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質屋のスタッフブログ

1975年発行 天皇陛下御宝祚50周年記念「奉祝御鏡メダル」

鴫原質店の弟さんです。

買取品の中に珍しそうな記念メダルがあったので記録用に取り上げます。メダルのセットと読めない漢字まず始めにこれはなんと読むのでしょう??。私は小中高等学校でしっかりと「国語」という教科を勉強したはずですが、読めない字ばかりで悲しくなります。漢字を書くときに「止める」「伸ばす」「払う」と学校の先生は丁寧に教えてくれましたが、先生の指示を一つも守ってないじゃないか!!。無知な私の推測に過ぎませんが、「常用漢字」の前が「当用漢字」でその前の大正や明治時代に使われていた文字なのかもしれない。調べれば分かるのだろうが、ま~いいか(笑)。

とてもありがたいことに私でも理解できる日本語で書かれた説明書きがあったのでそのまま掲載させて頂きます。メダルの説明書恐らくこちらは昭和天皇の「即位50周年」を記念して製作された品物のようですが、「御宝祚」の意味合いが難しく確かな事は分かりません。昭和天皇の世の中が50年続いた事に対するお祝いという事でいいのかな?。明治34年(1901年)にご誕生された昭和天皇陛下様が大正時代を経て、昭和64年に至るまで、歴史を見る限りでは激動の時代だったようにも思え、陛下を崇拝する方々が大勢いるのも分かる気がします。ただ、時代は「平成」を経て「令和」の時代となった今、その辺をあまり深堀りできない気もします。

メダルセットの中身はこんな感じで、何とコレ、三越さんで造られてます。未開封のメダルと仕様書そしてまた大体いつもそうですが、こういう記念品的なお品物は「使用する」という概念がないので未開封。

一番大きい天皇陛下御宝祚50周年記念「純金御鏡メダル」はこのようなお品物です。天皇陛下御宝祚50周年記念「純金御鏡メダル」の表裏のデザイン説明書にもありますが、日の丸と鳳凰、そして1975年に発行されたものであるという事と、三越のマークがしっかりと刻まれています。そして数字の部分は手彫りのようにも見えて、手間は相当かかっていてとても高価そう。ま~三越ブランドなので安いわけがないよね。裏面には「八咫鏡」(やたのかがみ)が描かれ、実物は天照大神の神体として伊勢神宮に奉安されており、その御分霊が皇居にも祀られているそうです。日本の神話において、三種の神器といわれる一つですね。個人的にお祈りを捧げてみよう。叶うといいな!。

次に天皇皇后両陛下金婚式記念「純金御鏡メダル」はこんな感じ。天皇皇后両陛下金婚式記念「純金御鏡メダル」の表裏のデザイン表面には龍、裏面には「御鏡」を中心に鳳凰2体と五三桐が周りに配置されたデザインとか。御鏡とは鏡を敬うという意味合いで、「八咫鏡」と少しだけ比較したのかな?。答えがないだけに悩ましい。いい事ありそうなので、こちらにも御祈りしてみよう。

銀のメダル2枚の裏面も「御鏡」様に鳳凰2体と五三桐のデザイン。銀色メダル2つの裏面の写真1975年の製造から48年間も袋の中に保管されており、銀特有の酸化状況がとてもいい感じに見えます。ほぼ同い年なのでこの経年劣化に妙な親密感を覚えたりして・・・。鏡面部分の傷が少し残念ですが、逆に神秘的に見えてくるのが不思議だ。こちらにもしっかりと祈りを捧げておきます。

そしてこちらは常陸宮同妃両殿下鍚婚式記念メダルの表面。常陸宮同妃両殿下鍚婚式記念メダルの表面の写真腐食がデザインを更に綺麗に見せてくれ、画像も他の4倍の大きさ(笑)。なんか幻想的で銀製品の素晴らしさを改めて知った気がする。天然の芸術だね。そしてデザインされているのは富士桜です。

そしてもう一つ、皇太子同妃両殿下水晶結婚記念メダル。皇太子同妃両殿下水晶結婚記念メダルの表面の写真何故か半分青で半分赤っぽい。銀のメダルは色の変色具合にばかり見てしまいましたが、説明書きをしっかり読んで、どういう品物かは理解しておきたいところです。稲穂が描かれてますが、豊作祈願かなんかかな?。

ということで、今回は天皇陛下御宝祚50周年記念として制作された三越さんのお品物を取り上げました。大体48年前に製造されたお品物で、現存するものは非常に少ないのではないでしょうか。とても貴重なものが見れたと考えており、譲って頂いたお客様へ感謝申し上げます。昭和に製作された金の記念品は、今時と比べると金のグラム数が多く豪華に制作されており、買取単価も高額で魅力的です。ごく普通の一般人がこのような品物を保有できた社会だった事が、今こうして品物を見る事ができる一番の要因であり、果たして、次の10年又は20年後にこうした品物が存在してるのかどうかを考えると、少し悲観的になってしまいます。

