質屋のスタッフブログ
2026年08月25日
鴫原質店の弟さんです。
【2026年8月26日追記】
今朝早朝、バイバックの資金についての報道がありました。先週末から考えていた「最初の資金源(Tビル大量発行)」という前提自体が的外れだったことが判明! 。最初の前提が違っていたので、現在の見解・事実認識ではなく、「事実が分かる前にどう考えたか」という思考実験としてお読みください。
ただ、客観的な事実を知るまでに「ああでもない、こうでもない」と裏の理屈をこねくり回すプロセス自体が楽しくて仕方ないので、思考の記録としてそのまま残しておきます。AIに無茶な仮説をぶつけ続けて絵にしてもらったのですが、こちらの意図を汲みつつ客観的な事実を提示してくるAIの「聞く力」には改めて驚かされました。前提は見当違いでしたが、事実を知るまで一生懸命考えていたのも事実です。こうした経済の妄想劇場がお好きな方は、ぜひ気軽なおつきあい感覚で読んでみてください。ちなみに結構はずかしかったりします(※赤面)。リテラシーをもっと高めたい!のでガンバル、そして思考する姿勢とプロセスが大切だと思いたいです(笑)。
【以上が追記分】
数日前に米財務省のバイバックと米国債実質金利とゴールド価格に関して書いてましたが、報道記事で「SOFR(ソファー)金利が上昇してる」という記事を見たので、個人的な思考の深堀をしてみます。今回は思いつきで時間をかけないで書いてくので、おっちゃんの独り言要素全開なんで気にしないで(笑)。そして時間があまりないので、AIに手を借りました。
バイバックが「お金ジャブジャブ作戦」ではなさそうと思いましたが、「ソファー金利上昇」してるのであれば、FEDがバランスシートを拡大して金利を抑え込む発想に気づけなかった。
意図と原理は別として、結果的にオーバーナイト翌日物の金利を抑え込む仕事が中央銀行にはありそうで、それがTビルの購入をせざるを得ないというのが理屈の話。説明すると凄く長くなるから、AIに文章を絵にしてもらいました。因みに最初はAIも、バイバックはFRBのバランスシートに影響しないと回答してましたが、理屈を元に何度も繰り返し質問し続けたら、理屈の上ではあり得る話だという結果になりこの絵の誕生です。(※AIが私との会話を元に作成)。こじつけ論法なので、問題はTビル発行量になり「大量発行の副作用」という文字が、まさに空想劇場の所以。
意図してないにせよ、金利誘導目標とFRBのバランスシートに影響する可能性のあることをしてるような感じ。
結果的に中央銀行の仕事に影響してるようにも見える。蚊帳の外からの会話(AIと私)ではこのような絵になるらしい。米財務省とFRBの立場による見解の違いか?(※AIが私との会話を元に作成)。
そうするとディベースメント取引の再開。
先読み合戦なので合理的説明が難しい空想劇場です。ただ国内では見てる人が多いと推測できる、国内ゴールド価格の日足(5.25.75)線のゴールデンクロス形成。始まりとキッカケの値段を覚えておくことが重要だと前回勉強になりました。一応は仕事と関連するので、話の流れをゴールド相場に落とし込んでますが、始まりは1オンス4,100ドル位かな。随分と高く飛んで行ったもんだとは思うけど、例え推測だとしても理由を探すのが面白い。そしてもちろん、それだけが要因ではないことも付け加えてさせていただきます。
この先は何を確認していこうと考え、やっぱりここでいいかなと思ったのはFRBのページ。
国債(Tビル等)を購入また売却し、資産規模をどう変化させているかを確認すれば、空想や先読みの確認とその後の動きが見れるかも。「FRED:FRBのTビル保有額データ」で確認が可能です。
ドルの信認とかドル安要因も多いな~というAIとの談話も絵にしてもらった。
文字に起こすと手間だけど、何度も書いてる話なのでイメージを手軽に伝えてみる。一方で、植田先生はどう判断するのでしょう?(※AIが私との会話を元に作成)
