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質屋のスタッフブログ

質屋の道具「キズミ」

鴫原質店の弟さんです。
前回更新したブログで細かいネジのお話をしたのでそのついで。

本日はしばらくぶりに質屋で使うアイテム紹介。
というか私が個人で好んで使っているアイテムです。
恐らく他の質屋さんでは使っている人はいないのではないでしょうか。

これです!
kizumi1左目専用のメガネ対応キズミ・・・・・・(滝汗)。

時計をいじる方はほぼ全員キズミを目のところに挟み、両手を使えるようにして作業をします。でも私・・・この挟むという行為が何度やってもできませんでした!それでメガネにかけちゃえということでこれを購入した次第です。

当然ですが鴫原質店にも普通のキズミがあります。恐らく他の質屋さんにもキズミはあるはずです。だけど左目専用のメガネ対応キズミを持つ質屋さんは多分いないはず(いたらすみません)。

左目専用があるのであれば当然右目専用もあります。金具の角度が違うだけですが、このキズミという道具は焦点距離が恐ろしく近いのでちょっとした角度のズレがあると全く見えません。

実際はこんな感じで装着します。kizumi2倍率は2度半(約5倍)でルーペほどの倍率ではありませんが、あまり視野が狭くなっても作業ができないのでこのくらいの倍率で十二分です。

電池交換などで目に見えない小さなパーツにふれるときはご愛用しているアイテムです。
淡々と書いているとなんかそんなに重要なアイテムに聞こえない・・・・。

何とかその重要性も伝えたい!
なので次の更新もこのネタで書いてみます。

今日は以上です。



カルティエ ベニュワールの電池交換

鴫原質店の弟さんです。
当店で販売したカルティエ ベニュワール K18の電池が無くなって動かなくなったということで持込頂きました。カルティエの部品はとても細かいものが多く気を使います。今回は特に注意したい部分をピックアップします。

裏蓋は4本のネジで止められておりドライバーで容易に開けることが可能ですので詳細は省きます。裏蓋を外した後に大きな苦労が待っています。まずは下の画像をご覧ください。20200120_120200120_1電池交換する際には、赤丸の印をつけたネジを外します。

するとプレートが浮き上がり電池を交換することができる構造になっております。
20200120_220200120_2

拡大画像なので「そうなんですね」位の感覚で見てしまうと思いますが、実はこのネジの大きさはこんなに極小です。
20200120_320200120_3しかも最初にネジを外すとき、ただネジを回して外すと、押さえが無くなったプレートの反発力でとんでもない方向に瞬間的にネジが飛んでいきます。また、一般的な精密ドライバーではこのネジ山に入る太さはなく、このような極小ネジ専用にドライバーの先端を尖らせる必要もあります。

 
一般的な時計の電池交換は600円でやっておりますが、このようなミクロ作業が必要な品物はもう少し金額を頂いております。またそれ以外にも、裏蓋を開けるのに慣れやコツが必要な時計なども同じです。かかる時間が倍以上なのでご理解下さい。

時計の電池交換や修理は、鴫原質店へお持ち下さい。



懐石料理 東洋館

鴫原質店の弟さんです。
昨日令和2年1月19日の日曜日、故人の一周忌の法事で仙台市太白区にある「懐石料理 東洋館」へ行ってまいりました。私の普段の生活ではまったく接点がない世界感があったのでご紹介です。

住宅が立ち並ぶ道を進むと、不自然に緑の木々に覆われた場所が現れます。
その一部にひっそりと小さな看板がありました。youkan1youkan1

 
緑の木々のなかに入っていくとスロープのような内庭になっており、すぐに古い建物が見えてきます。youkan2-1youkan2-1初めて訪れた場所なので不思議な感覚になりました。普段入るような「お店」とは全てが規格外に異なります。おばあさんの実家もこんな感じの作りだったので尚更普通の民家のように思えます(すみません!)

 
それでも玄関を入っていくと、何となく感じる歴史観がとてもいい雰囲気でした。youkan3youkan3

 
昼食会場もとてもいい雰囲気で、大河ドラマの時代を連想してしまいます。youkan4youkan4

 

そして縁側からは広瀬川と仙台都心部が一望できる素晴らしい環境!
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その日に頂いた献立表です。
youkan6youkan6私に読める文字など殆どありません!(涙)ですが、一品一品にとても手がかけてある料理を頂きとても満足です。

 
今回はお昼の時間帯に行きましたが、夜だったらもっと素敵な空間に感じるのではないでしょうか。このような例えが良いか悪いか分かりませんが、宮崎駿監督の映画「千と千尋の神隠し」のゆばーばの館の小規模な感じを連想せずにはいられません。お値段的に私ごときが簡単に行ける場所ではありませんが、夜の宴会場をこのような場所でやれたらいいなどと思ってしまいました。

懐石料理という文化に触れることなく育ってきた私の感覚で申し訳ないのですが、普段と違う食事と空間を十分に楽しめますので、ご興味があれば是非行ってみてください。

以上





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