質屋のスタッフブログ
2025年11月11日
鴫原質店の弟さんです。
少し珍しい金貨を見つけたので鑑賞し・調べ・物思いに耽る!。
超有名人なので見た瞬間に分かる人も多そうかな。個人的に男性の肖像には魅かれませんが、この世代のヨーロッパ歴史は好きなので、こういう品物を見た時に学習を兼ねて色々調べる事が多いです。
ヘット部分に金性を示す刻印があるけれど、私には認識不能。
国内で製造されたものではなさそうだけど、いつの時代のものだろうか。
金の枠などには興味がないのでコインを取り出します。
「そ~っと」とやったのに折れちゃった!。ま~、もともと壊すつもりなんで、何一つ問題無し。
こちらの男性はハンガリー帝国、ハプスブルク家の3人目のオーストリア皇帝:フランツ=ヨーゼフ1世。
この帝国が衰退する物語は、色々な映画やドラマで様々な描写がされており、多くのお話では「皇后エリーザベト」がその陰の立役者、もしくは主役を勤めてます。この時代の物語は、色恋のドロドロ感や豪華絢爛な貴族たちの生活感が垣間見れ、怪しい憧れや好奇心、そして様々な願望を抱いて眺めてると意外と面白い・・・。
どことなく頼りなく見える、優しそうな眼差しの皇帝様。物語の多くでは、母親に従う(逆らえない?)「マザ△ン(※書かないでおく)」という設定ですが、事実はどうだったのだろう?。
この方の世継ぎとして、息子様の統治が2年程続きましたが、帝国最後の皇帝と言われてるようです。戦争と略奪・国の繁栄と衰退がヨーロッパ各地で繰り返された歴史を、高校の世界史で勉強しましたが、名前が横文字ばかりで中々記憶できず、テストの点数は酷い有様だったな(汗)。
もう片方にはハプスブルグ家の紋章!。「双頭の鷲」が紋章の特徴的ですが、王族や貴族が持つ2つの権力を表すらしい。
ヨーゼフ1世がレリーフされたこの金貨は「ダガット金貨」と呼ばれる金貨のごく一部です。長きに渡りヨーロッパの国際的通貨として流通した金貨が「ダガット金貨」と呼ばれますが、発行される地域や国も異り多様な種類があります。ヨーゼフ1世が彫られてるダガット金貨が発行されたのは、1854年から1915年だけど、復刻版として1915年の年号で多く発行されてるが故に、この金貨も復刻版だと思われます。今回は金貨に興味を抱いた訳ではないので、金貨の歴史の深堀はやめとこう(汗)。長くなるから・・・。
ハプスブルグ家の歴史は長い戦いの歴史。国内の権力争いの他、ヨーロッパの戦争の多くに関わっていたのは史実です。紋章の細かい部分を眺めると、物騒なイメージしか沸かない!。警察とか平等とか、そういう概念がなさそう(※推測)な社会なので、襲撃とか略奪とか多かったんだろうな。
ハプスブルグ家はその派生により、いくつかの国を統治をしていたようですが、第一世界大戦の敗北によりこのオーストリアの帝国は解体され、一つの歴史が終わりました。その中心人物がフランツ=ヨーゼフ1世なので、多くの物語に登場する訳ですね。尚、「オーストリアのハプスブルグ家」での物語であり、他の国のハプスブルグ家もあるようです。深堀したい方はチャッピーやジェミニに尋ねれば、全知全能のグーグル先生の情報網を簡単にまとめ上げてくれるので、とても楽な時代です(笑)。
金貨をX線分析機にかけて見ると僅かに銅(CU)が入っていて、23金位の成分比率だな。
重さは3.49グラムで、直径約2センチメートル。このコインの公表値では3.5グラムらしく、経年劣化で少し削れたのかしら。
個人が鑑賞できる過去の史実が、本当の事なのかは別として、私達が日常生活で大切だと認識している「貨幣価値」も国の繁栄と衰退の中で動いている事は歴史を見れば明らかです。この帝国が滅んだ後、帝国内の通貨圏は解体され、その地区を継承した国の通貨圏に組み込まれ、その地域の住民は新しい門出を向かえる事になります。いくつかの通貨があったなかで、代表的通貨「ハンガリー・クローネ」はそのまま使われたようですが、激しいインフレ(通貨下落)を経た後、10,000クローネを1シリング(オーストラリア・シリング)に切り替えられたとの事。クローネは1892年から1918年の僅か26年間のみ使用され、通貨価値がほぼゼロになった一つの歴史でもあります。前に「シリング」について書いた事があったような、なかったような?。シリングとユーロの交換比率だっけ??。一応・・・付け加えときますが「クローネ」ってデンマークとかの今現在の通貨でもあり、混同するとダメな点です。大日本帝国時代の「円」と現代の「円」の違い・・・的な感じかな。
