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平和を願うイベントと記念メダル

鴫原質店の弟さんです。

今月の買取品の中には銀の記念品が多く入っており、そのいくつかを見て感じる事など書いてみる事にしました。今年の元朝参り、お賽銭10円で世界平和を祈ってきましたが、願いまだかなわず。記念品は平和を祈る事に関連したものが多く、そんな品物を見て改めて世界平和を祈ろうと考えております。毎回つまらない事ばかり書いているのは分かっておりますが、恐らくいつも以上に退屈な話になりそうです。

まず始めに1984年に開催されたロサンゼルスオリンピックの記念メダルから。ロサンゼルスオリンピックメダル未開封なので融解する前に私が触れてあげようと梱包をこじ開けます。小学生の頃、陸上で「カールルイス」という選手がとても有名で、日本のバラエティーでも「ルイス君」と競争する的な番組などがあった事を思い出しました。年齢と共に世の中の見方が変化したのか、このオリンピックについて調べると、ソ連や東ドイツなどを含む16国が参加をボイコットした大会という部分に無意味な興味を抱いてします。もうすぐ始まるフランス開催はどうなるんだろうか。オリンピックは「平和の祭典」と位置づけられてるのだから、世界中の皆でスポーツに熱狂したいところです。

しょっぱなかな訳の分からん感情移入が入りましたが、表裏のデザインはこんな感じ。メダルの表裏約40年間も密閉空間に閉じ込められてたこの子に触れてあげたのは私だけなのだ!!(←だからどうした・・)。どうでもいいけど描かれている鷲さんの顔が怖いかも。

次に1990年に大阪で開催された「花の万博」記念メダル。国際花と緑の博覧会として1990年4月1日から183日も開催されたらしい。花の万博記念メダルの表裏オリンピックも万博も「開催費用と経済効果」の話が常に題材になり、報道や国会中継を見る限り来年の大阪万博も色々と問題があるようです。メタンガスとか爆発騒ぎとか色々あるにせよ、万博の求人は全国で大々的に始まっているので、全国から人が集まって大阪の街が賑わえばいいですね。尚、万博も世界各国の交流の場の「平和の象徴」と位置づけされているので、大阪万博を機に世界平和を祈りたいと思います。安全第一だと思いますが・・・。

次は礼宮文仁親王殿下ご成婚記念メダル。礼宮文仁親王殿下ご成婚記念メダルの表裏秋篠宮殿下と紀子様の結婚記念だ!。秋篠宮同妃両殿下の結婚の儀は平成2年6月29日に皇居宮殿 竹の間で行われたという事で、実はユーチューブでも当時の動画がみれたりします。若かりし頃より紀子様ファンなので、このようなメダルを鑑賞できた少し幸せ。皇族に関する記念品はとても丁寧に制作されており、マジマジと鑑賞する価値ありなんだよね。少し不満があるとすれば、もう少しカッコよく可愛くお顔を描いて欲しかったかな。でも結婚式って平和を感じるね。

そして特に注目したのは今から続く2つの銀メダル。1989年1月7日、昭和天皇は皇居の吹上御所で崩御され、それに伴い、日本の歴史の中で最長となった昭和という時代が終わりました。昭和最後の記念メダルの表裏「昭和」の由来は、中国最古の歴史書『書経』にある「百姓昭明、協和萬邦」からという説があります。「百姓(ひゃくせい)昭明(しょうめい)にして萬邦(ばんぽう)を協和す」と読むらしく、「百姓→多くの人」「萬邦→皆で」「協和→仲良し」みたいな感じ(←私個人の表現です)で、昭和という年号には世界平和という願いが込められてたみたい。激動と激変の時代で日本という国が大きく変化した昭和の時代でしたが、終戦という絶望的荒廃から復興までの長い経済発展期に人口ボーナス期が加わり、とてもいい時代だったように思えてなりません。もちろんとてつもない苦労の末なので、隣の芝は青く見える現象だと思いますが、日本の富の6~7割を65歳以上の方々が持っているデータもあるので、平均的な幸福度や経済状況は今よりも良かったんじゃないかな(※分からんけど)。

そして翌日1月8日、皇太子明仁親王が皇位を継承され平成の世が始まります。平成という改元に際しての内閣総理大臣談話(昭和64年1月7日)が内閣府のホームページ(こちら)に残ってたのでそこから一文を以下引用。【史記の五帝本紀及び書経の大禹謨中の「内平かに外成る(史記)地平らかに天成る(書経)」という文言の中から引用したものであります。この「平成」には、国の内外にも天地にも平和が達成されるという意味がこめられており、これからの新しい時代の元号とするに最もふさわしいものであると思います。】(引用ここまで)平成最初の記念メダルの表裏記された文字は「内平外成 地平天成」で、世の中が平和で万物が栄え、国内がよく治まり、周辺の諸外国との関係も良好なことを示すみたい。平成という年号にもやっぱり世界平和という願いが込めれれていたと知り、誇らしくも思えました。

尚、令和に関しても内閣府のホームページ記載があり、各記念品に刻まれる文字は「初春令月 気淑風和」。万葉集にある「初春の令月にして 気淑く風和ぎ 梅は鏡前の粉を披き 蘭は珮後の香を薫す」との文言から引用され、この「令和」には、人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ、という意味が込められているという事です。読み方に問題があるのか、世界平和が見当たらない?。世界を見渡すと色々な事が起きてますが、その事象を聞いた瞬間は不安に駆られるけど、恐ろしい事に感覚は慣れ続けていきます。世界史を見る限り、紛争が無かった時代など殆どないのは理解しますが、個人的意見として平和が普通だと思いたいのよね。平和を願う、又は象徴するイベントとは対照的に、世の中怪しい雲行きに向かっているようにも見えてしまいます。どうか世界が平和でありますように!。

本日は以上でございます。

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