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質屋のスタッフブログ

リバウンド防止徹底期間の休日

鴫原質店の弟さんです。

今回は5月16日の休日日記です。宮城県では5月11日よりまん延防止法重点措置が解除され、今まで閉園されていた市町村で運営する施設や公園が利用できるようになりました。ただ重点措置解除に伴う経過措置としてリバウンド防止徹底期間が5月末まで定められ、様々な制約がある状況に変わりはありません。それでも県のホームページを確認すると「不要不急の外出や移動を自粛すること」という文言が、「外出・移動の際には三密等の回避やマスク着用・手指衛生等の基本的な感染対策を徹底すること」と変更されてます。これを見る限り「出かけてもいい」と読めるので、密にならないように遊びに行くことにします。よくある「あれした」「これした」で終わりそうなブログです。

とにかく体を動かしてもらいたいので、早朝9時に「向山中央公園」に子供2人を連れていきます。上の子はテレビゲームをしていたところを無理矢理連行された事、また高いと所が嫌いな事もあり不機嫌極まりない状況でした。下画像の右上で超不貞腐れた感じが見て取れますが、それでもすぐにチビに釣られて遊んでくれました。良かった。向山中央公園の様子 人が疎らな公園で1時間位遊んでいると、天気が良く気温も高かった事もあり、汗が止まりません。この公園には自動販売機が無く、全員が「のどが渇いた!」という意見で一致したので10時過ぎに帰路につきます。少し失敗したな~と思う一方で、取敢えず運動できたので満足感がありました。

そしてその後スポ少へ息子さんを送っていきます。夕方のお迎えまでの4時間の遊び先は、年パスを買っている八木山ベニーランドへ。暫くぶりの来園ですが、入口に自動検温器が増設されています。ベニーランドの入り口うちのチビ助は検温できる身長に届かず、ひたすらジャンプを繰り返してました。なんだかほのぼのする光景です。

宮城県より「三密を回避して」とのご指示が出ているので、混んでいたら場所を変えるつもりでした。ところが入園してすぐ、これなら気兼ねなく遊べそうと悟ります。ベニーランド園内の様子何かに並ぶとか、人と接するとか、そんな環境ではありません。この半年に何度か来ていますが一番人が少ないと思われます。

乗り物に乗るだけなのですが、私は早々に疲れ果てました。人がいない園内の遊具待ち時間が殆ど皆無なので、終わったら乗る、終わったらまた乗るの繰り返し。何が面白いのかメリーゴーランドの5連続には気力が削られ、揺れるような乗り物以外は全て外から傍観するようになります。それでもチビ助は、飽きるどころか走り回って次々と遊具にに乗りまくってした。近所の公園気分で遊園地を堪能しているようです。

そして救世主が登場。友達になった二人偶然居合わせた少し年上の女の子が、1時間ほど一緒に遊んでくれました。意識の強い子で「一緒の椅子には座らない」を徹底してます。ティーカップに乗る時も、別の椅子に分かれて座ってました。こんな小さな子供まで意識しているのに‥‥、立場ある人たちがパーティーをしていたニュースをふと思い出し悲しくなります。

そんな感じで16時20分まで遊び続け、その足でスポ少の会場へ向かってこの日の最後の務めを果たします。ようやく普通の休日を過ごせたように思えた長い一日でした。

「感染防止対策」という言葉を耳にするようになり、随分長い時間が経過しました。殆どの人がそれぞれの立場で意識していると思います。でも私は「どんなことがダメで、どれがいいのか」について、最近少し分からなくなってきてます。人ごみを避ける生活を意識し続けてはいますが、本日は理由もなく「遊園地に行くのがダメかも」と思ったのです。でも恐らくですが、悪いことはしていない気がするのでブログに書きました。どこに行くのが悪いとか、これはダメとかではなく、不特定多数で密集する事を避ける事が大切なのかな?。いつ行っても人が全くいない美術館とかが閉園対象になったりすると、自分が思っている判断基準が不透明になったりします。今一度、明確な指針が欲しいころ合いのような気がします。