このような品物を偶然見た際に、国の歴史や通貨などを調べる事が趣味となっておりますが、「争い(※実弾に限らず)」「貨幣価値下落」「インフレ」が絶妙に絡み合う点はとても興味深いことです。過去の話ではなく、現在進行形でも、世界の数カ所で色々ある事なので!。今起きてる様々な事が、どんな結末になるか想像もできませんが、未来の歴史教科書にはどのように記載されるのだろう?。もちろん国によって残される事実は違うのでしょうが、どのように語り継がれるのか後々(多分数年後)確認しておきたいところ。ただ、未来があればの話でしかないので、世界が平和でありますように!と、いつものようにお祈りして、帝国滅亡のお話を終わります。
本日は以上でございます。
2025年11月01日
鴫原質店の弟さんです。
日銀の政策決定会合が終了しました。植田先生の会見を2度程聞いてたけど、幹事社の質問の冒頭で「日銀の使命」を強い口調で述べてたのが印象に残ります。
10月31日に「経済・物価情勢の展望」という資料が掲載されており、物価見通しがでてたのでお借りして貼っておこう。今後、物価上昇率は少し下がる見通しだけど・・・、緩やかな物価上昇は止まらないようです。インフレ対応を本気でしないと預金(資産)の目減りは止まりませんので、色々と考え込む日々がずっと続いてます。今後どうなるかね?。(10月31日公開の「経済・物価情勢の展望」【こちら】より)
発表後の会見後の為替の動きはこんな感じ。
なかなかの値動きで円安に触れたけど、次の日銀会合が12月だから、それまではそうなるよな。ま~少し下がってた国内ゴールド価格が上がったので喜ぶ面もあります(笑)。それに、直後から新しい財務大臣様の牽制発言も発動し、展開が慣れっ子になってきましたね。今の財務大臣殿はお立場につくずっと前から、ドル円は120円位が水準という言葉を継続してされてる、もと大蔵省出身の知性溢れる方ですので、個人的には今後のご活躍を期待させて頂いています。さて・・・今後どうなるかね?。
そんな為替の動きなど無関係に、前総裁がブルームバーグのTVインタビューに出演してており、興味深いお話が。
金利差と為替について述べられてましたが、国内金融の最高峰のお方のお言葉。見立てでは12月に利上げとの事ですが、さて・・・今後どうなるかね?。(※見出しはブルームバーグ【こちら】から、一部をスクリーンショットでお借りしました。)
そしてこれも数日前のブルームバーグの記事。
こちらは投資の専門チームのお言葉。もしこれがホントであれば、現状4%程度の利回りの外貨証券をこの為替水準で買うと、期間次第では損するって事になる。ホントに色々考えて判断ないと散々な目にあう可能性もあり、全ては自己判断です。それに世間が円安で騒がれるこの状況で、こんなに色々でてくる理由はなんだろう?。そして向こう10年の金利上昇というが、金利上昇に耐えれる理由があるからこんな発表がされてる訳で、経済成長(違った意味でインフレ)が今後10年継続するという判断なのだろうか?。さて・・・今後どうなるかね?。
多分2年前位、副総裁の為替レンジ目安について「どうやって維持する?」と疑問を書いてた事を覚えてます。名目の日米10年国債の金利差で為替を見ていた4月頃まで、日銀が実質金利で為替とインフレ率を調整してると気が付いた先月位、そしてつい先日、過去2年間の日米の実質金利差を発表してくれた兵(つわもの)がいたので、その情報をお借りします。1ドルが150円付近をウロウロしてる数年でしたが、日米の政策金利(短期金利)の実質金利差は【過去2年間】で約「±4.5%」位で【変化なし】。長期金利の実質金利差は【過去2年間】で約「±1.7%」位で【変化なし】。そういう実質ベースのみで確認すると、日銀の目論見通りの為替水準で動き続けてる訳で、内田副総裁理論を2年越しでようやく理解できたような気にもなります(※正解かどうかは分からない)。私がアホなで無知なオッサンであることは今も変わらないけれど、幼稚園から小学1年生に進級した位の成長はしてるのかもね。
今回注目した2つの視点において、日本は金利が上がり、米国様は金利が下がることが前提のお話。根底にあるのは日本と米国の国内インフレ率次第で、日本のインフレ率が上がる(利上げ)、米国のインフレ率が下がる(利下げ)を想定してる話でしかなく、何事も無ければの話でもあり、他の可能性がまだまだあります。先の事は分かる訳ないのですが、先の事を考える必要は常にあり、想定通りに事が運ばなかった場合のストーリーばかりを探し求めるのは、臆病な性格故ですね。