2026年8月27日(木)〜8月29日(土)(現地時間)、恒例のジャクソンホール会議が開催されます。議長の講演は日本時間で28日金曜日の夜11時頃。植田先生も出席される予定だろうけど、2年前は呼び出し食らって欠席してるのを忘れない私。きっと誰かが中継してくれるので、好きな方は夜更かしの時間になりそうですね。もしかしたら、これからのヒントがでてくるカモしれないと期待してます。とりあえずは、今後のFRBのバランスシートとTビル保有額を見ながら答え合わせだな。FRBがSOFR(ソファー)金利を意識しなければ、結果的に利上げ効果があるという考えはないのだろうか?という疑問も少し残り、どう対応していくのか見守りたいと思います。絆創膏の下に隠れた傷口が広がりそうな気もするが、お医者様じゃないから、先のことはやっぱり分かりません。
最後に
ここまで書いておいてアレですが、私はただの質屋丁稚でして専門家ではありません。中央銀行の動きを観察してると、何故かそういうものにぶち当たるので、少し取り上げてます。SOFRだ、FRBのバランスシートだ、ディベースメントだと好き勝手に考えてますが、所詮はど素人の夢物語です(笑)。ただ、信憑性がゼロに等しいと思って読むと、意外に読めるかもなどと思ってます。こういう見方してる人、少ないと思いますので(笑)。このブログの制作時間は40分、仕事始める前にパチパチ作ったので、誤字脱字はお許しください。おじちゃんの独り言‥‥と社会勉強の話はこれで終わり。※週末更新を心がけてますが、今週分はこれということで。
2026年08月21日
鴫原質店の弟さんです。
8月19日、米財務省が発行済み米国債の買戻しオペ増額を発表し、国内でも話題になりました。
実際の買いオペ開始は9月9日からとされていますが、市場ではそれを先回りするような動きも見られ、長期債・超長期債の利回り低下も確認できます。資産・負債の管理、つまり債務構成の最適化や市場流動性の調整の一環で、目的は「市場の流動性向上」と「市場の乱高下の緩和」。発表ページは「こちら」です。
今回のバイバックの影響はどう見るべきか
私も3月28日に書いたブログで、米国債30年の利回りより、20年利回りが高い点をサラリと書いてたけど、イールドカーブの歪みを財務省主体で調整してる感じのようです。国債の銘柄を入れ替えているだけなので、いわゆる「お金ジャブジャブ作戦」とは少し違うと思う。そして、意図したものではないにせよ、少し高圧経済っぽく見える部分もある……かなり乱暴な飛躍だけどね。もちろん、今回の件だけで「高圧経済だ」と見るのは無茶があると理解もします。ただ、結果として金融環境が緩み、需要を下支えする方向に働くなら、インフレ再加速のリスクにつながる可能性はあるのでは‥‥と想像してしまいました。
私の先読みと空想と妄想劇場の開演
【バイバックで動いた金利】
日本も大変ですが、「米国様はもっと大変だな~」と感じた瞬間でもありました。米国債10年利回りの動きを見ていて、ふと思い出したのが、FRB関係者がこれまで何度か公表していた一つのお話。「長期金利の上昇は市場の金融環境を引き締め、事実上の利上げと同じように景気を抑制する効果を持つ」という考え方についてです。
この考え方に沿うなら、今回の財務省によるバイバックは、逆に金融環境をやや緩和方向に動かす可能性もあると推測できる。インフレ再燃で、短期金利引き上げの材料にならなければいいのですが。
【短期債とTビル利回りはどうなる?】
そして、私ごとき推測ですが、「長期債を買い戻す」「短期債の発行が増える」「短期債の需給が変化する」「Tビル利回りに上昇圧力がかかる」という流れにはならないのだろうか? 時間を追って検証していこう!
実質金利の低下で上昇したゴールド
【実質金利とゴールドの関係】
質屋的にうれしい話でいえば、やはりゴールド価格の急激な上昇。ベッセントさんありがと~。
未だに根強いのが、【実質金利(名目金利 − 期待インフレ率)】と【利息を生まない金】の相関関係。昔は「金属が上がった」「下がった」くらいの知識と見方だったけど、その背景まですぐ気にするようになってきました。過去10年以上を見ても、実質金利と金価格にはかなり強い関係が見られます。ゴールド価格を追いかけるなら、過去をさかのぼって勉強するのがとても面白くお勧め!
