質屋のスタッフブログ
2022年02月14日
鴫原質店の弟さんです。
令和4年2月13日の休日日記です。不要不急の外出は控えてとの事ですが、子供達の運動不足解消を目的に外出してきました。コロナの影響で学校の体育館が使用禁止になっており、スポ少の練習も完全に停止しています。そんな理由でいつものチビに加えて息子さんも同行してます。訪問した施設紹介も兼ねてますので、ご興味ある場所がありましたらGoogle先生でお調べ下さい。
この日は朝早くから高速道路を走って岩沼市に。仙台の中心部から30分ほどの移動距離です。
最初に行った場所に大きな地図があったので目的地を確認します。今回訪問したのは地図で言うところの「千年希望の丘」「岩沼海浜緑地(2か所)」「いわぬまつじ村」の4つ。これらは全て東日本大震災により荒れ果てた場所に復興関連で新たに造られた施設です。
先ずは先程の地図が置いてあった「千寿希望の丘」(公式ページ)。
「千年先まで子どもたちが笑顔で暮らせるよう願いを込めてつけられた名前」という事。鐘の鳴らし方が丁寧に書いてあったので、全員が各自で鳴らして御祈りをさせて頂きました。チビ助が急かすので物思いに耽る暇もなく移動します。
次に行った場所が車で2分ほどの「岩沼海浜緑地北ブロック」。ジュニパーク岩沼という呼び名もあるようです(公式ページ)。テニスコートやサッカー場と野球場がある広大な施設ですが、子供遊具のみご紹介(汗)。
駐車場に車を停めるといくつかの遊具と小山があります。奥の小山を登る階段には震災時の津波の高さが記されていました。「すごいな・・・」と思うと同時に色々と考えてしまいます。
山を登ると遠くに複合遊具が確認できました。
傾斜を利用したローラー滑り台で少し遊んだ後、公園の更に奥に向かいます。
5分ほど歩いて遊具まで到着しましたが、幼児向けにはちょうどいい感じ。
チビ助は一通りやっていましたが、地面のぬかるみが酷くいまいち遊びにくい状況で一つ一つ汚れが目立ちます。そんなわけで先程のローラー滑り台に戻って少し遊び、その後はこの北ブロックを後にしました。遊んだ感は少ないのですが、歩いた距離が結構長いので滞在時間は1時間程度かな。滑り台のおかげで少し汗ばんできました。
その次は車で5分程度移動し「岩沼海浜緑地南ブロック」へ。
人っ子ひとりいない北ブロックとは違って少し賑やかでした。実際にこっちの方が遊具的に楽しめるようです。
奥の方には大きなローラー滑り台が。
何度も滑りましたが爽快でいい感じです。これには子供達も大喜び。速度もでるので楽しいですがお尻が痛痒くなるタイプでした。登って下る単純作業だけど、不思議ととても楽しいですよね。
チビ助的にはご満悦な様子。
子供ってどうして楽しくなると自制が効かなくなるのかいまだに不明。肌寒いのに裸足になったり意味もなく寝っ転がったり、洋服全体が泥んこです。「帰ったらいっぱい汚してごめんねって、笑顔で謝るんだよ」と2度ほど伝えました。ま~目的は服の保護ではなく、子供の気晴らしなので「しょうがない!」で終ってほしいところ。
そして最後にすぐ近くの「いわぬまひつじ村」へ(公式ホームページ)。
エサ代と入場料で100円という意味不明な料金を払って、羊たちと触れ合うことができるとても素晴らしい場所でした。餌のお代わりは100円ですが2人とも3回追加購入!。とはいえかなり楽しんで3人の合計出費が900円なので多くの方にお勧めしたい施設かな。
焚火を燃やす場所が2か所あり「遊んでいって~」とスタッフさん(?)が声をかけてくれました。
炎を見てるとなんか気持ちが安らぐし、パチパチという音にも癒し効果を感じます。陽気なスタッフさん(?)がチビ助と遊んでくれている間、火で暖を取りながらJOCA(青年海外協力協会)(JOCA公式ページ)のスタッフさんという方(写真と別の人)にこの施設について教えて頂きました。私の方からこの施設に興味をもち、この施設の目的を尋ねたのがきっかけです。
