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日銀の金融システムレポートから考える「物価と金利と暮らし」

鴫原質店の弟さんです。

【2026年9月の消費者物価指数各種】

この数年、継続して見ている消費者物価指数と、特殊要因を除いた指数が発表されていました。全国との比較もできるので、宮城県が公表している仙台市の資料(こちら)をお借りします。上昇してくることは想像してたので、この発表を見ても何も思わない自分が怖い(汗)。

9月の消費者物価指数と仙台の消費者物価、そして日銀が発表した特殊要因を除いた指数
政府の補助金による物価の押し下げ効果が弱まることについては、少し前に書いていました。これからガソリン補助が減少していく話も聞こえてます。ガソリン価格の上昇は流通物価を上昇させる可能性があり、物価は幅広く上昇しそうだね。新しく補助金が投入される部分があるにせよ、消費者物価指数の数値に反映されると予想されます。

仙台市の物価上昇率全体は、全国比でわずかに低いけど、食料品など生活に欠かせないものの値上がりが大きい。特に、家事用消耗品が前年同月比15.7%上昇しておりマジで恐ろしい話です。「どうせ上がるなら買ってこう」としばらく前に書いてたけど、それにより大体10%くらいは賢く消費ができている‥‥と思い込むことにしてます(涙)。尚、今回の消費者物価指数は2025年基準に改定されていて、2026年9月分として10月23日に発表された資料です。

【日本銀行の金融システムレポート】

今日は10月23日に日本銀行公式ページ(こちら)で掲載された「金融システムレポート」に関して、色々考えていきます。様々な角度から「国内金融システムが機能し続けられるか」を検証したレポートとされてますが、参考になる点は多い。私も可能性の話を散々書いて「妄想劇場」を楽しんでますが、リスク要因として考えられてる事が、「仕事」や「生活」に影響してきます。何かが起きると決めつけず、目では見えない遥か上空の雲の上で、どんなリスクが考えられているのかを知っておく。初めてみる資料ですが、心構えを持ったり、先回りして考えることができるので意外と重要だと思えました。

【ベースラインシナリオ】

まずは「かっこいい表紙!」、そして青線の下は34Pの表題。ページは資料「概要」の方のページ数です。多くの事が掲載されていますが、自分が考えて書いてた部分を中心に話を進めます。日本銀行の金融システムレポートの表紙と34Pの見出し
これは日本銀行の見立てそのものではなく、赤線を引いた「市場に織り込まれている見方」を前提としたシナリオです。2年先1年物金利とか、計算してたあれなんかもその一つ。そのなかで、円金利が+1.0%ポイントパラレルシフトする想定ですって!。専門用語がかっこいいな。政策金利の見通しは私も考えてたので、金利カーブ全体が1%ポイント上方にずれる、という解説を入れておきます。

【現状の観察点】

何かあれば変化する市場の見方でしかありません。ベースラインという意味を理解しておく必要があります。

ベースラインでの日米の金利の見通し
短期金利と長期金利、そして日米金利差を図で確認できます。赤線は私がマークした部分ですが、政策金利が2%に到達する時期を、2027年から2028年と書いてた記憶があり、もう少しゆっくり進むと図表からは読み取れます。ただ状況により瞬間的に変化するので、そういう事も踏まえて眺める事が大切だね。もちろん何もなければの話でありまして、「リーマンショック」や「ITバブル」などの言葉などもでてきてます。「たら・れば」を繰り返した場合の想定という理解をしながら眺めるが吉。

【海外金利上昇シナリオplus】

日米長期金利について、ベースラインから+1.5%ポイント上昇する想定です。米経済加速で国内金利上昇する件は考えてたけど、それとは違う想定でした。海外インフレの高止まりと世界的な金融引き締め、そして物価上昇と景気減速が同時に起きる可能性を含むストレスシナリオのようです。国内長期金利が3.5%を超える可能性がある、というとこで話は止まってましたが、参考として眺めてました。

各種リスクを並べた図今回の資料を見る限りにおいては、シナリオ次第では、長期金利が4%に到達するような展開も想像しておこうかな。私が自分でその可能性を考えてるだけですが、この金利水準は多くのことに影響しそうで怖い。インフレと世界情勢次第なのだろうけど、国内で何かしても仕方ない話かもしれない。