こんな話がでる以前から、突発的な円高に警戒し始めてもう数年・・・・。若き日に経験した出来事がトラウマとして残ってるからなのか?、それとも私がただのアホなのか?。
時代が違うから、過去の出来事や値動きを見て考えても無駄なのは理解する。ただ、可能性を知っておくことは、大切な事ではなかろうかと感じてます。色んな過去の時代と状況が似てるな~と繰り返してきましたが、マーケットは今、ドットコムバブルと似てるように感じる。その周辺のドル円の動きが上のチャートだけど、「円」という風変りな通貨に少し安定してもらいたい今日この頃、こんな事が繰り返し起こる理由(※これは分かる!)や、今後起こらない根拠(※これは分からない!)など、興味を持って探し続けてます。
金利の無い世界・インフレのない世界・通貨安が継続した世界で長い年月を過ごしてきたけど、もしこれらが全て【逆転する】事があれば、社会構造や通貨価値や金利に目を向けないとインフレ対策は骨が折れる作業です。ま~所詮、国内金利上昇で何も壊れない事を前提とした空想物語だな。そしてもちろん別ストーリーとして「円安・債券安(金利上昇)」の話もあり、その場合はトルコ経済がとても参考になる。何がどうなるかで色々変わるにせよ、個人のインフレ対応の重要度が高くなってる事だけは間違いなさそうに感じます。さてさて・・・今後どうなるかね?。
本日は以上でございます。
2025年10月25日
鴫原質店の弟さんです。
先週末に【金属価格全般の上昇と睨めっこ】とか書いてたけど、その直後の夜からの金属さん達の動きが激しかった。寝てる間に熾烈なバトルが繰り広げられてた事を朝になって知る(※月曜朝のチャート)。
データでの金属保有者が一斉に換金した事で値段は動き、ボタン一つの高速取引に現物取引がついていける訳ないよね。ドル建てで僅か数パーセント程度の値動きで、寝て起きたら国内18金価格が千円以上下がってたけど、ま~想像できただけでもましか(汗)。なんかニュース見てると「ゴールドが下がった」的な言葉があったけど、本質的には、高くなったから大量に売って現金に替えたという感じだよね。ついでだし、アホ(←私の事)なりに少し考えてみる。尚、金属相場は仕事で扱うから見てるだけで、興味がない人間の観察日記みたいなもので信憑性皆無です。尚、画像は全てトレーディングビュー(こちら)のスクショですが、便利過ぎて最高です!。
売られた理由の推測は凄く沢山あり多くのメディアで色んな話があります。ただ、個人的には「流通紙幣量の増加」とか「国家負債の増加(対GDP比)」でずっと考察してるので、過去から学べることを探してみた。
これは、アメリカの紙幣量(M2マネー)とゴールド価格を割り返してみたチャート。ドル基軸通貨体制における過去の歴史上では、一定水準で切り下がるタイミングがあるのが目安になってます。突き抜けてるのはオイルショックの時かな?。狂乱物価の中でインフレ率が爆上がりするから、インフレ対応資産としてゴールドが上昇したのだろうか。所詮は素人考えだけど、米国様のインフレ率が上昇すれば、ゴールドはまだ上昇する事も想像できる。この線の部分って、たまたまなのでしょうか?。それにもう一つ、調べてないけど、先物取引所のどこかで証拠金を上げたとかないのかな?。深堀すると時間がかかるから、調べないけど・・・それも下がる理由としては考えられます。
先の事など知らんけど、【様々な思惑は別として】、どういう見方ができるか考えてみる。尚、全てはドル建ゴールドの話です。(下は昨日の朝の状況です)
言葉を慎重に選べば、既に持ってる人はできるだけ高く売りたい人もいる、持ってない人は買いたい人もいる、その中で価格が形成されてるけど、ゆっくり少し上がったところで、ドバっと下がってる点を見るにどっちが多いのかな?。起点を少し変えるだけで、トレンドの見方は変わり、上昇継続orトレンド変換?。見方(※線なんて好きなように引ける)はそれぞれだけど、更にこの下に一本追加で線を引けば、次の節目はここから1割くらい下がったところのように見えるし、どうなんだろうね?。ただ根本問題は、紙幣発行制度そのものとも思え、長期目線では上昇するしかなさそうにも思うけど、意見は分かれそう(汗)。動きがあるとすれば、1オンス4160位が一つの目安であってます?。