2015年に東北大学准教授の方がJOCAのスタッフの方に依頼し、津波で荒れた地で羊を放置して雑草の状況がどのように変化するか研究する、という目的で2匹の羊からこの牧場が始まったという事。震災で荒れ果てたこの場所で、この地の為に何かをしたい人々がいたから実現できたと話してました。多くの方が見に来た事や紆余曲折を経て、今の形態に長い時間をかけて変化し、今現在羊は30頭を超える数に拡大してます。料金形態を見てもあからさまに営利目的ではないと分かるので、色々な方々の力によりこの施設は維持されているようです。多くの事を考えさせられ、青年海外協力協会の方々のアクティブさとポジティブな姿勢に心から感銘を受けました。前にも書いたことがありますが、最近特にネガティブ思考なので何とか変えていきたいものです。
ひつじ村をでる頃は既に2時過ぎになっており、朝から何も食べていない空腹感から帰路につくことに。この日に訪れた場所もそうですが、津波で被害を受けた海岸沿いには多くの新しい施設がつくられました。まだいった事のない施設や今現在建設中のものもあり、訪問した際には紹介させて頂きたいと思います。尚、この日に訪問した場所には全てに綺麗なトイレ(紙付!)が完備されており、小さな子供でも安心して遊ばせることの出来る場所でした。私もリピートするでしょうしオススメできる場所だと感じております。
本日は以上でございます。
2022年02月07日
鴫原質店の弟さんです。
今回はある腕時計の防水性能についての色々です。
それがこのGLYCINE(グリシン)のAirman(エアマン)、型番はGL0161という腕時計について。24時間表示の一風変わった自動巻時計で、回転ベゼルを使う事で2か国の時間表示ができます。1914年に設立された老舗メーカーで、戦時中などに軍に時計の供給を行っていたとか。様々な復刻版のモデルがあるようですが、このエアマンNo1は1953年に発売された36mmサイズを再現した限定1000本の限定モデルという事。商品説明をしたいわけではありませんが、小ぶりの時計が好きな私は結構魅力を感じるお品物です。
さて、今回は裏蓋にあるこの防水性能表示について。
「1ATM」と鮮明に刻印された1気圧防水というこの文字の意味。商品説明を記載する為に色々調べていたスタッフさんが、「ケースの1ATM刻印はメーカーの製造工程ミスで10気圧防水が正解、そしてメーカーもそれを認めている」というような記事をインターネットで見たとの事。「そんな事はあるはずない」と思いましたが、そんな事が書いているページが確かにありました。インターネットに書いてある一つの情報を鵜呑みにせず、根気よく情報を集め続けます(インターネットですが・・・)。別の店舗では生活防水と書いていたり確証までなかなか辿り着けません。「1ATM」と刻まれている事実に、真実が分からないネット上の情報が迷いを与えてきます。「メーカーが認めている」って言葉がとても力強いから迷うんですよね。
という事で社長さんがメーカー様に直接メールで聞いてくれました。
「最近GL0161を買ったけど、裏蓋にある1気圧防水ってホント?」って感じの意味だと思う。
その返答がこちら。
「前と裏蓋の写真送って」って感じですか?。(違ってたらすみません)
そして写真と共に送ったメッセージ。
「写真をご確認下さい」という意味だと思われる。
そして頂いた返答がこちら。
「1気圧で間違いない」という意味だと思う・・・。1ATMって刻印があるから「1気圧で間違いない」と答えられたのかもしれない・・・。データとか確認頂けたのかは分かりません(汗)。
