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メイプルリーフ金貨「エリザベス2世の表情」を観察

鴫原質店の弟さんです。

金属スクラップ用の箱に最近お店に入ってきたコインが複数ありました。複数の金貨と銀貨その中に発行年数の近いコインがいくつかあり、興味本位で見比べていたら結構楽しめたので取り上げてみます。

まず最初に見比べていたのが1989年と1990年に発行されたこの2つの金貨。1年違いの2つの金貨の表裏のデザインこちらはカナダ王室造幣局が発行する純度99.99%のメイプルリーフ金貨で、カナダ中央政府が保証する法定通貨でもあります。表面(裏面?)にはカナダの国旗にも描かれているカエデの葉が描かれており、重量は31.1035グラムの1オンス、直径は30ミリで厚さが2.8ミリ、流通量はとても多い金貨で珍しいものではありません。

見ていたのはエリザベス2世(以下クィーンと書きます)の表情について。1989年のエリザベス2世の表情これは1989年のクィーンの表情。レリーフと呼ばれるこの浮彫のような造形表現により、角度を変えることで違った表情を見る事ができ、私は結構ガン見してしまう人間です。クィーンは1926年生まれらしいので、63歳の時の肖像という事になるだろうか?。とても63歳には見えず素敵な王女様ですね。

そして1990年のクィーンの表情は・・・。1990年のエリザベス2世の表情なんか痩せたように見えるし、急にお年を召されたように見えません?。この時代のイギリスで何か大変なことがあったのかな?など考えてしまいました。この時は御年64歳なので、それでもやっぱり若く見えて素敵な王女様ですね。

そんなアホな事を考えながら、今度はプラチナのメイプルリーフのクィーン様を観察。プラチナ金貨の1989年のエリザベス2世の表情恐らく造形の型枠は金と同じなので全てが同じだと思いますが、プラチナの彼女はとてもやさしい表情に感じれます。63歳の女性の肖像ですが、10代や20代の女性に見えます。

ついでなので1991年発行のオーストラリア カンガルー金貨の表情も。カンガルー金貨の1991年のエリザベス2世の表情クィーン様が更に急激にお年を召されたような・・・・。3年でこんなに変わるものだろうか?。尚、この金貨は直径32ミリで厚さが2.4ミリ、重量は31.1グラム(1オンス)の金貨で、オーストラリアのパース造幣局発行が発行する金貨です。メープルリーフ金貨と同じで、発行年数が分かるのがいいですね。このとき御年65歳でやっぱり若く見えて素敵な王女様です。

1989年から3年間に及ぶクィーンの表情を観察しましたが、1985年の金貨もあったので最後に見てみます。1985年のエリザベス2世の表情他の金貨が全て1オンスだったのに対し、こちらは1/4オンスと小さい金貨なので表情が読み取りづらいかな。でも1989年と殆ど変わっていないような気がするのは私だけかな?。

メープルリーフ金貨は流通量が多い為、かなりの頻度で見ておりますが、年号別で見比べてみたのは初めてです。レリーフされたエリザベス2世の表情がこんなに違う事を知り、意味不明に熱中してしまいました(笑)。世界的な有名人なので年代別のリアルな写真がインターネットで見る事ができ、それを見るとこのレリーフの表現も「なるほど!」と感じる部分があります。興味がある方はグーグル先生でお調べ下さい。余りにも業務と無関係で意味や目的もない話なので、「仕事しろや~~~」って怒られそう(笑)。ま~観察するのも大切な仕事ということで!。一度に見比べる事なんて、滅多に出来ない事ですからね。

本日は以上でございます。

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