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質屋のスタッフブログ

質屋の事務所風景

鴫原質店の弟さんです。

関東の組織化された質屋は別として、田舎の質屋さんは少数で運営されていることが殆どです。なので処理できる物量が当然一定で、ある程度入荷が多くなると事務所がすぐに物であふれてしまいます。

未処理のバッグが置いてある棚jimu1jimu1

そこに置ききれないバッグは傷がつかない場所で待機jimu2jimu2

宝石や時計は場所を取らないので後回しjimu3jimu3

私は毎日ずっと同じことを朝から晩までやり続けておりますが、「処理するものがない」とか「やる事がなくなった」などは年間で3日できるかできないか。忙しいのはありがたい限りすね。

バッグに関しては、「掃除⇒写真撮影⇒画像加工⇒商品状態説明明記⇒値札作成⇒店頭へ展示⇒ネットショッピング掲載」。ブランドジュエリーも同じ流れかな。
宝石に関しては、「値段決め⇒値札作成⇒磨き又は洗浄⇒値札付⇒店頭」。

何をやるにも意外に時間がかかります。何も考えずに淡々と進めていくしかありません。

作業作業作業~~~~~のお仕事なので店頭でお客様とお話している時間がとても楽しく思えます。このブログも好き勝手書いているのでとっても気分転換。

まだまだ仕事がいっぱいあるので本日も頑張りましょう。
鴫原質店は本日も元気に営業しております。お見積無料なので是非!



ダイヤモンドカラーグレード

鴫原質店の弟さんです。

今日は前回の続きです。今日は、ダイヤモンドのカラーグレードによる色の違いについてです。
使用するダイヤモンドはこちらの3つ。
color1color1

微妙な色の違いをデジタルカメラで捉えるのは難しく、ただこの2.361カラットのダイヤモンドの前に0.316カラットのダイヤモンドを置けば色の違いを撮れるかもという淡い期待のもとです。

通常の蛍光灯のもとでまずパシャリ!
color2color2前の小さなダイヤモンドより後ろの大きなダイヤモンドが少し黄色のが分かるかもしれないという程度の画像になってしまいました。「難しいな~」などと思っていたところにあることに気が付きます。

2.361カラットのダイヤモンドに蛍光性があります!
(詳しくはこちら「ブラックライト」参照  )

外から入る日光の光を、壁を使って遮って撮影してみました。color3color3

デジカメの映り込みが黒く見えますが、ダイヤモンドのカラーの違いを明確にとらえています。前のダイヤモンドより後ろの方が少し黄色味を帯びています。

もっと良い方法はないかと思い別角度からもう一枚。
ダイヤモンドカラーグレード
ダイヤモンドカラーグレードFからーの透明さがより際立つ感じで映ってくれています。

 

これがダイヤモンドのカラーの違いです。こんなにも透明なダイヤモンドなので、近くにある色を映し出してしまう傾向があります。例えば、18金の指輪に良いカラーグレードの石をのせても、金色がダイヤモンドに反映されてしまい黄色く見えます。それは逆に少し悪いカラーのダイヤモンドを金台にのせてもカラーグレードの良い石との違いが分からないという残念なこと繋がります。

実際にプラチナの宝飾品に使われているダイヤモンドはカラーグレードの良いものが多く、金台の宝飾品に使われているダイヤモンドはカラーグレードが良くないものが多いのが事実です。

ダイヤモンドを見積する場合、この微妙な色の違いをちゃんと区別できるかどうかで値段がものすごく変化してきます。色を判定するマスターストーンセット(詳しくはこちら)もありますが、ルース(裸のまま)で比べる訳でもないので慣れが必要です。

ダイヤモンドのお見積は鴫原質店まで。
お見積は無料です。



ダイヤモンドカットグレード

鴫原質店の弟さんです。

市場の準備をしていたらとても良い教材がありました。これらを使って、カットグレード(今回)とダイヤモンドカラーグレード(次回)の微妙な違いをご覧いただきたいと思います。

カットグレード比較で使う素材はこちらの4点。
cut1cut1

1カラットアップのダイヤモンドでVERYGOOD、G、POOR、FAIRが揃いました。クラリティーに関しては顕微鏡を使うのでミクロの世界でも撮影できますが、カットグレードの比較はマクロレンズで撮影するので、このくらいの大きさがないと撮影が困難でやろうとも思えませんでしたが、今回は絶好のチャンスです。

上記グレードのダイヤモンドを正面から撮影してみました。
cut2cut2(VG:VERYGOOD G:GOOD FR:FIAR PR:POOR)

少しの違いは分かると思いますが当然似たような形をしております。見るポイントが分からないと、もしかしたら全て同じにも見えるかも。ただ、ある程度見慣れてくると、この上から撮影された画像だけでもテーブル(ダイヤモンドの一番上の面)の大きさの違いや各面の対称性などよりグレードの想像が可能です。

ただ100%のカットグレードを当てるというのはとても難しく、視覚的にその形状から「Very Good以上は取れそう」とか「Goodはあるね」、「Poorくらい」という程度の推測の域をでません。(※これは私の場合です。)

全然違うねと分かってもらえる部分を撮りました。cut3cut3VERYGOODとFAIRの異なるカットグレードを横から見た画像です。一見してダイヤモンドの形が全然違うことがみて分かります。その形状からも「Poorもとれなさそう」との大体の評価ができてしまいます。

またダイヤモンドのカットグレードの最高峰であるEXCELLENTはその形状に特徴があります。
cut4cut4テーブルに光を反射させて撮影しましたが、上で見た4つのダイヤモンドの形とは大きく異なる印象的な形状をしています。この形状は視覚的にしっかり覚えており「これはEXCELLENTとれそうだ。またはVERYGOODは取れそうだ」という感じで私は判断します。

こんな表現をすると誤解を招くかもしれませんが、一般の方に分かりやすく書きたいので私なりの考えで表現します。ブリリアンカットにおけるEXCELLENTはダイヤモンドの形が決まっていて、VERYGOODは形がほぼ決まっていて、GOODは形が大体が決まっていて、FAIRは色々な形があるけどなんとなく形になっていて、POORは何かが違ってみえるかもしれないという感じでしょうか。カットグレードが悪くなるにつれて理想のプロポーションから崩れている箇所が多くなるという言い方が伝わりやすいのかも。

ただ、カットグレードはその形状だけでなく、ガードル厚やポリッシュなどの細かな部分の評価も含んでおります。ダイヤモンドの形状や各面を100%見る事など普通はできませんので推測の域を出ないといったのはその為です。

(※現実的にカットグレードは判定基準もどんどん進化しており、現在では形状だけではなく視認性なども影響してグレードが決定されているので、形だけで決まるわけではない点を補足致します。)

鑑定書が無いダイヤモンドの査定金額に店舗間の値段が数万円違うことなど珍しい事ではありません。ダイヤモンドの値段を決める重要な要素4C(クラリティーグレード、カラーグレード、カットグレード、カラット)を自分で判断するしかないからです。判断できる人がやっているのかそうでないのかも当然重要ですし、そのような機材が置いてある店舗かどうかも重要です。ダイヤモンドの買取をする店舗はとても多いですが、その店舗またはスタッフが何を見て値段を出しているかなども聞いてみて参考にするのもいいかもしれませんね。判断基準の4Cのグレードを聞くなども必要かもしれません。

ダイヤモンドの買取は鴫原質店をご利用下さい。
お見積は無料ですし、その場でお値段をご提案します。





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