繰り返しますが、日銀の予測として発表されたものでなく、金融機関の耐性を検証するための仮定の話です。それを見て、個人的に予備認知をしてる点はご理解下さい。それに、赤線で印をつけた金融調整シナリオの部分だけど、過去の色々な場面と似ていることを感じながら見続けてました。今現状の動きはどう理解すればいいのか・・・さっぱり分かりません(哀)。

【原油高という想定】

同ページのリスクシナリオに原油価格の表示がありました。

ガソリン価格が上昇する想定の図ガソリン補助減額の話があるなかで、この上昇が国内物価にどのように影響するのだろう。包装材や輸送費など、様々な費用に波及すれば、洗剤やティッシュやトイレットペーパーの価格上昇がまずは思い浮かぶ。この状況では価格が下がる可能性より、上がる可能性の方が高そうに思えてきます。腐るものでもないし、価格上昇への備えとして、普段使うものを計画的に買っておこうかな。こんなことを前にも書いてたけど、さらに価格が上昇する可能性を想定して行動するのは、個人の自由です。インフレ経済における、ある意味での節約だね。

ただ、考えておきたい話もあるよね。全てを価格転嫁していけば家計の負担は増えてしまう。価格転嫁が難しければ、企業の利益が伸びない上に、その企業の従業員の所得にも影響する。物価上昇が続けば、日銀が金融政策を調整する可能性もある。金利が高いままなら、金利の負担を誰かが払う。誰がどの負担を引き受ける構造にするのか、静観して見守りたいところです。そういう調整を状況を見ながらしてるんだろうな…と考え込んでしまいます。文句を言うのは簡単なのだが、ほんと、悲惨な役回りだとさえ思えてしまう。

【私なりの空想物語】

表示された名目金利から実質金利を考えてみます。この雰囲気だと、米国が高金利を維持してドル高が続く展開が頭を過る。FRBが利下げできず、米実質金利やドルが高止まりし、インフレが残るのに景気も悪化し、金融政策が身動きできなくなる状況が思い浮かびます。スタグフレーションってやつか。

日銀が実質金利を大幅なプラスに誘導する展開は、考えにくいと過去に書いてました。名目金利が上昇しても、期待インフレ率との関係によっては、短期実質金利がマイナスかゼロ付近にとどまるような調整になるのかもしれない。その一方、物価上昇が持続し、期待インフレ率や需要の状況が変われば、日銀がどこまで金利を引き上げる必要があるのかという問題も考えてました。これからは、物価上昇率を押し上げる局面から、2%の物価安定目標を持続的・安定的に目指す環境へと、金融政策の考え方も変化していくと思う。実質金利をプラスに持っていく必要が来るのかどうか、個人的な「見どころ」としてた部分です。為替が動くとすればそのラインかもしれない。まずは本日の植田先生の講義(令和8年10月30日記者会見)を聞いてみよう!。特に「期待インフレ率の動向」と「実質金利の水準」の説明を、散々ぼやかして、分かりづらくした言葉で表現するポイントをクイズのように探るのが最近の趣味です。先生ははぐらかすのがお上手で、答えを明確に述べる事を避け、霧に包ませた言葉を読み解くのに、多くの人が想像を廻らせます。

そもそもアメリカの実質金利が、私に様々な影響を及ぼす点が、不思議でなんとも言えない。私は騒ぎだす時期が早すぎたけど、もうすぐ佳境かまだ続くのかは分かりません。ただインフレを退治しました~で終わりそうな雰囲気ではなくなってきたようにも感じます。

【最後に】

今回は日本銀行が「リスク要因」として提示してくれた資料をもとに、金利や物価の生活への影響を考えてみました。何かが起きると決めつけず、どんな変化が起き、そこからどう変化していくのか。「自分の見解」も少し混ぜてますが、生活防衛として観察を楽しみながらこういう事を書いてる点において、この数年で広がった視野や、学びの成果もあるのかもしれないですね。自分の生活や考え方に取り入れるのは大切な事のように思えます。【先のことなど分からない】けど、見えない事をみようとしてる。そんな想像を楽しむことが「妄想劇場」の所以でもあります。繰り返しますが、「こうなりますよ」と断定するのではなく、「こうなったらこうしよう」という先読みの世界です。さて、この先どうなるのでしょう…。分かったら楽だな~。金利が急激に下がる未来もあるけど、今回は生活に関するリスクを考えるということで、終わりです。文字だけみれば、楽しそうに見える可能性もあるけど、内心の感情では「ヤレヤレ…」と読み進めたレポートでした(哀)。色々書いてあるし、無料で読めるのでオススメです。