質屋のスタッフブログ
2021年06月11日
鴫原質店の弟さんです。
先日ご来店頂いたお客様よりK18ペンダントヘッドの買取査定依頼がありました。18金の枠の中には見た事の無いコインが入っており、3分ほど手持ちの資料で色々調べるも情報なし。結果的にたった1つだけですが、海外サイトで同じコインが販売されているのを発見し、その情報を元に21.6金のコインとして査定し売って頂くことになりました。
という事で、譲って頂いたので遠慮なしに解体します!。今回は情報が少なかったこのコインについて書いていきます。尚、もともとはコインをガードするガラスが両面に貼ってある構造だったものが、ガラスが割れて壊れており、ペンダントヘットとしての再利用は少し難しそうな状況です。
早速このコインいついて。片面のデザインはこんな感じ。ポイントは「BERMUDA」と「1977」と「100ドル金貨」という3点。バミューダ(Bermuda)は北大西洋にあるイギリスの海外領土で、日本では「カリブ海に浮かぶ島」とか「バミューダ諸島」などで知られております。海外旅行で人気のスポットのようです。この国で使われている通貨はバミューダ・ドルというもので、アメリカのドルと為替レートで固定されており、等価で取引されているとの事。1977年にバミューダで造られた100ドル金貨のようですが、恐らく記念硬貨的な存在だと思います。発行枚数は今のところ分かりませんが、今後どこかで見る事があれば情報を追記します。ただ、人口が5~6万人の小さな国(←領土?島?)で造られた品物なので、絶対量は少ないと推測できます。尚、この金貨が現地で1万円位の貨幣(1ドル100円計算)として使えるかどうかは不明です。(※使えても使わないと思うけど)
もう片方にはエリザベス2世が描かれてます。コインの左側の「SILVER JUBILEE」という文字は、日本でいうところの銀婚式の意味。1952年にイギリス王女に即位したエリザベス2世の即位25周年を祝い、遠方の領土であったバミューダで本国(イギリス)の女王様の為に「バミューダ 100ドル金貨」が1977年に発行されたと推測します。繰り返しますが全部私の「推測」で、正確なことは全く分かりません。この辺も引き続き情報更新ができればいいなと思います。
コインの直径は約2.4ミリ。
重さは約8.1グラム。ついでに水中での重さも計り比重を確かめます。
比重=8.11/(8.11―7.64)=約17.3
情報通り21.6金(約90%が金)と判明(※分からないものを買っているので一安心)。
という事で約半世紀前に小さな島で造られた「1977年バミューダ100ドル金貨 エリザベス女王25周年記念」をご紹介させて頂きました。仕方のない事ですが、使用に伴う傷が多くあるのが残念ですね。美しく描写されたエリザベスさんの頬の傷がなんだかとても痛々しい。こういう傷が全く無く、保存ケースなどに入っている鑑定済みのものはきっと高く売れるんだろうな。
こんなに色々と書いてきたこのコイン、普通であれば今月の中旬には溶かす事になります。いつもの事ながら、これを溶解してしまっていいのか本当に悩んでました。とっておけば100年後にはもっと珍しい物になる可能性が高いし、なんだか歴史的な過去の背景とかを考えると、勿体ない気がしてなりません。価値を感じてくれる方がいればいいのですが、なかなか難しい時代です。ネットで販売してみようかな~など、本気で考えていました。
という感じで嫁ぎ先をどうしようと考えていたら、昨日6月10日夕方にいつもの常連さんが買ってくれました!。金属相場に5千円をプラスした金額で、儲けというほどの利益はありませんが、次の持ち主が決まって良かったです。品物にとっても喜ばしい事だと思いますし、この子はきっと私に感謝しているに違いない!(←思い込みというなの妄想)。