【米国債10年利回りの実質金利とゴールド価格】
そんな観点で昨日調べてみるとある事に気が付きます。米国10年債利回りの「実質金利」と「ドル建てゴールド」の綺麗な相関関係が3月から確認できました。もちろん、これも一つの要因でしかないことを付け加えておきます。
真剣にゴールド投資で稼いでる方は、知ってても教えてくれるはずがない(汗)。10年債利回りの実質金利は、WTI(原油価格)との相関も見られ、原油価格の上昇がインフレ期待に影響し、それが実質金利の動きにもつながっているのかな、とパッと見た感じでは想像しました。5分くらいしか見てないので、より研究したい方は今の相場の研究材料の一つとして確認してみて下さい。はっきり申し上げますが、気づけなかった(怒)。もともと金価格にさほど興味がないけど、実質金利の影響がこういう風にでてくることを学べたのは良かったと思うとします。ただ実質金利の知識を深める為に、今も多くの時間を費やし続けてますが、まだまだ勉強が足りない‥‥と自分自身にかなりのイラつきを覚えました。マジです。
【様々な力学で動くゴールド相場】
もちろん、2022年以降は色々ありすぎて、その相関が少し薄れた各種要因もある(※少し前に振れたかな?)。それでも、【ドルの実質金利とゴールドの関係】を改めて確認できたのは、悪くない収穫だとも感じます。そして上昇理由だけでなく、金価格のあるべき水準の思考は続けたいところ。理由が理由だけに上昇トレンドに入ったと認識してもいいのか分かりません。
【為替に左右される円建てゴールド】
そんでね、巡り巡って、逆に短期金利(FFレート)を上げないといけない状況になるのが恐ろしい。そうなったら日本円が「え~ん」と泣くゾ(※おやじギャグ)。ま~そうなれば、円建てゴールドは上昇する可能性が高いとは思うけど‥‥、そうならない力学が強く働いてる部分もある。それに今回の件でドル(ドルインデックス)が下落したした事をみて、多くの方が様々な思考を続けてるようにさえ感じてます。
ゴールドに絡んだ夢物語
仮にインフレが再燃してFFレートが上昇し、その後、インフレの鎮静化によって利下げ局面に入る。そんな、かなり状況を絞った空想をしてみる。(※それが無駄なのは知ってます!)
かなりいや~なお話
1つ目は、逆イールドが再拡大し、最終的に衝撃的なクライマックス(ハードランディング)を迎えるパターン。金融資産全体(※債券除く)の一時的な現金化の売りでゴールド価格も一旦急落するものの、その後の超金融緩和(パニック利下げ)によってV字回復を果たす可能性?(※リーマンショック時に実体験したヤツ)。
少し期待したいお話
2つ目は、米財務省の政策がうまく機能し、ソフトランディングに近い形でインフレと金利が低下し、ゴールド価格が継続上昇するパターン。
その時、円はどうなるんだろう?
米金利が下がる展開(暫く先の話)になるなら、ほかの条件が大きく変わらない限り、日米金利差縮小でドル円には円高方向の圧力がかかりやすいのかな、とも想像できる。もちろん、それも一時的な話のような気もするけど、先の事は分からないから空想してしまう(笑)。そして「価格水準」に関しての適正値がそこに関係するのかしないのか(※通貨もゴールドもですね)。まあ~、酔っぱらったおじちゃんが、カウンターに座り、通路側の壁に向かって独り言をボソボソと述べてる程度の話です。
最後に
応急処置の繰り返しが続く数年。絆創膏の数は増え続けているのに、完治している部分は少ない。原油高、財政赤字、インフレ率、高金利に苦戦する政府と企業、回復しない内需経済と外貨獲得能力。どこもかしこも問題は増えるけど、解決したところは少ない中で、中央銀行の政策(←これね)に好奇心と敬意を抱いて眺めるのはいつものことです。最終的に衝撃的なクライマックス(ハードランディング)を迎えるか、はたまた、ソフトランディングに近い形でインフレと金利が低下するか。それともアメリカの経済成長が宇宙まで飛んでいくか。誰も知らない先の未来ではあるけど、「誰が」「何を」「どうする」を追い続けていこうと思います。さてさて…今後どうなりますかね?とは思うけど、先のことなんて誰にも分からない。だから考え続けることが面白いってところで、今日のお話はおしまいです。
2026年08月08日
鴫原質店の弟さんです。
「マリアンヌ」と「にわとり君」を鑑賞
久しぶりに100年以上前の金貨を見たので、備忘録も兼ねて記録しておこうと思いました。
フランス「20フラン マリアンヌ・ルースター金貨」というもので、1907年から1914年まで鋳造された古いふる~い実貨幣の金貨です。
表面には、フランス共和国を象徴する女性像「マリアンヌ」が、フランス革命の象徴でもあるフリジア帽をかぶった姿で描かれています。
金貨の造りが素晴らしく、角度を変えてマリアンヌ様をマジマジと鑑賞してしまいました。こういうの見る度に思うけどさ、このお金ってどうやって持ち運びしたんだろう。一般市民も手にした現物のお金(流通貨幣)だけど、こんな小さくて高額なものを、どのように落とさず持ち歩いてたのかしら?