本日は以上でございます。



海外からのお客様

鴫原質店の弟さんです。

昨日は海外のお客様にとても良くして頂きました。それに関連し最近日々思うところを。

午前中の早い時間、昔からご来店頂いている日本在住の中国人のお客様が久しぶりに来店されます。コロナの関係で久しぶりに外出してきたという事でした。僅か30分位の時間に「これ!。あれ!」と品物を次々にご覧頂きます。売れた宝石の値札一通り店頭の宝石を見た後、すぐに「お会計はアリペイで」と。いつもそうですが、とても早くそして気持ちの良いお買い物をされます。日本語がとても上手で今まで色々なお話をさせて頂いてますが、日本の中古品を中国で販売しているとか。「ありがとうございました。またお願いします!」と言ってすぐにお帰りになりました。こちらがお礼をする立場なのですが、礼儀正しく爽やかで、私自信見習う事が多いお客様です。そしていつも感謝してます。

そしてお昼くらい。昔からご来店頂いている日本在住のマレーシア人のお客様が来店。当店のホームページをご覧頂いているようで、「これ!あれ!」とあっという間の品定め。売れたバッグの値札そして「現金がもうない」とお買い物を終了です。遠方に住んでいるお客様ですが、仙台に来た際にはいつも足を運んで下さいます。長い間お世話になっており本当に感謝してます。「現金が無い」けど「郵貯ペイ残高はある」と言ってましたが当店で郵貯ペイは使えません。もし導入してたらあと一つ買って貰えたのに残念(笑)。

そして夕方。ネットに掲載していたこの商品に関し、中国人の方から連絡がありました。売れたジュエリーの写真日本で仕入れたものを中国で販売している業者様との事。初めてのお付き合いなのでご挨拶のように交渉から始まります。電話での言葉は【慎重に選んで丁寧】に話しますが、ブログなのでストレートに内容だけ書きます。

≪1度目の電話≫
お客様「値引するなら買う」
→私「入荷したばかりなのでこの値段で売る努力をする」

≪2度目の電話≫
お客様「5万円値引きするなら買う」
→私「当店の原価以下なので無理」(実話)

≪3度目の電話≫
お客様「1万円値引してよ」
→私「1年間はこの値段で掲載し続ける。」

≪4度目の電話≫
お客様「注文方法教えて」
→私「ありがとう。送料はこちらで持つね!」

ご購入頂いた上に、今後も仕入れをしたいので「よろしくね」との事。誤解があると怖いので「当店はとても小さな店で品物は少ない」としっかり事実お伝えしました。それでも定期的に「ホームページ見るね!」と言って頂きありがたい事です。

不思議な事に海外の方と長い時間お話しをしていた1日です。午前中に来店された中国人のお客様曰く、「日本にいい品物が少なくなってきた」との事。バブル経済とその後の円高時期を中心に、日本人は海外から沢山の品物を購入し続けましたが、それらの品物が日本の中古市場を経て海外にどんどん輸出されるという現象が続いてます。今これを書いている金曜日お昼頃、フィリピン人のお客様が店頭で「ライブ販売」をしてくれています。そして明日土曜日は、別のフィリピン人のお客様が「ライブ販売」をしてくれる予定です。小さなお店ですが良いお客様に恵まれ本当に感謝しております。

ただ販売先はやはり海外です。今後も商売を継続する上で、国内での「地産地消」はとても重要ですが、流れに身を任せるしかありません。また円高にでもなれば状況は一変するのでしょうが‥‥‥。この先一体どうなっていくのだろう?。数年先の状況を想像さえできません。いくら悩んでも結果的にいつも行きつくところは同じで「淡々とやり続けるしかない」と自分を納得させてしまいます。そしてまた、そういう先の事を考える以前に、遠い外国から仕事の為にその国の言葉を覚えて頑張っている方々と関わっていると、そもそも働く意欲とか努力とか、そういったところを真摯に見習う必要があるのかなと思います。

最後に、販売粗利について少し悲しい現実。値段が高いものを扱っているので一般的には「儲かってそう」と思われがちな業界です。これは当店の売上データの写真。本日売れたバッグの税引き前の粗利について。売上データの画像6万円の品を現金払いで1,800円値引きし¥58,200で販売。仕入は市場仕入れで原価は¥52,800で税引き前粗利が¥5,400。収める消費税を考えると6万円のバッグを販売して5千円位の粗利かな?。ルイヴィトンのスピーディーは7万円位で売って粗利が3千円ちょっとか。この粗利について高いか低いかは見てる方の感覚にお任せします。