このエリザベスさんがこの先どのような運命になるかは分かりませんが、私の手元にいた記録としててブログに書いてみました。恐らく今後、このコインを見る事は2度と無いだろうと思います。少し寂しく感じるのは、娘を嫁に出した父親の気持ちのようなものでしょうか。あまり期待してませんが、大事にして頂きたいものです。
本日は以上でございます。
2021年06月07日
鴫原質店の弟さんです。
今回は令和3年6月6日の休日日記です。「スタッフの休日日記」というカテゴリーがあるので、たまにプライベートを書かせて頂いてます。もともとはブログの定期更新を目的に、スタッフの誰もが書けるカテゴリーを造ったのが名前の由来。でもここしばらく私の休日日記になってる気が(汗)。月に1回か2回を目標に更新しており、地元の施設や公園などの紹介も兼ねてます。その為、質屋とは全く無関係の内容です。(以下本編)
この日の休日は大安で日取りもよく、塩竈神社への参拝する予定を数日前からたてていました。(塩竈神社は何度も書いてるので施設紹介は省きます。オフィシャルページはこちらです。)鳥居の下に白い服のお子様が映ってますが、私が鳥居の写真を撮ろうとしたら全力で走っていき、自主的にポーズを取ってくれます。そもそも映らなくてもいいのに父と子の条件反射。遠くて良く見えませんが、恐らく両手を合わせすまし顔をしているはずです。
先程の鳥居を潜ると少し近道ですが、私はいつも少し遠回りの正面参拝道を歩きます。私の先を歩きたがるお子様は、鳥居の方の近道から全力で戻ってきて私を追い抜いていきました。その結果、参拝道の写真を撮りたかったのに、また白い服の少女が映っています。これは心霊写真ではなく私の子供で、結果的に映っているだけ。
この日の参拝目的はお守りの返納。理由は知りませんが納め所の場所が変わっており、簡易的なテントが代役を務めています。御堂のメンテナンスか何かかな?。本当にどうでもいい事ですが、理由もなく私の先を歩きたい子供の気持ちがこの画像でも見て取れます。
目的を達成した後は、各々がお礼と願い事を。私も色々な事を御祈りしてきました。神頼みというより、いつも自分の意識確認が多い気がします。
そして次は恒例の子供おみくじ!すっごく驚きましたが、なんと小吉がでました!。いつぞやのブログで「大吉しか入っていないと思う」と書いた記憶があるので訂正します。前に画像を載せたのって「大吉の4番」だったから、実はとっても運が良かった事をこの時初めて知ります(詳しくはこちら)。どんな運勢だろうと子供おみくじで書いてあることは凄く立派。「ふつうより良い運勢です。小さな幸せにも感謝すれば、さらに良いことが訪れるでしょう」とそのまま読み聞かせました。100円でいつも前向きな気分にさせて頂いてます。いらした方は是非やってみて下さい。
そしてこれも恒例事項。商売繁盛祈願の「撫で牛」さまへのご挨拶。この時気が付きますが、本堂で次々と小銭を使ってしまい、財布には5円硬貨しかありません。さすがに千円入れる勇気がないので、「今回のお賽銭はこれで許して下さい」と思いながら、思うままに願い事(希望)をお伝えします。これに関してはまさに神頼みかな。
天気がとてもいい日でした。境内では結婚式が行われていた他、産まれたてホヤホヤの赤ちゃんをお連れの方が沢山いました。日取りも天気も良かったので、何かを祈願するにもとてもよい参拝びよりだと思います。雨が降っても来るつもりだったのでこの天気には感謝してます。
その後は人ごみを避けて塩竈の町(?)を少しの時間だけ散策。あまり知らない場所なので何を見ても楽しかった。そもそも長い自粛生活が続いていて、人が少ないつものテリトリーで過ごした日が長すぎました。いつもと違う場所に来ただけで気が晴れます。書いていて気が付きましたが、ここにも(右下の写真)娘様の姿がこっそりと。公園の看板を撮影したかっただけなんだけどね。娘様の献身ぶりに不覚にも笑ってしまいました。知らない人が見たら心霊写真のように見えないかな?。「真っ白い服と小さな女の子」ってなんだかホラー系で‥‥‥‥(自分の娘なのではっきり言えない‥‥‥)。
