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質屋のスタッフブログ

令和3年東北福島県沖地震

鴫原質店の弟さんです。

一昨日の地震は本当にビックリ!、嫌な事ばかり思い出しました。幸いにも当店では大きな被害はなく、展示してある財布や展示物が倒れた程度です。整理し終わった店内開店前に皆で整理し、朝から普通営業ができました。社長様と社長夫人が休日返上で整理してくれたおかげですね。感謝!。

今回の地震は東西に大きく揺れたようです。倒れなかったショーケース上の画像の青丸のショーケースは、東日本大震災の時に母と私の二人で支えても瞬間的に倒れてしまいました。今回は揺れる方向の関係で無事に残ってくれたようです。家の中の落下物などをみると、落ちた場所と落ちなかった場所の違いはどちらを向いていたかで違っていたように感じられます。何にせよショーケースが無事で良かった。

本日は年金の支払日ということもあり、朝から多くの方々が来店されました。偶数月の15日は朝から忙しい事が、昔から質屋あるあるのお話です。また常連様が当店を心配してご来店頂き、何故か時計を買って下さりました。普通に営業できていることに本当に感謝してます。電気止まらなくて良かった!(電気がないとシャッター開きませんから)。

「令和3年東北福島県沖地震」とインターネットで調べると、ふるさと納税を使った寄付金受付が始まっております。まだ福島県のある地区限定での支援ですが、今後の被害状況によっては支援先は増えていくのではないでしょうか。私はとりあえず、ここの自治体(宮城県内の市町村)の復興支援が立ち上がればそちらに寄付(納税)したいかな。もしそれがない時には、あるものから支援先(納税先)を選ぼうと思います。被災地の方々の日常が普通に戻ることを心から願います。まだ余震が続くとは思いますが、皆さまご自愛下さい。

本日は以上でございます。



質屋の道具「ブラックライト(2回目)」

おはようございます。鴫原質店の弟さんです。

本日はブラックライトを使用した検品方法のご紹介です。ずっと前にブラックライトについて書いたことがあるので(前回はこちら)、ご興味があればご覧ください。

まず始めに、こちらはルイヴィトンのエレクトリックエピというラインのお財布です。光沢のあるルイヴィトンの財布光沢のあるルイヴィトンの財布光に反射する光沢があるエナメルのような素材という感じでしょうか。ピカピカして高級感があります。そして今回の内容は少しだけダークかもしれません。目では分かりませんが意図的に少しいじった可能性が発見できます。(こんなこと書いていいのだろうか‥‥‥。)

下の画像の右上部分の赤丸のあたりを注目。目では分からない怪しい場所目では分からない怪しい場所よく見て下さいね。中古品なので小さな傷などは沢山ありますが、目で見る限り何も違和感はありませんね。

そしてここにブラックライトを照らしてみると!。ブラックライトで反応し現れる黒点ブラックライトで反応し現れる黒点意味不明な「黒い点」が浮かび上がります。これはこの部分の塗料や素材が違う場合に見る事のできる現象です。(上と下の丸の位置、結構ずれてますね。)

例えば、角が擦れて中のレザーがむき出しの状態の場合は、もちろん素材が違うので同じような現象が見れます。素材の違いによる反応素材の違いによる反応ただし、これと上の黒点では少し意味が違います。スレて表面のエナメル素材が剥げて、内側のレザー素材が露出しているところが写真でも確認できますよね。そもそも素材が違うので反応が違うのは当たり前です。なのでこの点に関してはまったく違和感はありません。

では上の黒点は何なのでしょう?。はっきりとは分かりませんが、恐らく何かの黒い塗料(例えばマジックなど)を上から塗っている可能性があります。ただ、正直言って何をしているかは分かりません。目で見た時に、大きな傷や穴や素材のめくれなどは特に見られないので、表面の何かが違う事だけは確かかな。