もう片面には「にわとり」君。
「夜明け」「警戒」「国民の目覚め」をイメージさせる雄鶏(ルースター)。農業国フランスを象徴するモチーフとしても親しまれている存在との事。なんか「にわとり」君もマジマジと観察するとかっこいいね!
フランス革命の理念「自由・平等・友愛」
「へ~~」って眺めてしまったのは、金貨のサイド(横の部分)。
フランス共和国の公式な標語「LIBERTÉ・ÉGALITÉ・FRATERNITÉ」。フランス革命の理念を受け継ぎ、現在まで大切にされている言葉のようです。日本語で「自由・平等・友愛」と訳されますが、心に響くいい言葉。この数年を振り返ると色々な事がありましたが、この理念が今後も大切にされ続けていてほしいと感じます。
金貨スペック
- 重量:約6.45g
- 含有金量:約5.81g(残りは銅)
- 品位:21.6金(純度90%)
- 比重:16.93(ま~銅割金貨の水準ですな)
- 直径:約21ミリ

銅が入っている金貨は硬度が高く、実貨幣として使われていた割には綺麗な状態で残っているモノが多いのも特徴だね。摩耗して0.01g減ってるのが面白い(笑)。
当時の貨幣価値の考察
この時代、当時のフランスでは金本位制が敷かれており、これら20フラン金貨(ナポレオン金貨やルースター金貨)が広く流通していたそうです。フランスパン(1kg)が約0.35〜0.40フラン前後、牛乳(1リットル)が約0.10〜0.15フラン前後。当時の一般労働者の日給はだいたい2フランから5フラン程度という情報もネットで見つけました(※この辺は資料によって幅があるため、あくまで参考値ね)。
現代の価値へ単純換算するのは難しいですが、当時の購買力などを基準にすると、数万円から十数万円程度に相当するという見方になるのか? もちろん単純比較はできないので、このあたりはあくまで参考程度に見ていただければと思います。
戦時経済への突入と貨幣の行方
この金貨が鋳造された1907年から1914年、フランス国内もまた激動の時代で、調べると当時のフランス国内でも様々な衝突があったことが分かります。そして1914年8月3日、ドイツがフランスに宣戦布告し、国家の命運をかけた第一次世界大戦へと突入していくことに。戦費調達や金の海外流出を防ぐため、フランスは金本位制を一時停止せざるを得ない状況に進んでいきます。
そして、20フラン金貨などの硬貨が市場から姿を消した結果、都市や一部の自治体が独自の「地域紙幣(まさに紙)」を発行せざるを得なかったという不思議な昔話。もちろん地域独自の紙幣(代用貨幣)は、「民衆の信用のもとに利用され」経済活動は維持されたようでした。それを踏まえると、貨幣発行母体が機能していれば「その信用に基づいて成り立つ存在が貨幣」という一例でもあるのかな。古いお金を見ては過去の歴史を調べる事が多いですが、その時々で状況こそ違えど、まさに「歴史は韻を踏む」という言葉を思い浮べてしまいます。
最後に
【兌換(だかん)】という言葉があります。紙幣や貨幣を、発行体の信用だけに頼らない価値を持つものと交換できる仕組みを指す言葉ですが、その兌換を停止した歴史もこれまで何度か見てきました。結局のところ、流通経路が止まれば「時の貨幣」との交換はすぐにできなくなる仕組みでもあります。ただ、いい隠し場所さえあれば、この金貨のように後世に残すこともできるので、長い年月を経た資産保全という意味では心強い存在なのかもしれない。有事を生き延び、再び平時を迎えた時、あるいは子や孫へ託す資産としてはかなり有効な手段であることは間違いなさそうです。
ただ、こうした歴史を見ていると、貨幣の仕組みや価値も、結局は社会が平穏に機能してこそ成り立つものなのだとも思えてきます。いろいろ考えてしまいましたが、やっぱり一番大切なのは平和なのではなかろうか……。100年以上前の金貨から、思いがけず「自由・平等・友愛」という言葉を考える機会になりました。世界が少しでも平和であり続けることを願いつつ、本日のお話はこの辺で。