本日の月曜日、仙台市のコロナ感染者は一人のみという発表がありました。感染傾向の減少を察する事ができるこのニュースはもちろん喜ばしい事。ただ贅沢を言えばですが、感染者が出た事を驚いていた頃の状況に早く戻って欲しいところです。「旅行に行ってきました~」とか「温泉行ってきた!」的な事が書ければいいな。でも恐らく、人目を気にせず観光に行けるのは、もう少し先の事‥‥。自分が感染拡大のトリガーにならない為にも、今しばらく謹んで自重し続けたいと思います。
本日は以上でございます。
2021年06月03日
鴫原質店の弟さんです。
質流品の中に、見た事がないコインがありましたので取り上げてみます。それがこちらの「東北新幹線開通記念 昭和57年6月発行 記念メダル」です。東北新幹線が無かった時代の記憶が全くない私にとって、実に興味深い品物です。
金銀銅の記念メダルがセットで販売されていた商品のようです。コイン全ての品質保証書もがついていました。単品販売もされていたと思われます。
画像が荒く文字が良く見えないので純金メダルの保証書のみ拡大。フレンドリー株式会社という会社が発行している品質保証書。昭和の品物にこの会社の保証書がついている事を見た事がありますが、最近では見なくなった名前です。ま~ホールマーク(造幣局刻印)があるので品物に何の不安もありません。ホールマークの偽造はとんでもない犯罪ですので。
表裏のデザインと大きさはこんな感じになってます。デザインは全て同じですね。
いちばん小さな金貨だけアップで撮影します。なんだか機関車の先端が連想されるデザイン。何を描いているのかな~?、正直良く分からないけど、クジャクのようにも見える‥‥‥。
反対側は本当に良くできたデザインで造りも素晴らしいお品物です。特に奥羽山脈の描写が私は好きだ!。何となく崩れた東日本も可愛らしい!。そしてまたこの駅名の表示方法にもセンスを感じます。そして駅名が少ない事に気が付きました。パッと思いついたのは「那須塩原」と「白石蔵王」が無い!(←どうでもいい事?)。他にも足りない駅はあるのでしょうが、瞬間的にこの2駅が無い事に気が付きました。もしかしたらこれらの駅は開通日に間に合わなかったのかな?と思い調べてみると、1982年6月23日(昭和57年6月)に駅は開業しているようでした。デザインの関係で間引かれたのか?。なんか少し悲しいぞ!。
ケースの中に、当時の新聞切り抜きが画用紙に貼って大切に保管されてます。赤丸で囲んでみましたが「家宝」とまで言っています。これを見るに、当時の販売価格は113,000円という事。この頃は消費税は無く物品税が適用されていた時代で、商品代金に別途、適用される税金がかけられていたのでしょう。どんな感じの貨幣価値だったのかな~?。
東北に関係する事なので興味津々で品物を調べていましたが、この品を高額な現在の金価格として買って頂ける方は居なさそうに感じます。歴史的に見ても素晴らしい事(物)だとは思いますが、東北に住む人(定住している人)って新幹線を使わない人が多そうな‥‥(気のせいか?)。私は5年前に東京出張の為に乗った記憶があり、その前はいつだか分かりません。家族旅行でディズニー行った時も車で行きましたし、池袋の質屋バーゲンに出店してた時も車でした。そうか!、独りで仕事や旅行に行くことが無いから新幹線に乗らないだけかも!。
とはいえ東北新幹線のファンが大勢いて、もしかしたらの商品はとんでもなく人気がある品物なのかも‥‥というようには思えない。よく分からないので、他の人の意見も聞いてからこちらの品物の行方は決めたいと思います。
本日は以上でございます。