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質屋ブログ

模造石

鴫原質店の弟さんです。

本日は8月14日のお盆期間ではありますが、当店は元気に営業中です。
皆さまのご来店お待ちしております。

さて今日は、先日店頭で買取させて頂いたお品物を少しご紹介です。
こちらの古いデザインの指輪。
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「Pt900」「0.30」と刻印がされております。
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最初に重さを計りPt900の本日の買取価格をまずつけて、その後に石の値段をプラスしますが、ルーペで覗くとすぐにダイヤモンドではない判断し、全体の重さから0.1gを引いたプラチナの値段として見積もりをしてお売り頂きました。

その判断基準はこの傷です。
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ダイヤモンドは地球上で3番目に硬い鉱物です。このような傷は通常できません。

一応買い取った後ですがこのブログの為にこんな検査もあります的な感じでやってみます。
mozou4mozou4「熱伝導率検査」に「紫外線での発光検査(GIA iD100)」、などです。
当然ですが熱伝導率や紫外線検査など全てにおいてエラーがでます。
(質屋の道具「DIAMOND SELECTOR Ⅳ」「ダイヤモンド判定器 GIA iD100」参照)

ただ目で見た場合にはダイヤモンドと何も変わりません。何か違うと言えば白っぽく光り輝く、そしてブリリアントカットのダイヤモンドに見られる独特の発色(虹色のような)ものがない。ただ、そんなものは一般の方には絶対に分からないと思います。

このようなものでよくある事ですが、見積金額をお伝えしたときに「他の店ではダイヤモンドだと言われた」などのお言葉をお客様から頂くことがあります。色々と詳しく説明してもご理解いただけない場合が多く、「当店ではダイヤモンドではないと判断しました。申し訳ございません」とお伝えし、「一番査定額の高かったお店にお譲り下さい」とお伝えします。

真実は分かりませんが恐らくこのような石もダイヤモンドとして買う店舗があるのかもしれません。もしくは「預かって確認する」などをしているのかもしれませんね。でも結局当店に売って頂いているので、何が本当なのかは私にはわかりません。

ただ、どんな品物でさえ謙虚に「お見積を先にしますね」と言い続け、無駄な駆け引きは一切しない誠実なバイヤーでありたいと思います。

言い続けておりますが、一番高い値段を必ずつけることができるとは全く思っていません。絶対に売って頂きたい品物や相場ががっちりしている品物、全く売れないと思う品物や出せばすぐ売れる品物、その他にも見たことがない品物もありますし、店舗によりその観点も全く違います。見積の金額に差が出て当たり前ですよね。

だからこそ何かしら売却されるときは是非当店でもお見積させて下さい。
こちらからお客様へ査定額の駆け引きなどは致しません。
一点一点にお値段をお付けします。

その上で見積査定額が一番高かったお店にお客様が売却されれば、それがお客様にとって一番いい事だと私は思います。当店の回りには買取店舗も比較的多いので時間もかからない?はず。品物1つの見積に1時間もかける店舗にいかなければの話ですね。(この点は私が書いたどこかのブログにも載っています。)

今日はお盆期間なので多分来店も少ないはずですが、やる事いっぱい溜まってるので頑張ります。
本日1日何をやったか、明日元気だったら書いてみたいと思います。

では!

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