そして私の記憶の中で、利益がでているもので一番粗利率が低かった品物は19年の12月に販売したロレックス。ロレックスの売上データ人気のエクスプローラーですが、店頭で販売した税引き前粗利が400円。写真撮影や画像加工、値札作成や各種調整や清掃など考えると大赤字ですが、データー上はでは400円儲かってます(笑)。この時の状況では買って頂いた事が本当にありがたかった事を覚えています。ご購入ありがとうございました。(今では100万円くらいする品になっているのは結果論です)

もちろんこんな金額ばかりでは仕事として成立しませんので、粗利をしっかりとっている品物もありますし、その反面で原価割れで販売しているものもあります。いい時あれば悪い時あり、淡々と辛抱強く長々と続けていきたいと思います。

本日は以上でございます。



コロナ渦での出産

こんにちわ。鴫原質店の弟さんです。

今回は私的な日記で、質屋とはな~~~んにも関係ないです(質屋と関係ない話は結構多いですけど‥‥)。内容はしばらく前の話になりますがコロナ渦における出産の体験実話です。もしかしたら数日で削除するかもしれませんのでご了承下さい。

通常時の出産は、立会などに備え父となる男性にもいくつかの事前講習があります。それが普通だと思ってましたが、コロナ渦において、そのようなものは一切なく、また父親が病院へ行くこともありませんでした。このブログにたまに登場する娘の出産の時は、深夜の同じ時間帯に3人の出産が重なり、病院側も大慌ての状況。手が全く足りない状況だったこともあり、何の経験もない私が助産師さんの指示により、「ここを強く押して!」とか「お父さん力緩めて」とか、散々に怒鳴られて出産のお手伝いをした事も今ではいい思い出です。そしてコロナ渦においては、感染対策が重視され病院に一度も入れてもらえません。子供達の出産を全て立ち会ってきた私にとって、とても悲劇的な事でした(哀)。

予定日を控えた数カ月前、病院からこちらの紙を頂きます。病院のコロナ対策についての説明 ポイントを青い〇で囲んでみます。来院する時の約束事項として「体調が悪い時や発熱時」そして「家族が発熱しているかどうか」なども事前に電話で報告して来院すること。また病院に入院している間、面会は一切できず、電話での問い合わせにも対応ができないということ(個人情報保護の為)。

また、事前に同意しなければならない事があります。PCR検査で陽性の時の対応入院するタイミングでPCR検査をおこない、陽性がでた時は帝王切開で対応する旨が記載されてます。出産予定日の随分前からこの件について同意が必要です。また帝王切開をするときは、家族が病院の敷地内(駐車場)で待機という指示が明確にあります。万が一の何かに備える為とのことです。

「コロナに感染しないよう努力する」というのは当然の事でしたが、途中から状況が変わります。高齢出産の影響によるものか定かではありませんが、中盤から妊娠糖尿病の症状がでて、インスリン注射が処方され服用することになります。糖尿病だと重症化しやすいと言われており、そこからは「絶対に感染してはいけない」と意識が変わります。母体と子供の両方を失う可能性を考えると、外食さえ怖くてできませんでした。更には社会人として信じられない事ですが、2カ月ほど業界の市場(競り場)も欠席し、徹底して人との接触避け続けます。コソコソと人との触れ合いを避け続け、最初こそ違和感がありましたが、良くも悪くも自然と周りの輪から離れていき、その状況が普通となり気にもしなくなります。

