質屋のスタッフブログ
2021年01月21日
こんにちわ。鴫原質店の弟さんです。
いきなりですが、皆さんは通信販売を利用してますか?。私の場合、昨年2月頃から外出を控える生活になり、その頻度や割合も多くなっております。つい先日も、通販の荷物が自宅に3つ届きました。今回はその時感じたことについてのお話です。人によって感じ方はそれぞれなので、あくまでも私の思った事であり、それらが何かに対しての批判などではないことを事前にご理解下さい。
一つ目の荷物は午前中に宅配会社のドライバーさんが届けてくれました。中身はご飯を入れる「陶器のおひつ」が入っており、「われもの注意!」とちゃんとシールが目立つように貼ってあります。3千円くらいの品物ですが、大切に扱われてここまでたどり着いたのでしょう。段ボールを開けてみても丁寧さが伝わってきますし、とてもありがたい事です。ちなみに、今まで使っていたものを落として割ってしまったので、同じものをリピート買いです。
午後の早い時間帯に日用品(主に野菜)の買い出しに行き、帰ってくると荷物がポストに入っておりました。こちらは2千円くらいの衣料品で、ポスト投函配達は事前了承済み。なんか簡単に持っていかれそうで笑ってしまいますね。
ポストの荷物を取り出し玄関に向かうと、今度は玄関先に段ボールがおいてあります。一応コレ、7千円くらいするデジタル機器なのですが…‥‥、雨とか降ったらずぶ濡れになるよ(涙)。
今回届いた3つの荷物は全て送料無料でしたが、不思議なことに受け取り側(私)の感情がこんなに違うと気づきます。デジタル機器に関しては「濡れたらどうするの?」と思ってますが、衣料品は濡れる心配より持っていかれる心配をしてます。衣料品も濡れたらダメなのにね。陶器のおひつに関しては、これこそ玄関先に置いていっても問題ない品物なのに、丁寧にドライバーさんから手渡しで受け取り感謝してます。3つの品物の届き方に一喜一憂(笑)。でも全部持っていかれるのは嫌だぞ!。
しばらく前に、通信販売の数量が増えたことで物流関係者の再配達問題がニュースになりましたね。配達方法の変化により、関わる方達の労力は減少されたのか、それとも物量の増加により、このように対応していかなと物流が回らないのか。でも荷物を受け取る側として、「これ誰かが持っていったらどうなるの」とか「濡れたらどうなるんだろう」と思うのは普通の事。私の場合、今までそういう事は経験してませんが現実はどうなんだろか。トラブルとか無いのかしら。
そしてこの事に関しては、送る側としても同じ気持ちです。鴫原質店でも通信販売をやっており、ご購入頂くお客様のなかでは、送料を少しでも安くする為にポスト投函配達を希望される場合があります。ただ当店が扱う品物のジャンルを考えると、ご希望に添うことは難しいのが現実。ジュエリーや高級時計がポストや玄関先に放置されるって、考えただけでゾっとします。また新品の製品とは異なり、全てが一品ものの中古品は、トラブルがあった場合の代替品が無く、一つ一つを粗末にできません。
書いていてふと思いましたが、ポスト投函や玄関に荷物を置き届けた場合、もし他の誰かが持って行った場合、送付側と配達側と受取側ではどのような解決策を見出すのだろう?。送付側は送ったという結果が残るが、配達側は届け終わったという証拠がなく、荷物を受け取る側は「受け取っていない」という事実だけが残る。システム的には問題は無いのだろうか?。もし荷物の受取側に悪意があったら、簡単に「届いていない」という話にもできそう。色々考えると怖すぎますね。昔ながらの荷物を届けた場合の受取サインくらいは必要なのではないかしら。それとも配達側はポストに投函した証拠的なもがちゃんとあるのかな?。
物流に関わっていない私が意味もなく色々考えてしまいました。ただ今後も、配達の方法は人々のニーズによって色々と変化していくと予想します。通信販売の発送側(鴫原質店としてという意味)として、ご利用頂いたお客様の様々なニーズ(値段、受け取り方など)を察しながら、品物をお届けする方法を模索し続けなければならないと思う出来事でした。
本日は以上でございます。
2021年01月18日
こんにちは。鴫原質店の弟さんです。
