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質屋のスタッフブログ

質屋の仕事の変化

鴫原質店の弟さんです。

今日は小さな質屋(当店の事)のちょっとした裏事情。これは2月12日の金曜日の出来事でした。

お店の開店は10時からですが、若手スタッフM君が9時半頃より通信販売の売上チェックをしておりました。「大変だ~」と唸るM君。今日は何故か知りませんが通販でいつもより多くの発注があったようです。そして午前中の早い時間から梱包作業が始まります。梱包作業の様子

それだけをやっている訳ではないので、最終的に終わったのは15時位。梱包された商品皆さんお疲れ様でした。梱包された商品数時間も梱包作業をするのは本当に大変だよね。

最終チェックをしていると以前ご紹介したギター(詳しくはこちら)の大きさが規定より大きい事にM君が気が付きます。梱包の大きさの調整梱包した段ボールを再度開封し、色々な調整の上で既定の大きさまで減らしておりました。繰り返しますが本当に大変な作業です。

終わった後の喜びのダンス?。喜びのダンス?仕事後の運動?。梱包用紙を振り回しております。単調な肉体労働にも見えますが、実はかなりきめ細やかな作業だよね。とにかく最後までお疲れ様です。

この業界の方であれば、「この量でそんなに大変なの?」と思う方もいると思います。でもね、町の小さな質屋の当店なんてこんなもんです。1日にこんなに注文が入る事などめったにありません。それにそもそも人数が少ないので、多すぎると大変なんです(笑)。

どこの会社も同じだと思いますが、店舗での売上と通信販売の売上比率が以前と比較すると大きく変わり、通販での売上がどんどん伸びております。それに伴い、仕事内容も随分変わってきました。私の場合だと清掃全般(ジュエリーや時計の磨きやバッグ掃除確認)、写真撮影および画像加工を一日中やっており、電話対応やお客様が来ない限りはエンドレスでコンピューターと睨めっこ(哀)。閉店間際は手が吊りそうな時も多いです(もう歳か)。数年前は一日中店頭で接客やら会計やらしていた日もあったのが懐かしい。個人的には人の繋がりがあった昔の方が好きですね。

スタッフにより仕事内容は違いますが、会社にいる時間は全員がコツコツと地道な作業をひたすら繰り返します。売っているものは華やかかもしれませんが、仕事内容は毎日がとても地味。ただ、それらに費やした作業の分、売上が付いてくるので時間効率も労働時間も大切です。

通信販売に関する規制などが新しくできない限り、この傾向は今後も続いくのでしょう。世の中の流れに合わせて、ただ頑張るしかなさそうです。

本日は以上でございます。



令和3年東北福島県沖地震

鴫原質店の弟さんです。

一昨日の地震は本当にビックリ!、嫌な事ばかり思い出しました。幸いにも当店では大きな被害はなく、展示してある財布や展示物が倒れた程度です。整理し終わった店内開店前に皆で整理し、朝から普通営業ができました。社長様と社長夫人が休日返上で整理してくれたおかげですね。感謝!。

今回の地震は東西に大きく揺れたようです。倒れなかったショーケース上の画像の青丸のショーケースは、東日本大震災の時に母と私の二人で支えても瞬間的に倒れてしまいました。今回は揺れる方向の関係で無事に残ってくれたようです。家の中の落下物などをみると、落ちた場所と落ちなかった場所の違いはどちらを向いていたかで違っていたように感じられます。何にせよショーケースが無事で良かった。

本日は年金の支払日ということもあり、朝から多くの方々が来店されました。偶数月の15日は朝から忙しい事が、昔から質屋あるあるのお話です。また常連様が当店を心配してご来店頂き、何故か時計を買って下さりました。普通に営業できていることに本当に感謝してます。電気止まらなくて良かった!(電気がないとシャッター開きませんから)。

