鴫原質店の弟さんです。
7月2日に日本の長期金利上昇中って書いた事について、「質屋と関係なくね?」と社内で話がありまして、読んでみると確かに質屋にどんな影響があるかは書いてなかったので、状況変化も含めて追加的に書いて見ようと思います。
通貨価値下落について考えた事が多かったこの数年、我らが通貨円が違った動きをし始めました。こちらは円インデックスで主要通貨に対する円の価値(?)的な感覚で見れる指標。介入やら要人発言やら株価下落など、要因は色々あるにせよ円の価値は急上昇中。先の事がどうなるかは【誰にも分からない】けれど、先を推測して動き出すのが金融市場の特徴です。通貨は金利だけで決まるものではないけれど、日本の金利が上がることはほぼ確実視されており、日本以外の世界中ではその逆の流れが始まろうとしています。尚、全てのチャートはトレーディングビュー様(こちら)からお借りしてます。
これは7月2日のブログで掲載した日米10年債権金利差のチャートですが、金利差だけで見れば今の為替変動など序の口に見える。【金利のみに連動】するのであれば、1ドル140円中盤位が適正地(?)。ま~為替は、経済規模や貿易収支やその他もろもろの要因で市場参加者が決めていくので、金利差は一つの参考位にしときましょう。国内金利の上昇と海外金利の下落がこれからどんな未来を描くのかじゃ要観察ですね。なかなかの速度で円高が進行してますが、「為替は安定的に推移するのが望ましい」って誰かが言っていたような気がする・・・。
何度も取り上げてきたドル建てゴールドはドルインデックスとの微妙な関係性を保ってます。ドル下落のドル建てゴールド上昇で円高を相殺してくれれば・・・などと書いてましたが、全ては米国の金利下落が先だと考えていたから。日本の金利上昇憶測でドル円は動いたので、円建てゴールドは為替の分でわずかに下落中。日本の金利が上がるなんて「誰も確約してない」ので、金利が想像より上がんなかったら円安暴発もありだよね(汗)。
ドル建てプラチナの値動きはよく分らんが、5年チャートはこんな感じ。プラチナは工業用品に使われるイメージがあるので、景気に影響してるのかね?。インフレ率にも少し連動してる気もするけど・・・。そんな目線で現状の景気を合わせて考えると、国内プラチナ相場は為替変動の影響に加えて景気減速の影響をも受けそうな気がしてしまうな。静観するだけですが・・・2008年の暴落イメージが頭から離れない。
ここ一か月の円建て「プラチナ」と「金」の値動きはこんな感じ。お店の大切な商品でもある「ゴールド」や「プラチナ」で、先の相場を推測するなんて無意味という意見もがあります。そして為替を考える事に関しては、「じゃ~FXでもやれ」で話が終わることも・・・。個人的考えで言えば、「ゴールド」も「プラチナ」も信用売買さえできる金融商品の一つと考えてます。実物資産の需要で値段が決まる訳でもないので、そんな部分(※市場)を観察するのも一つの手段として勉強中(笑)。思考も無しに相場の上下に喜怒哀楽しても意味ないから、何かしらの理由を探してるんでしょうね。国内相場は円高の分だけ、そのままスライドで金属相場は下落してますが、世界の金とプラチナ相場が下落してる訳ではないので、別に騒ぐほどの事でもありません。いつも怖がっているのは、世界相場の暴落と円高によるダブルパンチですから。しつこく繰り返して付け加えますが、円の価値がこの先どうなるかなど、誰にも分かりません。流れやトレンドの中で様々な可能性を考えて、リスク軽減を考えているだけです。もちろんその反面、円が紙くずになる可能性を感じたら、全力で他の物に価値を移すこともできたりします。
金利は為替に影響し、為替は商品相場に影響するという点で、世界で一番巨大な債券市場(←国債の長短金利)の流れを見るのも少しは役立つかな~~と勉強中。それで「日本国債 長期金利上昇」など書きましたが、生きていく上で必要な知識とさえ思ってます。ま~どうあれ、円がようやく動き出した可能性もあるので、日々、為替と相場に注目していきたいところ。先ずは月末の日銀金融政策決定会合の内容を植田先生にご教授頂き、今後の流れを考えていこうかな。円の価値・・・どうなるんだろうね~~~。大きな変更がなければ、また売られたりするのかな(哀)。
本日は以上でございます。