質屋のスタッフブログ
2018年11月16日
鴫原質店の弟さんです。
今日はこの数日間で店頭で売って頂いたダイヤモンドリングについて。
10年くらい前だとこのようなデザインは比較的多く持ち込まれていましたが、最近では見ることも少なくなり、懐かしい気持ちになれたのでご紹介です。
ひとつ目はこれ
ダイヤモンドを6個の爪で支えているので一応「たて爪」と呼ばれるデザインなのでしょう。今から30年以上前のデザインだと思いますが、石がセッティングされている場所が高いことが特徴です。
にしてもコレ、指につけてみると非常に危ない感じがします。なんと申しましょうか。ぶつけたら刺さりそうですね(苦笑)。
なんとなく格好悪いように思えるのは私だけなのでしょうか。大きな石をこの形で造るならまだ見栄えもいいのでしょうが、造りの割に石が小さすぎて少し滑稽にさえ思えます。
(私的感覚なので突っ込み不要です。気に障ったらごめんなさい)
ふたつ目はこれ。
たしか「箱爪」と呼ばれるデザインです。四角の台座の4つ角から爪を出してその上部で固定しているのが特徴です。数年前までは比較的多く見てきたこのデザインは、きっとその時代の流行デザインだったのかもしれません。「斬新かつモダンな!」とかそんな感じの売られ方をしていたのでしょうか(←勝手な推測です!)
ちなみにこの「モダン」という言葉。
私が幼稚園児の時に着物を販売していた祖父母達がよく使っていた言葉です。お客さんたちと「モダンだね~」などと話していた記憶が鮮明に残っていたのでなんとなくここで使ってみました。意味は「現代風」?というような感じだったと思います。
また脱線しましたので話を戻します。
この二つのデザインに、というか、10年以上前に造られたデザインのジュエリーに共通していえることなんですが、非常に多くの金属を惜しげもなく使用していることです。小さな石をセッティングするのにこのような豪華な量を使っているのって本当にすごいと思います。
そしてもう一つの特徴。前にもブログで書いたことがあるかもしれませんが、「たて爪」の指輪についているダイヤモンドには良いものが多いです。上下左右から光を取り込むことができるのでダイヤモンドの輝きを楽しみたい方に適したデザインで、セッティングされている石のごまかしがききません。
最近造られているジュエリーは、金属の品位を落とし、さらに石の品質を落として価格勝負的な感じのものが多いので、デザイン的にこのような昭和感漂うものを見るとどんな石がついているのかいつもワクワクしてきます。
その時の流行によって変化していくジュエリーのデザイン。
現在流行しているジュエリーのデザインは?
そもそもジュエリー自体が流行しているのか?
今後はどうなるのか?
色々考えさせられますね。
相変わらず趣旨がまとまらないだらだらとした文面ですみません(^-^:)
ダイヤモンドや宝石の買取・販売は仙台の鴫原質店へ。
お見積も無料なので気軽にご利用下さい。
適正価格にて取り扱いさせて頂いております。
2018年11月14日
鴫原質店の弟さんです。
質屋で使うアイテム紹介。
ウォッチエキスパート2で時計症状のチェックのお話。
長きにわたり続いたこの話も本日が最終話です。
本日は2点テスターにかけますが、修理箇所の度合いが違うもののお話。
ひとつ目はROLEXのcal.3135を搭載した時計(機種名は伏せます)。
まずは平置きで計ります。
片振りの状況が見て取れます。
次は縦置きで計ります。
やはり片振りの状況で、振り角も安定していません。
でもオーバーホールをしてゼンマイを交換するだけで症状は改善する可能性が高いように思います。開けてみないと分かりませんが修理費はさほどかからないと思われます。
次はROLEXの69174という機種ですが、こちらは非常に大変そうです。
まずはテスターの数値から平置きと縦置きの両方をご覧ください。
数値が何もかも標準値からかけ離れています。
手でゼンマイを巻いた時点で「ギギギ~」と唸っているので、テスターを試すまでもなく何かがおかしい状況は分かります。それ以前にこのような状況では歯車を回すことにすら罪悪感を覚えます。何かが削れていく音にも聞こえますので。
現状で触って分かる範囲では、カレンダーが朝3時くらいに切り替わりますのでカレンダー送り車(日送り車または切換車)の破損。リューズの回りが半回転ほど足りないので防水テストに合格する為にはリューズやリューズチューブの交換も必要かも。
ゼンマイも含めるとこの時点で部品代だけで4万円以上です。
もし修理するのであれば、外装を開けて技術者が交換の必要な部品とその見積もりをくれますが、この「ギギギぎ~~」という状況下ではその他の内部パーツ交換もあると思うので修理が相当高額になるでしょう。
時計の見積の際に見るポイントは非常に多いですが、お客様から安く譲っていただける訳ではありません。複数店舗で見積もりをとり1番高いところで売却するのは当たり前の時代です。だからといって、この修理費の想定を間違って時計を買ってしまうととんでもないことになります。
時計を販売する際のチェックにも、買取する際のチェックにも、このテスターは非常に重要な役割をはたしてくれています。
その7まで続いたこのテスターのお話。
前半部分はブログ的につまらない内容ですが私自身勉強になりました。
前も書きましたが、このテスターが30万以上もするという事さえ知らなかったので。
やっとここで終わりです。
長かったですね(笑)
本日も鴫原質店のブログをご覧頂きありがとうございました。
時計の修理/電池交却/販売/買取は仙台の鴫原質店へ
お見積は無料ですのでお気軽にご利用下さい。
本格的な修理は専門の時計工房で技術者がおこないます。
2018年11月13日
鴫原質店の弟さんです。
今日は普通の日記です ((笑))
夕方に店の外でタバコを吸っていると、壁の日の光があたるところに多くのトンボ達が止まっていました。
少し前までは夕焼けの空を大勢で舞っていましたが、今では個々に休んでいる時間が多くなっているようですね。このように休憩時間が長くなったトンボは成虫としての寿命が殆ど尽きかけていると何かにかいてありました。
壁になかなか着地できないところに手を差し伸べると、そのまま止まってしまうほど疲れ切っております。
羽をたたんでくつろぐこの子に愛着さえ覚えます。
こんなに沢山いる彼らですが亡骸を見ることは少ないです。
日が暮れると木や草むらなどで休むようですが、多くはカマキリや鳥やアリなどに捕食されるらしいです。
空を舞うトンボさんたちが少なくなりました。
この光景をみるようになると一気に寒さが増してきます。
日が沈むのもますます早くなります。
午後3時ころからは影の長さに気を取られます。
まさに今が晩秋なのでしょう。
もうすぐ冬の到来ですね。