本日は質屋のアイテム紹介で、名も分からぬ「爪起こし機」を使い方と必要性についてご説明。こちらはジュエリーの宝石を留めている爪を、壊さず再利用可能な状態で起こしてあげる道具です。
使い方はいたって原始的で、爪をこの道具で挟んで力で起こしていきます。コツは間違った方向にひかない事。金やプラチナはそんなに硬くないので、こんな感じで容易に爪を起こす事ができます。因みに写真を撮りながらやっているので先端が曲がっております。(正直に言って私はヘタクソです……..。)
でも私の職務上ですが殆どこれを使う事はありません(←上で書いたヘタクソな理由!)。台座から石を外す事も多いですが、その場合は基本的に台座は溶かしてしまうので時間短縮でこれを使います。普通にどこにでもあるラジオペンチです。
やり方はこんな感じ(良い子は真似しないでね!)。摘まんで捻って曲げるだけ‥‥…(こんなこと書いていいのかな?)。要するに破壊するってことです。それを2本もやれば大体の石はポロっと取れて目的達成。でも当然ですがこの台座は再利用できません。でもいいんです。再利用などそもそも考えてないので。
基本的に石を外すのには目的があり、その殆どはダイアモンドのソーティングです。ソーティングをとったダイアモンドはルース(裸石)として市場で取引されるので台座に戻る事はありません。ダイアモンドが外れた台座は溶かしてしまうルートをたどります。なのでそこに時間をかける必要が無く、簡単に済ませているだけです。場合によっては石を絶対に傷つけないようにニッパーなどで爪を切ることもありますがケースバイケースかな。
「じゃ~この道具不要では?」と思う方もいますよね。でも例えば台座を活かしたい場合も多くあります。例えばコレ。当店の通販ページで販売しているジュエリーですが、実は元々ついていた石を外してファイアーオパールを入れ込んだ商品です。
新品のジュエリー価格にはその制作料も当然含まれており、実はこの台座を造るのにとても費用がかかります。例えばこの台座、5万円で制作してとお願いしても引き受けてくれる職人さんはいないでしょう。材料費を考えても10万円でも引き受けてはくれないと思います。それ故に、商品として価値を見出せるものを大切に、そして傷つけずに再利用する為にも、質屋では「爪起こし機」を使います。特に高価な道具でもありませんが、必要な時は重要な役名を担ってくれるのではないでしょうか。
本日は以上でございます。
2021年01月05日
明けましておめでとうございます。鴫原質店の弟さんでした。
2021年初のブログ更新でございます。今年も何気ない出来事や質屋の事などを、できるだけ定期的に書いていきたいと思います。改めてよろしくお願い致します!。
本当になんてことのない話ですが、ここ仙台市では、夕方からパラパラと降ってきた雪が数十分で積もりはじめました。
近年は雪が少なかったので珍しい天候です。大変で手間もかかりますが、雪かきは雪が降り続ける限りやらないと。降り終わった(止んだ)後になど考えると余計に大変になるので、少しずつこまめに行います。
偶然お店にいた息子さんが手伝ってくれました。こういう時は男の子が役に立ちます。楽しみながらやってくれるので頼もしい限り。元旦も昨日の夜も手伝ってくれているのでもう慣れたもんですよ。
積もったとはいえ、水を含まない軽い雪なので数分でひと段落。営業時間中は状況を見ながら定期的にやっていきたいと思います。もう降らんでええで~~~~~!。
凄くどうでもいい事ですが、雪かきをするときの私の服装はこんな感じ。青森県青森市に22年前に住んでいた時に購入したこの防寒具、今でもこういう時に重宝してます。暖かいのは当然のことながら、水は撥水し染み込むこともなく、なおかつ顔全体も覆える構造になっており、更には厚手の生地が風を全く通さないので猛吹雪の中でも使えます!。スーツの上から羽織る(?)だけで完全防水って凄いと思いませんか?。もちろん靴も防水ビジネスシューズです。「雪かきなら俺に任せろ~」って感じかな。(←どうでもいい話…‥‥‥‥)。
新年早々、各地で悪天候が続くようですが、今年も健康に気を付けて淡々と過ごしていきたいと思います。皆さま、今年も鴫原質店をどうぞよろしくお願い申し上げます。