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質屋のスタッフブログ

商品紹介(フレデリックコンスタント)

鴫原質店の弟さんです。
フレデリックコンスタント「FC-310M3P6B」の新品同様なお品物が入荷したのでご紹介。
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こちらの商品は6月3日の仙台オークションで山形の業者さんが出品したものを落札してきたものです。新品購入日は5月31日と保証書に記載があり、簡単にいうと使ってないものと思われます。当然ですが傷等もありません。
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付属品も綺麗ですしプレゼントなどにも活用できそうですね。
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インデックス上の小窓からテンプの動きが常に見えるので、機械式時計が好きな方には気に入って頂けるのではないかと思います。私も単純動作を続けるテンプの動きがとても大好きなので見ているだけで幸せになれます。
 

この商品はフレデリックコンスタントの公式ページでは既に販売終了となっているようですが、アマゾンや販売店などでまだ新品の販売をしており、定価は232,200円となっているようです。お好きな方がいらっしゃいましたら是非ご検討下さい。店頭での販売価格は73,000円ですがインターネット上の各サイトではそのサイトの販売手数料が上乗せされ販売されることになります。本日店頭に展示しますがネット販売に関しては各サイトの担当者の仕事具合によるので、もしかしたらネット掲載前に販売が終了する可能性もあるのでご承知おき下さい。

尚、販売終了に伴うこの文面の変更は行いませんので、当社ホームページの在庫状況をご確認お願いします。



ダイヤモンドソーティング その2

鴫原質店の弟さんです。
前回のダイヤモンドソーティングの続きから価格に影響を及ぼす部分について具体的に書いていきます。
(※前も同じようなこと書いたかも)

前回登場した4つのダイヤモンドから選んだのは1.003カラット(G VS2 VG)のダイヤモンドです。
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なぜこれを選んだかというと説明しやすいのと内包物が画像で残しやすいからです。40倍の倍率の当店の顕微鏡でも、埃や塵などが舞う当店の環境下で、専門の撮影器具もなく0.3カラットの「IF」の石の傷を映し出すことなど私にはできないという弱気な理由です。

ダイヤモンドの見た目はこんな感じ。
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直径はわずか約6.5mm程度の大きさです。(下のメモリが1mmの定規)

早速顕微鏡で覗いてみましょう。10倍の拡大率で全体像をみて光を変えて映してみました。
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綺麗なダイヤモンドですね。テーブルに焦点を合わせたので何にも見えません(笑)
ソーティング袋から出したばかりなのにもう塵がついています(涙)

ここからが顕微鏡さんの本領発揮です。見る部分の深度をかえて「VS2」と決定づけた内包物を探し映し出しました。

右側の画像の深度が若干あっていないのが残念ですが、光の種類によっても見え方がかわります。この写真を撮るだけで15分以上かかりました(滝汗)。
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光の角度調整やピント調整などで実は結構な経験が必要な撮影です。

テーブル直下の深度の浅い部分にこのようなインクルージョンがあるからVS2というグレードになります。以前も触れましたがVS2とはどういう意味でしょうか?熟練した鑑定士が10倍に拡大してかろうじて見つけることのできるものというような意味だった記憶があります。さて、上の画像の倍率って何倍くらいなのでしょうか。直径が約6.5mmのダイヤモンドなのでインクルージョンの大きさは1番長いもので0.5mmあるかないかの非常に小さなものです。画像拡大率も合わせると恐らく100倍位の大きさでとらえているのではないでしょうか。

長すぎる前置きは終わりにして今回の本題に入ります。
(そのうち本当に社長に怒られそうです・・)

同じダイヤモンドグレードだからといって価値が同じではありません。
では価格の差はどこからくるのでしょう?

クラリティーグレードだけに話を絞るとインクルージョンの場所や種類が影響します。テーブル直下(目立つ場所)にあるものとガードル付近(殆ど見えない場所)にあるものとでは同じVS2でも金額がかなり異なります。今回は綿毛のような透き通るくらいのインクルージョンですが、ものによっては真っ黒いカーボンのような内包物や鮮明に白く割れているいるように見える内包物ももあります。VS2という指標はあまでもインクルージョンの量を表すものであり種類や場所を表しておりません。その種類や場所により価格が変わってくるということですこのように肉眼では全く見えないものでダイヤモンドの値段は大きく変化していきます。
 

宝石に携わる方々は鑑定書やソーティングが例えあったとしても、必ず実物のダイヤモンドをみて、このような内包物の場所やダイヤモンドの照りなども確認して後に初めて値段をつけます。例えソーティングで「IF」となってようが関係ありません。どんなものでも必ずみます。私もダイヤモンドの査定時は、鑑定書が付属していても最初にダイヤモンドを直接見るように心がけます。その理由は先入観を持って品物を見ない為です。
 

ダイヤモンドを買取している店舗はいっぱいあります。でも鑑定書やソーティングがない状態でどれだけ実物に適した評価(グレーディング)ができるかどうかは、そのお店の機材やスタッフに100%依存します。例えソーティングや鑑定書があったとしても、持ち込まれたダイヤモンドの鑑定結果である保証はなく、必ず自分グレーディングができる人以外に見積提案などできません。ソーティングがついてたとしても、鑑定書がついてたとしても、石を入れ替えるなんて簡単にできますから結局は自分自身が判断するしかないのですね。
 

そのような理由でダイヤモンドを売る時は、色々な店舗でしっかりとお見積をとることをもお勧めします。その見積り店舗の中に鴫原質店もまぜてもらえればありがたい限りです。
がっちり値踏みしますから(笑)。品物を預かったりはしません。その場で値段をご提案させて頂きます。

ただ一番高い値段をつけますとは言いません。だって間違った値段で買ってしまうお店もあるかもしれませんしね。だからお客様には「お値段をお付けしますね」とお見積を差し上げるだけにしています。
 

なんか読み返して思います。この内容の場合、複数のインクルージョンやその場所の画像をのせたほうが説得力ありますね。結果してVS2のインクルージョン紹介みたいになってます。そのうちダイヤモンドのインクルージョンの種類や他にも価格に影響を及ぼすものなども書いてみますのでご勘弁下さい。

また長いゾ!