本日は以上でございます。



10月の金相場と昨日の為替変動で思う事。

鴫原質店の弟さんです。

本日から11月が始まりましたね。今年ももうすぐ終わりだな~と意味不明にしんどい時期になりますが、淡々と働きたいと思います。さて、今回は10月に大きく動いた金価格について思う事を少しだけ書いていこうと思います。10月の国内金価格国内の報道では、中東での出来事で安全資産に資金が集中したという報道が多かったように思います。10月6日から月末まで国内金価格(24金)は¥1,000/グラムも上昇し、大変ありがたい事に、お店も買取と販売関連で大忙しでした。売る人が多いのは心情的に理解できますが、喜平のネックレスを購入される方が多く、今現在の在庫は寂しい状況になってます。喜平ネックレスの売却は鴫原質店をご利用ください!!(←宣伝)。尚、このチャートはいつもと同じく田中貴金属様からお借りしてます(こちら)。

報道が多い時は買取量も増える傾向にあり、普段はみる事のない珍しい品物もありました。10月に買取った品々個人的に好きな記念メダル系もあったので、写真だけ撮影しておき、暇なときにブログネタにしようと思います。

国内金価格から少し遠ざかり、毎朝必ず見ているドル建て金のチャートはこんな感じ。通貨的にドルが高い状況に大きな変化はなく、国内と同様にドル建て金も先月は上昇しており「有事の金」が発動中です。とはいえ、基軸通貨で取引される金は騒ぐほど上がってなかったりします。尚、通貨では安全資産とされるスイスフランが独歩高に!・・・安全資産と呼ばれたことのある我らが通貨の「円」は触られてもいないのか?(涙)。それが国内金価格が最高値の一つの理由かもね。ドル建て金チャートドル建ては2020年の高値である1オンス2,050ドル付近で何度か下落してますが、もしこれを超えるような事になると大フィーバーするかもしれないけど、色々なところに分散(株や債権など)しているお金がそこ(金)に集まるそんな状況は、恐ろしい事態が起こってる可能性があるので、ドル建て金価格が上がり続けると個人的には嫌な感じしかしません。(←※ドルが強い今という限定話)。ただ、アメリカの金利低下場面ではドル建て金は上昇していく可能性があるのかな。(←※金価格云々ではなく、強すぎたドルが安くなる可能性を空想してます。)

尚、ドル独歩で国内長期金利が固定で、昨年から金相場について色々書きましたが、4月位に「状況変わったかも」と記載した通り、金利やドルインデックスやら、少しづつ独り立ちしているので、国内金価格に多大な影響を及ぼすのは今後の円の強さになってくる気もしてます。(←専門家ではない個人の感想。)

昨日の朝、出社と同時に目についた日経新聞の1ページ目が衝撃的でした。日経新聞の一面金利は為替に大きく影響するのでもちろん私も興味津々。

タバコを吸う時にチラチラ見てたドル円チャートの動きが興味深い。31日のドル円の動き金利が上がる可能性からか、急に円高に傾いた午前中(←個人の見解)。その時は仕事してるので何があったか知りませんでしたが、午後からは天を上る竜の如く駆け上がり円安に振れていく状況をマジマジと見つめた一日です。その夜に植田先生(←日銀総裁)のお話を聞くと、柔軟化とは言え今までと余り変わらなよって感じで、円安に振れたタイミングは先生の会見中及びその後なので「なるほど!」と納得してしまいました。最近は慣れてきたとはいえ、為替がジェットコースターみたいに動かれると本当に大変です。(※楽天ISPEEDのスナップ写真です)

通貨価格と密接に関連する品物を扱ってるので、個人的趣味もあり色々見てますが、今後の事などは分かるはずもありません。生活に必要な貨幣ではありますが、お金儲けの手段となる一面があるのも資本主義の現実。イギリスのファンドが円高にかけると宣言したりもしてるので、どこまでもいつまでも円安というのは想像できませんが、極端なスピードで円高になるのも相当嫌な思いをしそうです。今回の件をみると、日本側にも通貨を守る力はある(←当たり前ですね)ので、植田先生の今後の発言は引き続きストーカーのように聞いていこうと思います。そして本日は、アメリカで米連邦公開市場委員会が開かれてますが、向こうの政策金利も要チェックじゃ!。世界的な商品相場はあるにせよ、為替の影響が大きすぎるので早く安定すればいいな~と思う次第です。

本日は以上でございます。





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