写真にやり取りしてるアドレスも意図して載せてますが、製造メーカーから「1気圧で間違いない」との返答を頂きました。インターネットに書かれているがいつも事実とは限りません。ただ当店では「1気圧」と明記するになると思います。もちろんメーカーの担当者によって返答が変わる可能性も否定できないし、多くの時計を製造販売しているメーカーであれば全ての情報があるはずもない。「ケースの製造表記ミス」疑惑だって理由があって出てきた話だと思うし、私には本当に何とも言えない。でもメーカーに確認してメーカーの担当者が言っているので、今時点ではこれが事実なのでしょう。
時計の背面からリューズを抜いたところを撮影しました。
リューズパッキンなども見えず、リューズと本体との接触面に何かしらの特殊構造も見られない。そういう部分を見ると防水性能表記に間違いは無さそうだ。
という事でやっぱり防水性能は「1気圧」という事になるらしい。だってメーカーも「1気圧」って言ってるもん!(涙)。日本で言う生活防水は3気圧なので生活防水すらないのですね。防水検査(気圧テスト)でこの時計の防水性のを計測する手も思いつきましたが、そこまでする意味を感じないのでやりません。だってメーカーが1気圧防水って言ってるし刻印されてるし。ってな感じで何だか色々と考えさせられる案件でした。情報へのアクセスが簡単な現代において、情報を発信する側も受け取る側も色々と大変です。
本日は以上でございます。
2022年02月02日
鴫原質店の弟さんです。
昨日の買取品の中に初めて手にした品物があったのでご紹介します。
こちらは1972年に開催された札幌オリンピック冬季大会の記念メダルです。50年も前の品物ですが、よく残ってるな~というのが初見の感想かな。
恐らく今後みる事がない可能性が高いので付属品もチェックしときます。
尚、画像の下の文字はケースを開けた上蓋に記された文字です。
小さな冊子にはメダルの関する情報が記載されていました。
メダルの直径は30ミリ。品位は純プラチナで36グラムとの事。当店の計りでは何度やっても36.1グラムを計測してしまいますが・・・・見間違いか?。
表のデザインはこんな感じです。
北海道の上に聖火が描かれているのかな。冬季大会の記念品なのになんだか暑そうなイメージのように思えます。
裏面のデザインはこんな感じです。
「第11回」という最初の文字が「札幌」という文字に干渉してるところが少し残念だと感じました。第11回目の冬季オリンピックである事を第一に考えて欲しかったと思うのは私だけでしょうか?。ここに自己アピール的な感覚はいらない気がします。
細かい部分を見てしまうのは性分か。
文字自体や文字の間で隙間が大きいと鏡面仕上げになってるのに、間隔が狭い部分は文字の一部と同化しています。技術的な問題か、時間的な問題か、費用的な問題か、良く分かりませんが今時の技術ならやってやれない事はない点が気になります。
一番気になったのはこの鋭利な角。
大げさではなく下手したら手が切れる位に角ばっていて持つと痛かったです。現代の感覚で言うと角を落とすの当たり前だと思いますが、これも時代の流れなのか?。それともオリンピックのメダルって角が鋭利なのか。知る由もなしですが・・・・。
北京2022オリンピック競技大会がもうすぐ始まりますが、50年も前のオリンピックの記念品が目の前にあるのが不思議だ。でも待てよ・・・・。オリンピックって4年に1度(?)。50年前にオリンピックが開催されているのは何故だ?。と思って調べてみたら、1992年の次の冬季大会は1994年に開催されていたので2年間短縮されたようです。理由は知りませんが、それ故に50年前なんですね。
オリンピックは「平和の祭典」と言われております。開催年号を調べてみると1940年と1944年は開催自体が中止されており、これは一般的に言われる第二次世界大戦の影響なのでしょう。そう考えると、もうすぐ始まる北京オリンピックの開催はとても喜ぶべき事なのだと改めて実感させられます。雲行きが怪しい世界情勢だと感じられるニュースが散見されますが、世界が平和である事を望みながら、オリンピックでの日本選手の活躍を期待したいと思いました。
本日は以上でございます。