「令和3年東北福島県沖地震」とインターネットで調べると、ふるさと納税を使った寄付金受付が始まっております。まだ福島県のある地区限定での支援ですが、今後の被害状況によっては支援先は増えていくのではないでしょうか。私はとりあえず、ここの自治体(宮城県内の市町村)の復興支援が立ち上がればそちらに寄付(納税)したいかな。もしそれがない時には、あるものから支援先(納税先)を選ぼうと思います。被災地の方々の日常が普通に戻ることを心から願います。まだ余震が続くとは思いますが、皆さまご自愛下さい。

本日は以上でございます。



質屋の道具「ブラックライト(2回目)」

おはようございます。鴫原質店の弟さんです。

本日はブラックライトを使用した検品方法のご紹介です。ずっと前にブラックライトについて書いたことがあるので(前回はこちら)、ご興味があればご覧ください。

まず始めに、こちらはルイヴィトンのエレクトリックエピというラインのお財布です。光沢のあるルイヴィトンの財布光沢のあるルイヴィトンの財布光に反射する光沢があるエナメルのような素材という感じでしょうか。ピカピカして高級感があります。そして今回の内容は少しだけダークかもしれません。目では分かりませんが意図的に少しいじった可能性が発見できます。(こんなこと書いていいのだろうか‥‥‥。)

下の画像の右上部分の赤丸のあたりを注目。目では分からない怪しい場所目では分からない怪しい場所よく見て下さいね。中古品なので小さな傷などは沢山ありますが、目で見る限り何も違和感はありませんね。

そしてここにブラックライトを照らしてみると!。ブラックライトで反応し現れる黒点ブラックライトで反応し現れる黒点意味不明な「黒い点」が浮かび上がります。これはこの部分の塗料や素材が違う場合に見る事のできる現象です。(上と下の丸の位置、結構ずれてますね。)

例えば、角が擦れて中のレザーがむき出しの状態の場合は、もちろん素材が違うので同じような現象が見れます。素材の違いによる反応素材の違いによる反応ただし、これと上の黒点では少し意味が違います。スレて表面のエナメル素材が剥げて、内側のレザー素材が露出しているところが写真でも確認できますよね。そもそも素材が違うので反応が違うのは当たり前です。なのでこの点に関してはまったく違和感はありません。

では上の黒点は何なのでしょう?。はっきりとは分かりませんが、恐らく何かの黒い塗料(例えばマジックなど)を上から塗っている可能性があります。ただ、正直言って何をしているかは分かりません。目で見た時に、大きな傷や穴や素材のめくれなどは特に見られないので、表面の何かが違う事だけは確かかな。

エルメスにバーキンをメンテナンスに出した時、色の染め直しとレザー表面のなめしで、ボロボロのバッグが普通の中古品といった感じに綺麗になってきたことがあります。また当店でも、革のメンテナンスを目的にレザーワックスを使用する事があります。そうすることによりスレている部分が若干目立たなくなる場合も。革靴のメンテナンスと同じ原理です。品物のメンテナンスとして何かしら手を加える事が、全て悪い事ではない気がします。ただ、上から色を塗るというのは少し微妙なラインですね。会社やその人の判断だから何とも言えないけど、当店ではこのような品物は販売できません。ただ、「悪い事だ」と言っているのではありません。完全塗装品としてヤフオク!などで色々な売買がされている現状を見ても、安さと見た目での需要はあるように思います。あくまでも、当店ではATF(全国質屋ブランド品協会)に加盟しているので、弄った商品の扱いには結構うるさく、当店の規定ではアウトなだけです。その点はご理解下さいませ。

ブラックライトで照らすと、このように目では見えない何かを見る事ができることがあります。使用する時の殆どは、ダイアモンドの蛍光性を見る時に使ってますが、たまにこのような品物の検品にも使います。品物によってはライトに反応して変化が起きるものも(例えばこちら)。という事で、本日はブラックライトを使用しての商品検品についてでした。

ただ注意点もありまして、何やらこの光は体によろしくないようです。特に目に当てるのは控えたほうがいいとか昔から言われております。私はこの真意や原因は知りませんので、ご興味ある方はお調べ下さい。

本日は以上でございます。





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