擦った跡がこちらです。
konseki2konseki2微妙な色の違いが分かりますね。純度が高いほど黄土色に近い痕跡が残り、純度が低いものほど白が混ざってくる感じでしょうか。要するに金をこすれば黄土色が残り、それ以外の金属の場合は大抵白くなります。

そしてこの痕跡に硝酸をかけてみます。
konseki3konseki3全ての痕跡が黄土色になりました。これが金そのもの色です。硝酸により他の金属が溶けて金の部分だけが残るので、たとえ何金だろうとも理屈的には同じ色になります。

そしてもう一つ着目したい点が痕跡の大きさの違い。試金石に金が入っている物体を擦りつけたときに、純度が低いほど金以外の金属の痕跡が付きますが、硝酸をかけるとそれらが溶けてしまう為に痕跡の形が変わっていきます。例えば最近よくあるK9などの金属では、痕跡の大半がなくなり、わずかに黄土色の部分が残るだけです。これって前回試金石の使い方でご紹介したメッキ時計の痕跡の残り方と殆ど変わらないので、慣れていない方や理屈が分からない方だと判別方法としても役に立ちません。それ故に視認検査や比重やら試金石やら様々な観点から見ることが金の判別には大切なことなんですね。
 

ただ、そんなことを言っておりますが、私たちは比重計やら硝酸やら試金石など頻繁に使うものではありません。殆どのものは見るだけで査定を決めてしまいます。使うのは何かしらの違和感があるとき。直感的な重さや色、傷のつき方などなど色々ありますが、やっぱり駄目なものは何かに気が付きます。仕事なので当たりまえですが。

そして今これを書きながら一つ間違ったな~と思ったことがありました。
擦りつける回数が一定ではなかったことに気が付きました。18金と14金の違いが若干分かりずらいので一応補足しますと、18金の痕跡の形はほぼ残るのに対して、14金の痕跡の方は特に中央部が消滅しております。同じ部分で5つの線を引くような痕跡を残したりするとよいのかもしれませんね。

さてどうしましょう?
試金石と硝酸その3も書こうかな。
プラチナと硝酸の関係について全く触れていなかったことに気が付きました!
少し考えておきますね。

今日は以上です。

ダイヤモンド/宝石/金/プラチナの買取・販売は仙台の鴫原質店へ。
お見積も無料なので気軽にご利用下さい。
適正価格にて取り扱いさせて頂いております。



質屋の道具「試金石と硝酸」その1

鴫原質店の弟さんです。

質屋で使うアイテム紹介。本日は「試金石と硝酸」についてサラサラと書きたいと思います。題名でその1と書いたのはその2も書きたいからです(笑)

当店の試金石と硝酸はこんな感じです。
sikin1sikin1試金石と硝酸について詳しく知りたい方はググって下さい
(文面が長いとよく言われるのですみません。)

今回私がしたいのは使い方の説明です。
用意したものは壊れた金メッキの時計と18金の指輪。
sikin2sikin2上の画像のように試金石に擦りつけると、その後が明確に残ります。

そこに硝酸をかけます。本当に少しで十分です。
sikin3sikin3メッキ時計の跡は徐々に溶けていき跡形も消えてなくなります。
でもうっすらと残りましたね!(←最後の方で触れます。一応意図的にやりました。)

そして金の部分はしっかりと残ります・・・・・と言いたかったのですが?
薄くなりました(^-^:)あれれ?(これは事故です)

なんだこれ?と擦りつけた指輪を見ると「カルティエのトリニティリング」のホワイトゴールドの部分のようです。画像にしっかりと証拠が残っております!(繰り返しますが事故です)

溶かす金属用に入っていたものを拾ってきただけなのですが、なんかネタになって得した気分です。気を取り直して同じ指輪のイエローゴールドの部分をもう一度擦りつけ硝酸をかけます。sikin4sikin4(写真取り直しました・・・・こんなので時間かけすぎですよね)

上記画像の青〇の部分でしっかりと消えずに残ります。
これで目的が達成されました。簡単に説明すると金は硝酸に溶けないことを利用した科学的判別方法です。

ちなみにプラチナも硝酸には溶けません。ステンレスやニッケル、銀や銅は徐々に溶けていきます。ホワイトゴールドは75%が金で残り25%が他の金属(ニッケルや銅やシルバーやアルミニウムなど配合は様々)でできており、試金石の表面についた金属が金以外の溶ける金属であれば、先ほどの失敗談のように薄くなっていきます。

ちなみに慣れてくると、試金石の跡をみることで金の純度の推測も可能で、純度が高ければ高いほど黄土色で純度が低いと白っぽく痕跡が残ります。

でも、この話は試金石と金属が接触する部分の金属の話である事を忘れてはいけません。例えば24金のメッキの表面1ミクロンくらいは24金です。その表面の部分を試金石にのせて硝酸をかけても溶けないことは簡単に想像できますよね。実際にメッキの腕時計の痕跡がうっすら残りました。これは表面のメッキ部分(メッキでも金です)が残ったのだと推測します(=他の金属の可能性もありますが)。

ちなみに最初に薄くなったホワイトゴールドにも同様のことがいえまして、実はこのように試金石に痕跡を残す場合の方法にも、より間違えを避ける為のコツはあるのですが、これに関しては考え方が色々分かれるので書かないでおこうと思います。

最後になりますが、硝酸はとっても危険な劇薬ですのでご注意下さい。例えば試金石の上にたらしたままにしておくと、または、瓶の蓋を開けっ放しにすると気化して空気中に分散します。こんなものが体に入って健康にいいわけがありませんので保管には十分注意が必要です。
sikin5sikin5当店では暗い倉庫の棚の奥にひっそりと瓶の中に瓶を入れて保管しておりますが、この瓶を入れている瓶が、気化した硝酸により2年くらいで溶けていく恐ろしい様子を見ております。硝酸を入れている瓶の蓋をしめていてもそうなってしまいます。地震がきて瓶が最悪倒れないようにとテープで瓶が固定されている徹底ぶりです。

今日はここまで

書き始めから考えておりました。その2では金属の純度ごとの試金石の痕跡をお見せしたいと思います。素材が集まり次第その2を書きます。

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