そもそも長い期間で見てみれば、ゴールド保有者の感情がバラ色でない事が想像される。
直近の上昇幅が凄いので過去の事があてはまるかは不明。ただ、停滞と下落の期間が長い過去がありました。2011年の高値を戻したのは11年後、2020年の高値を戻したのが4年後。インフレ資産などと定義すれば、将来的には上がる可能性しか見えないけど、モノの売買を繰り返す人にとっては、来週の価格の方が重要だったりするので、そういう立場によっても動きが変わる部分です。恐らくですが、投資専門の人って短期目線、そして5年で2倍程度では仕事にならないので、そういう巨大な投資的お金がまだゴールドにあるレバ、高値で整理したそう(推測)。それでも、「THE Debasement Trade」(通貨価値下落取引)は理屈的にはとても納得できる論理で、円建てゴールドでそれがモロに証明されてるから信憑性と説得力があり、いち個人としてはこの2年の上昇が来年も続くとありがたいのですが(※一応、仕事上で金上昇は嬉しい人間です)。ホントに頼む・・・いつまでもあがれ~~。
金属さん達が調整してる場面において、ドル〇〇〇論が多いなか、この数日間はドル高の米国債高が確認できました。
米国債金利下落のタイミングでゴールド下がってたところは何度か注目してた部分ですね。今この瞬間に起こったのは、米国債に向かったお金もあるという事・・・。ドル離れも確実にあるんだろうけど、自分の好きな情報を好きなように取れる時代、色々考える事が多い。ドル下落するからゴールド買ってた取引が、金属が上昇したから儲け分を含めて、ドルに替えた可能性はないのかな?。ドル指数が上がってるって事は、ドルが買われたって事であってるかね?。チャート見てるだけで分析ソースは無く、妄想の空想劇というお話です。この動きは不思議で、ドル不信でゴールド上昇じゃなかったのか??。さっぱり分からんが事実はなんなのだろう。
ただ、円インデックス撃沈(涙)(※ドル買われてるから当たり前?)。
何回か前に取り上げた「66」という数値を本格的に割り込んだので、為替に関する報道が極端に多くなってきてます。米国金利低下で円高を想像してたけど、半年くらいまでみてた長期金利差になんて為替は反応しなくなってきました。
凄くいや~な話だけど、心配性の私はとても心配です。これドル円の30年チャート。
日銀ボードメンバーと新しい財務大臣のご活躍にご期待申し上げます。この現象って実質金利や貿易・サービスなどの国債収支などの根本的な問題だから、せめてどちらかだけでも・・・。「機は熟した」とこの数日がんばってくれてる日銀審議員もいる中、どうするだろう?。雲の上の人達の発言でも動いてるので要観察の状態です。尚、円安は国内コールド価格を押し上げる一方、購買力の減少と物価高を呼ぶ。これ以上の円安進行は無いと、個人的には思ってるけど、先のことなんてやっぱり分からんね。新体制で具体的にどうするかで、為替の影響もありそうだ。尚、関税の分(15%)の損失を為替が少しカバーしてる状況は輸出企業にはいい事かもしれないですね。
少しだけ事実に基づく妄想劇(夢物語)を繰り広げてみます。アメリカのFOXという番組で、米財務長官様が「エネルギー価格と住宅価格の下落を踏まえ、来月か再来月にアメリカの消費者物価指数が低下し始める」という認識を示したとの事で、【連想ゲーム開始!】。住宅価格はそもそも担保価値があり、そこからお金が生み出されている(信用創造)→担保価値が下がると信用の棄損になる→誰かがその分の損失を被る→という事を想像したのが多分昨年の夏位で「リーマンなんたら」って書いてた事あった気がするけど、今になって少し雲行きが怪しい。ここ10日間、サブプライム(信用力の低い人)という言葉が目につくようになったけど、そもそも上位10%位が経済の主体である米国様において、サブプライムとは人口の何パーセントを指すんだろう?。GDPの70%が個人消費の国なので、何かあれば色々飛び火してきそうなので、米国様の雲の上の方々のご活躍を期待します。政府は未だに閉鎖中ですが(哀)。
【いつも書き加えてますが、パパパ~~っと思い付きで書いてる程度なので、信憑性なんて1ミリもありません。そして、自己防衛の為に可能性を考えてるだけなので、先の事なんて分かりません事、ご理解下さい。】
本日は以上でございます。