以上

ダイヤモンドや宝石の買取・販売は仙台の鴫原質店へ。
お見積も無料なので気軽にご利用下さい。
適正価格にて取り扱いさせて頂いております。



ダイヤモンドソーティング その1

鴫原質店の弟さんです。

中央宝石研究所へソーティングを依頼していたダイヤモンドが納品されました。
今回依頼したダイヤモンドは4つです。sout1sout1
(5個映っていますが1つは色石のソーティングです)

ソーティングとは簡単にいうと鑑定機関が発行する簡易鑑定書のことをいいます。ダイヤモンドソーティングにおいてはそのグレードを決める要因となる4C(カラット、カラー、クラリティー、カット)が鑑定機関により決定される他、左下の隅に蛍光性やカット補足が記され、ダイヤモンドの価格を決める重要事項がこれひとつに全て入っています。

4つのダイヤモンドのグレーディングレポートは下記の通りす。
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良いグレードです。特に右下のものににんまりしました(笑)

というのも以前にブログで書いたことがありますが、当店ではカラット数の小さなものは品質の良いもの以外ソーティングをとることはありません。※「分解しないダイヤモンドリング」「分解したダイヤモンドリング」参照

宝石市場にきているバイヤーの方々は、長い間ダイヤモンドに関わってきているのでクラリティーグレードがSI1やSI2などのクラスのものや、カットグレードの良し悪し、カラーグレードなどは見ればすぐに判断できます。その場で見てしっかりと値段をつけることができるので、売る側としてもわざわざお金を払ってソーティングをとる必要がないのです。

この話は私どもがお付き合いしているバイヤーさん自身も同じご意見で、例えば0.2~0.4カラット位の軽いダイヤモンドでは大きなブレは起きえないということです。宝飾品を専門に扱う方が数人いれば多少の値段の差はあっても、相場より下の値段で落ちることはまずありません。

ダイヤモンドの値段は蛍光性などでも影響を受け、その判定はソーティングが無いと完全には分からないことが多いですが、現状の市場では宝飾品としてデザインが良ければ素材とダイヤモンド以上の価値を見出すバイヤーが多いので、ダイヤモンドがついている宝飾品をあえてバラバラにする必要も昔と比べて減っている気がします。

ただし、この話はグレーディングの4Cのどれか、又は複数が下のグレードの場合の話に限定したことです。
ルーペなどでは到底確約できない評価があります。例えばクラリティーの「IF」は鑑定機関の結果が出る前には「VVS以上」位の判断でソーティングにだしている程度です。これらのように事前の見立てで4C全体が良いものは、その小さな違いが値段に大きく影響を及ぼすので、鑑定機関でソーティングをとってから売却することになります。だって指輪についているダイヤモンドをルーペで見てこれは「IFだ」なんていえる人はいない(多分)のですから。

4Cがいいもの限定でとかいうわりに画像の左上のダイヤモンドソーティングは「JカラーでカットがFAIRだぞ~」とちょっとした突っ込みを受けそうなので補足をします。このダイヤモンドは2.641カラットの大きな石です。当然ですが面積(体積)もとても大きくその割合におけるVVS2という評価そのものが非常に価値があることなんですね。だって想像してみてください。この2.641カラットのダイヤモンドを数個に分けて、例えば0.3カラットの石を数個つくるき、「IF」のクラリティのダイヤモンドが複数個つくれちゃいますよね。だからこの大きさ(重さ)というのもは非常に重要で価格にものすごく影響を与えます。
(話脱線してますね)
 

さて、ちゃんと上に書いてますが、今回のソーティングのお話は重さの軽い(カラット数が小さい)石に関してのお話です。理解なく読むと変な誤解を招きやすいかなと思い繰り返し書いてみます。
 

鑑定機関の絶対的なダイヤモンド評価であるソーティングのお話でしたが、例え同じグレードでも小売業か海外業者向けかなどでそのグレードや色に対する相場感が異なってきます。また、ダイアモンドの見方もバイヤーさんにより若干異なっており、例え4Cだけ教えられても値段など絶対につけることはできません‥‥‥‥。

この話の内容はどこまでも続けられそうな気がしますのでもう終わりにします。
他の仕事しないといけないので(^-^:)

このソーティングのお話はあくまでも当店でやっている話であることをご理解下さいね。これが正しいということではありません。必ずダイヤモンドのグレーディングをとり、事前評価と事後評価(ソーティング)を比べるのも必要ですし、そして大きな会社であればダイヤモンドの管理の為にソーティングをとることも十分考えられます。私たちは小さな質屋で意思決定が完全に個人にあるのでこのようにやれるのかもしれませんね。

4Cが分かるだけでは値段がつけられないと明記しました。
次回の更新ではダイヤモンドの値段のつきかたについて、責任をもって少しだけ解説させて頂きます。

読み返して思いました。
私・・・・・・・・話長すぎ(>_<:)
これ1900文字くらいあるぞ。この半分でも長い気がする。
物凄く反省しよう。

以上です。

ダイヤモンドや宝石の買取・販売は仙台の鴫原質店へ。
お見積も無料なので気軽にご利用下さい。
適正価格にて取り扱いさせて頂いております。





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