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ダイアモンドの蛍光性について

鴫原質店の弟さんです。

前回からの一連の流れで最後の更新です。今回はダイアモンドの値段にも多少影響する要素の一つ、ダイアモンドの蛍光性について書いていきます。簡易的説明になるので、蛍光性についてより詳しく知りたい方はGIAのホームぺジ(こちら)を確認下さい。本格的でとても詳しい情報が丁寧に説明されてます。

いきなりGIAへ誘導しましたが私も頑張ります。教材として選んだダイアモンドはこちらの3つ。3つのダイアモンドのソーティングレポート赤丸で囲っている部分が今回のポイントですが、これはダイアモンドの蛍光性を示します。蛍光性は「NONE」「Faint」「Medium」「Strong」「Very Strongu」の5段で評価され、どれがいいものなのか、という点については色々な意見があるようで、今のところ完全な正解というのは無さそうな感じかな。

このダイアモンドを「Gカラー」「Iカラー」「Dカラー」の順に並べます。各ダイアモンドの蛍光性は左から「Medium」「NONE」「Strongu」という順番です。3つのダイアモンドを並べた画像薄暗い場所で撮影していることもあり、ダイアモンドカラーは全然分かりませんね。

次に部屋を完全に暗くして紫外線ライトで照らします。暗闇で紫外線ライトで並べったダイアモンドを照らした画像すると蛍光性があるダイアモンドが暗闇の中で光輝きます。蛍光性には強さがあり、紫外線が照射された状態での反応の強さを5段階で評価している訳です。ステキな現象で神秘的だと思います。そして真っ暗な中でよくこの画像を撮影できたと自分を褒めたい!(自画自賛)。ただ一つ気に入らないのが、光の反射する角度の関係か、一番右のストブル(Strongu Blue)が光っていない。もっと光るはずなんです!(涙)。

ちょっと悔しいので一点集中で照射してみました。ストロングブルーの光り方するととても力強い美しい光を放ってくれました!。静止画では伝わりませんが、照らす角度によって輝き方も変わるので見ていて面白い。ダイアモンドの蛍光性は個人的に大好きです。ただ、紫外線で照らしているのでこれを見ていると目に悪いのかも・・・。

このダイアモンドの蛍光性に関して、ずっと前にブログで書いた事があったので手抜きでリンクを貼ります(こちら)。画像サイズや文章の書き方や全体構成が最近とは異なる為、かなり違和感がありますが内容的には問題無さそう。結論から言うと、太陽光などの紫外線を含む光がある場所では、蛍光性の強いダイアモンドは、自身が持つ黄色味を蛍光性が発する青色で中和し、無色に見える現象があります。

今回の一連の流れでは、費用対効果の話で続いていますが、蛍光性が強くカラーグレードがさほど良くないダイアモンドは費用対効果がいいかもしれません。太陽光の下では実際よりカラーグレードが良いダイアモンドに見えて、かつ真っ暗な環境では紫外線に反応して青白く光る。ダイアモンドの楽しみ方も増えるような気もしますね。もちろん宝石として楽しむ為に、クラリティとカットグレードは選ぶべきかな。

ちょっと無理矢理つなげた感はありますが、何故か費用対効果にの話につなげたかった(お許しを)。中古市場ではダイアモンドの蛍光性はマイナス評価が下される傾向にあり、特にストロングブルー以上に関しては値段もかなり下がります。理由は知りませんがそういう相場が実際にあり、ダイアモンドの蛍光性に対する考え方や評価がルール化されているのが相場だと感じています。そんなにマイナスの面があるわけでもないのにね。

もしかしたら・・・・蛍光性が強いダイアモンドが今よりも評価される時代がそのうち来るかも。だって暗闇でも光るのですから!(笑)。それはそれで凄い事だと私は思ってしまいます(←あくまでも個人の感想です)。

本日は以上でございます。

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