エルメスにバーキンをメンテナンスに出した時、色の染め直しとレザー表面のなめしで、ボロボロのバッグが普通の中古品といった感じに綺麗になってきたことがあります。また当店でも、革のメンテナンスを目的にレザーワックスを使用する事があります。そうすることによりスレている部分が若干目立たなくなる場合も。革靴のメンテナンスと同じ原理です。品物のメンテナンスとして何かしら手を加える事が、全て悪い事ではない気がします。ただ、上から色を塗るというのは少し微妙なラインですね。会社やその人の判断だから何とも言えないけど、当店ではこのような品物は販売できません。ただ、「悪い事だ」と言っているのではありません。完全塗装品としてヤフオク!などで色々な売買がされている現状を見ても、安さと見た目での需要はあるように思います。あくまでも、当店ではATF(全国質屋ブランド品協会)に加盟しているので、弄った商品の扱いには結構うるさく、当店の規定ではアウトなだけです。その点はご理解下さいませ。

ブラックライトで照らすと、このように目では見えない何かを見る事ができることがあります。使用する時の殆どは、ダイアモンドの蛍光性を見る時に使ってますが、たまにこのような品物の検品にも使います。品物によってはライトに反応して変化が起きるものも(例えばこちら)。という事で、本日はブラックライトを使用しての商品検品についてでした。

ただ注意点もありまして、何やらこの光は体によろしくないようです。特に目に当てるのは控えたほうがいいとか昔から言われております。私はこの真意や原因は知りませんので、ご興味ある方はお調べ下さい。

本日は以上でございます。



警察からの感謝状

おはようございます。鴫原質店の弟さんです。

昨日2月8日、宮城県警の捜査第三課の担当刑事さんが当店に表彰状を届けてくれました。警察署からの感謝状警察署からの感謝状普段であれば警察署にお呼ばれして表彰されるのですが、コロナウィルス関連で私たちが外出や密を徹底して避けている事情もあり、お気遣いの上でこのような形で届けて頂いたようです。新品の額縁付きですね。

先月は宮城県のとある警察署から、別案件で社長が表彰されていることもあり、今回の表彰状は会社名(店舗名)になっているのだろうか?。その点の詳細は不明ですが、店舗名での表彰は結構珍しい事に感じます。

警察の表彰状って一般的には珍しいものかもしれませんね。でも、当店の社長さんは結構な頻度で頂いており、その社長さんの配慮もあり私が表彰されたこともあります。「何故に表彰される?」ということについてご説明。質屋は警察から許可を頂いて運営しており、警察とのつながりを昔からとても重宝しております。担当刑事が週に1度(位)は店舗に来店し各種台帳を確認していく他、私たちの方から「こんなことがあった」と報告することも多々あります。

そして今回の表彰は、「当店で買取した案件」を報告をしたことがきっかけで、とある事件が発覚し、そして無事に解決したことによるものです。被害届がでていない状況で、警察もその事件さえ知らない時の事なので、事件が発覚したのは当店の判断によるものでした。

品物を見積し、それを購入しただけのいつも通りの仕事ではありましたが、購入後すぐに担当刑事に違和感を報告、そして品物を警察にお渡ししお調べ頂いた、というところがいつもと違う点ですね。

このような場合、買取した品物は被害者へ無償返還され、買取した店舗は莫大な被害が残ります。実際に今回の件では、当店に数十万円の被害がでました。数十万円って幅が大きいですが、十の位の数字は1でも2でもありません!。(かといって3でもありません)。とにかく数十万円です…‥‥。この金額を稼ぐのに一体どの位大変な思いをするのかを考えると、心の奥底では泣きたくなる部分もあります。

そんな私との思いとは別に、質屋の社会的役割ということを常に考えている社長さんにとっては「当然の事」のようでした。宮城県の質屋組合に入っている質屋は、恐らく同じような行動をするはずです。決して盗品は質屋に持ち込まない事をお勧めます。例え自分たちが損害を受けたとしても、盗品の再流通をさせないことに努めるのも、私たち質屋の責務なのですから。

実際に当店ではこんなことが結構あります(涙)。警察署からの感謝状警察署からの感謝状感謝状も誇らしい事なのでしょうが、このような事が減るように、そして世の中が平和である事を祈るばかりです。(哀)

本日は以上でございます。





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