そしてようやく、待ちわびた時をむかえます。ただ、非常に悪いタイミングで風邪のような症状があり、時より咳が出る体調のまま陣痛が始まりました。家族全員の体調と陣痛の間隔を産科に何度も連絡し、来院指示がでたタイミングで車を走らせます。病院の駐車場に着いたら「連絡を下さい」とも言われました。そして駐車場に着いたことを電話で伝えると「そちらに向かうので車で待機していて下さい」という事。車の中で陣痛に耐える母体を心配しながらの時間なので、「まだかな?どうしたんだろ?」など、とても長い時間に感じたのを覚えています。5分程度が過ぎた頃、全身防護服の先生と看護婦さんが迎えに来てくれました。完全防御服の先生方「まずPCR検査をしますのでお父さんは駐車場で待機して下さい」と離れた場所から伝えられます。そして「PCR検査の結果は約1時間後になるので、いつでも対応できるようにして下さい」との事。そう言い残し、母体と荷物を病院内へ運んでくれました。病院の感染対策が想像をはるかに超えており、逆に安心感がありました。風邪の症状があるので先生方も怖かったと思います。本当にありがとうございます。

真っ暗な駐車場で一人ポツンと待機指示を遂行していると、30分ほどの時間が過ぎたところで奥様から着信が入ります。「産まれました!」との事。電話の向こうでは赤ん坊の声が大きく響き渡っており、長い期間の苦労が終わったことで安堵しました。色々な感情が溢れ出しますが、その電話の中で看護婦さんより「もう帰ってもいいですよ」との優しいお気遣いが‥‥‥。産まれたてホヤホヤを見る事もなく、一人寂しく帰路につきました(悲)。

帰宅後は少し興奮してたこともあり、長い禁酒生活に終止符を打ち、ひとりで祝い酒!。すると飲み始めて10数分後に病院から電話が!。「何かあったのか!」と焦って電話にでると「PCR検査は陰性でした」との事…‥‥。夜中の2時過ぎの連絡にしてはパンチの効いた連絡です(笑)。「そんなことか~」とも思いましたが、院内の環境においてはこれが重要事項なのかもしれません。検査結果がでるよりも出産の方が早い事を想定していないスキームでしたが、病院側の対応にとても好感があります。考えてみれば、本当に命のやり取りをしている現場です。風邪かコロナかは凄く重要ですよね。でも電話が鳴った時は心臓が止まるかと思うほど焦りました。

男性にとっての出産は少し他人事な部分が確かにあります。ただ、今回は色々なことが重なり必死に手伝いができたと思います。

(掲載した症状の画像は、本人の依頼により5月12日に削除しました。)

妊娠糖尿病や下肢静脈瘤、そして全身の浮腫みなど今まで経験したことがない事ばかりに加え、コロナ渦の不安感が募った長い期間でした。「出産は命がけ」と昔から言われておりますが、今回は特に「命がけ」を痛感し続けたので、沢山の感謝を奥様に伝えてます。

尚、下肢静脈瘤については出産後に自然に薄くなり症状が良くなりました。また、糖尿病の症状は消えインスリンも不要な生活が戻り安堵しております。象の足のように浮腫み切った足も自然完治していきました。若い時は気づきませんでしたが、出産がどれだけ大変な事か改めて学んだ出来事です。

ニュースでも報道されてますが、本当に医療が必要な時に病院にさえいけない事が現実であるようです。宮城県においても感染が拡大するにつれて、「病院は大丈夫だろうか」と不安になったこともありました。医療現場の皆さま方へ感謝し、自分自身が感染を広げないように用心する生活を継続したいと思います。

(最後に)
人口統計を見ても歴史的に出産数が少ない時期にに新しい家族を授かりました。赤ん坊の写真宮城県における出生率は全国で下から2番目の低さという事です。幼稚園の願書を出す為に真冬の寒い中、徹夜で10時間並び続けたこともありましたが、恐らくこの子の学年ではそういう苦労は無さそうです。近くの学校が無くなってなければありがたいのですが…‥。

とあるデータによると、2040年の宮城県の人口分布は人口の2.6人に1人が65歳以上となり、現在の市町村体系の維持が難しくなる可能性も。消費者の減少により、多くの商店や施設の維持が困難になるのかもしれません。少子化の理由は様々あると思いますが、その理由の一つには先行きの不安や経済状況などもあると思います(事実は知りませんけど…)。欲しい人に諦めではなく、前向きな希望を抱いてもらう為に、国や自治体にこそ頑張って欲しいところ。様々な支援拡充により、どんな状況の人でも安心して子育てができる環境を整備して頂けたらと心から願うばかりです。

本日は以上でございます。





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